40 / 57
第3章「英雄を探して」
10,衝撃の事実
しおりを挟む
「ここでお待ち下さい」
「ありがとうございます」
俺はクレーフェ伯爵家の屋敷にある、応接間に通された。
紹介状に記されているのは俺一人だけだったから、シアには宿で留守番してもらっている。
クレーフェ伯爵家の屋敷は貴族というには質素で、かろうじて領主の体面を保っている程度のものだ。これは前世界のラドルの屋敷も変わらない。
『これでも一般の民からすれば贅沢極まりない。だが、貴族として立ち回るには最低限の箔をつけねばならん。まったく下らんものよ』
初めて屋敷を訪ねたとき、戦争の激化でラドルの領地は大半が荒れ果てていたが、屋敷がある中心街ペイトンはさすがに無事だった。
だからこそ、余計に情けなかったのだろう。ラドルが珍しく自嘲気味の苦笑いを浮かべていたのを思い出す。
庶民感覚を持った貴族っていうのは貴重だけれど、本人は生きにくいだろうな。
一般市民の上流階級なみといった感じの調度品を眺めながら、待つこと約10分。ドアが開き、初めてなのに馴染みの顔を見ることができた。
立ち上がり、最上級の礼で頭を下げる。
「ロンディニム冒険者ギルドに所属しております。階梯3級のカズマと申します。本日はお忙しいところ、お時間をいただき心から感謝申し上げます」
「……ラドル・エル・クレーフェじゃ。教団の紹介状となれば、無下にできないからの。それから、あまりかしこまらんでもいいぞ? 儂はとっくに引退した身。ただの爺じゃからな」
ラドルは変わっていなかった。
いや、正確にはこの世界のラドルも、俺が知っているラドルと変わらなかった。
ワイルドでありながら貴族として最低限の身だしなみを整えた装いも。礼儀正しくも豪快な歩き方も。気さくな人柄と野太い笑顔も。
なんだろう。マーニャやコリーヌよりも、違和感がない。
まるっきり前世界のラドルと同じ気配だ。
「さっそくですが、英雄が失踪したときに最初に現場にたどり着いたのはラドル様と聞き及んでおります。どんな小さなことでも構いません。何か気がついたことはございませんか?」
これは、きっかけ。小手調べ。
真正面から問いかけて、どんな反応をするのか確かめる。
「ふむ。教団から、というよりもコリーヌ嬢ちゃんからの紹介ならすでに知っておるはずじゃがの。儂から話すことは何もない」
予想通りの答え。
でも、どうもラドルの表情には覚えがある。
あれは、そう。前世界でもよく見た顔だ。
前世界のラドルは、時間があるときに戦術や戦略を教えてくれた。
野営したときとか、移動の最中とか。細切れ時間を利用して、ラドルの思い出話を教材にした、ほとんど雑談に近い講義。
そんな他愛もない昔話のような内容だったが、しっかりと試験があった。
実戦という形で。
戦いの後、ラドルはこんな表情で俺に問いかけてくるんだ。
今の戦い、何が良くて何がダメだったか。どうすればもっと効率よく戦えたか。参考になる思い出話はなかったか。
ラドルの経験を受け止めて、しっかり理解しているかどうか。
まるで本物の教官のように、しかし、どこか楽しそうに、俺を覗き込んでいた。
今、眼の前にいるこの世界のラドルも、冷静さを装いつつ片眉を僅かに上げて俺を見る。
試してやがるな。この正義の狸親父め。
俺は、前世界での記憶を引っ張り出す。
ラドルの講義を思い出す。
そのうえで、決断した。
「お尋ねします。英雄ティナは、『この世界』にはいないのではありませんか?」
「うん? 言っている意味がわからんぞ」
「貴方が現場についた時、英雄は真っ白な召喚陣に包まれて、目の前から忽然と消えた。そうではありませんか?」
「お主、自分が何を言っているのか、理解しておるか?」
ラドルの様子に変化はない。
変化がないことがすでにあやしい。
俺は今、この世界の常識に当てはめると、相当いかれたことを言っている。
普通なら嘲笑か失笑か。とにかくお話にならない、と追い返されてもしかたがない。
にもかかわらず、ラドルの表情には驚きや呆れがない。
変わらず、面白そうに俺を見ている。
正直にいって、俺は交渉や騙しあい、搦め手が苦手だ。
何度も死んでいろいろ経験してきたはずなのに、根が単純すぎるのか、どうしても相手の思考を読み、理詰めで追いつめるなんてうまくできない。
この前のザルバ種や教団反乱分子の裏をかけたのは、相手がこちらを侮ってくれていたことと、場数だけは踏んできているからだ。俺が優秀なわけじゃない。
106回も死に戻って、この程度。俺は基本的に脳筋タイプなのだと思う。
まして、今俺の前にいるのは、知将と言われたラドル・エル・クレーフェ。
どうしたって、小手先の技が通じる相手ではないんだ。
そんな俺に、前世界のラドルは笑いながら言ったものだった。
『考えても分からない時は、素直にぶつけてみるのも手じゃぞ? 駆け引きするのではなく、相手の心にストレートに訴えかける。それもまた立派な交渉というものよ』
そうだ。そうなんだ。
俺にはラドルから情報を引き出すなんて芸当はできない。
前世界でラドルからなんて評価された?
