感情の無い少年死ねない少女

ゆっくり白霊

文字の大きさ
22 / 42

幸せが壊れる

しおりを挟む
それから私達は仲良くなっていった。
そして彼はよく私のいる孤児院に遊びに来てくれた。
そして彼と私は遊んだ。
彼はとても優しく自分の事より他人の事を考える人間だった。
私は彼と一緒にいるのが一番楽しく「幸せ」を感じていた。
そして私は彼がいつか離れていきそうな気がして彼との繋がりが欲しかった。
そして私は彼の懐中時計の鍵を貰って懐中時計の中に私のとある思いを告げた紙を入れた。
しかしその後事故が起きた…彼の家族が事故にあったそうだ。
それにより彼の両親は死亡、兄妹達は奇跡的に軽症で済んだそうだ。
しかし……誠は行方不明となった。
彼だけは事故現場にいなかったのである。
それにより私は非常に悲しんだ。
私を助けてくれた人、私の大切な人、私のヒーローが居なくなったのだ。
そんな私を見て孤児院の皆は優しく励ましてくれた。
そして私は思った。
(誠がいなくても皆とならやっていける。)
そう思っていたしかし…幸せは壊れていった。
数日後、私は孤児院に帰宅すると…
ーー遅くなってしまった。
皆心配してるのではないだろうか、そう考えて孤児院の前につくが
「あれ?なんか暗いなぁ?」
孤児院には全くと言って良いほど明かりがついていない。
疑問に思い中に入ると。
「うっ……何この匂い。」
そこにはとんでもないほどの異臭がした。
そして部屋に入ると…そこにはとんでもない光景が。
「皆…?」
そこには皆が血塗れで倒れている。
「あっあっ………」
言葉が出ない。
「まだ生き残りがいたか。」
すると野太い男の声がした。
そこには大柄の男性がいた。
「貴方が…これを。」
「そうだ。」
「どうして?」
「ここにいる奴らは孤児だ、だからな死んだとしてもバレにくいんだよ。」
「そんな理由でみんなを…」
私はとんでもない程の殺意が湧いた。
「ちょうどいいところだ」
グサッ  
私はナイフで刺された。
「グハッ」
私は血を吐いた。
痛い尋常じゃないほどの痛みだ。
「殺し足りないところだったんだよ。」
そして男は私を蹴る。
私は自分は死んだとずっと考えていたが一向に痛みが引かない。
おかしいと思い目を開けるとまだ男がいた。
そして私は起き上がりナイフを抜いた。
「うっ……」
凄まじい痛みがはしった。
「これで終わりか、俺はとんでもない事をしたな、ごめんな。」
男が小さい声で呟きやがてこちらを見て驚く。
「?お前なんで生きてんだ。」
すると怪我は再生する。
「お前化け物…」
そして私は取ったナイフでその男を刺す。
「うっ……あっ……」
「苦しめ苦しめ。」
私はその男にナイフを何度も何度も刺す。
たとえ…その男が死んでいても。
そして気が収まった。
「ハァハァ……」
そして自分の手を見る。
そこには大量の血がついていた。
(あぁ…私も死ねばみんなにあえる。)
そして私は自分の首を切る。
しかしものすごい痛みがはしるだけで死なない。
その後何度か試すが私は死ねずに傷は再生する。
そして私は気づいた私は死ねない「不老不死」だということを。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

鐘ヶ岡学園女子バレー部の秘密

フロイライン
青春
名門復活を目指し厳しい練習を続ける鐘ヶ岡学園の女子バレー部 キャプテンを務める新田まどかは、身体能力を飛躍的に伸ばすため、ある行動に出るが…

ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話

桜井正宗
青春
 ――結婚しています!  それは二人だけの秘密。  高校二年の遙と遥は結婚した。  近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。  キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。  ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。 *結婚要素あり *ヤンデレ要素あり

処理中です...