感情の無い少年死ねない少女

感情の芽生え

ってな感じかな。」
「そうか…よく立ち直れたな。」
「まぁな亜希さんにも助けてもらった。自分も辛いはずなのにでも…やっぱりあいつがいつまでも私たちには悲しんでほしくないと思うしな。」
「そうだな。」
「それであいつの言葉を守ろうと思ったのに…なんでお前はそこまであいつに似るかなぁ。」
と呆れていた。
「仕方ないだろそういう性格してるんだよ。」
「まぁもういい、あいつと同じで頑固だからなお前、その生き方を辞めろとは言わないだが、自分の事を大切にするんだぞ。」
「あぁ3番か4番目位には大切に思っている。」
「なんでそこまで他人の事を考えれるかなぁ…」
そして私は帰宅する。
そこには兄妹全員と美奈がいた。
すると美奈が、
「どこ行ってたの？」
と聞いてくる。
「お墓。」
「お墓？なんで？」
「暇だったから。」
「はぁー、呪われるよ。」
「安心しろ後でキチンとした理由ができた。」
「？、どういう事？」
「今日母さんと父さんが死んだ日だった。」
そこで青ざめる3人。
「「「忘れてた。」」」
「おいおい、母さんと父さん泣くぞ。」
こいつ等なんで忘れてやがる…あっ私は言えないや。
「そもそもどうやって今日がその日だって気づいたの？」
「岡崎先生が言ってた。」
「へえー会ったというか知り合いだったの。」
「そう、昔私は会ったことがあるらしい。」
「待っててね誠ちょっと行ってくるから。」
「分かった。行ってらっしゃい。姉さん、兄さん、渚。」
「「「！？」」」
驚きながらも3人は家から出る。
「あれ？誠って兄貴とか姉貴とか言ってなかった？」
「？あれそうだっけ？」
「まぁいいや、ところでなにか変わったの？」
そこで私は微笑を浮かべ。
「まぁな。」
と答える。
そして私達は真琴の本を読む。
あ、この本について聞くの忘れてた。
ーー「ねぇ、おかしくない？」
私はそう言う。
「だよな。」
「うんうん。」
連や渚もそう答える。
だってまさか、
「真琴が姉さんや兄さんなんて言うなんて。」
「私も呼び方変わらないけど少し心がこもってたような。」
「にしても誠がそう呼ぶなんて久しぶりだな。」
「そうね。」
そして私達は墓場につく。
すると帰ろうとする人が一人。
岡崎夢先生だった。
「お、村雨姉弟じゃないか誠に遅れて墓参りか？」
「アハハ、そうです。」
「さてとお前らにも言っておくことがある。」
「「「？」」」
私達はなんだろうと不思議に思うと。
「誠は乗り越えたぞ親の死を。」
「「「！？」」」
親の死を乗り越えた、だから私達の名前を心を込めて言ったのか。
「お前らも忘却以外で乗り越えられるようになるといいな。」
と言って立ち去っていく岡崎先生。