俺の戦い方も、剣術も、ラドルはなんて言っていた?
愚直に貫き通せ。
千の技も万の謀も及ばない、絶対の壱を見つけ出せ。
だから俺は、できることをとことん突き詰めて、やっと魔王を討ち取ったんだ。
だから俺にできる交渉術は、最終的にはたった1つだけなんだ。
「理解していますよ。おそらく誰よりも理解できます」
「うむ? どういうことかの?」
「俺が『この世界』の人間ではないからです。俺自身、別の世界から来ました。だから、英雄が忽然と消えたと聞いた時、思いついたんです。俺と同じではないか、って」
ラドルが大きく目を見開いた。
馬鹿だろ? 馬鹿だよな?
自分でも本当に愚かだと思う。
だけど本物の策士を前にしたら、俺にできることは馬鹿正直に真正面からぶつかることだけなんだ。
さて、どう出る? この世界のラドルは。
内心、戦々恐々としていた俺が、次の瞬間に見たのは。
「うわっははは! カズマ殿! たしかに儂は以前、真っ正直にぶつかるのも手だと言ったがの! 流石にそれは馬鹿正直すぎるわ! しかし、だからこそカズマ殿に間違いないの!」
大爆笑しながら、俺と同じくらいおかしいことを言い出したラドルの姿だった。
へ?
チョット待て。
その記憶。その呼び方は!
「久しぶりじゃの。共に魔王ラシュギを討ち取ってから、もう1年がすぎてしまったわ。あまり年寄りを待たせるものではないぞ?」
「え、ちょっと。まさか?」
本気であごが外れそうなほど大口を開けてしまった俺を見ながら、ラドルはいたずらが成功したガキ大将のような顔で名乗った。
「儂じゃよ。この世界とは違う世界で、共に戦った『ラドル・エル・クレーフェ』じゃ」
なんと彼は、108回目にして初めて世界を飛び越えてきた仲間だった。
「ありがとうございます」
俺はクレーフェ伯爵家の屋敷にある、応接間に通された。
紹介状に記されているのは俺一人だけだったから、シアには宿で留守番してもらっている。
クレーフェ伯爵家の屋敷は貴族というには質素で、かろうじて領主の体面を保っている程度のものだ。これは前世界のラドルの屋敷も変わらない。
『これでも一般の民からすれば贅沢極まりない。だが、貴族として立ち回るには最低限の箔をつけねばならん。まったく下らんものよ』
初めて屋敷を訪ねたとき、戦争の激化でラドルの領地は大半が荒れ果てていたが、屋敷がある中心街ペイトンはさすがに無事だった。
だからこそ、余計に情けなかったのだろう。ラドルが珍しく自嘲気味の苦笑いを浮かべていたのを思い出す。
庶民感覚を持った貴族っていうのは貴重だけれど、本人は生きにくいだろうな。
一般市民の上流階級なみといった感じの調度品を眺めながら、待つこと約10分。ドアが開き、初めてなのに馴染みの顔を見ることができた。
立ち上がり、最上級の礼で頭を下げる。
「ロンディニム冒険者ギルドに所属しております。階梯3級のカズマと申します。本日はお忙しいところ、お時間をいただき心から感謝申し上げます」
「……ラドル・エル・クレーフェじゃ。教団の紹介状となれば、無下にできないからの。それから、あまりかしこまらんでもいいぞ? 儂はとっくに引退した身。ただの爺じゃからな」
ラドルは変わっていなかった。
いや、正確にはこの世界のラドルも、俺が知っているラドルと変わらなかった。
ワイルドでありながら貴族として最低限の身だしなみを整えた装いも。礼儀正しくも豪快な歩き方も。気さくな人柄と野太い笑顔も。
なんだろう。マーニャやコリーヌよりも、違和感がない。
まるっきり前世界のラドルと同じ気配だ。
「さっそくですが、英雄が失踪したときに最初に現場にたどり着いたのはラドル様と聞き及んでおります。どんな小さなことでも構いません。何か気がついたことはございませんか?」
これは、きっかけ。小手調べ。
真正面から問いかけて、どんな反応をするのか確かめる。
「ふむ。教団から、というよりもコリーヌ嬢ちゃんからの紹介ならすでに知っておるはずじゃがの。儂から話すことは何もない」
