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第2章
第3話:情報収集
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宿屋に帰ると、スーリさんに聞いてみる。騒ぎが起きないように、毒のことは伏せて。
「ねえ、スーリさん。北側の方に川が流れていたけど、この街の人は、川の水を飲んでいたりする?」
すると、スーリさんは笑いつつ答える。
「川の水なんて飲まないよ。井戸があるからね。まあ、川の水を飲む子供もいるし、井戸も川が近いから、浸透して入り込んでいるかもしれないけどね。それがどうしたんだい?」
私は毒があると言えずに、慌てて誤魔化す。
「い、いや、この街のお水ってどうしてるのかな? って思っただけ。リンドン村だと井戸だったから」
「ああ、そういうことね。この街も井戸だからすぐに慣れるさ」
いや……慣れる慣れないという問題ではなく、『微毒』というのを気にしているんだけど……。
「まあ、川の水を飲んでいるとしたら、川遊びをしている子供を除けば、スラム街の人くらいかね」
「え?」
「川は北東から、南西に流れているからね」
(ええ~! それってすごくまずいじゃん! いや、味の問題じゃなくてね? スラム街の人は、食べ物になかなかありつけずに、弱りつつある。そこに微毒の水を飲んだりしたら、死んじゃうかもしれないよ!)
私が頭を抱えていると、スーリさんが聞いてきた。
「サオリ、どうしたんだい? 頭なんて抱えて? 頭痛でもするのかい? 体調が悪いなら部屋で寝てなよ。この街で治療を受けるには、お金がかかるよ」
『治療を受けるにはお金がかかる』
今度は医療問題が出てきた。急いで街の中枢に入り込んで、対応を考えなければ。いや、まずは仕事に付くことか。いやいや、その前に毒問題だよ!
私は「ちょっと部屋で休むね」とスーリさんに告げて、二階の借りている部屋のベッドに寝転び、課題の多さに呆然としていた。
街の散策と、浄化テスト、そして、数ある問題をどう解決するかに悩んでいたら、あっという間に夕食の時間になった。
ドアがトントンとノックされる。
「は~い」
私はドアノブをがちゃりと開ける。そこには、ミーアちゃんが立っていた。
「え、えっと夕ご飯」
「うん、わかった。呼んでくれてありがとう」
私とミーアちゃんの初めての会話。ミーアちゃんは内気なのか、少し緊張しているように見える。
私もその緊張に飲まれ、無言のまま二人で階段を下りていき、ダイニングの椅子に座った。
既に他の椅子には、スーリさんの旦那さんであろう人が座っている。そういえば名前を知らない。自分から挨拶しておくことにした。
「お世話になってます。サオリと言います。お世話になります」
「ああ、俺の名前はギル。自分の家と思って楽にしてくれ」
優しそうな人で良かった。スーリさんが食事を運んでくる。
夕食は、目玉焼きに野菜のスープとパン。私は初めて見かける目玉焼きに、私の目玉も輝いた。
「街では卵も食べれるの?」
私は興奮して、みんなを見た。
「ああ、街で飼育しているからね。ただ、スラム街の住人がたまに盗みに来たりするせいで、鶏の数も減ってしまった。卵もだんだんと貴重になってきてしまっているね」
スラム街の人もそりゃあ生きるために必死だよね。でも、盗みはダメ!
「「「いただきます」」」
夕食を食べ始めると、ギルさんとスーリさんが話しかけてくれるので、おしゃべりしつつ食事を楽しんだ。ただ、ミーアちゃんは、まだ私に慣れてくれていないけど……。
食べ終わると、お腹をさする。村よりもたくさん食べた気がする。料理のレパートリーの多さのせいで、食べたような気分になっているのだろうか?
村より街の方が食料不足のはずなんだけど……ひょっとして、偏っているのか? 街の住民は普通に食べれて、スラム街の人々は全く食べれていない?
