30 / 57
第2章「ほのぼの冒険者ライフ」
16,一時の別れ
しおりを挟む
「こんなものかな?」
俺はチャド宅の自室で、旅の準備をしていた。
革鎧をベースに、胸部を保護する鋼のチェストアーマー。
手甲、すね当て。腹部から腰、太ももを防御する垂。普段はつけていないけれど鉢金のような兜も用意する。
マントも必需品だ。厚手の布1枚の存在で致命傷を免れることがあるから馬鹿にできない。野宿となれば立派な毛布代わりにもなる。
名剣アダマスと、サブのショートソード。
このショートソードもアダマス監修の一品で、サブとは思えない攻撃力が備わっている。いざという時には頼りになる、相棒その2だ。
あとは、投擲用のスリング。……これが野外では結構重宝するんだよなぁ。持ち運びも楽だし。
携帯食料3日分と水袋。
ロープ、ナイフ、松明に着火装置、簡易浄水器、その他、野営できる最低限の道具を、コンパクトに纏めてバックパックにしまう。
足りない分は現地調達だ。
前世界とこの世界は精霊具が発達していて、荷物の量が少なく済むからありがたい。
この世界で一般に言われている精霊力っていうのは、魂の格としての精霊とは意味が違う。自然に存在する法則やエネルギーのことをさしている言葉だ。
だから地球でいう科学と同じように、物理や化学、工学みたいな学問があって、精霊力を利用した道具も日々研究されている。
……まぁ、魂の力でイメージを具現化する法術があるためか、現代地球のようにまでは発達していない。
時と場合によるけれど、法術のほうが便利なことも多いから。
「これでよし。って、どうぞ。開いてるよ」
旅の装備をまとめてベッド脇においたと同時に、扉がノックされた。
俺の返事に、チャドが顔を出す。
「おう。準備は済んだか?」
「ああ。これでいつでも出立できる」
「しかし、急な話だな」
「とはいっても、神のお告げで指名された身としては、粛々と従うしかないからなぁ」
「だな。違いない」
チャドが苦笑いして、俺の肩を叩いた。
2人で居間に行くと、なかなか豪華な料理と酒が所狭しとテーブルに並び、皆が揃って待っていた。
いつもの席に座った俺を見て、トリーシャがジョッキを掲げる。
「じゃあ、主役もきたことだし。カズマの成功を祈って!」
「冒険と旅と成功の守護神、リュナスの加護があらんことを!」
「乾杯!」
皆でジョッキを打ち鳴らす。
今回、1人で依頼を受けることになった俺への激励会が始まった。
教団からの依頼についてはコリーヌと打ち合わせた上で、英雄に関する事柄以外はトリーシャたちにも伝えてある。
ラーサ教団のヴァクーナ神殿で神託が降り、俺に名指しで依頼が来た、と。
……皆の反応は、深く大きなため息と、同情に満ちた慰めの言葉だった。
冒険者としては、神託というのは建前で、神の名のもとに断れない依頼するための教団の方便だ、という認識らしい。
トリーシャたちによると、実際、教団からギルドを通した秘密の依頼は意外と多く、大抵はギルドからの情報をもとに、実力はあるがまだあまり名が知れ渡っていない冒険者を選ぶんだそうだ。
「なにかあった場合はあと腐れないように、ってこと。私はあんまりいい気がしないわね」
「とは言っても、今回は大した内容じゃないんだ。ちょっとしたお使いみたいなものだから、そんなに心配しなくても」
「まぁ、カズマの実力は知っているから、大概のことはどうにでもできるだろうけど、さ。でもねぇ……」
相変わらずオカンのように、仲間を心配するトリーシャ。
……言わないよ? なにも言ってないよ?
なのに、なんで睨んでくるんだよ! トリーシャって読心術でもつかえるのか?
