蕾が開花する為に

ゆっくり白霊

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部室にて

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そして次の日俺は部室で本を読んでいる。
読んでいる本は「感情の無い少年と死ねない少女」と言う本だ。
殆ど無名ではあるが読んで見ると鼻で笑う程度には面白い。
まぁ……笑ってないけど。
そして俺が本をペラペラとめくっていると。
「ねぇ……」 
と言う言葉が聞こえてきたので振り向く。
さっきまでずっと勉強をしていた西園寺がこっちに話しかけてきたのであった。
「何だ。」
本に目を向けながら応える。
「貴方は何故一人になろうとしているの?」
「………どういうことだ?」
「貴方はクラスメイトに全くと言っていいほど関心を示さない。」
「俺は興味がないからな、俺はクラスの奴らを全員信用していない。」
「どうして?」
「人はいずれ裏切る、俺はそれを誰よりも理解をしている。俺にとって信頼をしてる人間は片手で数えられるほどしかいない。」
「…貴方、過去に何が?」
「俺の過去について語る事は無い、ただ一つだけ言えるとしたらいい思い出ではないから、あまり詮索しないでくれ。」
俺は思い出すだけでも吐き気がする。
そして話を変える為にも質問をする。
「逆にお前はどうなんだ?いつも一人でいるじゃないか、コミュ障か?」
「私は違う、ただ中学生の頃、いじめられたから人と関わるのに不安があるだけよ。」
「へぇ、いじめねぇ、あんたが恨みをかうような事はしなさそうだけどな。まぁ嫉妬の類いだろうな、あんた可愛いし勉強もできるもんな。」
「か、か、可愛い?」
すると頬を赤らめる。
「どうした熱でもあるのか、なら帰ったほうがいいぞ。」
「そんなんじゃないわよ、バカ!!」
俺何で罵られた?
にしてもいじめか…何処もかしこも人間のやることは変わらないなぁ。
と本のページを捲ろうとすると。
ガラガラガラ、教室の扉が開く。
するとそこには黄色の髪をした小柄な少女がいた。
「すいませんここが手伝部ですか?」
「えぇ、そうだけどどうしてここに?」
「今村先生に紹介されて、困ったことがあるならここにって。」
「そうなの、それで早速なのだけれど依頼は?」
すると少女は目尻に涙を浮かべながらこう言った。
「私を助けてください!!」
「「?」」
そしてそこからは彼女に説明してもらった。
彼女の名前は遠坂燐(とおさかりん)俺達と同じクラスだ。(今知った)
そして依頼の内容は彼女はクラス内でいじめられてるそうだから助けてほしいのだと。
「今村先生には相談しなかったの?」
「したんですけどしたら次の日からは更に強いいじめが始まって、もう私は耐えきれなくて。」
「一体どうして教育委員会が黙ってないはず。」
「簡単な話だろ、そいつらのリーダ格の女が教育委員会の会長なんだよ。」 
「「え?」」
「はぁ、アニメみたいな展開だぜ、全くダルい、でこれはいじめ問題を解決すればいいんだろ。」
「はい、そうです。」
「ウ~ン、俺の方法だと今すぐは難しいからな。」
「大丈夫、私がなんとかしてみせるから。」 
そしてない胸を張る西園寺。
果たして大丈夫なのだろうか?俺はそう思った。
にしてもいじめか…やっぱ何処であろうと人間は変わらないなぁ。



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