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第四話
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それから、わたしの望みが叶うまで、しばらく時間がかかった。
わたしが本物の公爵令嬢であることは、むろん、すぐに判明したが、だからといって、王子への面会が即座に実現するわけではないことは当然だ。
何といっても時期が時期である。誰かが独断でそのようなことを許せば、その人間の首は簡単に飛ぶ可能性がある。文字通りの意味でだ。
とはいえ、王国最大の貴族であるダンデライオン家の意向を無視することもまたできるはずもない。それで、結局、どうやら王子自身のところへ話が持って行かれたようだった。
そして、小半時ほど王宮の一室で待たされた後、ついに王子の自室へと通された。どうやら、アンソニー王子はお姉さまのときのようにわたしを拒絶しはしなかったらしい。
「失礼します」
かるく挨拶して入室したとたん、あきらかな酒の匂いが鼻を衝いた。
見ると、ひとりの背の高い男が座椅子の上で煽るように酒を飲んでいた。
さぞ高級なブランドなのだろうが、このように飲めば安酒にも劣るのではないか。そのように思わざるを得ないひどく乱暴な飲み方だった。
その人がアンソニー王子であることを認識するまで、わずかだが時間がかかった。
それほど、かれは普段のかれと変わり果てていた。どれほど飲んだらこうなるのだろう、端正な顔立ちは赤らむどころかほとんど青褪め、体調の悪さを示している。
わたしを見やる目にも力がなく、また、だらしなく寝そべった姿勢は、真っすぐに座れないのではないかと思わせるものがある。
それは、自堕落という言葉をそのままに表すかのような、なまじ美貌であるだけにいっそう無残な姿だった。
「モニカの妹か」
王子が、ぎろりと睨んだ。否、本人は睨んだつもりなのだろうが、まるで視線に迫力を感じない。そこらの野良猫のほうが遥かに怖い。
「何をしに来た、餓鬼」
そう云って、また酒を煽る。
わたしは止めようとは思わなかった。わたしにこの人の体を心配する義理はないし、そもそも、わたしはこの男が大嫌いだったのだから。
「簡単な質問にひとつ、答えていただきに参りました」
「何?」
「ご安心ください、殿下。いまのあなたでも容易に答えられるくらい単純な問いです。しかし、その質問の前にももうひとつ伺っておきたいのですが、いったい何があってこうも堕落しているのですか? 美男子が泣きますよ」
「ふん」
王子は何か悪態を吐こうとしたようだが、すっかり酩酊しているのであろう彼の頭脳はその言葉を吐かせなかった。代わりに、彼はなかばひとりごとのように語りはじめた。
「モニカの妹、おまえはわたしが嫌いだったな」
「ええ、まあ」
「はっきり云いおる」
アンソニーは苦く笑った。
「それなら、喜べ。どうやらわたしは王太子の地位を剥奪され、第一王位継承権者の座も廃嫡されることになりそうだ。もうわたしはおしまいだよ。陛下は自分の許可を得ぬままにモニカとの婚約を解消したことをたいそうお怒りだ。それはそうだろう。ダンデライオン公爵家はいわばこの国の大黒柱だからな。真紅の薔薇が咲き誇るのは蒲公英の支えあればこそ。俗謡にもそう歌われているそうだな」
「それはそれは」
わたしはスカートの端を持って一礼した。
「とても残念です」
「ふん、皮肉か」
アンソニー王子は、あるいは少なくともいまのところはまだ王子であるその人物は、酒を煽ろうとして激しく咳き込んだ。しろうと目に見てもいかにも健康に悪そうな咳だ。
王宮の人々は何をしているのだろう。もうこの王子には価値がないと思って見限っているのだろうか。そうなのだとしたら、随分と薄情な話だ。あるいは、宮廷とはそんなところなのかもしれないが。
「わかっていたはずだったんだ」
アンソニーは、どこか遠いところを見つめて、呟いた。
「モニカとの婚約を解消してはならないことを、わたしはわかっていた。まして、独断でそのような決断をすることなどありえないことだ。どうして、わたしはそんな真似をしてしまったのだろう。それが、どうしてもわからない」
「わたしにとっては、どうでも良いことです」
アンソニーはそのわたしの言葉に、くつくつと皮肉っぽく笑った。
「ほんとうにはっきり云う子供だな。さすがモニカの妹だ」
「恐縮です。さて、わたしが訊きたいのはそんなことではありません。質問はたったひとつ、簡単な内容です。良いですか?」
「ああ、何でも訊くが良い」
アンソニーは、なぜか機嫌良さそうに応じた。もしかしたら、この人のまわりにはこういう率直な会話ができる人がいなかったのかもしれない。それはどれほどの孤独だろう。
「それではアンソニー殿下、お訊きします。あなたは、わたしの姉、モニカ・ダンデライオンを愛していましたか?」
アンソニー王子は、ふたたびわたしを睨みつけた。あるいは、睨みつけようとした。
だが、やはりその目には光がなく、わたしには王子というより、王子の残骸であるように見えた。
