邪神大戦

綾野祐介

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序章

支配する者

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第29話 支配する者

 クトゥルーの他にもヨグ=ソトースとシュブ=ニグラスは多くのものを産み出した。それらをナイアルラトホテップはアザトースの元に連れて行く。あるものは唯々諾々と従いあるものは反抗して逃げようとしたが、いずれにしてもナイアルラトホテップによってアザトースの前につけだされて平伏すのだ。

 ツァトゥグアやツァール、ロイガーの双子、イタカ、ガタノトーア。

 ヨグ=ソトースとシュブ=ニグラスの子ではないがナイアルラトホテップが直接見つけて連れて来たハスター、クトゥグア、アブホースたち。

 全ての者たちが全宇宙のありとあらゆる場所を支配して行った。

 アザトースとヨグ=ソトースの他はその力やエネルギーに大差はなかった。ナイアルラトホテップは自らの力よりはその能力によるものが大きい。但し、エネルギーの総量はアザトースに引けを取らないものだ。

 そして宇宙の中では辺境とも言うべき天の川銀河の外れの地、太陽を中心とした太陽系第三惑星、地球にも支配が及ぶのにそれほど時間は要しなかった。



第30話 支配する者②

 地球。今となれば人類がその種族の春を謳歌し席巻しているかのように見える。ただ、それは「見える」というだけで本当にそうである訳ではない。地球を人類が支配しているのは地球やそれこそ宇宙全体からするとほんの数瞬にしか過ぎない。

 地球に最初に降り立ったのはナイアルラトホテップやアザトースたちとは別の、別種のものだった。後に「古のもの」と呼ばれることになるそれは個が無かった。全体が群であり全てを共有していた。自然発生した植物のようなものが気の遠くなるような時間を経て意識を持つようになり、知識を得て宇宙へと旅立ったのだ。但し知識を得たのは偶然ではない。それは与えられたものだった。

 地球へと降り立ったのは「古のもの」にとって当時の地球の環境が繁殖に適していたからだった。それを探し当てるだけの知識や経験があった。「古のもの」にとっては自らの種を増殖させることだけが目的だった。そのことに都合が良いものは全て行った。その一つが地球への飛来だった。

 最初の降り立った場所に都市を作った。都市を作ったり労働させるための下僕としての生物も作った。それは後に「ショゴス」と呼ばれるようになった。

 最初に作った都市は地球の中で一番環境が良い場所だった。寒くもなく暑くもなくエネルギーに変えるべき水分(海)もあった。広大な陸地もあり「古のもの」が利用できる巨石採掘場もあった。勿論それらを兼ね備えた場所を最初から選んでいたのだ。



第31話 支配する者③

 古のものたちが作った都市は約1500万平方キロメートルほどの円形の大陸の中心よりやや西方にあった。使役されるものショゴスのお陰で巨石による巨大都市を作り上げていた。

 古のものたちは原初の大陸の支配を優先し、地球の他の大陸には進出しなかった。種としての絶対数が少なかったこともあり手が回らなかったのだ。

 地球の環境が古のものにとって最良のものであった。しかし、他の銀河、他の恒星系、他の惑星に散っていった同種族たちは、地球と同等の惑星をなかなか見つけられずにいた。それほど地球は絶妙なバランスを兼ね備えていたのだ。但し、それは自然発生的にそれらを整えていたわけではなかった。

 古のものたちが地球に飛来し数億年が過ぎ、その文明が発展の極致を迎えていたころ、徐々に他の星系で安住の地を見つけられなかったものたちが徐々に飛来し始めていた。

 最初の飛来者である先住の古のものたちと、同族ではあるが旅を続けて少し違う進化を遂げた新しい飛来者たちとの間で、地球の支配権を巡っての争いが勃発した。

 先住の古のものたちはショゴスを作り出していたので、戦いは専らショゴスの役目だった。戦闘するのには古のものたちの身体は向いていなかったのだ。その点ショゴスはどんな形にも姿を変えられ様々に対応できる柔軟性を備えていた。そして先住の古のものたちに絶対服従していたので自らの生命を顧みることなく新しい飛来者たちと戦い、傷つき、そして勝利していった。新しい飛来者たちも先住の古のものたちと同様、戦闘には向いていなかったのだ。

 新しい飛来者たちは自分たちの不利を悟ると休戦を申し出た。しかし先住の古のものたちはそれを許さなかった。仕方なしに新しい飛来者たちは、ショゴス同様先住の古のものたちに絶対服従を誓った。それでも先住の古のものたちは新しい飛来者たちを許さなかった。先住の古のものたちからすると新しい飛来者たちは既に同族では無いと感じていたからだ。

