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第1章
第29話:課題
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神様に呼び出された謎空間のお花畑から戻ると、先ほどいた南東の洞窟の森であった。
「おかえりなさい」
声のする方向に視線を向けるとメルちゃんだった。
「ただいま~」
それにしても神様になっても、宿題を出されるとは……。
「課題か……」
自分が何の神になればいいのか、考えつかない。この世界を救うために必要な能力とは?
称号次第で能力が上がるという話なので、慎重に考える。
先ほど神様が言った『豊穣の神』『戦いの神』、あと有り得そうなのは? 『水の神』、いや、水の精霊がいるから、精霊が働いてくれるものに関しては、称号をつけてまで上げる必要はないか……。他にも考える。『鍛冶の神』『太陽の神』『月の神』『海の神』、あとは思いつかないな。
そもそも『鍛冶の神』はいなくてもいいんじゃないかな? 人ができそうな範囲だよね? 『太陽の神』と『月の神』はなにが仕事だろう? 『海の神』だと海限定になっちゃうしな……。
悩んでいると、ミシアさんが頭に浮かんだ。修道女として神様に仕えているなら、神様の事に詳しいかもしれない。
動物たちの森の様子を少し確認して、問題がなさそうなので、ミシアさんの元に帰って相談することにした。
村に帰る道中、ふと気づく。
(課題の事を丸ごと話すわけにはいかない! どうやって聞こうか?)
頭を悩ませつつ、村へと戻る。頭を悩ませることが多い。精神年齢十二歳の私には、結構ハードである。
教会のドアを開けて中に入る。
「ただいま~」
「おかえりなさい。今日は帰りが早いわね? 何してたの? って服の背中が破れているじゃない? どうしたのそれ?」
思わぬ突っ込みが入ってきた。慌てて返事をする。そういえば、女神のキャラメイクをした時に、翼をつけたら背中が破れちゃっていたんだ。
「ちょ、ちょっと森に散歩に出かけてただけ。枝に引っ掛けたのかな?」
「そう。怪我しないように気をつけなさいね」
ミシアさんは笑顔とその言葉だけで済ませてくれた。村に貢献したし、私の行動を尊重してくれているのだろう。私は先ほどの課題の事をミシアさんにそれとなく聞いてみる。
「ねえ、ミシアさん。神様ってどんな神様がいるの?」
それを聞いてミシアさんが意外にも戸惑う。
「神様ね……あらゆるものに神様が宿って下さっているので、どんな神様って言われても説明に困るわね」
『一粒の米には七人の神様が宿る』
そんな話を以前、お母さんから聞いた気がする。確かにお米一粒に七人も神様がいたら、世界のあらゆるものに神様が宿っているだろう。聞き方を変えてみる。
「じゃあ、ミシアさんが女神様だったら、なんの女神様になりたい?」
「う~ん……全知全能の神様かしら? 世界のみんなを幸せにできそう」
「それ以外で!」
全知全能だと、器用貧乏のようになってしまう。
「じゃあ、全知全能の神様に近い、『信仰の神様』かな?」
「信仰の神?」
「そうよ。信仰の神様の信者が増えるほど、神様の能力も色々と上がりそうじゃない? それだったら、信者が沢山増えた場合、全知全能の神様みたいに、何でもできるようになりそうだしね。ふふ、私ったら欲張りすぎよね」
「それいい!」
意外な抜け穴かもしれない。全知全能の神だと器用貧乏になってしまうが、信仰の神だと信者が増えるほど能力が上がる。つまり助けを求める人に対して、能力が向上する。世界を豊かにするにも、悪魔と戦うことになる羽目になったとしても。
「ミシアさん、ありがとう!」
「え、ええ」
何のお礼か分からず、戸惑いの表情を見せるミシアさん。
本題を終えたところで、ミシアさんに指摘をされる。
「それよりも、早く服を着替えなさい。そんなに背中が見えていたら恥ずかしいでしょう」
私は早く神様に課題提出をしてしまいたくて、急いで服を着替えた。
そして、私は教会を飛び出して、再び南東の洞窟の森へと向かった。
「おかえりなさい」
声のする方向に視線を向けるとメルちゃんだった。
「ただいま~」
それにしても神様になっても、宿題を出されるとは……。
「課題か……」
自分が何の神になればいいのか、考えつかない。この世界を救うために必要な能力とは?