「まぁ、物は考えようだ。どんな依頼なのかは知らないが、達成できれば教団の覚えも良くなるし、おそらくギルドの階梯も2級に上がるぞ」
一気にジョッキを空けたチャドが、そう言ってとりなす。
「……まったく貴族とか教団とか、上流階級のヤツラはオレたちの都合なんて考えやしないからな。断れないのがさらに忌々しい。だからな、カズマ。遠慮なく名を上げるために利用してやれ」
「そうだな。せいぜい高く買ってもらうことにするよ」
「もう。イネスはいつもそんなことばかり言うんだから。カズマさんも合わせないでくださいよー!」
ニヤリと笑って焚き付けるイネスと応じる俺に、料理を取り分けつつ文句を言うハリエット。
相変わらず貴族に対して毒舌なイネスだけれど、言っていることは間違っていない。
俺も今回の件を利用して、パイプ作りするつもりだし。
それよりも、ハリエットさん? さり気なくイネスのジョッキにエールを継ぎ足しているね?
取り分けるのもイネスの好物ばかりのようだね?
さすが幼馴染。仲がいいな。
うらやまけしからんよ、ホントに。
覚悟を決めてさっさとくっつけ、イネス!
やっかむ俺に、ブラムは静かに酒を飲みながら、呟くように語りかけてきた。
「……カズマにはいい機会ではないか? 帰りにでもクレーフェ伯領に寄ってみるといい」
「ああ、ちょっと楽しみにしてる。とは言っても相当戦争の傷跡がひどいようだから、観光気分にはなれそうもないけど」
「そう気を使わないほうがいい。皆、早く忘れたいと願っているはずだ。はしゃぐのは場違いだが、普通に見物するにはかえって歓迎されるだろう」
そういうものかな?
……うん。そういうものかもな。
たしかに、来領する旅人があまりにも同情的な態度ばかりしていたら、受ける側も気が滅入るだろう。
ラドルのことだ。きっと復興に全力を注いでいるはず。
実際、コリーヌの話では他領の貴族が驚くほどの復旧スピードだそうだ。
前世界では見ることができなかった、ラドル自慢の領地を楽しみにしておこう。
もともと当面の目的地は、そのクレーフェ伯領になっている。
ラドルからも直接、英雄『ティナ』の話を聞くつもりだ。
コリーヌから紹介状を預かっているから、スムーズにラドルと会えるはず。
「……」
「ねえ、シア。どうしたの?」
「え? あ、なんでもないわよ、トリーシャ」
「いや、アンタらしくないじゃない。そんなに黙り込んじゃって」
「そう? そうかしら……」
「なにもカズマがいなくなるってわけじゃないでしょ? ちょっと10日ほど留守にするだけなのに、大げさよ?」
「わ、分かってるわよ?」
「……ふーん。ほー。へぇ……」
「な、なによ」
「いやいや、なるほど。シアがねぇ……」
「なんなのよー! なんだか変な言い方ね!」
……トリーシャとシアがじゃれている。
でも、たしかに最近、シアの様子がちょっとおかしいんだよな。
法術法術! って言わないどころか、いつも考え込んでいて静かだし。
そう。あの元マシンガントーカーが、ブラム並みに無口なんだよ!
そりゃ、トリーシャでなくても気になるよなぁ。
ちょっと控えめに酒を飲みながら、俺はシアの様子を伺った。
うん。普通に笑ってるな。トリーシャとハリエットに挟まれて、ずいぶんからかわれているみたいだ。
そのまま観察していると、シアと目があってしまった。
「な、なぁに? カズ。さっきからじっと見ていて」
「いや、その。……シア」
「……なに?」
「飲みすぎるなよー。俺は明日の朝早く出発だから、面倒みれないぞー」
その言葉に、女性陣全員が同時に肩を落とした。
……なんで?
