ウルティメイド〜クビになった『元』究極メイドは、素材があれば何でも作れるクラフト系スキルで魔物の大陸を生き抜いていく〜

西館亮太

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雷鳴は思わぬ方角へ

第三章 62話『『元』究極メイド、お姫様の話を聞く』

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「貴女!私の替え玉になりなさい!」

「………え?」

 言われた言葉にそれ以外の声が出なかった。まるでサルバンにクビを告げられた時と同じ感覚だった。
 しばらくの沈黙が路地裏に広がると、アミナは言われた言葉をようやく理解した。

「えぇぇぇぇ!!!????」

 驚きと困惑が拮抗した結果、困惑の方が強くなり、語尾が少し上がった。
 すると大きな声を出してしまったアミナの口を、この国の姫であるカイネは押さえて声を絞らせる。

「ちょっと静かにしてよ!見つかっちゃうでしょ!」

「す、すみません。……しかし貴女は一体誰なのですか……?」

 連れ去られたは良いが、目の前に堂々と立っている自身を連れ去った少女は誰なのだろうか。アミナがそう問いかけると、カイネは「なんだ。この国に住んでるのに私の事知らないのか。それも評価高~い」と機嫌が良さそうに言った。
 そして、胸に手を当てて千切られたスカートを翻して口を開いた。

「私の名前はカイネ・ヴェル=レリック。貴女は?」

「えっ?あっはい。私はアミナと申しま………」

 そこまで自己紹介をしておいて、アミナは「ん?」と思って言葉を止めた。

レリック?苗字がある上にレリック?それに服装も、詳しい値段までは分からないけれど、間違いなく最高級品の服だ。……もしかしてこの人って―――

「レ、レリック王国の国王様の娘さん……だったりします?」

「おっ、やっぱ苗字言うと分かっちゃうか。言わなきゃ良かったかな。……そうよ。私はセディウス・ヴェル=レリックの娘よ」

 あまり誇らしげでは無い言い方をする。
 そして、カイネのその言葉にも、アミナは再び大声を上げて驚いてしまった。だがすぐさま、再びカイネが口を塞いで半分キレながら「だから静かにしてって!!」と言った。
 静かに頷いたアミナから手をどけ、アミナはそんなカイネを見つめる。

「驚きました……。まさかお姫様がこんな所にいるなんて……」

「こっちにも事情があるのよ」

「私に入れ替われって言うのも、その理由が関係しているんですか?」

「そうよ。……で、どう?私と入れ替わる気はあるの?私達って、髪の毛の色から顔の部位の形までかなり似てると思うのだけれど」

 そう言ってカイネはアミナの顔を見つめ、アミナもカイネの顔を見つめる。2人の顔立ちは瓜二つで、強いて言うならば髪の毛の長さや結び目、まつげの長さなどその程度だった。
 しかし、アミナは身を引きながら掌を振って否定する。

「入れ替わるなんて……そんなの無理ですよ!お姫様は絶世の美少女……とても可愛らしいじゃないですか!!」

「はぁ、貴女ねぇ……。それ、自分も絶世の美少女って言っているようなものよ」

 カイネは呆れながら肩を落とす。アミナは否定しているが、カイネの言う通り、2人の顔は本当によく似ている。
 するとアミナは、ふとカイネの胸元へと目を落とした。彼女の胸はメイやエルミナとまではいかないがよく発達しており、その駄肉を見るアミナの目は、なんとも言えない哀愁が漂っていた。

「どうしたの?アミナ」

 喋る度に揺れる。息をする度に揺れる。口を横一文字に結んだアミナはその旨が無性に憎たらしく感じられ、思わず引っ叩きたくなる。
 アミナがこうなるのは、いつも自身の発育を呪っている時に限る。

「……いえ、なんでもありません。それよりも替え玉の件ですけど、お受けする訳にはいきませんよ。きっとお城の方々も心配しているでしょうし、早く戻りましょう」

 アミナがそう言ってカイネの横を通り、路地裏から外に出ようとすると、カイネは強く握り拳を作り、小さく震えた。
 それを見逃すアミナでは無く、彼女の顔を見て思わず足を止めた。


 その顔は、とても辛そうだった。
 引きつる訳でも、単純に泣く訳でもない。
 ただ形容のし難い、悲しそうで辛そうな顔。アミナにはそう感じられてしまったのだ。


 今までの人生、このような顔をしている人物に、なんの事情もない人間はいなかった。それは先程軽率に聞いてしまった事情というものが、アミナの思っている何倍も辛いものだったのだろう。
 アミナは振り返って少し戻ると、カイネの手を取った。

「……はぁ。お話だけでも、伺いますよ」

 メイドだった時の癖で、強く押されると断れないような性格だったアミナだが、こうも急激にしおらしい態度になられると、逆に放っておけなくなってしまう。
 つくづく自身の甘さと未熟さを痛感しながら、嬉しそうな顔をしたカイネの話をアミナは聞き始めた。

―――

「私には自由が無いの」

 カイネが話を始める。
 相変わらず路地裏は静かで、騎士団員が来る気配もない。ここでなら静かに話もできるというものだ。

「何もかも用意されたもので、私が決めた事や私がやった事は何一つ無い。家も食事も服も、全部が最初から用意された物。何をするかも決められて、今は国の見世物になってる」

 指を絡ませ合いながら呟くように言う。
 それを聞くアミナの態度はどこか慣れており、途中で口を挟んだりはしなかった。
 というのも、アミナは元々サルバンという大領主のメイド長という立場であり、カイネのような悩みを抱えた客人がいなかった訳ではない。

