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一章〜黒魔術と山賊頭領〜
一話『初めての黒魔術』
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「さてさて、ジャンヌ。まずは防御を覚えていこう」
私の革命への道は、決意した翌日ーーつまり今日から始まった。
昨日、私は無実の罪で火刑に処された。
しかし、名も無き黒魔導師によって助けられた。
そして、今横に居る黒魔導師ーー謎の男に導かれ革命を起こすことを決意した。
その翌日、今日今この時だ。
魔法が使えない、しかし別物である黒魔術は使えるらしい私は早速黒魔導師に教わるところである。
「攻撃は最大の防御というが、それはあくまで基礎的な防御の構えができること前提だ。基礎を知っておけばあとは攻撃メインで良い。あと補助だな」
「あなたは何処まで黒魔術を使えるの?」
「……」
男は、顎に手を当てて少し考えてから「見ていろ」と言って空中に魔法陣を展開する。
黒魔導師の魔法陣は漆黒だ。
白を弾く、何処まで行っても黒単色の魔法陣。
魔法陣は残像を残す速さで回転を始めると、数倍の大きさへすぐに膨れ上がりーー
そこから、闇の炎を全身に纏った竜が体を半分出す。
体半分だけで分かってしまうーー
竜の体長は頭の先から尻尾の先までで約八メートル強。
羽を広げれば横幅は四メートル以上ある。
そして、この竜一体で騎士団全体と善戦できる……と。
召喚魔法ではない、黒魔導師が使うのは、
「これが俺の【降臨術】だ」
「降臨術……竜を降臨させるなんて……」
足が自然と一歩、二歩と後ろへ下がって目の前の竜と距離を置いてしまう。
「ーー主殿よ。理由なく呼ぶのはやめていただきたい」
「喋った!?」
「女王ーー様とお見受けする。もしや千年前の革命を、再び起こすおつもりで?」
「え、ええ……まあ」
あれ、何故この竜はーー私を知っているのだろう。
「ジャンヌ・ダルクの足となって戦場を駆け抜けたのは馬ではなく私です。ジャンヌ・ダルク率いる革命軍派の残党が、あのお方を美しく描いた結果白馬となった」
「そ、そうなの?」
男に問うと、「らしいよ~!」と言って笑う。
らしいではなく、実際に千年前の革命を目にしていたならばしっかりと覚えていてもらいたい。
「そしてまた、同じジャンヌと名を持つ王族の御令嬢が……やはり、タナトスの予言は当たるようだ」
竜は鼻で笑うと、ゆっくりと魔法陣の中へ半身を戻していく。
「たまには俺を乗せてくれよ~」
「それより、先に女王様の黒魔術が先では? 御安心を、女王様が私を乗りこなせるようにさえなればーー主殿も」
「私も乗るの? ……うそ!!」
「ーーではその時を楽しみしております」
そう言って、竜は自ら帰っていった。
男は首を傾げ、主は俺なのにーーと言いたげな顔をしている。
少しどころではないーー
男も竜も、常識を超えた存在であるが故に最凶の臭いを漂わせている。
私はため息を吐き、何を言っても竜に乗ることは避けられないと諦める。
「さあ、続きをしよう」
「……はい」
私は肩を落としながら、手の平を地面に向ける。
古城【バルニッシャーの要】内にある、元戦士訓練場として使われた中庭。
今は風に乗ってやってきた土や枯れ葉によって埋まっているがこの下には無数の骨がある。
人間の生きた証が無数にある。
して、ここを私の黒魔術習得の第一歩とするのは、千年前の革命戦争によって失われた命を土台とするためである。
そうーー千年を経て、失われた無数の命の望んだ未来を取り戻すことの重さを知るため。
「ーーすう、はあ」
「深呼吸したら、頭の中でイメージしろ。まずは簡単で良い、そのうちどんなものだろうと思い通りになる」
「分かった。……【守備の門(ディフェンスゲート)】!」
基本、魔法や魔術それらはイメージが創り出す産物らしい。
そして私がイメージしたのは、巨大な門。
この門は如何なる魔法も魔術も跳ね返す、鉄壁の守備を誇るつもりだ。
しかし、漆黒の魔法陣は出たが私と男の二人を守れる程度の幅も高さも全く足りない門が出てしまった。
デザインだけはーー無駄に洒落ている。
「可愛いな」
「う! うるっさいっ!!」
「集中はできている。魔力が足りないわけでもない。二層精神部の乱れか」
「に、二層精神部?」
門が消え、男の方を向く。
男は頷くと、手を地面に向けーー
「【守備の門】」
私と同じように唱えて全く同じ門を出してみせる。
一度現物を見ればそのままの物を出せるようだ。
しかし違うのはーー大きさである。
「俺のイメージではこの大きさになる」
「……デカすぎでしょ……ょ」
