復讐の4カード

ゆっくり白霊

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Episode1.5「復讐の転校生」サラ視点

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9月の中頃、私はとある学校に転校してきた。
理由はある、それは「復讐」の為だ。
私は、もともと家庭の事情でアメリカの方に住んでいた。
しかし数カ月前そこはテロにあった。
そのテロを起こしたのは誰か今でもわかっていない。
しかし私はそのとき見たのだ二人を女性と男性がビルの屋上に立ち笑っていたのだ。
しかし顔はよく覚えていない。
そして現場にはトランプの♠の13が置いてあった。
警察達はこの事件が各国のテロ事件に関与していると考えた。
それもそうだ、都市の状況もトランプも何もかもが酷使しているから、
そして私はテロ事件によって家族や友人を失った。
幸せだった日常が一気に壊れていったのだ。
その後私はテロ事件について調べた。
そしてテロが日本で起きることを知った。
そして私はすぐに日本に向かった。
そして日本に着いて驚いた。
日本人は焦ってなどおらず、普通の日常を過ごしていた。
流石に平和ボケしすぎてはないだろうか?
そしてネットでニュースを確認する。
するとあのテロ集団の幹部クラスの二人の「ハート」と「ダイヤ」とその他部下が結構捕まったそうだ。
「ハート」はアフリカの方で、「ダイヤ」はヨーロッパの方でテロをしていたそうだ。
そして幹部クラスの二人は組織の情報をペラペラと話していたそうだ。
証言によると「幹部クラスは4人いて大体の指示はスペードがやっていたとか。」
しかしそれぐらいしか吐かなかったとか。
その二人の様子から国対してなにかの恨みがあることがわかった。
そして何よりこの二人の出生届けなどのデータが全くと言っていいほどなかったそうだ。
そして私は調べ物をして学校に向かう。
学校では担任から色々と説明を受けた。
どうやら担任は新人らしいがそうとは思えないような風格があった。
「まぁ問題は…あんたの隣くらいかな?」
「私の隣?」
「そうだ、あいつは性格が難しくてな担任の僕でさえ話しかけるのが難しい。」
担任ですら難しいってどんな生徒だよ。
そう思い名前を見る。
「篠田?夢?名?」
なんだろう、何か昔見たことあるような?
「篠田夢名(しのだゆな)と言うらしい。」
「女ですか?」
「いや、男だ。」
なんだろうないじめられてそうな感じがする。
そしてチャイムが鳴り私は教室に向かい。
先に入った担任に手招きされて教室に入る。
とそこには男子達が拍手をしていた。
何これ?日本ってこんなのだったけ?
そして笑顔を作り前に立つ。
男子達がすごくこっちを見てくるのがわかる。
そして例の夢名を見てみる。
するとあくびをしていた。
そして夢名だが見た目も女子みたいであった。
というか見覚えがあるような。
とりあえず自己紹介をする。
「西野サラです。短い間ですがよろしくお願いします。」
すると教室内が拍手の渦に包まれる。
あれ?日本ってこんな女性に飢えてたっけ?
そして私は自分の席に座り、隣の夢名に
「よろしくね。」
「……よろしく。」
なんだろうなこいつは感がするこいつはやばいやつだという。
そして授業が終わり休み時間。
彼に話しかけようとするが質問ラッシュが来る。
しまった、忘れていた。
こんなイベントがあることをそして私は質問を答えていくうちに隣から話し声が聞こえた。
「でそのテログループのことなんだけど。」
それに私は思わず反応してそちらを向く。
そして質問に答えながらも私は隣の話に集中する。
聞いたところ私の知っている情報と同じだ。
しかしおかしいな、その情報はあくまで外国の情報だ。
何故、夢名と話している。
やつは知っているのだろうか?
昼休みにでも話しかけるか。
そして流れるようにときは進み昼休み。
「ねぇ一緒にご飯を食べない。」
私は夢名ともう一人奴に話しかける。
「おう、いいぞ僕の名前は黒羽瞬、確かサラちゃんだっけ?」
「うん、そうだよ。サラでいいよ。瞬くん」
もう一人の方は答える。
しかし夢名は答えずに何処かに行く。
「おいおい、夢名なんだよ?」
「通信だ、あの人から。」
「そうか、そしてサラ、瞬でいいよ。」
「わかった、であの夢名くん?は何しに?」
「あいつはね外国の知り合いと通話しに行った。向こう色々と大変だそうだから。」
「それって……テロのせい。」
「……知ってるんだテロについて。」
「えぇ。多少ね少し気になったから。」
「そうなんだ、僕も夢名に協力してほしいんだけどあいつ全然興味ないからね。」
「へぇーどうしてそこまで彼に協力を?」
「あいつはね頭がいいんだよ。物凄くね。」
「え?そうなの?」
「うん、あいつはテストで難しい問題は解いといて簡単な問題をわざと間違えるんだ。」
「へぇー彼のテストの順位は?」
「2位か1位しか取ったことない。」
「へぇー何でわざと間違えるの?」
「1位を取ると目立つから嫌だってさ。」
「へぇー」
なんだろう、変わっているな。
「そしてそれよりも凄いのがあいつの知識と推理、指揮能力なんだよ。」
「そうなの。」
「運動神経もいいし。女子にモテそうなのに顔が女子みたいだから…というか女子なのかな?」
すると瞬に目掛けてペンが飛んでくる。
そのペンは瞬の目の前を通り過ぎる。
瞬が少しでも顔を前にしていたら当たるところだった。
「私は男だ。瞬、お前が一番理解してるよなぉ?」
「……はい。」
そして彼は自分の席にてご飯を食べる。
「という訳で夢名、協力してくれよ。」
「何でだよ。」
「パンケーキおごるから。」
「よしやろう、情報は?」
「チョロ!!」
「じゃあ情報は明日持ってくるから。」
「了解。」
「何だこいつ等は?」
呆れた。
そして帰ろうとしたとき。
「サラ、一緒に帰えろ?」
「いいけど夢名くんは?」
「あいつだったら…」
「お前の後ろだ。」
「キャーーー!!」
瞬が悲鳴を上げる。
私も言われるまで気づかなかった。
「さてと私は一人で帰るぜ。プリンが私を待っている。あ…あとサラだっけ?学校に兇器を持ち込まないでくれ、それじゃあ。」
それを言い残し彼は去る。
「おい、待てって兇器?」
後を追い、瞬も去る。
私は驚きを隠せなかった。
確かにこのバッグの中にはナイフやスタンガンが入っている。
しかしバッグには最大限の注意を払ったはずだ。
そして一回も出していない。
いや、正確にはナイフは一瞬だけ出てしまったが本の一瞬だそれに気づくとは…
「篠田夢名、あなたは何者?」


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