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お店経営編
第二章 88話『『現』剣豪サーヴァント、仮面を斬る2』
しおりを挟む「裏切り者の―――ヒューリー・パピヨン様」
少女の声が暗い路地裏に響き渡る。
名を呼ばれ、裏切り者だと称された男はそのまま振り返る。
「裏切り者だなんてそんなそんな。私奴がそのような大層な者に見えますか?」
ヘラヘラした様子でヒューリーは言葉を返す。
優しかったハズの笑顔も、マスコットのようで愛らしかったその体型も、今は一挙手一投足全てが怪しく見える。
「シラを切る必要は無いと言っているでしょう。どのみち貴方の運命は決まっています」
カルムは赤刀・ダムネスに手をかける。カチャリと音が鳴り、それを聞いたヒューリーは苦笑いを浮かべて頭をポリポリとかいた。
「はは、せっかちなお人ですねぇ。……第一、私が皆様を裏切るとは一体どういった目的があるとお思いなのでしょうか?それにいつから、そう思っていらっしゃったのですか?」
「最初からですよ」
即答される。
すると彼の表情が一変し、ただ薄く細いだけだったハズの目に鋭さが加わる。
しかしその後、普段通りの曲線を描くような目付きへと戻り、カルムに対して笑って見せる。
「ははは。まぁ私は道化師ですからねぇ。怪しまれても仕方ありません。しかしそれだけで裏切り者扱いをされるとは……このヒューリー・パピヨン、心に浅くも大きい傷を負った気分ですよ」
「べらべらとよく喋りますね。何を待っているんですか?……それとも、時間稼ぎですか?」
ヒューリーは笑顔を保ったまま黙る。
全く変化しない表情も怪しさに溢れている。これで多少なりでも変化すれば信憑性が普通に上がるだけなのだが、全く変化しないというのはそれの比にならない程怪しさに拍車をかける。
「いやぁ、バレてしまったのなら仕方がありませんねぇ実はですね――」
ヒューリーじゃ後ろを振り返ってしゃがんだ。それはカルムが声を掛ける前に取っていた体勢と同じで、何かシャカシャカと作業をしているようだった。
そして彼は一瞬目線だけをカルムに向け、勢いをつけて振り返ってきた。
カルムはそれに対して刀に手をかけて抜刀しようとしたが、寸前で踏みとどまった。なぜなら――
「この捨てられていたゴミ達の処分をしていたのです。こんな状況でも清潔に現場を保たないと傷口から細菌が入って余計病気になってしまいますからねぇ」
と言って大きなゴミ袋を取り出し、それをカルムに見せたからだ。
黒く大きな袋にパンパンに詰め込まれたゴミは確かに量が多く、これほどの量あったなら捨てなくてはならない、そんな量のゴミだった。
「いやぁ、勘違いさせてしまったのなら申し訳無い。何分こういった、怪しげな顔なものでして」
ヒューリーは不気味な笑みを浮かべる。それは道化師としての化粧の為そう感じたのか、カルムが疑っているからなのかは分からなかった。
しかしカルムの心情に一切の変化はない。
彼の今やっていたという事が全くの言い訳と信じて疑わない。
彼女もまた、鋭い目つきでその黒いゴミ袋を見下ろす。
そして一瞬、彼女は紅色の刃を鞘から抜き、それを振りかざしてゴミ袋の口を切り落とした。
ゴミ袋が破け、中から廃棄物が飛び出す。普通ならそうだ。
しかし、今回だけはそれとは全く違っていた。
「―――」
ゴトリ、と重い音がしながら袋の中から巨大な何かが転げ出る。
想像していた事ではあったが、カルムはあまりの惨さに真顔を貫きつつも心は少しだけ動揺していた。
「この方……ザストルクの町長様ですよね。しかも首を折られて、殺された後の」
カルムはヒューリーから視線を外さずに言う。
そう、彼女が今斬り裂いたゴミ袋の中からはなんと、魔人会との戦いを全面的に協力してくれると申し出た、ザストルク町長のタットの首が反対側に曲がった死体だった。
血も吐いておらず、一瞬の内の即死。閉じられていない瞼の中に覗く開ききった瞳孔がそれを示している。
「これでも、まだ言い訳が出来ますか?」
カルムは追い打ちをかけるようにしてヒューリーへと言葉を投げる。
彼の表情は依然として変化しようとせず、むしろ先程より冷静で静かな面持ちだった。
そして一言、口を開いて言葉を発した。
「いつから私が怪しいとお思いだったので……?」
冷淡で低い声で呟くようにして言った。
先程のようにおちゃらけて高めの声で喋っていたのとは裏腹で、こちらが素の声なのだとハッキリと理解させられた。
「最初からと言いましたよね。貴方がアミナ様やベルリオ様と関わりを持った時点で、怪しいと思っていました」
カルムもヒューリーの言動の変化に刀を納刀して構える。
「ほぅ?その根拠はお有りなのでしょうねぇ。まぁ、カマだけでここまで来れたというのも大したものですが……」
「貴方と出会った時、貴女の顔からは様々なものが見て取れました。喜び、快楽、嘲謔に嗤笑。それに、悲しみと怒りと憎悪、それらも見られました。……私、そういった方達を沢山見て参りましたので、目には自信があるんです」
カルムが大真面目で言うと、真顔で聞いていたヒューリーはぷぅっと小さく吹き出して笑った。
それすらも、カルムが先程見た嘲りの部類に入る笑いだろう。
「……何が可笑しいのですか」
「いや、今のは根拠と言うにはあまりにもお粗末だったもので。……別に正直に言って下さって構わないんですよ?「実はマトモな根拠など無く、全て私の主観と感覚によるものでぇ~す」ってねぇ。正体を暴いた事自体には敬意を評しますから、嘘なんていらないんですよ?」
