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二日目
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朝、目覚めると朝食の時間まで、布団でごろごろしつつ、見もしないテレビをつけっぱなしで、今日の予定を相談する。
「今日はどこに行く?」
早紀ちゃんの言葉に考える。保養所に向かう途中で東照宮を通り道に使ったけど、小学生の団体ご一行様がわらわらといて、騒がしかった。東照宮はパスだな。
「華厳の滝……かな?」
あたしは子供の頃に華厳の滝を見たけど、覚えていない。なのでまた見たいな~って感じだ。
「ほい。じゃあ、近くに中禅寺湖もあるからそこも行ってみようか」
そして、朝食を食べる。まあ定番の朝食という感じでしたね。食後に部屋に戻ると布団がしまわれているのでごろごろできない。それじゃあ行きますかという感じでのらりくらりと準備を始める。そして、不要な荷物は部屋に置いておき、保養所から出かけた。
保養所に来る時が上り坂だったので、今度は下り坂なので楽である。バス停についてしばらくするとバスも来たので、フリーパスを見せて乗車する。普通に路線バスだが、東京と違って乗車賃が均一ではなく、停留所ごとに金額が上がっていくのが怖い。フリーパス様様である。
バスがいろは坂を通って行く。坂を見ていたらカーブにそれぞれ『いろは』の順番に看板が立っている。だが、看板をよく見ると『第二いろは坂』と書いてある? 第二? 第一と第二があるの?
あたしの記憶の中では一つだった気がするけど、何しろ子供の頃のことなので、ちゃんとした記憶がない。窓の外を見ると、二車線を車がバスを追い越していった。こんなところで追い越し運転なんて危ないな~と思っていたら、二車線とも同じ方向で逆走しているわけではなかった。ん? ということは、第一いろは坂が下り坂なのか? と考えつつ更になんで行きが第二で帰りが第一なのだ? という疑問もわいてきた。まあ、どうでもいい疑問なのだけどね。
終点の中禅寺温泉という所に着くとバスを降りて、華厳の滝に向かう。途中で華厳の滝が見えたが、下から見ようということになり、エレベーターの入場券を買った。
エレベーターでしか下に行けないようになっているみたいだ。券は昔の電車の切符みたいにハサミで切り込みを入れて入場する。
エレベーターに乗ると少し待つ。遠隔操作運転なので、今向かっている他のお客さんが来るまで出発してくれない。そこそこ人が来たら出発した。
一気に百メートルを降りた。ドアが開くと通路を進んで行くが、中はひんやりとして気持ちいい。進んで行くと華厳の滝が見えた。見上げるとなんかかっこいい。外人さんの観光客が沢山いて写真を撮っていた。あたしのおかげでも何でもないが、なんとなく誇らしい。日本の素晴らしさを知って貰えた気分だ。そして、あたしたちも華厳の滝を見上げる。
自然の雄大さに自分がちっぽけに見えた。元カレに振られたぐらいなにさ! って感じで癒された。水飛沫が飛んでくるが気持ちがいい。マイナスイオンも出ているのかな? あたしたちも写真を撮った。
名前や日付を彫れる記念メダルの自販機がある。昔ながらの観光地という感じだ。流石にいらないのでやらないけどね。
そして、またエレベーターで上に戻っていく。
次は中禅寺湖に向かって歩いた。中禅寺湖に木製のオブジェのような物があった。『G7 NIKKO』。どうやらG7の開催地らしい。湖を走る遊覧船が見えたので、乗り場の方に向かって行く。乗船券売り場の建物に入ると、親切な係員さんが教えてくれた。
「次の便は小学生の団体様が乗りますよ」