いったい何がこうまで追いつめたのだろう、とふと興味を持ったが、それは、わたしが問いつめるべきことではないように思えた。
「愛していたかどうか、か」
彼は、自分自身に問いかけるように呟いた。
「そう、愛していた、そのはずだ。しかし、同時に憎んでもいた。わたしは、モニカのことが好きで、同時に、反吐が出るほど嫌いだった。おまえもあいつの妹ならわかるだろう? あの女がどんなに清廉で、取り付く島もないほど正論ばかり云うか。モニカのとなりにいると、わたしはいつも自分がどれほど出来の悪い人間であるか思い知らされた。それは何より辛いことだったよ。何より忌々しいのは、モニカがそんなわたしを軽蔑する様子をまるで見せなかったことだ。あの女は、わたしを見下しすらしなかった。ただ聖女のように、わたしのすべてを赦していた。もし、モニカがわたしを蔑むような人間だったらどれほど楽だっただろう。そうしたら、彼女もふつうの人間だと思うことができたのに。だが、モニカはどこまでも潔癖で、寛容で、完璧だった。ふん、モニカを愛していたかだって?」
王子は吐き捨てるように呟いた。
「愛していたよ。神を愛するように。そして畏れていた。神を畏れるように」
そして、アンソニーは黙り込んだ。
わたしは、聞くべきことを聞いてしまったことを悟った。
不思議と、彼に対する怒りも憎しみも収まっていた。つまりは、彼もまたひとりの心弱い人間に過ぎなかったのだ。
弱いことが罪であるとすれば、彼にはやはり罪があるだろう。しかし、だれがこの人を裁けるだろう? 少なくとも、わたしには無理だ。
わたしはつい最前、自分がいかに愚かな子供であるか思い知らされたばかりなのだから。
「たしかにお返事を承りました」
わたしはうなずいた。
「納得がいきました。そう、あなたも、苦しかったんですね」
「わかったようなことを云うな。わたしの苦しみはわたしのものだ。だれにもわかったふうなことを云われる筋合いはない」
「そう、そうですね。失礼しました。それでは、わたしはお暇するとします。わたしの問いに答えてくださって、ありがとうございました。それから」
わたしは少し迷ってから、そのひと言を付け加えた。
「少しは健康に気をつけてください。いまのあなたは、心配です」
「ふん」
アンソニーは、苦笑したように見えた。それきり、何も答えない。
わたしは、彼を置いたまま、そのへやを出た。人の心の不思議さが胸に残っていた。
お姉さまはだれよりも純粋で完璧な人だ。しかし、まさにその完璧さが、まわりの人間を追いつめてしまうことがありえるのだ。それは、何と恐ろしいことなのだろう。
公爵邸に帰ってお姉さまに逢いたい。
ふと、そう思った。そして、わたしは王宮の長く広い回廊をひとり、足早に駆け出したのだった。
わたしが本物の公爵令嬢であることは、むろん、すぐに判明したが、だからといって、王子への面会が即座に実現するわけではないことは当然だ。
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とはいえ、王国最大の貴族であるダンデライオン家の意向を無視することもまたできるはずもない。それで、結局、どうやら王子自身のところへ話が持って行かれたようだった。
そして、小半時ほど王宮の一室で待たされた後、ついに王子の自室へと通された。どうやら、アンソニー王子はお姉さまのときのようにわたしを拒絶しはしなかったらしい。
「失礼します」
かるく挨拶して入室したとたん、あきらかな酒の匂いが鼻を衝いた。
見ると、ひとりの背の高い男が座椅子の上で煽るように酒を飲んでいた。
さぞ高級なブランドなのだろうが、このように飲めば安酒にも劣るのではないか。そのように思わざるを得ないひどく乱暴な飲み方だった。
その人がアンソニー王子であることを認識するまで、わずかだが時間がかかった。
それほど、かれは普段のかれと変わり果てていた。どれほど飲んだらこうなるのだろう、端正な顔立ちは赤らむどころかほとんど青褪め、体調の悪さを示している。
わたしを見やる目にも力がなく、また、だらしなく寝そべった姿勢は、真っすぐに座れないのではないかと思わせるものがある。
それは、自堕落という言葉をそのままに表すかのような、なまじ美貌であるだけにいっそう無残な姿だった。
「モニカの妹か」
王子が、ぎろりと睨んだ。否、本人は睨んだつもりなのだろうが、まるで視線に迫力を感じない。そこらの野良猫のほうが遥かに怖い。
「何をしに来た、餓鬼」
そう云って、また酒を煽る。
わたしは止めようとは思わなかった。わたしにこの人の体を心配する義理はないし、そもそも、わたしはこの男が大嫌いだったのだから。
「簡単な質問にひとつ、答えていただきに参りました」
「何?」
「ご安心ください、殿下。いまのあなたでも容易に答えられるくらい単純な問いです。しかし、その質問の前にももうひとつ伺っておきたいのですが、いったい何があってこうも堕落しているのですか? 美男子が泣きますよ」
「ふん」
王子は何か悪態を吐こうとしたようだが、すっかり酩酊しているのであろう彼の頭脳はその言葉を吐かせなかった。代わりに、彼はなかばひとりごとのように語りはじめた。