「……」
「ホントにちょっとどうかと思うわ。カズマは」
「ううむ。カズマのあれはもう芸術の域だからなぁ」
「ちょっとチャドさん! 肯定しちゃダメですよ!」
「いいじゃねぇか。見てる分には面白いぜ?」
「……イネスは自分のことをどうにかしろ」
「ブラム! てめぇ!」
「はいはいはい、喧嘩酒は禁止よ!」
なんか言いたい放題だな。
……トリーシャもハリエットも、妙に生暖かい目で俺を見てくるけれど。
シアはなぁ……。
おそらく、そういうつもりじゃないぞ。きっと。
ほら。見ていたら顔を背かれた。
宴は続く。
騒がしくも、楽しそうな仲間たちを見る。
40日程度だったけれど、結構のんびり楽しめたな。
そろそろ、第2のフラグに向けて動きださないといけないと感じる。
皆には悪いけれど、10日で帰れるわけがない。
あとで、ギルドを使って仕事が長引くと伝えるつもりだ。
もちろん、帰ってくる気は満々だけどね。
フラグが2つ目で終わりだ、なんて思えないから。
今後、教団や王国とうまくパイプができたとしたら、やはり王都を拠点にするほうが動きやすいだろう。
トリーシャたちとは少しの間、距離を置くだけだ。
今まで世話になった恩もある。
前世界での魔王討伐直後みたいに、いつどんな形でこの世界から消えるか分からない。
貰った恩は、返せるときに返しておかないとなぁ。
それはさておき、明日からどうするかな。
英雄『ティナ』をどうやって探すべきか。
兎にも角にも、まずはラドルに会おう。話はそれから。
俺は朝早い出発を意識してアルコール分の低い酒を少しだけ飲みながら、しばらくお目にかかれないだろう、仲間たちとの宴を楽しんだ。
で、翌朝。
王都ロンディニムの正門が開くのを待ちながら、俺は猛烈な脱力感に襲われていた。
「……なんでここにいるのかな?」
「別にー? 私は私の用事があるだけよ」
眩しい朝日が差し込むなか、旅装束に身を包んだシアが、それはもうとっても素晴らしい笑顔で立っていた。
【第2章 終了】
『*****』解除フラグリスト
フラグ1:ティンべへ世界への召喚転生
フラグ2:???(名なしの英雄と関係あり?)
俺はチャド宅の自室で、旅の準備をしていた。
革鎧をベースに、胸部を保護する鋼のチェストアーマー。
手甲、すね当て。腹部から腰、太ももを防御する垂。普段はつけていないけれど鉢金のような兜も用意する。
マントも必需品だ。厚手の布1枚の存在で致命傷を免れることがあるから馬鹿にできない。野宿となれば立派な毛布代わりにもなる。
名剣アダマスと、サブのショートソード。
このショートソードもアダマス監修の一品で、サブとは思えない攻撃力が備わっている。いざという時には頼りになる、相棒その2だ。
あとは、投擲用のスリング。……これが野外では結構重宝するんだよなぁ。持ち運びも楽だし。
携帯食料3日分と水袋。
ロープ、ナイフ、松明に着火装置、簡易浄水器、その他、野営できる最低限の道具を、コンパクトに纏めてバックパックにしまう。
足りない分は現地調達だ。
前世界とこの世界は精霊具が発達していて、荷物の量が少なく済むからありがたい。
この世界で一般に言われている精霊力っていうのは、魂の格としての精霊とは意味が違う。自然に存在する法則やエネルギーのことをさしている言葉だ。
だから地球でいう科学と同じように、物理や化学、工学みたいな学問があって、精霊力を利用した道具も日々研究されている。
……まぁ、魂の力でイメージを具現化する法術があるためか、現代地球のようにまでは発達していない。
時と場合によるけれど、法術のほうが便利なことも多いから。
「これでよし。って、どうぞ。開いてるよ」
旅の装備をまとめてベッド脇においたと同時に、扉がノックされた。
俺の返事に、チャドが顔を出す。
「おう。準備は済んだか?」
「ああ。これでいつでも出立できる」
「しかし、急な話だな」
「とはいっても、神のお告げで指名された身としては、粛々と従うしかないからなぁ」
「だな。違いない」
チャドが苦笑いして、俺の肩を叩いた。
2人で居間に行くと、なかなか豪華な料理と酒が所狭しとテーブルに並び、皆が揃って待っていた。
いつもの席に座った俺を見て、トリーシャがジョッキを掲げる。
「じゃあ、主役もきたことだし。カズマの成功を祈って!」
「冒険と旅と成功の守護神、リュナスの加護があらんことを!」