 結局新しい飛来者たちはショゴスによって絶滅させられてしまった。地球の支配者は先住の古のものたちだけでよかったのだ。



第32話 支配する者④

 新しい飛来者たちを駆逐したことによりショゴスが戦闘にも向いていることに古のものたちは気が付いた。その戦闘能力が創造主である自分たちに向けられないようにしなければななかった。

 ショゴスたちに反乱を起こさせないよう、古のものたちは過酷な作業をどんどん与えた。要らぬ考えを持つ暇が無いようにするためだった。

 既に十分な広さと能力を備えていた都市を、さらに不要な部分を広げていった。絶対数があまり増えない古のものたちにとって広すぎる都市になっていった。

 巨石を切り出す。それを成型する。並べる、積む。また巨石を切り出し成型し積む。それを延々と繰り返す。疲れを知らないショゴスたちは昼夜関係なく作業に従事していた。

 他にも古のものたちの都市がある大陸以外のいくつかの大陸にショゴスを派遣し都市を造らせた。めったに行くことは無かったが、極稀に古のものがそれらを訪れることもあるにはあった。ただ、それらは最初に作った都市よりは小規模のものだった。

 疲れを知らないショゴスたち。次々に古のものたちが指示する作業を終えてしまう。このままではショゴスにやらせることが無くなってしまう。仕方なしに古のものたちはショゴスに休憩することを許した。

 ショゴスからすると疲れていないのに休憩がある。その間は特に何もすることがない。することがないと自然と考えることを覚え出した。やはりこれが問題だった。

 古のものたちには対策がなかった。作業は増えないしショゴスの数も減らない。新しい飛来者の時のように駆除する目標が必要だった。



第33話 支配する者⑤

 そんな時だった。また宇宙から何かが飛来した。それは前回のような別れた古のものの同族ではなかった。

 たった一体で飛来したそれは、古のものとは全く違う別種の何かだった。

 そもそもサイズが違う。古のものは約2m程度の海百合状の生物で頭部には五芒星の形をした突起物があった。その一つ一つに役割があり、それが目であったり触覚であったりした。

 飛来したものは古のものよりもかなり大きかった。形も全く違う。全体はタコのようでもイカのようでもあり顔と思しきあたりからは無数の触手が伸びていた。翼のようなものがある事は古のものと共通していたが、古のものには最早その翼で飛翔する能力は失われつつあった。退化により徐々に翼は小さくなっていった。

 飛来したものはクトゥルーと言った。たった一つ、その名前で呼ばれる個体だった。宇宙でクトゥルーと呼ばれる個体は他にはない。

 クトゥルーが地球に飛来した理由は古のものには判らなかった。自分たちは自らの繁栄のため安住の地を求めて宇宙を彷徨っていた時、地球にたどり着いたのだ。

 クトゥルーが古のものと同様に地球を安住の地とするために飛来したのであれば、場合によっては共存することも可能なのかもしれない。

 そうではなく、クトゥルーが古のものを滅ぼすために飛来したとか、共存する気が無く先住の者を全滅させる気でいるのなら戦わなければならない。その際、ショゴスはかなり有効な武器になり得る。古のものには自らが戦う能力に掛けてしまっていることを自覚していた。ショゴスと戦わせて負ければ自分たちが駆逐されてしまうのだ。

 その時は古のものはまた宇宙に安生の地を求める旅に出なければならない。しかし古のものにはその翼で飛翔する能力はなかった。地球からでなければならないということは滅亡するしかない、という事だった。
 
 生き残るためにはクトゥルーとの共存か、生存競争に打ち勝つしかなかった。

 古のものたちの中心となる都市から少し離れた場所に降り立ったクトゥルーは都市へと移動を始めた。古のものにはクトゥルーと意思の疎通が出来るかどうかさえ判らなかった。



第34話 支配する者⑥

 クトゥルーは徐々に古のものたちの年に近づいてくる。但しその歩みはゆっくりだった。その理由は簡単だ。クトゥルーは古のものたちの精神にプレッシャーをかけつつ近づいてきているのだった。少しづつ少しづつ時間を掛けて古のものたちの精神を支配しようとしていた。完全に支配できれば戦う必要がない。但し、クトゥルーの目的が何なのか、今のところ古のものたちには判らなかった。

 徐々に精神支配を受ける者が出始めた。このままでは本当に完全支配されてしまう。それも恐怖の感情による支配だ。

 古のものはクトゥルーに抗う術を模索した。クトゥルーが都市に至るまで、もうそれほど時間は残されてはいない。

 古のものはとりあえず物理的にクトゥルーを止めるため無数のショゴスの大軍を差し向けた。ショゴスの防壁を作り、その対応に追わせることでクトゥルーの精神支配を一旦停止させるのだ。

