ウルティメイド〜クビになった『元』究極メイドは、素材があれば何でも作れるクラフト系スキルで魔物の大陸を生き抜いていく〜

西館亮太

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雷鳴は思わぬ方角へ

第三章 112話『『元』究極メイド、リベンジマッチをする』

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 アミナが周辺一体の空気を圧縮して解き放ち、それをアルダナへ直撃させた。
 その衝撃の余韻が抜けない中、アルダナは体を再生し始めていた。
 吹き飛んだ上半身の骨が再生し、それに肉の糸が絡みつくように筋肉と内臓、そして神経系が再生していく。
 そして最終的に上半身のすべてが再生し、肌の色も血や肉の色ではなく、薄橙色へと戻っていた。

「……今のは、空気の圧縮弾……!先程の水の砲弾とは違い、潤沢にある空気そのものを使う事で瞬間的かつ文字通り爆発的な威力を発揮できるという訳か!!」

 アルダナのテンションは尋常ではない程に上がっていた。
 それもそのハズだ。
 アミナと戦う事自体を楽しんでいる上に、アミナはアルダナが見た事のない技を新たに2つも見せたのだ。
 これがメイでもエルミナでも、恐らくは同じようになっていたに違いない。

「……やはり貴様の権能は面白い!いいぞ、我は実に愉快だ!かつてのこの大地にも、貴様のような力をもった魔人は存在していなかった!しかし残念だがやはり、我の権能とも少し違うようだな。我と同じならば―――」

 顎に手を当てて不可思議そうに呟く。
 そして次の瞬間には、空中に様々な形状の岩や鉄、そして武器など様々な物質が出現していた。

「―――この程度は出来るハズなのだがな。ふむ……」

「なっ……!なんて数!」

 ルナが空中に見える武器や岩などを見てそう声を漏らした。
 しかしアミナはその1つ1つを的確に見定め、息を吐いた。

「相変わらず貴女は芸がありませんね。以前戦った時と同じ戦法ではないですか」

「ほぅ、言ってくれるな。だが貴様はそれに負けたというのを忘れたか」

「いえ、忘れたくても忘れられませんよ。だから自分の出来る範囲で答えを探したんです。……ですが、貴女はそんな私を、芸もなく代わり映えもしない技で圧倒してしまう。……自分の才能の無さに嫌気が差すのと同時に、高飛車で斜に構えて、調子に乗っていた時期があった事を恥ずかしく思いますよ」

 アミナが姿勢を低くしたのを見て、ルナもハンマーを構え直す。
 ミーが寝てしまって本来の力は発揮できないが、ルナ自身の身体能力に影響はない。
 打撃だけならばと、ルナも覚悟を決めたのだ。

「迎え撃つ気か。ならば、まずは第一波といこうではないか」

 アルダナはそう言って手を振りかざし、アミナとルナに目掛けて召喚した物体たちを発射した。
 空中に留まり、発射のタイミングも速度もアルダナが支配している。
 それを改めて理解したアミナは、両手を構えて自身に降りかかる全てへと触れていった。
 その横でルナは、ハンマーで落下物を撃ち落とし、あわよくばとアルダナへと打ち返していった。

『破壊創造』によって破壊と粉砕を続けろ。岩、形状や色から見て恐らく魔成岩の一種。樹木、種類問わず大まかな成分は同じハズ。武器などの鉄製品。ギーラさんの武器を壊した時の要領だ。多少の構成成分の誤差はあれど、分解ならば差し支えない。今はただ、スキルでアルダナの攻撃を全て分解する。それだけに集中しなさい、アミナ。

 アミナは空中から自身へと降り注ぐ全ての物質を分解していく。
 落下速度は自然落下と仮定し、物質の大きさや面積などを瞬時に把握し、どれが先に落ちてくるのかを計算。
 そして算出した結果の元、触れる物質の優先順位をつけて一つ一つ確実に分解する。
 落下物の種類が多く、少しでも手元が狂えば腕は折れ、アミナは粉々に粉砕される。
 かと言って計算を疎かにすれば分解する以前の問題となり、やはりアミナは粉々に潰されて死ぬ。
 どれかが欠けてもならない。そんな緊張感がアミナを襲う。

 そしてスキルを酷使したせいか、彼女の鼻から血が垂れた。
 以前もこのような事があったが、その時は体がフラついて頭痛なども引き起こしたが、今の彼女は鼻血を出した事にすら気が付かない。
 それ程までに止まないアルダナの攻撃への集中力を高めていたのだろう。

 そんな攻撃だが幸いな事に、しばらく落下物を分解していると、同じ種類で同じ形状の物質がある事が分かった。
 恐らくアルダナの出現させた物にはある程度の法則があり、とある種類の物質を出現させると、次に同じ種類の物質を作り出すと、全く同じ形状、全く同じ構成成分となるのだ。