「乾杯!」
皆でジョッキを打ち鳴らす。
今回、1人で依頼を受けることになった俺への激励会が始まった。
教団からの依頼についてはコリーヌと打ち合わせた上で、英雄に関する事柄以外はトリーシャたちにも伝えてある。
ラーサ教団のヴァクーナ神殿で神託が降り、俺に名指しで依頼が来た、と。
……皆の反応は、深く大きなため息と、同情に満ちた慰めの言葉だった。
冒険者としては、神託というのは建前で、神の名のもとに断れない依頼するための教団の方便だ、という認識らしい。
トリーシャたちによると、実際、教団からギルドを通した秘密の依頼は意外と多く、大抵はギルドからの情報をもとに、実力はあるがまだあまり名が知れ渡っていない冒険者を選ぶんだそうだ。
「なにかあった場合はあと腐れないように、ってこと。私はあんまりいい気がしないわね」
「とは言っても、今回は大した内容じゃないんだ。ちょっとしたお使いみたいなものだから、そんなに心配しなくても」
「まぁ、カズマの実力は知っているから、大概のことはどうにでもできるだろうけど、さ。でもねぇ……」
相変わらずオカンのように、仲間を心配するトリーシャ。
……言わないよ? なにも言ってないよ?
なのに、なんで睨んでくるんだよ! トリーシャって読心術でもつかえるのか?
「まぁ、物は考えようだ。どんな依頼なのかは知らないが、達成できれば教団の覚えも良くなるし、おそらくギルドの階梯も2級に上がるぞ」
一気にジョッキを空けたチャドが、そう言ってとりなす。
「……まったく貴族とか教団とか、上流階級のヤツラはオレたちの都合なんて考えやしないからな。断れないのがさらに忌々しい。だからな、カズマ。遠慮なく名を上げるために利用してやれ」
「そうだな。せいぜい高く買ってもらうことにするよ」
「もう。イネスはいつもそんなことばかり言うんだから。カズマさんも合わせないでくださいよー!」
ニヤリと笑って焚き付けるイネスと応じる俺に、料理を取り分けつつ文句を言うハリエット。
相変わらず貴族に対して毒舌なイネスだけれど、言っていることは間違っていない。
俺も今回の件を利用して、パイプ作りするつもりだし。
それよりも、ハリエットさん? さり気なくイネスのジョッキにエールを継ぎ足しているね?
取り分けるのもイネスの好物ばかりのようだね?
さすが幼馴染。仲がいいな。
うらやまけしからんよ、ホントに。
覚悟を決めてさっさとくっつけ、イネス!
やっかむ俺に、ブラムは静かに酒を飲みながら、呟くように語りかけてきた。
「……カズマにはいい機会ではないか? 帰りにでもクレーフェ伯領に寄ってみるといい」
「ああ、ちょっと楽しみにしてる。とは言っても相当戦争の傷跡がひどいようだから、観光気分にはなれそうもないけど」
「そう気を使わないほうがいい。皆、早く忘れたいと願っているはずだ。はしゃぐのは場違いだが、普通に見物するにはかえって歓迎されるだろう」
そういうものかな?
……うん。そういうものかもな。
たしかに、来領する旅人があまりにも同情的な態度ばかりしていたら、受ける側も気が滅入るだろう。
ラドルのことだ。きっと復興に全力を注いでいるはず。
実際、コリーヌの話では他領の貴族が驚くほどの復旧スピードだそうだ。
前世界では見ることができなかった、ラドル自慢の領地を楽しみにしておこう。
もともと当面の目的地は、そのクレーフェ伯領になっている。
ラドルからも直接、英雄『ティナ』の話を聞くつもりだ。
コリーヌから紹介状を預かっているから、スムーズにラドルと会えるはず。
「……」
「ねえ、シア。どうしたの?」
「え? あ、なんでもないわよ、トリーシャ」
「いや、アンタらしくないじゃない。そんなに黙り込んじゃって」
「そう? そうかしら……」
「なにもカズマがいなくなるってわけじゃないでしょ? ちょっと10日ほど留守にするだけなのに、大げさよ?」
「わ、分かってるわよ?」
「……ふーん。ほー。へぇ……」
「な、なによ」
「いやいや、なるほど。シアがねぇ……」
「なんなのよー! なんだか変な言い方ね!」
……トリーシャとシアがじゃれている。
でも、たしかに最近、シアの様子がちょっとおかしいんだよな。
法術法術! って言わないどころか、いつも考え込んでいて静かだし。
そう。あの元マシンガントーカーが、ブラム並みに無口なんだよ!