先ほどの会話。『スラム街の住人』と言っていた。差別があるのだろうか? それとも敵対? とにかくなんらかの摩擦を感じる。その摩擦のせいで、スラム街の住人は食べ物を盗み、街の人はそんなスラム街の人たちを嫌っているのかもしれない。悪循環である。
私は「ごちそうさまでした」と言い、自分の部屋に戻った。
「ねえ、スーリさん。北側の方に川が流れていたけど、この街の人は、川の水を飲んでいたりする?」
すると、スーリさんは笑いつつ答える。
「川の水なんて飲まないよ。井戸があるからね。まあ、川の水を飲む子供もいるし、井戸も川が近いから、浸透して入り込んでいるかもしれないけどね。それがどうしたんだい?」
私は毒があると言えずに、慌てて誤魔化す。
「い、いや、この街のお水ってどうしてるのかな? って思っただけ。リンドン村だと井戸だったから」
「ああ、そういうことね。この街も井戸だからすぐに慣れるさ」
いや……慣れる慣れないという問題ではなく、『微毒』というのを気にしているんだけど……。
「まあ、川の水を飲んでいるとしたら、川遊びをしている子供を除けば、スラム街の人くらいかね」
「え?」
「川は北東から、南西に流れているからね」
(ええ~! それってすごくまずいじゃん! いや、味の問題じゃなくてね? スラム街の人は、食べ物になかなかありつけずに、弱りつつある。そこに微毒の水を飲んだりしたら、死んじゃうかもしれないよ!)
私が頭を抱えていると、スーリさんが聞いてきた。
「サオリ、どうしたんだい? 頭なんて抱えて? 頭痛でもするのかい? 体調が悪いなら部屋で寝てなよ。この街で治療を受けるには、お金がかかるよ」
『治療を受けるにはお金がかかる』
今度は医療問題が出てきた。急いで街の中枢に入り込んで、対応を考えなければ。いや、まずは仕事に付くことか。いやいや、その前に毒問題だよ!
私は「ちょっと部屋で休むね」とスーリさんに告げて、二階の借りている部屋のベッドに寝転び、課題の多さに呆然としていた。
街の散策と、浄化テスト、そして、数ある問題をどう解決するかに悩んでいたら、あっという間に夕食の時間になった。
ドアがトントンとノックされる。
「は~い」
私はドアノブをがちゃりと開ける。そこには、ミーアちゃんが立っていた。
「え、えっと夕ご飯」
「うん、わかった。呼んでくれてありがとう」
私とミーアちゃんの初めての会話。ミーアちゃんは内気なのか、少し緊張しているように見える。
私もその緊張に飲まれ、無言のまま二人で階段を下りていき、ダイニングの椅子に座った。
既に他の椅子には、スーリさんの旦那さんであろう人が座っている。そういえば名前を知らない。自分から挨拶しておくことにした。
「お世話になってます。サオリと言います。お世話になります」
「ああ、俺の名前はギル。自分の家と思って楽にしてくれ」
優しそうな人で良かった。スーリさんが食事を運んでくる。
夕食は、目玉焼きに野菜のスープとパン。私は初めて見かける目玉焼きに、私の目玉も輝いた。
「街では卵も食べれるの?」
私は興奮して、みんなを見た。
「ああ、街で飼育しているからね。ただ、スラム街の住人がたまに盗みに来たりするせいで、鶏の数も減ってしまった。卵もだんだんと貴重になってきてしまっているね」
スラム街の人もそりゃあ生きるために必死だよね。でも、盗みはダメ!
「「「いただきます」」」
夕食を食べ始めると、ギルさんとスーリさんが話しかけてくれるので、おしゃべりしつつ食事を楽しんだ。ただ、ミーアちゃんは、まだ私に慣れてくれていないけど……。
食べ終わると、お腹をさする。村よりもたくさん食べた気がする。料理のレパートリーの多さのせいで、食べたような気分になっているのだろうか?
村より街の方が食料不足のはずなんだけど……ひょっとして、偏っているのか? 街の住民は普通に食べれて、スラム街の人々は全く食べれていない?
先ほどの会話。『スラム街の住人』と言っていた。差別があるのだろうか? それとも敵対? とにかくなんらかの摩擦を感じる。その摩擦のせいで、スラム街の住人は食べ物を盗み、街の人はそんなスラム街の人たちを嫌っているのかもしれない。悪循環である。
私は「ごちそうさまでした」と言い、自分の部屋に戻った。
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