 言うなれば、先程アルダナが作り出した岩は魔成岩という自然の魔力と砂や泥などが合わさって出来た岩の一種で、よく地面から飛び出していたり、岩肌になっていたりする物質なのだが、アルダナが落下させる『岩』というものは全て、この魔成岩なのだ。
 つまり他の樹木や武器なんかも、数はあれど形状や成分は全く同じな為、慣れてい度に対応が速くなっていくのを実感した。

 落下物の面積の計算も、構成成分の記憶も、全て無駄ではない。
 やっておけばその後へと繋がっていく。
 今まさに、アミナはその事実を体感していた。

「ふむ、やはりこの程度では弾かれて終わりか。だが確実にあの時よりは成長している。演算する冷静さと、2度目という心構えがそれを可能にしたか。見事だ」

 アルダナは腕を組んでそう称賛した。
 アミナが最後に落下してきた岩を破壊し、ルナも最後に落ちてきたバトルアックスを弾き飛ばしてアルダナへと打ち返した。
 無論その斧も軽々と回避されたが、彼女の言う第一波は完全にしのげたようだ。

「はぁ……はぁ……流石に疲れるね……」

「大丈夫ですか、ルナさん」

 アミナは横を見てルナの体を観察する。
 ところどころの筋肉が痙攣し、震えている。
 恐らく肉体強化の為に体に電気を流し過ぎたのだろう。
 彼女は自身が発する雷への耐性が、一般の魔法使いや雷を操り戦う人間に対してかなり低いとアミナは王都への馬車の中で聞いていた。
 そんな彼女が体に電気を流し続ければ、その影響は火を見るより明らかだ。

 とてつもない痛みと疲労。
 それが今、彼女を襲っているに違いない。

「うん……ちょっと体に雷流し過ぎたみたい……。体中が痺れて痛いけど、アミナちゃんも頑張ってるし、お姉さんの私が先に諦める訳にはいかないよ。アミナちゃんこそ、鼻血垂れてるけど、平気?」

 アミナはそう言われてから鼻の下に触れ、自身が出血している事に気がついた。
 集中してスキルを無理に幾度も行使したせいで、脳が処理できずに出血したのだろう。
 しかし今の彼女はそれにすら気が付かない程に緊張の糸がピンと張っている。
 アミナは腕で鼻血を拭いて気を取り直した。

「見た所、再生にしばらく時間がかかっている様子が伺えました。それに再生している時、骨や内蔵を観察していたのですが、彼女の肉体は人間の構造と何ら変わりないようです」

「嘘……じゃあもしかしたら……」

「はい、勝てる可能性がそこにあるかもしれません」

 頷いたアミナに思わず期待の眼差しが漏れたルナ。
 しかし今ここで重要なのは、人間と同じ肉体をしているにも関わらず、体が無傷にまで再生するという謎の再生力の攻略だ。
 アルダナ自身のスキルはそこまでの驚異でない事は、先程の攻防で何となく理解できた。
 問題なのはフィジカルと再生力。そこさえ解決してしまえば、この戦い、勝機が見えてくるかもしれない。

「連撃を仕掛けます。ルナさん、ついてきてください」

「もちろん!」

 ルナの返事に何も返さずにそっと微笑んだアミナ。
 返事が返ってくる事くらは分かっていた。だが二つ返事での了解がどこか嬉しく、笑みをがこぼれたのだ。

 ルナとアミナは地面を踏み抜く勢で地面を蹴り、アルダナへと再び接近を試みた。
 近接戦闘へと持ち込もうとしていると分かると、アルダナの口からは笑みがこぼれ、「来い!」とそれを受け入れる姿勢をとった。

 接近して最初に攻撃をしたのはルナだった。
 雷をまとった体で素早く動き、同じく雷をまとわせたハンマーでアルダナへと追撃しようとする。
 横振りの打撃。しかしこれは躱される。
 だがそこで止まるルナではない。
 引き続き重いハンマーを何度も振るってアルダナへ当てる事を試みる。

 そしてルナの攻撃の穴を埋めるようにアミナが小石などを利用して援護し、アミナ自身も近接戦闘へと参加する。
 捻りを加えた拳かアルダナの頬を掠める。
 ルナと違い魔力をまとう事の出来ない彼女は、それを補う為にメイに体術の稽古をつけてもらっていた。

 その拳が今遺憾なく発揮され、アルダナへと届き得るものへと昇華していく。

「やはり体術もあの時より鋭くなっている!我は愉快だぞ小娘!」

 アルダナは叫びながらアミナとルナの攻撃をさばいていく。
 避けずに弾いているという事は、もしかしたら躱せないのかもしれない。
 一瞬そんなに事が脳裏を過ったが、驕って冷静さを欠き、敗北するなどはあってはならない。
 油断せずアミナたちは攻撃を繰り返す。