「モニカの妹、おまえはわたしが嫌いだったな」
「ええ、まあ」
「はっきり云いおる」
アンソニーは苦く笑った。
「それなら、喜べ。どうやらわたしは王太子の地位を剥奪され、第一王位継承権者の座も廃嫡されることになりそうだ。もうわたしはおしまいだよ。陛下は自分の許可を得ぬままにモニカとの婚約を解消したことをたいそうお怒りだ。それはそうだろう。ダンデライオン公爵家はいわばこの国の大黒柱だからな。真紅の薔薇が咲き誇るのは蒲公英の支えあればこそ。俗謡にもそう歌われているそうだな」
「それはそれは」
わたしはスカートの端を持って一礼した。
「とても残念です」
「ふん、皮肉か」
アンソニー王子は、あるいは少なくともいまのところはまだ王子であるその人物は、酒を煽ろうとして激しく咳き込んだ。しろうと目に見てもいかにも健康に悪そうな咳だ。
王宮の人々は何をしているのだろう。もうこの王子には価値がないと思って見限っているのだろうか。そうなのだとしたら、随分と薄情な話だ。あるいは、宮廷とはそんなところなのかもしれないが。
「わかっていたはずだったんだ」
アンソニーは、どこか遠いところを見つめて、呟いた。
「モニカとの婚約を解消してはならないことを、わたしはわかっていた。まして、独断でそのような決断をすることなどありえないことだ。どうして、わたしはそんな真似をしてしまったのだろう。それが、どうしてもわからない」
「わたしにとっては、どうでも良いことです」
アンソニーはそのわたしの言葉に、くつくつと皮肉っぽく笑った。
「ほんとうにはっきり云う子供だな。さすがモニカの妹だ」
「恐縮です。さて、わたしが訊きたいのはそんなことではありません。質問はたったひとつ、簡単な内容です。良いですか?」
「ああ、何でも訊くが良い」
アンソニーは、なぜか機嫌良さそうに応じた。もしかしたら、この人のまわりにはこういう率直な会話ができる人がいなかったのかもしれない。それはどれほどの孤独だろう。
「それではアンソニー殿下、お訊きします。あなたは、わたしの姉、モニカ・ダンデライオンを愛していましたか?」
アンソニー王子は、ふたたびわたしを睨みつけた。あるいは、睨みつけようとした。
だが、やはりその目には光がなく、わたしには王子というより、王子の残骸であるように見えた。
いったい何がこうまで追いつめたのだろう、とふと興味を持ったが、それは、わたしが問いつめるべきことではないように思えた。
「愛していたかどうか、か」
彼は、自分自身に問いかけるように呟いた。
「そう、愛していた、そのはずだ。しかし、同時に憎んでもいた。わたしは、モニカのことが好きで、同時に、反吐が出るほど嫌いだった。おまえもあいつの妹ならわかるだろう? あの女がどんなに清廉で、取り付く島もないほど正論ばかり云うか。モニカのとなりにいると、わたしはいつも自分がどれほど出来の悪い人間であるか思い知らされた。それは何より辛いことだったよ。何より忌々しいのは、モニカがそんなわたしを軽蔑する様子をまるで見せなかったことだ。あの女は、わたしを見下しすらしなかった。ただ聖女のように、わたしのすべてを赦していた。もし、モニカがわたしを蔑むような人間だったらどれほど楽だっただろう。そうしたら、彼女もふつうの人間だと思うことができたのに。だが、モニカはどこまでも潔癖で、寛容で、完璧だった。ふん、モニカを愛していたかだって?」
王子は吐き捨てるように呟いた。
「愛していたよ。神を愛するように。そして畏れていた。神を畏れるように」
そして、アンソニーは黙り込んだ。
わたしは、聞くべきことを聞いてしまったことを悟った。
不思議と、彼に対する怒りも憎しみも収まっていた。つまりは、彼もまたひとりの心弱い人間に過ぎなかったのだ。
弱いことが罪であるとすれば、彼にはやはり罪があるだろう。しかし、だれがこの人を裁けるだろう? 少なくとも、わたしには無理だ。
わたしはつい最前、自分がいかに愚かな子供であるか思い知らされたばかりなのだから。
「たしかにお返事を承りました」
わたしはうなずいた。
「納得がいきました。そう、あなたも、苦しかったんですね」
「わかったようなことを云うな。わたしの苦しみはわたしのものだ。だれにもわかったふうなことを云われる筋合いはない」
「そう、そうですね。失礼しました。それでは、わたしはお暇するとします。わたしの問いに答えてくださって、ありがとうございました。それから」
わたしは少し迷ってから、そのひと言を付け加えた。
「少しは健康に気をつけてください。いまのあなたは、心配です」
「ふん」
アンソニーは、苦笑したように見えた。それきり、何も答えない。
わたしは、彼を置いたまま、そのへやを出た。人の心の不思議さが胸に残っていた。
お姉さまはだれよりも純粋で完璧な人だ。しかし、まさにその完璧さが、まわりの人間を追いつめてしまうことがありえるのだ。それは、何と恐ろしいことなのだろう。
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