 こういった場合は、最初に吐き出させたい事を吐き出させる方がよい。こちらが話の腰を折ってしまい、一度に吐き出せなくなるとスッキリするまで時間がかかってしまう。
 よくある悩みだ。と思いながらも、アミナは彼女の言っている事に共感せざるを得なかった。

 メイドだった時代、言われた事を学び、それを言われる前に勝手にやる。それがメイドとしての仕事だった。
 だがそれは己の意思でやっている事ではなく、やらなければならない状況な為、仕方なくやっている事でもあった。
 仕事に充実感や誇りが無かった訳ではない。だが、使用人という立場上、それはやらなければならない仕事であり、やらなければ金が手に入らず路頭に迷い野垂れ死ぬ。いわば生きる為に仕方なくやっている事なのだ。

 第二大陸に来てようやく自身のやりたい事をし始めたアミナにとって、彼女の言葉には共感できる部分があった。
 しかし、彼女の方が遥かに重く、そして厳しい道だったのだろうとアミナは考えていた。

「明後日開催される祝賀祭っていうお祭りでは、私はいつも愛想笑いをして、王都の人達に手を振って、部屋に戻るだけ。お祭りの景色は見れても、雰囲気までは感じれない。あんなに楽しそうなのに、私はそこに一歩も踏み込めてない」

 祝賀際というのは初めて聞いたアミナは少し思い当たる節があったのを思い出す。
 ラフマール樹海で冒険者としての仕事をしていた時だ。エルミナとギーラとケイが何やらソワソワとしていた。何をしているのかと思ったが、アミナは植物の種類を確認したりしていてあまり気にかけていなかった。
 彼女等がソワソワしていたのは恐らく、自身に祝賀際に参加してもらうのを楽しみにしていたからだろう、とアミナは予測した。

 あの3人は長らく王都に拠点を持ち、冒険者として活動してきた。恐らく年に1度程の頻度の祭りの存在を知っていてもおかしくないだろう。本当に彼女等にとって間の良いタイミングで来てしまったな、とアミナは少し微笑む。

「だから私決めたの。もう言いなりになってならない。やりたい事をやるって。あのお祭りの中を堂々と歩きたいの」

 ようやく本音がこぼれ、アミナはホッとした。
 こういった悩みを抱えている者は、最初に本音を引き出すのが重要なのだが、口出しをあまり好まないアミナにとって、それはとても相性が悪い。相談事に向いていないと実感しつつ、続きに耳を傾ける。

「でも今回逃げ出して捕まったらきっと、もう外には出してもらえなくなる。小さい頃は体が弱かったから外に出してもらえないって思って沢山運動もして、10歳の頃には魔物も倒せるようになった。それなのに城の外……ううん。部屋のベランダにすら出れなくなるなんて、絶対に嫌」

 足が異常なまでに速かったのはそのせいか。と1人納得する。そこには血の滲むような思いがあっただろう。ただ外に出て元気に、そして自由に生きたいという、常人にとっては小さ過ぎる願い。それを叶える為に彼女は何度も脱走を試みているのだろう。
 アミナは彼女のその行いが、自身は元気であると父親に示しているように思えた。

「だから私と瓜二つの貴女を見て思ったの。貴女が代わりにお城に戻って、一時的に凌いでくれれば、私はお祭りを回れるって」

 アミナは顎に手を当ててしばらくカイネの顔を見つめていた。
 するとカイネは初めて申し訳なさそうな顔をアミナに見せた。

「……自分勝手だって思うわよね。何も関係のない貴女を替え玉にしようだなんて……」

 それを聞くと、アミナは少し驚いた。
 ここまでの口振りや言動。言葉を選ばずに言えば、自己中心的で傲慢な姫という印象だった。
 だが、それでも自身のやろうとしていた行いを客観的に見て、それを口にできる勇気を持っている。ただのわがままお転婆お姫様という訳でもなさそうだ。

「でもお願いアミナ!私と貴女がこの街で出会ったのも何かの縁だと思うの。この機会を逃したらきっと……私は心から笑えなくなる。国民の皆を、愛せなくなる……」

 彼女の顔は次第に下がっていく。
 顔は陰り、その表情も次第に伺いにくくなっていく。

「こんな卑怯な言い方して良い訳無いけれど……今回のお祭りが終わったらちゃんと王族としての事を今まで以上にやるから……。だからお願い。お祭りまでの2日間。それとお祭りがやってる3日間。私と―――入れ替わって欲しい」

 俯いたまま、それがそのままお辞儀へとなる。
 彼女の先程までの言動から察するに、他者への懇願などしてこなかった部類の人なのだろう。そんな彼女が頭を下げた。話の終りが見えたアミナはようやく口を開いた。

「……顔を上げて下さい、カイネさん。貴女の言いたい事は分かりました。ですが、下を向いてはいけません」

 カイネは肩に手を置かれ、「え?」と呟いてアミナの顔を見る。

「下を向くという事は、そこに後ろめたさがある証拠です。本当にしたいと思えるなら、下を向く必要はありません。貴女がやりたい事を、堂々と私に言ってみて下さい」

 カイネはしばらく考えた。「私がやりたい事……」そう小さく呟きながら。
 そして一度軽く唇を噛むと、彼女の口からは言葉が漏れた。今度は顔を上げ、まっすぐアミナの顔を見つめていた。その眼に、曇はなかった。

「―――自由に、日常を過ごしてみたい」

 彼女の言葉に満足し、アミナは思い切り微笑んだ。

「はい。不肖このアミナ。上手く代わりになれるかは分かりませんが、全力でカイネさんの願いを応援致します」

 きっと彼女が祭りに参加する事は、未来の王への投資になるハズだ。
 心から笑い、国民を知る事で、この国はもっといい方向へと進む。そう感じたアミナは、カイネの願いを全力で応援する事に決めた。


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