蕾が開花する為に

ゆっくり白霊

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孤独な少年

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「ダリい………」
そう言って俺は机に顔をふせる、俺の名は如月祐希(きさらぎゆうき)
高校2年生だ。
そしていまは休み時間、正直に言って暇である。
まぁ俺が周りと関わっていないだけだがな。 
だが俺は周りとは関わらない理由がある。
それは…裏切られるのが怖いからだ。
俺も昔は友達がいた……しかし一度俺は友達に裏切られた。
俺の意見は誰も聞く耳を持たない。
俺は助けようとしただけなのに…それなのに俺はいじめられた。
だがそれだけならまだいいが俺はそれ以外にも俺が最も大切にしている人を失った。
……いや、失ってはいないか…あいつは俺のせいでもう……
まぁそんなところだ、だから俺はいわゆる人間不信に陥っている。
俺はもう…誰も信用したくない。
すると突かれて起こされる。
そこには、家のクラスの担任である今村早希(いまむらさき)の姿が
「……なんですか?」
「起きろ、お前に話がある。」
そして俺は担任に空き教室に連れてかれる。
「如月、お前の態度についてだ。」
「俺の態度?」
「お前は人との接し方がまるで駄目だ。そんなんじゃ社会ではやっていけないぞ。」
「言いたいことはそれだけですか?」
「いや、それだけではない。お前は人との交流が苦手そうだしな。」
「苦手じゃないんです。ただ関わりたくないからです。」
「そんなお前に任命する事がある。」
「?」
そして一拍、間をおいて担任は告げる。
    「お前は、生活態度改正の為にこれからとある部活に入ってもらう。」
「は!?」
部活だと……
「なんでですか?、前までは理由を原稿用紙に書くだけだったじゃないですか?」
「いや、あれ反省文のつもりだったんだけど…あれ?だから毎回謝罪の意味がこもってないの?」
「それに、俺は人と関わることが嫌なんですよ。」
「いつも聞いているがなんで嫌なんだ。」
「……人は裏切る、そして俺は周りを裏切ってしまう…」
そう、俺があいつの期待を裏切ったからあいつは……
「……過去については詳しくは知らんが、大切なのは今だ。過去に悔いた事は未来の為にいかせ。」
……所詮は綺麗事だ、人間社会は穢れている。
良い事をしても、良い行いが返ってくるわけではない。
「というわけで部活に入ってもらう。言っておくが拒否権は無い、紹介するから放課後ちょっと来い。」
「ハァ…教師としてどうかしてますよ貴方。」
そして放課後俺は担任に連れられていた。
そして一つの空き教室に連れて行かれる。
「入るぞ」と言いつつも担任は扉を勢いよく開ける。
「今村先生、もう開けてるじゃないですか。」
そしてそこには本を読んでいる一人の女子がいた。
髪の毛は鮮やかな黄緑色で黒い服に身を包んだ奴が
……こいつは見覚えがあるが誰かはよくわからない。
「そしてそこにいるのは………あ!?」
すると少女は叫びだす。
「如月祐希!!」
へぇ、相手さんは俺の名前を知ってるらしい。
ところで
「誰だお前?」
「な!?私を知らないだと…私は西園寺日向(さいおんじひなた)よ。」
「西園寺?」
聞いたことがあるぞ確か。
「あ~学年順位一位の人か。あっ思い出した確か家のクラスの委員長だったな。」
「如月、お前自分のクラスの委員長ぐらい覚えとけ。」
担任から冷たい眼差しで見られるがまぁ気にしない。
「如月祐希、私はお前を覚えているというのに…貴様は私の全教科一位を阻止するからな。」
「いや、勝手に恨み持たれても…」
学年一位で満足じゃないのかよ。
ちなみに俺は学年二位でも凄いとは思うが一位ほどではないし、名前も知らない人のほうが多いからな。 
「それで、先生は何故如月を?」
「あぁそれは如月にこの部活に入って信頼というものを学んでほしくてな。」
「あぁ確かにボッチですもんね。」
「いや、お前も人のこと言えないだろ。」
「先生、それは言わないお約束では。」
「どうでもいいけどこの部活の内容は何なんだ?」
「この部活の内容も知らずにここに来たの?」
「いや、連れて行かれたの方が正しい。」
「この部活の内容は生徒達の悩みや問題を解決する為に協力する部活よ。名付けて【手伝部】。」
「手伝部ねぇ、」
ネーミングセンスねぇなおい。
「まぁ部としては成立してないんだよ。最低でも活動は二人、正式な部としては三人必要だからな。」
「ってことは、俺以外にも当てはいるんですか?」
「「いや、いない。」」
いないのかよ、絶望的だろ。
まぁ……何だろうこのとき俺は昔の自分の事を考えていた。
昔俺は、誰かに認めて欲しくて色んな人を必死で助けていたそんな自分を思い出した。
こいつも誰かに認めて欲しいのかもしれない。
だから俺は深い溜息をついて。
「わかったよ、入ればいいんだろ。手伝部!」
「本当?嬉しいわ。」
そして西園寺は手を大きく広げるしぐさをしてこう言った。
「ようこそ手伝部へ。貴方を歓迎するわ。」
そうして俺は手伝部に入った。
このときの俺は知らかった。
この部活動をきっかけに孤独な日常が変わることを…果たして結末は現実のようなBADENDなのかそれとも夢みたいなHappyendなのか。
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