そりゃ、トリーシャでなくても気になるよなぁ。
ちょっと控えめに酒を飲みながら、俺はシアの様子を伺った。
うん。普通に笑ってるな。トリーシャとハリエットに挟まれて、ずいぶんからかわれているみたいだ。
そのまま観察していると、シアと目があってしまった。
「な、なぁに? カズ。さっきからじっと見ていて」
「いや、その。……シア」
「……なに?」
「飲みすぎるなよー。俺は明日の朝早く出発だから、面倒みれないぞー」
その言葉に、女性陣全員が同時に肩を落とした。
……なんで?
「……」
「ホントにちょっとどうかと思うわ。カズマは」
「ううむ。カズマのあれはもう芸術の域だからなぁ」
「ちょっとチャドさん! 肯定しちゃダメですよ!」
「いいじゃねぇか。見てる分には面白いぜ?」
「……イネスは自分のことをどうにかしろ」
「ブラム! てめぇ!」
「はいはいはい、喧嘩酒は禁止よ!」
なんか言いたい放題だな。
……トリーシャもハリエットも、妙に生暖かい目で俺を見てくるけれど。
シアはなぁ……。
おそらく、そういうつもりじゃないぞ。きっと。
ほら。見ていたら顔を背かれた。
宴は続く。
騒がしくも、楽しそうな仲間たちを見る。
40日程度だったけれど、結構のんびり楽しめたな。
そろそろ、第2のフラグに向けて動きださないといけないと感じる。
皆には悪いけれど、10日で帰れるわけがない。
あとで、ギルドを使って仕事が長引くと伝えるつもりだ。
もちろん、帰ってくる気は満々だけどね。
フラグが2つ目で終わりだ、なんて思えないから。
今後、教団や王国とうまくパイプができたとしたら、やはり王都を拠点にするほうが動きやすいだろう。
トリーシャたちとは少しの間、距離を置くだけだ。
今まで世話になった恩もある。
前世界での魔王討伐直後みたいに、いつどんな形でこの世界から消えるか分からない。
貰った恩は、返せるときに返しておかないとなぁ。
それはさておき、明日からどうするかな。
英雄『ティナ』をどうやって探すべきか。
兎にも角にも、まずはラドルに会おう。話はそれから。
俺は朝早い出発を意識してアルコール分の低い酒を少しだけ飲みながら、しばらくお目にかかれないだろう、仲間たちとの宴を楽しんだ。
で、翌朝。
王都ロンディニムの正門が開くのを待ちながら、俺は猛烈な脱力感に襲われていた。
「……なんでここにいるのかな?」
「別にー? 私は私の用事があるだけよ」
眩しい朝日が差し込むなか、旅装束に身を包んだシアが、それはもうとっても素晴らしい笑顔で立っていた。
【第2章 終了】
『*****』解除フラグリスト
フラグ1:ティンべへ世界への召喚転生
フラグ2:???(名なしの英雄と関係あり?)