称号次第で能力が上がるという話なので、慎重に考える。
先ほど神様が言った『豊穣の神』『戦いの神』、あと有り得そうなのは? 『水の神』、いや、水の精霊がいるから、精霊が働いてくれるものに関しては、称号をつけてまで上げる必要はないか……。他にも考える。『鍛冶の神』『太陽の神』『月の神』『海の神』、あとは思いつかないな。
そもそも『鍛冶の神』はいなくてもいいんじゃないかな? 人ができそうな範囲だよね? 『太陽の神』と『月の神』はなにが仕事だろう? 『海の神』だと海限定になっちゃうしな……。
悩んでいると、ミシアさんが頭に浮かんだ。修道女として神様に仕えているなら、神様の事に詳しいかもしれない。
動物たちの森の様子を少し確認して、問題がなさそうなので、ミシアさんの元に帰って相談することにした。
村に帰る道中、ふと気づく。
(課題の事を丸ごと話すわけにはいかない! どうやって聞こうか?)
頭を悩ませつつ、村へと戻る。頭を悩ませることが多い。精神年齢十二歳の私には、結構ハードである。
教会のドアを開けて中に入る。
「ただいま~」
「おかえりなさい。今日は帰りが早いわね? 何してたの? って服の背中が破れているじゃない? どうしたのそれ?」
思わぬ突っ込みが入ってきた。慌てて返事をする。そういえば、女神のキャラメイクをした時に、翼をつけたら背中が破れちゃっていたんだ。
「ちょ、ちょっと森に散歩に出かけてただけ。枝に引っ掛けたのかな?」
「そう。怪我しないように気をつけなさいね」
ミシアさんは笑顔とその言葉だけで済ませてくれた。村に貢献したし、私の行動を尊重してくれているのだろう。私は先ほどの課題の事をミシアさんにそれとなく聞いてみる。
「ねえ、ミシアさん。神様ってどんな神様がいるの?」
それを聞いてミシアさんが意外にも戸惑う。
「神様ね……あらゆるものに神様が宿って下さっているので、どんな神様って言われても説明に困るわね」
『一粒の米には七人の神様が宿る』
そんな話を以前、お母さんから聞いた気がする。確かにお米一粒に七人も神様がいたら、世界のあらゆるものに神様が宿っているだろう。聞き方を変えてみる。
「じゃあ、ミシアさんが女神様だったら、なんの女神様になりたい?」
「う~ん……全知全能の神様かしら? 世界のみんなを幸せにできそう」
「それ以外で!」
全知全能だと、器用貧乏のようになってしまう。
「じゃあ、全知全能の神様に近い、『信仰の神様』かな?」
「信仰の神?」
「そうよ。信仰の神様の信者が増えるほど、神様の能力も色々と上がりそうじゃない? それだったら、信者が沢山増えた場合、全知全能の神様みたいに、何でもできるようになりそうだしね。ふふ、私ったら欲張りすぎよね」
「それいい!」
意外な抜け穴かもしれない。全知全能の神だと器用貧乏になってしまうが、信仰の神だと信者が増えるほど能力が上がる。つまり助けを求める人に対して、能力が向上する。世界を豊かにするにも、悪魔と戦うことになる羽目になったとしても。
「ミシアさん、ありがとう!」
「え、ええ」
何のお礼か分からず、戸惑いの表情を見せるミシアさん。
本題を終えたところで、ミシアさんに指摘をされる。
「それよりも、早く服を着替えなさい。そんなに背中が見えていたら恥ずかしいでしょう」
私は早く神様に課題提出をしてしまいたくて、急いで服を着替えた。
そして、私は教会を飛び出して、再び南東の洞窟の森へと向かった。
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