 その作戦はある程度有効だった。精神支配攻撃が止んだのだ。クトゥルーも混沌としていた姿を定型に変えて対応し始めた。ショゴスを排除するには触手が必要だった。そして固い身体。それまでほぼ不定形であったものを形あるものに変化せざるを得なかった。

 クトゥルーは顔のような部分から複数の触手を伸ばしショゴスを排除する。ただその圧倒的な量によってクトゥルーは埋もれてしまう。ショゴスはクトゥルーの周囲数平方キロメートルに渡り殺到しクトゥルーを埋める。高さも1キロメートルまで積み重なっていた。

 古のものはショゴスの処遇に困っていたのだが、クトゥルーを埋めてしまえるのなら問題は解決だ。こうしてクトゥルーがショゴスの下敷きになって身動きが取れないまま長い年月が過ぎた。

「なんだこの有様は。クトゥルーよ地球を支配しろと言ったが埋まっていろとは言っておらんぞ。」

 ナイアルラトホテップがクトェルーによる地球支配の様子を見に来た時のことだ。姿が見えないクトゥルーを探していると大量の何かに埋め尽くされた一帯があった、そこにクトゥルーが埋まっている。どうも身動きがとれないようだ。

「情けない奴め、地球程度の支配すら手に余るのか。」

 クトゥルーは強大な力を持っているとはいえ、その使い方に長けているとは言い難たかった。

 ナイアルラトホテップは今でも唯一無二な存在をヨグ=ソトースに引き合わせてその配下にするため宇宙を飛び回っていた。

 ヨグ=ソトースとシュブ=ニグラスは新しい存在を産み出すことで多忙だった。

 アブ=ホースは子を産み、その子を喰らい、宇宙の時間を進める役割を離れる訳には行かなかった。

 クトゥグアはナイアルラトホテップのいう事を聞かないで自由奔放に飛び回っている。(アザトースの呼び出しには応じていた。)

 地球の支配などに手を割いている余裕はなかったので比較的には力の弱いクトゥルーに任せたのだ。それがいつまで経っても報告がないので確認しに来るとこの為体だった。



第35話 支配する者⑦

「そうは言うがな、ショゴスと言う生き物の最大の武器は数なのだ。圧倒的物量攻撃で我も為す術が無かったのだ。ナイアルラトホテップよ、お前も同じように数で押し切られる羽目になることは間違いないぞ。」

 クトゥルーは負け惜しみを言う。ナイアルラトホテップも同じことを感じてはいたが、もっと色々とやり様はあったはずだとも思う。

「それで、先住のものたちは何処に居るのだ。」

「この大陸の大きな都市に集中しているようだ。我が降り立った場所からそこに向かう途中にショゴスに襲われたのだ。」

「最初からその都市に降り立てばよかったのではないか。」

 クトゥルーは返事をしなかった。そんなことは承知している。降り立つ場所を少し間違えただけだ。誰にでも間違いはあろう。それをこのナイアルラトホテップという奴は。

 クトゥルーは悉くナイアルラトホテップのことが気に入らなかった。アザトースやヨグ=ソトースと同等の力を有していることも気に食わない。父であるヨグ=ソトースと万物の王と認めるアザトースの他に自分より力を持っている存在が許せなかった。

 クトゥルーは精神支配を得意としている。物理的な攻撃となると他の兄弟たちからするとやや劣ってしまう。それでも十分対抗可能だと地球に送り込まれたのだ。その指図をナイアルラトホテップがしていることも気に入らないことの一つだった。

「改めて問うが、お前に任せてもよいのだな?」

「勿論。さっさとアザトースの元に帰るが良いわ。」

「では、また様子を見に来るから、それまでにはこの星を我が物にして置くことだ。」

「言われなくとも、直ぐに完全に支配して見せるわ。」

 クトゥルーの矜持は今の所ズタズタにさせている。言葉の通り直ぐに支配を完結しなければ自分の精神が崩壊しそうだった。



第36話 支配する者⑧

 クトゥルーは地上を這うことを止めた。這うからショゴスに止められるのだ。空を飛べばいいだけだ。ショゴスに飛行能力はない。今のところは。どうも日々進化しているようで、いずれ飛行能力も得てしまう可能性はある。そうなると中々侮れない。そうなるまえに根絶するか先住者であるショゴスの主を駆逐する必要がある。それはそう難しいこととは思ってはいなかった。少し油断しただけなのだ。

 空からショゴスの集団を超えて都市へと向かう。すぐに到達できた。最初から飛べばよかったのだ。

 都市の中心部に降り立つと、そこには先住者とみられる集団が蠢いていた。ショゴスの主ではあるがクトゥルーからすると見た目ではそうは変わらない。ウミユリの様なフォルム。頭と思われる部分は五芒星を象った形をしている。触手や翼も備えているので、細かい作業もできるし空も飛べる。自分でなんでもできる存在ではあるが、それも限界があるのと少しでも楽をしようとして使役するためショゴスを作ったのだ。そして食料という一面も持っていた。