予想通りの答え。
でも、どうもラドルの表情には覚えがある。
あれは、そう。前世界でもよく見た顔だ。
前世界のラドルは、時間があるときに戦術や戦略を教えてくれた。
野営したときとか、移動の最中とか。細切れ時間を利用して、ラドルの思い出話を教材にした、ほとんど雑談に近い講義。
そんな他愛もない昔話のような内容だったが、しっかりと試験があった。
実戦という形で。
戦いの後、ラドルはこんな表情で俺に問いかけてくるんだ。
今の戦い、何が良くて何がダメだったか。どうすればもっと効率よく戦えたか。参考になる思い出話はなかったか。
ラドルの経験を受け止めて、しっかり理解しているかどうか。
まるで本物の教官のように、しかし、どこか楽しそうに、俺を覗き込んでいた。
今、眼の前にいるこの世界のラドルも、冷静さを装いつつ片眉を僅かに上げて俺を見る。
試してやがるな。この正義の狸親父め。
俺は、前世界での記憶を引っ張り出す。
ラドルの講義を思い出す。
そのうえで、決断した。
「お尋ねします。英雄ティナは、『この世界』にはいないのではありませんか?」
「うん? 言っている意味がわからんぞ」
「貴方が現場についた時、英雄は真っ白な召喚陣に包まれて、目の前から忽然と消えた。そうではありませんか?」
「お主、自分が何を言っているのか、理解しておるか?」
ラドルの様子に変化はない。
変化がないことがすでにあやしい。
俺は今、この世界の常識に当てはめると、相当いかれたことを言っている。
普通なら嘲笑か失笑か。とにかくお話にならない、と追い返されてもしかたがない。
にもかかわらず、ラドルの表情には驚きや呆れがない。
変わらず、面白そうに俺を見ている。
正直にいって、俺は交渉や騙しあい、搦め手が苦手だ。
何度も死んでいろいろ経験してきたはずなのに、根が単純すぎるのか、どうしても相手の思考を読み、理詰めで追いつめるなんてうまくできない。
この前のザルバ種や教団反乱分子の裏をかけたのは、相手がこちらを侮ってくれていたことと、場数だけは踏んできているからだ。俺が優秀なわけじゃない。
106回も死に戻って、この程度。俺は基本的に脳筋タイプなのだと思う。
まして、今俺の前にいるのは、知将と言われたラドル・エル・クレーフェ。
どうしたって、小手先の技が通じる相手ではないんだ。
そんな俺に、前世界のラドルは笑いながら言ったものだった。
『考えても分からない時は、素直にぶつけてみるのも手じゃぞ? 駆け引きするのではなく、相手の心にストレートに訴えかける。それもまた立派な交渉というものよ』
そうだ。そうなんだ。
俺にはラドルから情報を引き出すなんて芸当はできない。
前世界でラドルからなんて評価された?
俺の戦い方も、剣術も、ラドルはなんて言っていた?
愚直に貫き通せ。
千の技も万の謀も及ばない、絶対の壱を見つけ出せ。
だから俺は、できることをとことん突き詰めて、やっと魔王を討ち取ったんだ。
だから俺にできる交渉術は、最終的にはたった1つだけなんだ。
「理解していますよ。おそらく誰よりも理解できます」
「うむ? どういうことかの?」
「俺が『この世界』の人間ではないからです。俺自身、別の世界から来ました。だから、英雄が忽然と消えたと聞いた時、思いついたんです。俺と同じではないか、って」
ラドルが大きく目を見開いた。
馬鹿だろ? 馬鹿だよな?
自分でも本当に愚かだと思う。
だけど本物の策士を前にしたら、俺にできることは馬鹿正直に真正面からぶつかることだけなんだ。
さて、どう出る? この世界のラドルは。
内心、戦々恐々としていた俺が、次の瞬間に見たのは。
「うわっははは! カズマ殿! たしかに儂は以前、真っ正直にぶつかるのも手だと言ったがの! 流石にそれは馬鹿正直すぎるわ! しかし、だからこそカズマ殿に間違いないの!」
大爆笑しながら、俺と同じくらいおかしいことを言い出したラドルの姿だった。
へ?
チョット待て。
その記憶。その呼び方は!