話が通じないと判断したカルムはため息を付いて、投げる言葉を変えた。
「何故タット様は殺されなければならなかったのですか」
一通り笑っていたヒューリーはそれを抑え込んでからカルムの質問に答えてくれた。
これも彼が言っていた経緯を表しているという事なのだろうか。
「それは簡単ですよ。彼が魔人会の事を悪く言うから、掟に従って償わせただけです」
彼のその言葉にカルムは引っかかる。
何故タットだけが魔人会の償いとやらの対象にならなければならなかったのか。
魔人会の事を悪く言っている一般市民はそれこそ、この街の大半がそうした人間で構成されている。しかも、ヒューリーは今の今までそういった事を言っている住人達の手当をしていた。
殺さなければならない、という衝動を抑え込みながら手当をしていたとでも言うのか。
カルムの思考は広げられ、細かく物事を考え始めた。
そして、全てに辻褄が合う結論が1つ出てきた。
「……タット様はもしや――」
「えぇ、従順な魔人会の構成員みたいでしたね。昔は」
やはりだった。カルムが予想していた言葉がヒューリーから返ってくる。
仮にタットが魔人会の元構成員だったとしたら、魔人会の中で定まっている事で粛清を受けるのは当然とも言える。
ヒューリーが住人達に手を出さなかったのも粛清の対象外だからだったに違いない。
……正直そこまで魔人会の連中に理性があるとは思えなかったが。
「彼は突然足を洗いたいと申し出てきたらしいのです。冒険者として生きたいとの理由で。彼は別段、重要な構成員では無かったので幹部の方々も見向きもせずにそのまま抜けました。しかし、魔人会の掟はまだ彼に適応されています」
するとヒューリーは指を立てながら話した。
「1つ、魔人会の不利益になる情報は発信してはならない。これを破った者には二度と情報伝達が出来なくする罰を。2つ、崇高なる魔人と、それを信仰する魔人会の貶しを禁ずる。これを破った者には永久に時を止める罰を。3つ、全て指示の元任務を遂行せよ。これを破った者には深い暗がりで闇と共に過ごす罰を――と言った感じで、あと十数個程ある中の、彼は2つ目の掟を破りました。その為に、彼の時を永遠に止めて差し上げました」
両手を軽く持ち上げてやれやれと言わんばかりの表情でヒューリーは呟く。
恐らく常日頃から心がけるよう言われている事なのだろう。それを破るなど馬鹿な事を、とでも言いたげだ。
しかしカルムの中の気になる事はまだ尽きなかった。
「貴方が魔人会の構成員だと知っているのに、どうしてタット様は掟を破るような事を……」
カルムが疑問に思ったのはそこだった。
ヒューリーの魔人会の事を知っている口調からして、魔人会の中でもそこそこの立ち位置なのだろう。
しかしヒューリーの顔を見てもタットは何も感じておらず、それどころか以前からの付き合いだとも言っている。
お互いに顔を知らなかったのなら納得がいくが、それでもやはりタットが油断し過ぎな気もする。
すると、ヒューリーが先程カルムが呟いた事に対しての答えを返した。
「それも簡単な事ですよ。私が、魔人会の構成員では無いからです」
彼の発したその言葉だけで、カルムは色々な事に合点がいった。
まず先程の、らしいや、そうだ、等の誰かから聞いたような口調。これは彼が魔人会とは別の組織、あるいは個人で動いている何か。という事ならば、魔人会の誰かにその話を聞いたという事になって辻褄が合う。
そしてそれは恐らく今回の件の首謀者によって伝えられ、つい先程タットの殺害を実行した。ガサガサと音を立てて作業していたのはその死体の処理。
ヒューリーのスキルを考えると、地下で見たあの惨い死体達もきっと彼の仕業で、恐らく彼等も元魔人会の構成員。
住人が逃げ切るまで追い回せ、という類の命令をしたのが幹部ならば、それに従うハズ。つまり無駄な殺生はない。それ等を加味するとやはり地下にいた死体達は元魔人会の構成員で間違い無さそうだ。
彼等もまた、掟を破ってしまったに違いない。
「どうです?訊きたい事は聞けましたか?」
「……まぁ、ぼちぼちですね」
「それはそれは、結構結構……で、私をどうする気ですか?このまま見逃してくれた方がお互いの為になると思うのですが――」
ヒューリーがそう言ってカルムに目を向けると、彼の言葉が終わる前にカルムはヒューリーに斬り掛かった。
抜刀からの素早い横薙ぎの一閃は、的確にヒューリーの首元を狙っていた。
しかし、それが彼の首を刎ね飛ばす事は無かった。
「―――ッ」
なんと、カルムが放った斬撃は、ヒューリーの体から生えてきた腕によって受け止められており、二本の腕でしっかりと刃を挟み込まれてしまっていた。
「まだ、私が話している途中でしょうに――!!」
そして次に腹部から3本ほどの腕を生やし、カルムのがら空きになった腹部へと拳を叩き込む。
その衝撃で路地から大通りの方へと吹き飛ばされたカルムは受け身を取って着地し、ヒューリーが出てくる方を睨みつけた。
「テメェの選んだ決断だ。尊重してやるよ」
土煙の中から口調の変わったヒューリーが歩いてくる。
体からは軟体生物のようにうねうねと動く腕が生やされており、そのサイズも規模も、先程治療の時に使っていたのとは比べ物にならない程に巨大で頑丈そうだった。
「吐いた唾――飲ませねぇからな」
低く様変わりした声で男は呟く。
ザストルク本庁舎前での思わぬ戦闘が今、始まろうとしていた。
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