 ルナが右横からハンマーを振りかぶれば、アミナは左から攻撃し、ルナがハンマーを上から振り下ろすのならば、その援護になるようにアルダナの下半身を不安定にする。

 そして今度もルナが雷をまとわせたハンマーを高く振り上げた。
 攻撃がくると既に分かっているアルダナは、ルナの槌撃を弾こうと腕を伸ばしていた。

 だがそこへ、両手を地面につけていたアミナが、地面を粉々に分解し、周囲に巨大な砂埃による煙幕を展開した。
 アルダナの足元は大きく崩れ、彼女は体勢を崩して倒れそうになるが、なんとかこらえる。

「煙幕か。小娘共はどこに……」

 アルダナが少し歩いてアミナたちを探すが、2人の姿はどこにもない。
 仕方ないと翼を背中から生やし、羽ばたこうとした瞬間だった。

「……っ!!」

 突如、砂埃の中から瓦礫が崩れる音が鳴り響いた。
 そしてそこから姿を現したのは、両手に何も持っていないアミナだった。
 武器を持っていない、アミナは拳を握っている。アルダナの隙を突いて、その固く握り締めた拳を当てる気なのだ。

 アルダナも背を向け、今は振り返ろうとしている為に咄嗟の反応もできない。
 それを察すると、アミナは握り締めていた拳を開き、両手をアルダナへと向けた。

今まで一度も、やった事のない事……。肉体は人間と同じなアルダナならきっと、これも可能なハズ……!!

 それはアミナが以前から考えてはいたが、実践するのは初めてな禁断の技。その名を『人体破壊』。

 アミナのスキルならば、人間の体に触れてどうこうする事も可能だ。
 つまりは体の細胞全てを死滅させ、肉体の活動そのものを停止する事も可能になり、体内の血液を凝固させる事も出来る。
 血液がスキルの対象だというのは以前から分かっていた為、アミナは最後の策としてこれを残していた。

 人体構造が人間と同じだからこそ、アルダナに効くかもしれないその掌が、アルダナへと触れようとした。

届く……!!

 そう確信して腕を伸ばしたアミナ。


 だが奇しくも、相手はあの魔人だった。
 数百年前に地上を支配していた、最凶の存在、その一体なのだ。
 アミナが触れようとした瞬間、アルダナはその翼を巧みに動かす事で超速移動を可能にし、一瞬にしてアミナの背後へと回り込んだ。

「今のは悪くなかったな。この我でも、触れられれば不味かったかもしれんな」

 背後に回り込まれたアミナはその瞬間、アミナは動く事すら出来なかった。
 勝てるかもしれないという唯一の可能性と隙をみすみす逃し、掴み取る事が出来なかった。

 この腕は、未だ何も足りていない。

 そしてアミナの背後にアルダナが回り込んだ時、エルミナもレリックとの戦闘で押され始めていた。

「どうした。先刻の余裕はどこへ行った。我と戦うのが愉快なのではなかったのか」

 アルダナの攻撃は規模と速度を増していく。
 無数の高出力高濃度の魔力のレーザーがエルミナを襲い、彼女はそれを弾いて避けるので精一杯だった。
 息も切れ始め、幾千の攻撃を受けた事で、手足も小さく震えてきた。

 そしてせめても抵抗と黒刀に魔力を流し込んで振るうが、太刀筋の浅い一撃など容易く弾き飛ばされ、エルミナは遂に黒刀を手放してしまった。
 金属音が鳴って地面に突き刺さり、魔法の使えないエルミナは丸腰となった。

「興味深いと思った我の目は、この数百年で随分と訛ったようだ。消えろ」

 エルミナに向けて数十もの銃口が向けられる。
 それと同時に、アミナに対してアルダナがその鋭く構えた手刀を振りかざした。

 誰もがその瞬間、アミナとエルミナの死を悟った。
 現にその場にいたルナは、走っても間に合わない距離でアミナが手で触れるのを見ていた為、助けに入る事が出来なかった。

「アミナちゃん!エルミナちゃん!」

 2人が同時に、葬られそうになった時だった。
 突然、レリックの周囲に広がっている魔道具が全て粉々に破壊され、レリック自身の腕が吹き飛んだ。
 それと同時に、アミナを突き刺そうとするアルダナの腕が、剣にぶつかって止められた。

 アミナがその時目にしたのは、片手には、コルネロ帝国が使っている魔道銃器と思しき魔道具を持ち、もう片方の手には見慣れぬ短剣を握っている。


 そんな姿をした、黒衣をまとった人物だった。


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