蕾が開花する為に

ゆっくり白霊

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いじめの末路

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俺が用を足して帰ってきたらこの有様である。
まぁ…西園寺の辞めろ!!のところで来たのだが。
「にしても…色々とやってるねぇ。」
カメラとスマホの両方を持ちながら歩いていく。
「何よ、あんた?」
「俺か?俺は如月祐希、学年2位の成績の奴だぜ。」
「学年2位、ねで何?貴方もヒーロー気取りのかわいそうなボッチ?」
「俺にとってはあんた等はなんだ?そんなに群れて猿か何かか?」
「あんた、何言ってるのか自分でわかってるのかしら。」
「わかってるとも、自分の言葉に責任を持ってるんでねこれでも。」
「そう、で貴方は結局何がしたいわけ?」
「俺はそこの少女に頼まれていてな、助けてくれって。」
「それで助けるとか貴方、頭どうかしてるんじゃないのヒーロー気取りのカスがさぁ。」
「プッ、ハハハハハハハハハ。」
思わず笑いが溢れた。
「何よ?いきなり気持ち悪い。」
「悪い悪い、いやぁ俺はヒーローなんてもんじゃねぇよ。」
そして一拍をおいてこう告げる。
「俺はヒーローなんて生易しいもんじゃねぇから。」
その時の俺はミリア?だっけ?そいつを睨んでいた。
それを見てそいつは腰を抜かしていた。
「な…何よ一体?」
恐怖で声が震えている。
「それではこちらをご覧いただきましょう。」
そして俺はみせるさっきまでのビデオを。
それを見ていじめグループは青ざめていた。
クラス連中も言葉が出ていない。
「さてさてさて、問題です。これをインターネットに投稿したらどうなるでしょうか?」
「……!?そんなことしたら私達は?」
「はい、貴方達は終わりです。」
「ふざけんな!!そんなことしたら私の親が黙ってない。」
「フフフ、何言ってるのかな?投稿したらもう、君の親でも手はつけられないよ。」
「そんなこと許されるわけがない。」
「許されるわけがないだ?」
そして俺は机を思い切り叩く。
バンと大きい音が鳴る。
「いじめをすることも許される事ではないだろ!!」
そう叫び睨んでいたらミリアは失神した。
「さてと…」
そして俺は遠坂と西園寺の方を向き。
「お前ら二人はそいつ連れて保健室行ってこい。」
二人は少々怯えていたがすぐにエリアを連れ保健室に早足で向かった。
そしてクラス中が安堵の声を漏らす。
その中俺は告げる。
「あれ?何勝手に終わったと思ってるの?」
そしてクラス中が俺の方を向く。
「言っとくけど、お前らも同罪だよ?当然だよね、知ってるのに何もしなかったんだから。」
その言葉に場は凍りつく。
すると「ピンポンパンポーン如月祐希、如月祐希、今すぐ理事長室にまで行くように。」
という言葉を聞いて、俺は鞄を持って理事長室へと向かう。
そして理事長室に入る。
「失礼します。」
「やぁやぁお久しぶり、祐希くん。初めてじゃないか?この学校でそういうのをやるのわ?」
「えぇ、まぁ初めてですね。やる気もなかったんで。」
この人はこの学校の理事長、柳綾音(やなぎあやね)さん私の知り合い
である。
「面白かったよ、まさか失神するとわねぇ。それでいちよそっち側のビデオも見たいのだけれど。」
「元々、貴方に預ける予定でしたし。」
そして俺はカメラとスマホを渡す。
「あと、鞄に仕込んであるカメラも貴方のですか?」
「流石、私の一番の教え子だ、よくわかっている。」
そして鞄のカメラも渡す。
「何故カメラなんて仕込んだんですか?」
「何、今村先生に聞いてな、とある部活に入ったてね。」
「それで、面白い事が起きそうだから仕込んだと、」
「正解、正解。」
と手を叩きながら言う理事長。
この人は変わらないなぁとしみじみそう思う。





    
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