それを聞いてあたしたちはやめた。都会の騒音から逃げてきたのに、同じような騒音を聞きたいとは思わない。せっかく来たのだし、スワンボートに乗ろうということになった。
スワンボートを借りて二人で騒ぎながらペダルを漕ぐ。あまり遊覧船に寄って行くと衝突が心配なので隅っこの方でぎこぎこと漕ぐ。時折遊覧船の波でグラグラ揺れて、きゃあきゃあ騒ぐ。三十分はあっという間に終わり、スワンボートを返した。
するとお店のソフトクリームの十%割引券を貰った。せっかくなので食べることにした。あたしは湯葉ソフトで早紀ちゃんはレモン牛乳。食べてみると湯葉味が強すぎて、ソフトクリームを食べている感じがしなかった。甘さが欲しかったのだよ。元カレのことを忘れるためにも甘味は必須だよ。うん。
残念感を感じつつも急いで食べる。なにしろ日差しが強くてどんどんソフトクリームが溶けていく。二人とも無言で必死に食べる。
バス停に戻る頃には食べ終わった。そして、またバスで来た道を戻る。途中でバスを降りて小っちゃなEVバスに乗り換える。
でも、乗り換えまでに時間があるので、時間つぶしが出来ないかと辺りを見渡した。パンケーキ屋さんがあったのでそこのお店に入った。
メニューを見ると背徳感を感じるくらいパンケーキに生クリームがのっている。これは食べるしかないね。
二人で背徳感満載のパンケーキを食べた。
早紀ちゃんは生クリームの甘さがちょうどいいと言っているが、あたしはもう少し甘いほうがいい。この差は失恋分の甘さが足りないのか? などとくだらないことを考えつつも更に食べる。
食べ終わると、バスの時間が近づくまで少し店内でまったりと過ごす。そろそろバス停に行こうとお会計をする。お会計をしている時にケーキが飾られているショーケースに目をやる。モンブランが美味しそうにそびえ立っている。それに後ろ髪を引かれつつバス停に向かった。
少し待つと来た。ちょうどよかった。赤くて小柄で可愛らしいバスに乗る。行くのは終点である東照宮までである。どれだけ東照宮を参拝しないで通り道に使っているのだって話。
終点に着くと、保養所に帰るために歩く。保養所は送迎バスもなければ、そばを通る路線バスもない。まあ、こういう所は不便さも楽しむべきだな。
保養所に着くと部屋のエアコンをがんがんに効かせる。汗だくである。休憩しつつ涼み終えると、お風呂に入るか卓球をするかの多数決をとった。その結果、卓球をすることになった。二人で多数決も何もないけど。
卓球をする。だが、なんとなく筋肉痛も感じる。昨日ほど上手にラリーが出来ない。昨日のラリーはどうやらまぐれのようであった。そこそこ遊んで部屋に戻る。汗をかいた服を着ているのも気持ち悪いから着替えたい気もするけど、もうすぐ食事の時間なのでのんびりとお風呂に浸かることも出来ない。仕方なく我慢することにした。
アナウンスが鳴り食堂に向かう。シーズン期をずらしてきたせいか、似たような食材で料理が出されている。フードロスですか。いいことなのだけど色々なものが食べたいという気持ちもあるのだよ。
食後、部屋でお腹を休ませる。お風呂は午後十一時までなので余裕を持って入れる。今日はお酒を飲まない。というより昨日の夜に飲み尽くした。
することがないので、テレビをつけっぱなしにして二人で雑談をする。テレビの役割はいったい……などとは考えもしない。雑談に夢中である。
そして、お腹が休んだ所でお風呂に入る。他のお客さんたちは夕食前に入ったのか、また貸し切り状態である。身体を洗ってさっぱりした。それにしても湯船のお湯が熱い。食堂で他のお客さんを見た時、年配の人が多かったからぬるいとでも苦情が来ていたのか?