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
魔物に嫌われる「レベル0」の魔物使い。命懸けで仔犬を助けたら―実は神域クラスしかテイムできない規格外でした
たつき
ファンタジー
魔物使いでありながらスライム一匹従えられないカイルは、3年間尽くしたギルドを「無能」として追放される。 同世代のエリートたちに「魔物避けの道具」として危険な遺跡に連れ出され、最後は森の主(ヌシ)を前に囮として見捨てられた。
死を覚悟したカイルが崩落した壁の先で見つけたのは、今にも息絶えそうな一匹の白い仔犬。 「自分と同じように、理不尽に見捨てられたこの子だけは助けたい」 自分の命を顧みず、カイルが全魔力を込めて「テイム」を試みた瞬間、眠っていた真の才能が目覚める。
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
異世界ビルメン~清掃スキルで召喚された俺、役立たずと蔑まれ投獄されたが、実は光の女神の使徒でした~
松永 恭
ファンタジー
三十三歳のビルメン、白石恭真(しらいし きょうま)。
異世界に召喚されたが、与えられたスキルは「清掃」。
「役立たず」と蔑まれ、牢獄に放り込まれる。
だがモップひと振りで汚れも瘴気も消す“浄化スキル”は規格外。
牢獄を光で満たした結果、強制釈放されることに。
やがて彼は知らされる。
その力は偶然ではなく、光の女神に選ばれし“使徒”の証だと――。
金髪エルフやクセ者たちと繰り広げる、
戦闘より掃除が多い異世界ライフ。
──これは、汚れと戦いながら世界を救う、
笑えて、ときにシリアスなおじさん清掃員の奮闘記である。
『召喚ニートの異世界草原記』
KAORUwithAI
ファンタジー
ゲーム三昧の毎日を送る元ニート、佐々木二郎。
ある夜、三度目のゲームオーバーで眠りに落ちた彼が目を覚ますと、そこは見たこともない広大な草原だった。
剣と魔法が当たり前に存在する世界。だが二郎には、そのどちらの才能もない。
――代わりに与えられていたのは、**「自分が見た・聞いた・触れたことのあるものなら“召喚”できる」**という不思議な能力だった。
面倒なことはしたくない、楽をして生きたい。
そんな彼が、偶然出会ったのは――痩せた辺境・アセトン村でひとり生きる少女、レン。
「逃げて!」と叫ぶ彼女を前に、逃げようとした二郎の足は動かなかった。
昔の記憶が疼く。いじめられていたあの日、助けを求める自分を誰も救ってくれなかったあの光景。
……だから、今度は俺が――。
現代の知恵と召喚の力を武器に、ただの元ニートが異世界を駆け抜ける。
少女との出会いが、二郎を“召喚者”へと変えていく。
引きこもりの俺が、異世界で誰かを救う物語が始まる。
※こんな物も召喚して欲しいなって
言うのがあればリクエストして下さい。
出せるか分かりませんがやってみます。
【魔女ローゼマリー伝説】~5歳で存在を忘れられた元王女の私だけど、自称美少女天才魔女として世界を救うために冒険したいと思います!~
ハムえっぐ
ファンタジー
かつて魔族が降臨し、7人の英雄によって平和がもたらされた大陸。その一国、ベルガー王国で物語は始まる。
王国の第一王女ローゼマリーは、5歳の誕生日の夜、幸せな時間のさなかに王宮を襲撃され、目の前で両親である国王夫妻を「漆黒の剣を持つ謎の黒髪の女」に殺害される。母が最後の力で放った転移魔法と「魔女ディルを頼れ」という遺言によりローゼマリーは辛くも死地を脱した。
15歳になったローゼは師ディルと別れ、両親の仇である黒髪の女を探し出すため、そして悪政により荒廃しつつある祖国の現状を確かめるため旅立つ。
国境の街ビオレールで冒険者として活動を始めたローゼは、運命的な出会いを果たす。因縁の仇と同じ黒髪と漆黒の剣を持つ少年傭兵リョウ。自由奔放で可愛いが、何か秘密を抱えていそうなエルフの美少女ベレニス。クセの強い仲間たちと共にローゼの新たな人生が動き出す。
これは王女の身分を失った最強天才魔女ローゼが、復讐の誓いを胸に仲間たちとの絆を育みながら、王国の闇や自らの運命に立ち向かう物語。友情、復讐、恋愛、魔法、剣戟、謀略が織りなす、ダークファンタジー英雄譚が、今、幕を開ける。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる