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売り上げを伸ばしながらクエスト
事情説明からのスパイダーズ
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「「2人は昨晩……何をしてましたか?」」
「「何もしていません。お店回りと、横の雑貨屋の店長さんにハンバーグ奢っていただけです」」
「この子達! こんなに長い台詞を、ピッタリ合わせて……。間違いないですぜ姉貴」
「間違いないと見た。この2人は……付き合っている」
……。
どこでみんな勘違いをしているのか、勝手に私とアキラさんは付き合っていることになっていた。
確かに、ゲーム内だったとは言え2人で消えてしまえば疑われるのは仕方がない。
だからと言って、私とアキラさんに限ってそれはないうえに、あくまで昨晩はゲーム内。
今、この現実世界で特に何もないのを見て疑いを消して欲しいのだけれど、一度暴走するとテンションが上がって止まらないのがこの3人。カチーシェさん、ルルさん、姉。
「それより報告だ。隣の雑貨屋、向かい服屋、その服屋から右に3軒行った鍛冶屋、裏の喫茶店、俺達の店が入っている列の最右端の素材屋にポーションを置いてもらえることになったから」
「アキラお兄さん、それは本当なの?」
「あぁ、ちゃんと兄ちゃんがやってきたぞ? それを夕方から鼎と雑貨屋の店長と3人で店回りをしていたんだ」
アキラさんが、昨晩していたことをしっかりと説明した。
けれど、アキラさんは疑いをさらに強めてしまう一言を気づかぬ間に言っていた。
それは昨晩に、私とアキラさんの間で決めたことが原因で──
「えーと……鼎?」
「……あっ」
「やっぱりアキラお兄さんはリミアさんとそんな関係に!?」
そう。アキラさんが私を現実世界では鼎と本名で呼ぶことにしたのが問題だった。
そしてまた、私もアグナさんからアキラさんに変えたことも問題の一つなり……
「そこまで進展していたのですね」
「いや……これは驚いだよ」
「うんうん」
口にするのは無理ですけど心の中で言わせてください……。
「発展もクソもないんですけど!? 名前で呼び合うのは普通ですよね!?」
と、私は心の中で叫んでいたはずが……口から盛大に漏れた。
大学敷地内にある噴水前テラスは、私の叫びで一瞬にして静まった。
私は思わず口を抑え、体が急激に熱くなっていくのを感じた。
アキラさんも「やらかした……!」と言って、葉を食いしばりながら左斜め下を向いて手を顔に当てている。
けれど、そんな沈黙をすぐに解消してくれる奇跡の存在が登場した。
ブブッ……ブブッ……ブブッ……ブブッ……。
それはスマートフォンだった。
みんなの携帯が一斉に鳴り響き、午後からの授業が全て無くなることになった。
その為、私達はすぐさまに解散して私の部屋にまた集まった。
そして全員集まり次第、すぐにログインした。
「やっぱりゲーム内はいいね!」
「そうだね! この装備の重みがなんとも好きだよ私は!」
「それより、ログインしてすぐにで展開が早いけれどメールが来てるみたいだな!」
姉がタブレットをバスケットボールを回すようにクルクルと指先で回しながら教えてくれた。
お姉ちゃん、そのタブレット壊したら次は自費で500万ロトだから回さないほうがいいんじゃ……。
私は姉のタブレットを心配しながら自分のタブレットでメールを確認する。
「特別配布クエスト……スパイダーズの襲来?」
「お店を開店する前にクエスト済ませちゃおうよー!」
「それがいいですよお姉さん!」
「じゃあ先に終わらしちゃおっか!」
私達はたまたまみんな同じクエストが配布されていたことで、離れることなく固まってエントリーできた。
しかし、転送されることはなかった。
つまり……ここが戦場になるってことだよね。まぁ、倒せばいいから、簡単だよね。
私は簡単に考え、スパイダー……つまり蜘蛛が相手ならと、火系のポーションを選らんで構えた。
すると、私は突然アキ……アグナさんに抱えられ、テリヌさんところの雑貨屋の屋根に飛んでいた。
「ア! アグナさん!?」
「前じゃなくて後ろだっての! 本当に警戒心の薄いお嬢様だことで。スパイダーズは初めてで分からないと思うが、蜘蛛の群れだ。一斉に何十匹と襲われればその力はウロボロスボルフのレベル159相当だ」
「そんなに強いんですか……。あ、アグナさん。テリヌさんよんできてもいいですか?」
「テリヌ? あ……精霊の店長さんか。そうだな、頼む」
雑貨屋の屋根から私は降り、店内へと入ってテリヌさんを連れ出した。
前回、私がスパイダーダークだけを見事に燃やして二次災害を起こさずにすんだ山から同じスパイダーダークが17体降りてきていた。そして、その光景を見せた。
「スパイダーダーク? あれなら燃やそうよ!」
「おーい精霊の店長。そうはいかないみたいだ」
「どうしてだーい? アグっちー」
「その呼び方やめろ! まじ殺すぞ! ……アイツら全員、レベルが147だ。ただの蜘蛛ではない感じだな、背中の模様からして──火属性耐性を持ってるぞ」
私とテリヌさんはアイテムポーチから固定装備品の双眼鏡を出して蜘蛛の背中を見ると──赤色の鹿の顔が彫られていた。
鹿の顔でスパイダーダーク。人の顔でオルトラクスパイダーと、背中の模様で見分けることができる。
そして、彫られた模様の色でどの属性に対して耐性を持っているのか確認ができる戦いやすい種類が蜘蛛種。
火属性耐性を持つ蜘蛛は、毒に弱いとされていることで私は毒系ポーションに持ち替えた。
そして、テリヌさんが出した精霊の弓の矢先に固定した。
「じゃあ……飛んでけー! 精霊魔力フル稼働……飛んでまえー!」
ヒュッ──ン!
勢い良く飛んでいった弓は、しっかりと森の頂上で落ちると分かっている。
職業 精霊の使う精霊の弓は、意思で距離や方向を自由に変更が効くからだ。
そして、弓が頂上から伸びる一本の大樹に当たる瞬間。
私の出番が来た!
「ポーション効果起動! 毒にもがきなさい! 毒の雨!」
モンスター暴走騒動時に使ったポーション効果をまたまた使って森全体を毒で囲んだ。
そして、蜘蛛が倒れたことで森の木々が折れる音がした。
これでクエスト達成、お疲れ様です状態となった。
「やったね!」
「終わりましたよー。スパイダーダークが一体一体、レベル147なんて強すぎですよ」
「毒ステータスカンストの薬師が何言ってるの! 負けない負けない!」
勝つと分かっていたのか、私とアグナさん以外はみんなもうお店の開店準備を始めてくれていた。
暖簾を掛けたカチーシェさんとルルさんに、「よくやったよくやった!」と抱き着かれながら私も店内へと戻り、開店準備をした。
そして、今日からが売り上げを伸ばすための本番と意気込んで私は入り口のドアに掛けたプレートを、「準備中」から「営業中」に掛け替えた。
「「何もしていません。お店回りと、横の雑貨屋の店長さんにハンバーグ奢っていただけです」」
「この子達! こんなに長い台詞を、ピッタリ合わせて……。間違いないですぜ姉貴」
「間違いないと見た。この2人は……付き合っている」
……。
どこでみんな勘違いをしているのか、勝手に私とアキラさんは付き合っていることになっていた。
確かに、ゲーム内だったとは言え2人で消えてしまえば疑われるのは仕方がない。
だからと言って、私とアキラさんに限ってそれはないうえに、あくまで昨晩はゲーム内。
今、この現実世界で特に何もないのを見て疑いを消して欲しいのだけれど、一度暴走するとテンションが上がって止まらないのがこの3人。カチーシェさん、ルルさん、姉。
「それより報告だ。隣の雑貨屋、向かい服屋、その服屋から右に3軒行った鍛冶屋、裏の喫茶店、俺達の店が入っている列の最右端の素材屋にポーションを置いてもらえることになったから」
「アキラお兄さん、それは本当なの?」
「あぁ、ちゃんと兄ちゃんがやってきたぞ? それを夕方から鼎と雑貨屋の店長と3人で店回りをしていたんだ」
アキラさんが、昨晩していたことをしっかりと説明した。
けれど、アキラさんは疑いをさらに強めてしまう一言を気づかぬ間に言っていた。
それは昨晩に、私とアキラさんの間で決めたことが原因で──
「えーと……鼎?」
「……あっ」
「やっぱりアキラお兄さんはリミアさんとそんな関係に!?」
そう。アキラさんが私を現実世界では鼎と本名で呼ぶことにしたのが問題だった。
そしてまた、私もアグナさんからアキラさんに変えたことも問題の一つなり……
「そこまで進展していたのですね」
「いや……これは驚いだよ」
「うんうん」
口にするのは無理ですけど心の中で言わせてください……。
「発展もクソもないんですけど!? 名前で呼び合うのは普通ですよね!?」
と、私は心の中で叫んでいたはずが……口から盛大に漏れた。
大学敷地内にある噴水前テラスは、私の叫びで一瞬にして静まった。
私は思わず口を抑え、体が急激に熱くなっていくのを感じた。
アキラさんも「やらかした……!」と言って、葉を食いしばりながら左斜め下を向いて手を顔に当てている。
けれど、そんな沈黙をすぐに解消してくれる奇跡の存在が登場した。
ブブッ……ブブッ……ブブッ……ブブッ……。
それはスマートフォンだった。
みんなの携帯が一斉に鳴り響き、午後からの授業が全て無くなることになった。
その為、私達はすぐさまに解散して私の部屋にまた集まった。
そして全員集まり次第、すぐにログインした。
「やっぱりゲーム内はいいね!」
「そうだね! この装備の重みがなんとも好きだよ私は!」
「それより、ログインしてすぐにで展開が早いけれどメールが来てるみたいだな!」
姉がタブレットをバスケットボールを回すようにクルクルと指先で回しながら教えてくれた。
お姉ちゃん、そのタブレット壊したら次は自費で500万ロトだから回さないほうがいいんじゃ……。
私は姉のタブレットを心配しながら自分のタブレットでメールを確認する。
「特別配布クエスト……スパイダーズの襲来?」
「お店を開店する前にクエスト済ませちゃおうよー!」
「それがいいですよお姉さん!」
「じゃあ先に終わらしちゃおっか!」
私達はたまたまみんな同じクエストが配布されていたことで、離れることなく固まってエントリーできた。
しかし、転送されることはなかった。
つまり……ここが戦場になるってことだよね。まぁ、倒せばいいから、簡単だよね。
私は簡単に考え、スパイダー……つまり蜘蛛が相手ならと、火系のポーションを選らんで構えた。
すると、私は突然アキ……アグナさんに抱えられ、テリヌさんところの雑貨屋の屋根に飛んでいた。
「ア! アグナさん!?」
「前じゃなくて後ろだっての! 本当に警戒心の薄いお嬢様だことで。スパイダーズは初めてで分からないと思うが、蜘蛛の群れだ。一斉に何十匹と襲われればその力はウロボロスボルフのレベル159相当だ」
「そんなに強いんですか……。あ、アグナさん。テリヌさんよんできてもいいですか?」
「テリヌ? あ……精霊の店長さんか。そうだな、頼む」
雑貨屋の屋根から私は降り、店内へと入ってテリヌさんを連れ出した。
前回、私がスパイダーダークだけを見事に燃やして二次災害を起こさずにすんだ山から同じスパイダーダークが17体降りてきていた。そして、その光景を見せた。
「スパイダーダーク? あれなら燃やそうよ!」
「おーい精霊の店長。そうはいかないみたいだ」
「どうしてだーい? アグっちー」
「その呼び方やめろ! まじ殺すぞ! ……アイツら全員、レベルが147だ。ただの蜘蛛ではない感じだな、背中の模様からして──火属性耐性を持ってるぞ」
私とテリヌさんはアイテムポーチから固定装備品の双眼鏡を出して蜘蛛の背中を見ると──赤色の鹿の顔が彫られていた。
鹿の顔でスパイダーダーク。人の顔でオルトラクスパイダーと、背中の模様で見分けることができる。
そして、彫られた模様の色でどの属性に対して耐性を持っているのか確認ができる戦いやすい種類が蜘蛛種。
火属性耐性を持つ蜘蛛は、毒に弱いとされていることで私は毒系ポーションに持ち替えた。
そして、テリヌさんが出した精霊の弓の矢先に固定した。
「じゃあ……飛んでけー! 精霊魔力フル稼働……飛んでまえー!」
ヒュッ──ン!
勢い良く飛んでいった弓は、しっかりと森の頂上で落ちると分かっている。
職業 精霊の使う精霊の弓は、意思で距離や方向を自由に変更が効くからだ。
そして、弓が頂上から伸びる一本の大樹に当たる瞬間。
私の出番が来た!
「ポーション効果起動! 毒にもがきなさい! 毒の雨!」
モンスター暴走騒動時に使ったポーション効果をまたまた使って森全体を毒で囲んだ。
そして、蜘蛛が倒れたことで森の木々が折れる音がした。
これでクエスト達成、お疲れ様です状態となった。
「やったね!」
「終わりましたよー。スパイダーダークが一体一体、レベル147なんて強すぎですよ」
「毒ステータスカンストの薬師が何言ってるの! 負けない負けない!」
勝つと分かっていたのか、私とアグナさん以外はみんなもうお店の開店準備を始めてくれていた。
暖簾を掛けたカチーシェさんとルルさんに、「よくやったよくやった!」と抱き着かれながら私も店内へと戻り、開店準備をした。
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