熱いことを利用して、二人で我慢大会をする。あたしが先に出た。五分と持たなかったわ。
お風呂を済ませて部屋に戻る。そして、満喫できたせいか、あたしたちは東京が恋しくなった。来るときも日光だ、うきうきわくわく。帰りも東京だ、うきうきわくわく。一粒で二度おいしいとはまさにこのことだ。
そして、眠りにつく。体力がない、か弱いあたしたちはぐっすりと眠りについた。
「今日はどこに行く?」
早紀ちゃんの言葉に考える。保養所に向かう途中で東照宮を通り道に使ったけど、小学生の団体ご一行様がわらわらといて、騒がしかった。東照宮はパスだな。
「華厳の滝……かな?」
あたしは子供の頃に華厳の滝を見たけど、覚えていない。なのでまた見たいな~って感じだ。
「ほい。じゃあ、近くに中禅寺湖もあるからそこも行ってみようか」
そして、朝食を食べる。まあ定番の朝食という感じでしたね。食後に部屋に戻ると布団がしまわれているのでごろごろできない。それじゃあ行きますかという感じでのらりくらりと準備を始める。そして、不要な荷物は部屋に置いておき、保養所から出かけた。
保養所に来る時が上り坂だったので、今度は下り坂なので楽である。バス停についてしばらくするとバスも来たので、フリーパスを見せて乗車する。普通に路線バスだが、東京と違って乗車賃が均一ではなく、停留所ごとに金額が上がっていくのが怖い。フリーパス様様である。
バスがいろは坂を通って行く。坂を見ていたらカーブにそれぞれ『いろは』の順番に看板が立っている。だが、看板をよく見ると『第二いろは坂』と書いてある? 第二? 第一と第二があるの?
あたしの記憶の中では一つだった気がするけど、何しろ子供の頃のことなので、ちゃんとした記憶がない。窓の外を見ると、二車線を車がバスを追い越していった。こんなところで追い越し運転なんて危ないな~と思っていたら、二車線とも同じ方向で逆走しているわけではなかった。ん? ということは、第一いろは坂が下り坂なのか? と考えつつ更になんで行きが第二で帰りが第一なのだ? という疑問もわいてきた。まあ、どうでもいい疑問なのだけどね。
終点の中禅寺温泉という所に着くとバスを降りて、華厳の滝に向かう。途中で華厳の滝が見えたが、下から見ようということになり、エレベーターの入場券を買った。
エレベーターでしか下に行けないようになっているみたいだ。券は昔の電車の切符みたいにハサミで切り込みを入れて入場する。
エレベーターに乗ると少し待つ。遠隔操作運転なので、今向かっている他のお客さんが来るまで出発してくれない。そこそこ人が来たら出発した。
一気に百メートルを降りた。ドアが開くと通路を進んで行くが、中はひんやりとして気持ちいい。進んで行くと華厳の滝が見えた。見上げるとなんかかっこいい。外人さんの観光客が沢山いて写真を撮っていた。あたしのおかげでも何でもないが、なんとなく誇らしい。日本の素晴らしさを知って貰えた気分だ。そして、あたしたちも華厳の滝を見上げる。
自然の雄大さに自分がちっぽけに見えた。元カレに振られたぐらいなにさ! って感じで癒された。水飛沫が飛んでくるが気持ちがいい。マイナスイオンも出ているのかな? あたしたちも写真を撮った。
名前や日付を彫れる記念メダルの自販機がある。昔ながらの観光地という感じだ。流石にいらないのでやらないけどね。
そして、またエレベーターで上に戻っていく。
次は中禅寺湖に向かって歩いた。中禅寺湖に木製のオブジェのような物があった。『G7 NIKKO』。どうやらG7の開催地らしい。湖を走る遊覧船が見えたので、乗り場の方に向かって行く。乗船券売り場の建物に入ると、親切な係員さんが教えてくれた。
「次の便は小学生の団体様が乗りますよ」
それを聞いてあたしたちはやめた。都会の騒音から逃げてきたのに、同じような騒音を聞きたいとは思わない。せっかく来たのだし、スワンボートに乗ろうということになった。
