感情の無い少年死ねない少女

ゆっくり白霊

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孤児院の真実

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私は驚いた。
「子供が売られた。」
そうここでは孤児を育てて大人になったら引き取り先に引き取ってもらうというどっかのネバーランドみたいなことをしていたのだ。
そこにはたくさんの子供が売られた記憶が残されていた。
そして私はこの孤児院での殺人事件を調べる。
すると驚きの事実が分かる。
その殺人犯はここの孤児院出身だった。
つまりこの殺人犯は知っててここで殺人を行ったのだろうか?それとも…自分のような被害者を出さないようにするために行ったのか…いやどっちにしても殺人という犯罪を行ったので許されるわけが無い。
後者の方だった場合方法はいくらでもあったはずだ。
そして色々とデータを調べる。
子供達は大体政府の人間か資産家などに売っていた。
腐さっているなこの国とそう思う。
そして私は一通り調べ終わったのでパソコンからメモリーを抜いて持ち帰る。
そして私は美奈のもとに向かう。
「帰ってくるの遅かったけど何かあった?」
「いや…ちょっとな。ところで聞いていいか?」
「何?」
「ここの職員についての話だ。どんな人だった。」
「先生はね、とても優しかったんだよ。困っている子や喧嘩している子がいたりしたらすぐに駆け寄ったりする人達だよ。」
「そうか…」
「あっでも…一回ものすごく怒ったことがあった。とある子が喧嘩でその子に暴力をしたとき、先生ものすごく怖かった。」
「っ……」
きっと怒ったのは「商品」としての価値が下がるからだろう。
「でもいきなりこんな事聞いてきてどうしたの?」
「あぁ…」
ここで言うべきか迷ったが私は…
「何でもない、少し気になっただけだ。」
「ふ~ん。」
言えるわけが無い。
こんな事を知ったら美奈は悲しんでしまう。
心から信用していた人がそんな事をしていたなんて……私はそんな事があった場合理性を保っていられるだろうか?
「とりあえず美奈、うちに来い。」
「え?」
「どうした?」
「いや、「うちに来い」って言った?」
「言ったけど。」
私はそこまで変なことを言ったか?
「そんな私はここでも…」
「良くはないだろ。なんだ気にしてるのかお前らしくもない。」
「そんな貴方の家族に迷惑が…」
「気にするな事情を知れば兄妹達は納得してくれる。」
「え……でも…」
「私はなお前がこんなところでずっと暮らしていくほうが嫌なんよ。」
「!?」
「もしお前が良ければうちに来てくれないか?」
「ずるいよ誠は…断る事ができないじゃん。」
そして私は美奈と共に帰路をたどる。
外は寒かった。
もう11月あれから2ヶ月ぐらい過ぎたのか。
「うっ…寒い。」
すると美奈が手を握ってきて
「こうすれば温かいでしょ。」
「あぁ…そうだな。」
そして私達は手を繋ぎながら寒い町並みを歩くのだった。
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