「お前たちは古のものというのか。我に従う気はあるか?」

 古のものたちは言葉を持たない。そもそも声を発する器官がなかった。意思疎通は全てテレパシーで行っていたのだ。そしてショゴスへの指令もテレパシーで行っていた。それはショゴスからすると精神支配になるだろう。

 そして精神支配はクトゥルーの最も得意とするところだ。クトゥルーは一瞬でその都市に居る全ての古のものの精神を把握し掌握した。古のもののそれはクトゥルーの能力の劣化版でしかなかった。

「仰せのままに。」

 古のものたちは直ぐにクトゥルーの軍門に下った。ショゴスが通用しないのだ、古のものたちでは太刀打ちできるはずが無かった。クトゥルーにとっては簡単な作業だった。心配は杞憂だったのだ。クトゥルーは初めて訪れた星で、その支配をいとも簡単に成し遂げた。テレパシーに頼っている種族にとっては、クトゥルーは天敵でしかなかったのだ。

 ただ、クトゥルーは一つ見落としていることがあった。都市は一つではなかったのだ。



第37話 支配する者⑨

「ここを我が居城とする。我に平伏すのだ。」

 クトゥルーは古のものたちの都市の中心にあった巨大な建造物を居所とすることにした。巨石で作られたそれはクトゥルーにも問題なく利用できるサイズだったのだ。

 古のものたちの他にも様々な地球土着のものたちをその支配下に入れていく。それらは後に眷属と呼ばれるようになるものたちの祖先だった。

 クトゥルーの力の一端を与えた個体も数体存在した。クトゥルーはそれらに名を与えた。名を与えることによって他と区別がつくようになるのだ。クトゥルーは名を与えられてはいない。それは元々クトゥルーがクトゥルーという存在として生まれ出たからだ。それは唯一無二の存在の証だった。

 クトゥルーがその僕として最初に名付けた個体にはダゴン、ハイドラという名を付けた。それらはクトゥルーを崇拝する者たちを纏めるものたちだった。雌雄と言う感覚はクトゥルーには無かったが、それは対になる存在だ。クトゥルーたちは崇拝を受ければ受けるほどその力を増す存在だったのだ。

 クトゥルーはその気になれば地球全土をその精神支配下に置くことが出来た。ただその都市に居る古のものたちが全てだと勘違いしていた。地球全土までは支配しなかったのだ。

 そのことが後に致命的なことになるとはクトゥルーは勿論、当の古のものたちですら思いもしてはいなかった。



第38話 支配する者⑩

 古のものたちには個別の名が無い。それはショゴスも同じだった。互いを別の個体とは認識しないで種族すべてで感覚を共有していた。ただし思考は各自別物だった。

 その辺りで生じていた齟齬が原因でクトゥルーが支配した都市以外の古のものは自分たちの種族の大半がクトゥルーに支配されたことを知った。

 ショゴスには今の所全ての感覚、思考が共有されていたので、指示は一体のショゴスに与えればそれでよかった。しかし別のショゴスの別の仕事をさせることがうまくいかなかった。一致団結して行動させるには最適だったのだが、様々な事をやらせるには向いていなかった。

 クトゥルーに中央都市の整備をするよう指示を受けた古のものは、当然自分たちでは働かないのでショゴスを使役することになる。そこでショゴスを調整して個々に様々な支持を受けられるようにした。これがいずれショゴスが自我を持つことになってしまう要因になるのだった。

 クトゥルーの支配を免れた少数の古のものは、どうしたらいいのか自分たちだけでは判断が付かなかった。種族全体をクトゥルーの支配から解放しよう、というような感情はない。ただ他者からの支配を肯んじ得ないという感情はある。クトゥルーの支配を免れた者たちは地下へ地下へとその存在を隠す方向へ進むのだった。


「クトゥルーよ、ようやく地球の支配を終えたと報告を受けたが本当か。」

「当り前だろう。先住者である古のものと呼ばれるものたちと地球土着のものも支配してある。この星は最早我の完全支配の星となった。」

「よかろう。では一度こちらに戻ってきてほしい。少し問題が生じつつあってな。」

「なんだ、そちらで解決できないので我に力を借りたいというのか。」

「事態はそれほど単純でも簡単でもない。こちらに来てから説明する。とりあえず戻るのだ。」

「まあ、いずれにしても我の力を頼りたいというのであれば、戻ってやらない訳にも行くまい。直ぐに戻るから待っておれ。」

 クトゥルーは完全支配した(と思っている)地球を離れてナイアルラトホテップの待つ空域へと向かうのだった。
 
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