スワンボートを借りて二人で騒ぎながらペダルを漕ぐ。あまり遊覧船に寄って行くと衝突が心配なので隅っこの方でぎこぎこと漕ぐ。時折遊覧船の波でグラグラ揺れて、きゃあきゃあ騒ぐ。三十分はあっという間に終わり、スワンボートを返した。
するとお店のソフトクリームの十%割引券を貰った。せっかくなので食べることにした。あたしは湯葉ソフトで早紀ちゃんはレモン牛乳。食べてみると湯葉味が強すぎて、ソフトクリームを食べている感じがしなかった。甘さが欲しかったのだよ。元カレのことを忘れるためにも甘味は必須だよ。うん。
残念感を感じつつも急いで食べる。なにしろ日差しが強くてどんどんソフトクリームが溶けていく。二人とも無言で必死に食べる。
バス停に戻る頃には食べ終わった。そして、またバスで来た道を戻る。途中でバスを降りて小っちゃなEVバスに乗り換える。
でも、乗り換えまでに時間があるので、時間つぶしが出来ないかと辺りを見渡した。パンケーキ屋さんがあったのでそこのお店に入った。
メニューを見ると背徳感を感じるくらいパンケーキに生クリームがのっている。これは食べるしかないね。
二人で背徳感満載のパンケーキを食べた。
早紀ちゃんは生クリームの甘さがちょうどいいと言っているが、あたしはもう少し甘いほうがいい。この差は失恋分の甘さが足りないのか? などとくだらないことを考えつつも更に食べる。
食べ終わると、バスの時間が近づくまで少し店内でまったりと過ごす。そろそろバス停に行こうとお会計をする。お会計をしている時にケーキが飾られているショーケースに目をやる。モンブランが美味しそうにそびえ立っている。それに後ろ髪を引かれつつバス停に向かった。
少し待つと来た。ちょうどよかった。赤くて小柄で可愛らしいバスに乗る。行くのは終点である東照宮までである。どれだけ東照宮を参拝しないで通り道に使っているのだって話。
終点に着くと、保養所に帰るために歩く。保養所は送迎バスもなければ、そばを通る路線バスもない。まあ、こういう所は不便さも楽しむべきだな。
保養所に着くと部屋のエアコンをがんがんに効かせる。汗だくである。休憩しつつ涼み終えると、お風呂に入るか卓球をするかの多数決をとった。その結果、卓球をすることになった。二人で多数決も何もないけど。
卓球をする。だが、なんとなく筋肉痛も感じる。昨日ほど上手にラリーが出来ない。昨日のラリーはどうやらまぐれのようであった。そこそこ遊んで部屋に戻る。汗をかいた服を着ているのも気持ち悪いから着替えたい気もするけど、もうすぐ食事の時間なのでのんびりとお風呂に浸かることも出来ない。仕方なく我慢することにした。
アナウンスが鳴り食堂に向かう。シーズン期をずらしてきたせいか、似たような食材で料理が出されている。フードロスですか。いいことなのだけど色々なものが食べたいという気持ちもあるのだよ。
食後、部屋でお腹を休ませる。お風呂は午後十一時までなので余裕を持って入れる。今日はお酒を飲まない。というより昨日の夜に飲み尽くした。
することがないので、テレビをつけっぱなしにして二人で雑談をする。テレビの役割はいったい……などとは考えもしない。雑談に夢中である。
そして、お腹が休んだ所でお風呂に入る。他のお客さんたちは夕食前に入ったのか、また貸し切り状態である。身体を洗ってさっぱりした。それにしても湯船のお湯が熱い。食堂で他のお客さんを見た時、年配の人が多かったからぬるいとでも苦情が来ていたのか?
熱いことを利用して、二人で我慢大会をする。あたしが先に出た。五分と持たなかったわ。
お風呂を済ませて部屋に戻る。そして、満喫できたせいか、あたしたちは東京が恋しくなった。来るときも日光だ、うきうきわくわく。帰りも東京だ、うきうきわくわく。一粒で二度おいしいとはまさにこのことだ。
そして、眠りにつく。体力がない、か弱いあたしたちはぐっすりと眠りについた。
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