「久しぶりじゃの。共に魔王ラシュギを討ち取ってから、もう1年がすぎてしまったわ。あまり年寄りを待たせるものではないぞ?」
「え、ちょっと。まさか?」
本気であごが外れそうなほど大口を開けてしまった俺を見ながら、ラドルはいたずらが成功したガキ大将のような顔で名乗った。
「儂じゃよ。この世界とは違う世界で、共に戦った『ラドル・エル・クレーフェ』じゃ」
なんと彼は、108回目にして初めて世界を飛び越えてきた仲間だった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
魔物に嫌われる「レベル0」の魔物使い。命懸けで仔犬を助けたら―実は神域クラスしかテイムできない規格外でした
たつき
ファンタジー
魔物使いでありながらスライム一匹従えられないカイルは、3年間尽くしたギルドを「無能」として追放される。 同世代のエリートたちに「魔物避けの道具」として危険な遺跡に連れ出され、最後は森の主(ヌシ)を前に囮として見捨てられた。
死を覚悟したカイルが崩落した壁の先で見つけたのは、今にも息絶えそうな一匹の白い仔犬。 「自分と同じように、理不尽に見捨てられたこの子だけは助けたい」 自分の命を顧みず、カイルが全魔力を込めて「テイム」を試みた瞬間、眠っていた真の才能が目覚める。
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
異世界ビルメン~清掃スキルで召喚された俺、役立たずと蔑まれ投獄されたが、実は光の女神の使徒でした~
松永 恭
ファンタジー
三十三歳のビルメン、白石恭真(しらいし きょうま)。
異世界に召喚されたが、与えられたスキルは「清掃」。
「役立たず」と蔑まれ、牢獄に放り込まれる。
だがモップひと振りで汚れも瘴気も消す“浄化スキル”は規格外。
牢獄を光で満たした結果、強制釈放されることに。
やがて彼は知らされる。
その力は偶然ではなく、光の女神に選ばれし“使徒”の証だと――。
金髪エルフやクセ者たちと繰り広げる、
戦闘より掃除が多い異世界ライフ。
──これは、汚れと戦いながら世界を救う、
笑えて、ときにシリアスなおじさん清掃員の奮闘記である。
『召喚ニートの異世界草原記』
KAORUwithAI
ファンタジー
ゲーム三昧の毎日を送る元ニート、佐々木二郎。
ある夜、三度目のゲームオーバーで眠りに落ちた彼が目を覚ますと、そこは見たこともない広大な草原だった。
剣と魔法が当たり前に存在する世界。だが二郎には、そのどちらの才能もない。
――代わりに与えられていたのは、**「自分が見た・聞いた・触れたことのあるものなら“召喚”できる」**という不思議な能力だった。
面倒なことはしたくない、楽をして生きたい。
そんな彼が、偶然出会ったのは――痩せた辺境・アセトン村でひとり生きる少女、レン。
「逃げて!」と叫ぶ彼女を前に、逃げようとした二郎の足は動かなかった。
昔の記憶が疼く。いじめられていたあの日、助けを求める自分を誰も救ってくれなかったあの光景。
……だから、今度は俺が――。
現代の知恵と召喚の力を武器に、ただの元ニートが異世界を駆け抜ける。
少女との出会いが、二郎を“召喚者”へと変えていく。
引きこもりの俺が、異世界で誰かを救う物語が始まる。
※こんな物も召喚して欲しいなって
言うのがあればリクエストして下さい。
出せるか分かりませんがやってみます。
【魔女ローゼマリー伝説】~5歳で存在を忘れられた元王女の私だけど、自称美少女天才魔女として世界を救うために冒険したいと思います!~
ハムえっぐ
ファンタジー
かつて魔族が降臨し、7人の英雄によって平和がもたらされた大陸。その一国、ベルガー王国で物語は始まる。
王国の第一王女ローゼマリーは、5歳の誕生日の夜、幸せな時間のさなかに王宮を襲撃され、目の前で両親である国王夫妻を「漆黒の剣を持つ謎の黒髪の女」に殺害される。母が最後の力で放った転移魔法と「魔女ディルを頼れ」という遺言によりローゼマリーは辛くも死地を脱した。
15歳になったローゼは師ディルと別れ、両親の仇である黒髪の女を探し出すため、そして悪政により荒廃しつつある祖国の現状を確かめるため旅立つ。
国境の街ビオレールで冒険者として活動を始めたローゼは、運命的な出会いを果たす。因縁の仇と同じ黒髪と漆黒の剣を持つ少年傭兵リョウ。自由奔放で可愛いが、何か秘密を抱えていそうなエルフの美少女ベレニス。クセの強い仲間たちと共にローゼの新たな人生が動き出す。
これは王女の身分を失った最強天才魔女ローゼが、復讐の誓いを胸に仲間たちとの絆を育みながら、王国の闇や自らの運命に立ち向かう物語。友情、復讐、恋愛、魔法、剣戟、謀略が織りなす、ダークファンタジー英雄譚が、今、幕を開ける。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる