さりげない女2

福原賢二

文字の大きさ
5 / 5

内閣情報調査室員、赤木祐介。金正恩逮捕!

しおりを挟む
次の日、徐が曹政治部長を呼んで話があると言ってきた。
まさか?暴露た?私達の事が!
でも、そんな事はなかった。
曹政治部長は、何時もより機嫌が良かった。
やあ!
おはようございます!
今日はご機嫌麗しゅうございます。お嬢様。
いったいどういう事?
と思ったが、曹政治部長が言うには、こうだ。
金正恩首領様が貴女に逢いたいと言ってきた。
合わない手は無いが?
と、両手を擦ってきた。
逢うね!
はい!
素直でよろしい。

じゃあこのチマチョゴリに着替えて。
今日は御披露目パーティーよ。
と徐先生が言うと、先生が折り畳んである、濃い黄色と濃紺の帯の入ったチマチョゴリを奈美にそっと手渡した。
あっちで着替えてね。
と言うと、衣装部屋へと案内された。
3人の女官達が左右に分かれて彼女をカーテンの中に隠した。

着替え終わると、3人の女官がカーテンを開けて彼女をエスコートした。
女官達が囁いていた。
彼女、金正恩首領様に見染められて喜び組に入るらしいらよ。
と、朝鮮語で話していた。
女には何を言っているのか、訳がわからなかった。
曹政治部長が言った。
初心な日本人の女性が見たいそうだよ。
其れと別所との昨日の携帯電話での会話の事だが、まあ目を瞑っといてやる。
やっぱりばれてた!
あらあら、お嬢さん。今、こう思ったね。
やっぱりばれてたって。
えっ
なんでわかったんですか?
と、女が言うと。

君達の考える事はお見通しなんだよ。
謎だったが、その事より金正恩に遭わされるというのが解せなかった。
また車に乗せられた。
これから金正恩のいる王宮に行くというのだ。
奈美は内心、不安でならなかったし緊張した。
これからどうなるんだろうと思った。



暫くすると王宮に着いた。
お嬢様、お降りください。ここが同志の居られるところです。


階段を数段上がると赤い絨毯がひいてあった。
そこを通り抜けると、重々しい彫刻が扉にしてあって、その扉を抜けると金正恩がいた。
金正恩がこういった。
奈美!来たか!
えっと思った。
日本語ペラペラじゃないの。
お前は今日から喜び組に入るんだ。
徐のところで朝鮮語を勉強しながら、踊りをマスターして欲しい。わかったね。

暫くすると金正恩は椅子にもたげながらこう続けた。
今から良いものを見せてやる。
ついてこい。
と言われまた車に乗せられた。
これから何処に行くんですか?

良いところだよ。


行く事1時間。
平安北道のロケット発射場に連れてこられた。


奈美!

これが無かったら我が国は、どうなるかわかるか?


即ち戦争が起こった時、このロケットがものを言うという事がわかった。


このロケットの名前はなんていうのですか?


よく聞いた奈美!

此れは私が、開発を命じた、金星6号と言うロケット砲だ!


このロケット砲の威力は通常核の1.5倍から、3倍の破壊力がある!


其れに私が、新しいロケット燃料を開発する様に科学者達に促した結果!

遂に世界を股にするロケット砲が、完成したのだ!


女はゾッとした。


もう国に帰っても、国破れて山河ありだと思った。



諦めるのは、まだ早いよ!


心の中で彼が訴えてきた!


僕は此処にいるよ。



この現実を目撃したのは、奈美だけじゃない!

私達もだ!

彼の他に3人の男女がいた。

未然に、調査させてもらったよ、金正恩!


他は我々が片付けさせてもらった!


陸上自衛隊の特殊部隊員5人がこういった。


追い詰められたのは、金正恩の方だった。


嵌めたつもりが嵌められていたんだよ!


金正恩!日本への旅券法違反、並びに殺人、および殺人教唆で逮捕する!


手錠がガチャリと締められた。



金正恩は項垂れていた。


ありがとう、赤木さん。


ありがとう皆さん。

あなた達はヒーローだわ。


さあ金正恩!口を割って貰うぞ!888人の日本人拉致被害者は何処に行った!



知らん!私は知らん!


此れでもか?


銃口を金正恩の顳顬に押し当てた。



知らん!本当に知らんのだ!



本当に知らなさそうだった。



知らないのか。


祐介は愕然とした。



後は友軍が爆撃する前に残りの拉致被害者を探さなくてはならない。



でもわからない以上は諦めるしかない。



こいつを港まで運べ。



祐介がそう言うと金正恩は警察官隊に連れて行かれた。



僕らも逃げるぞ!



と言って全員でそれぞれの車に乗ってロケット発射場から港に向かった。



港には海上自衛隊の輸送艦が用意されていた。

輸送艦に乗り込むと、赤木と奈美のrendez-vousがあった。


僕は君の事が好きだ奈美さん。


私もよ、祐介さん。


2人は隠れる様にキスをした。




国に帰ったら、結婚しよう!



はい。



そう言って誓い合った2人であった。



船が佐世保港に着くと、警察は金正恩を警視庁公安部に引き渡した。



明日、此処で婚姻届を出そう。



今日は静かに眠って欲しい。



女は用意されたホテルで休む事にした。



テレビをつけると北朝鮮が降伏した映像が流れていた。



嗚~呼疲れた。


眠ろう。


グッスリとベットに横たわって寝た。



次の日、赤木が9時に迎えに来た。


やあ、おはよう!


早速、市役所に行って結婚手続きを取ろう。


リースに乗って佐世保市役所につき婚姻届を出した。



結婚式は近々挙げよう。


数日後、結婚式は厳かに執り行われた。


謎のベールに包まれた国、北朝鮮。

妄想が現実だと思い込んでいる彼らは、もうあなたの、側に迫っているかもしれない!
しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

元婚約者からの嫌がらせでわたくしと結婚させられた彼が、ざまぁしたら優しくなりました。ですが新婚時代に受けた扱いを忘れてはおりませんよ?

3333(トリささみ)
恋愛
貴族令嬢だが自他ともに認める醜女のマルフィナは、あるとき王命により結婚することになった。 相手は王女エンジェに婚約破棄をされたことで有名な、若き公爵テオバルト。 あまりにも不釣り合いなその結婚は、エンジェによるテオバルトへの嫌がらせだった。 それを知ったマルフィナはテオバルトに同情し、少しでも彼が報われるよう努力する。 だがテオバルトはそんなマルフィナを、徹底的に冷たくあしらった。 その後あるキッカケで美しくなったマルフィナによりエンジェは自滅。 その日からテオバルトは手のひらを返したように優しくなる。 だがマルフィナが新婚時代に受けた仕打ちを、忘れることはなかった。

完結 辺境伯様に嫁いで半年、完全に忘れられているようです   

ヴァンドール
恋愛
実家でも忘れられた存在で 嫁いだ辺境伯様にも離れに追いやられ、それすら 忘れ去られて早、半年が過ぎました。

思い出さなければ良かったのに

田沢みん
恋愛
「お前の29歳の誕生日には絶対に帰って来るから」そう言い残して3年後、彼は私の誕生日に帰って来た。 大事なことを忘れたまま。 *本編完結済。不定期で番外編を更新中です。

彼女が望むなら

mios
恋愛
公爵令嬢と王太子殿下の婚約は円満に解消された。揉めるかと思っていた男爵令嬢リリスは、拍子抜けした。男爵令嬢という身分でも、王妃になれるなんて、予定とは違うが高位貴族は皆好意的だし、王太子殿下の元婚約者も応援してくれている。 リリスは王太子妃教育を受ける為、王妃と会い、そこで常に身につけるようにと、ある首飾りを渡される。

冷遇妃ライフを満喫するはずが、皇帝陛下の溺愛ルートに捕まりました!?

由香
恋愛
冷遇妃として後宮の片隅で静かに暮らすはずだった翠鈴。 皇帝に呼ばれない日々は、むしろ自由で快適——そう思っていたのに。 ある夜、突然現れた皇帝に顎を掴まれ、深く口づけられる。 「誰が、お前を愛していないと言った」 守るための“冷遇”だったと明かされ、逃げ道を塞がれ、甘く囲われ、何度も唇を奪われて——。 これは冷遇妃のはずだった少女が、気づけば皇帝の唯一へと捕獲されてしまう甘く濃密な溺愛物語。

側妃の条件は「子を産んだら離縁」でしたが、孤独な陛下を癒したら、執着されて離してくれません!

花瀬ゆらぎ
恋愛
「おまえには、国王陛下の側妃になってもらう」 婚約者と親友に裏切られ、傷心の伯爵令嬢イリア。 追い打ちをかけるように父から命じられたのは、若き国王フェイランの側妃になることだった。 しかし、王宮で待っていたのは、「世継ぎを産んだら離縁」という非情な条件。 夫となったフェイランは冷たく、侍女からは蔑まれ、王妃からは「用が済んだら去れ」と突き放される。 けれど、イリアは知ってしまう。 彼が兄の死と誤解に苦しみ、誰よりも孤独の中にいることを──。 「私は、陛下の幸せを願っております。だから……離縁してください」 フェイランを想い、身を引こうとしたイリア。 しかし、無関心だったはずの陛下が、イリアを強く抱きしめて……!? 「離縁する気か?  許さない。私の心を乱しておいて、逃げられると思うな」 凍てついた王の心を溶かしたのは、売られた側妃の純真な愛。 孤独な陛下に執着され、正妃へと昇り詰める逆転ラブロマンス! ※ 以下のタイトルにて、ベリーズカフェでも公開中。 【側妃の条件は「子を産んだら離縁」でしたが、陛下は私を離してくれません】

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

可愛らしい人

はるきりょう
恋愛
「でも、ライアン様には、エレナ様がいらっしゃるのでは?」 「ああ、エレナね。よく勘違いされるんだけど、エレナとは婚約者でも何でもないんだ。ただの幼馴染み」 「それにあいつはひとりで生きていけるから」 女性ながらに剣術を学ぶエレナは可愛げがないという理由で、ほとんど婚約者同然の幼馴染から捨てられる。 けれど、 「エレナ嬢」 「なんでしょうか?」 「今日の夜会のパートナーはお決まりですか?」  その言葉でパートナー同伴の夜会に招待されていたことを思い出した。いつものとおりライアンと一緒に行くと思っていたので参加の返事を出していたのだ。 「……いいえ」  当日の欠席は著しく評価を下げる。今後、家庭教師として仕事をしていきたいと考えるのであれば、父親か兄に頼んででも行った方がいいだろう。 「よければ僕と一緒に行きませんか?」

処理中です...