古城よりも遥かに高く、そして街一つなら余裕で守れてしまうだろう幅の門が門前に聳える。
ーーぐぅの音も出ない。
流石は千年以上も生きる黒魔導師である。
「二層精神部、それはつまり精神は何層にもなっていてそのうちの二層目を指す。魔法、魔術を発動する際に自信がなければ思ったものものを出せない。二層精神部は人間の自信や決意の部分だ」
「私には自信も決意もないと……」
「いや、魔術を一発で発動できるかという自信だと思う。自信をつけてやろう」
男は魔術の発動をやめ、私に近づいてくる。
「な、なんで近づいてーー」
「少し黙ってろ」
「ーーはあ!? 何をするつもりでーーんんっ! んっ……んっ!」
唇を奪われるーーなんて思ったのが恥ずかしい。
ポケットから果実を取り出し、無理矢理口に押し込んできた。
指まで突っ込まれてしまった。
「ゲホッ! ……乱暴な男は嫌いよ」
「俺は好きだけどな、ツンデレ」
「うるさい! で、なんの果実? 体が温まってきて、やる気が漲ってくるのを感じるのだけど」
そう、果実を飲み込んですぐ私の体は急激な体温上昇と共に活力が溢れ出してきた。
「それは活力強壮の果実ブルファンだ。元気になっただろ!」
「無駄に元気だわ~。これならいける気がする!!」
今度は、古城の門に向かって手を突き出し唱える。
「いくわよーー【守備の門】」
土地が激しく揺れだすと、今度は洒落ていない鋼鉄の門が男のものよりも数倍の大きさで現れる。
「で、できた……これよこれ! 見て見てっ! やったあ!!」
「おー、こりゃ凄い。驚きだ……」
「褒めなさい! 何かしなさい!!」
男のに勝る魔術が発動でき、私のテンションは雲をも突き抜けるほどに上がる。
「そうだな……じゃあこっちへ来い」
「ふっふーん、仕方ないわね。はい、何をしてくれるの……」
「できるじゃないかなジャンヌ。才能がある、やはりお前が英雄だ……」
男は優しい目と声色で、私の頭を高い位置から撫でてくれる。
果実を食べた時よりも、体温上昇が激しい。
全身が火照り、顔が紅潮するのが自分でも分かる。
名前の無い身元不明の怪しい男でその上チャラい。
だが、優しさがある。
国を守るため一生を捧げる父、若くして亡くなった母、国家転覆を目論み戦争国家へ変えようとする弟ーー
私はステラ以外の優しさを知らず育ってきた。
だから、いくら怪しい男であれ優しさを感じるこの時が幸せだ。
「……なーんて! 俺の方が凄いから、まあ俺を越してからご褒美とかは求めることだな! アッハハハッ!!」
「はああああ!? 優しいな、良い男だな……そう思った時期も私にもありましたええありましたあ! ふざけんじゃないわよ、私より立派な門を聳えさせてみなさいよ!!」
売り言葉に買い言葉ーー
幸せから感じた喜びが、砂のように吹けていく。
「ああ!? やってやるよ! 千年以上生きていた黒魔導師舐めんなよお前!?」
「お前って言った! うわあ、ジャンヌって呼んでくれないんだその程度の男なんだあ!」
「五月蝿えよ! 【守備の門】! ……ほーらお前よりデケえ!!」
「絶対にない! 私の方が大きいに決まってるじゃないーー【守備の門】! ……ほーら見なさいよ私の方が大きいもんねえ!」
「絶対にそれだけはない!」
「あんたの門こそない!」
私と男は額をぶつけ合い、眉間に皺を寄せながら狂犬の喧嘩の如く睨みあい唸り続ける。
「「ーーばーか!!」」
こんな調子で、革命を起こし国を取り戻すことができるのか……。
夜になって、冷静に考えて頭を抱えた。
私の革命への道は、決意した翌日ーーつまり今日から始まった。
昨日、私は無実の罪で火刑に処された。
しかし、名も無き黒魔導師によって助けられた。
そして、今横に居る黒魔導師ーー謎の男に導かれ革命を起こすことを決意した。
その翌日、今日今この時だ。
魔法が使えない、しかし別物である黒魔術は使えるらしい私は早速黒魔導師に教わるところである。
「攻撃は最大の防御というが、それはあくまで基礎的な防御の構えができること前提だ。基礎を知っておけばあとは攻撃メインで良い。あと補助だな」
「あなたは何処まで黒魔術を使えるの?」
「……」
男は、顎に手を当てて少し考えてから「見ていろ」と言って空中に魔法陣を展開する。
黒魔導師の魔法陣は漆黒だ。
白を弾く、何処まで行っても黒単色の魔法陣。
魔法陣は残像を残す速さで回転を始めると、数倍の大きさへすぐに膨れ上がりーー
そこから、闇の炎を全身に纏った竜が体を半分出す。
体半分だけで分かってしまうーー
竜の体長は頭の先から尻尾の先までで約八メートル強。
羽を広げれば横幅は四メートル以上ある。
そして、この竜一体で騎士団全体と善戦できる……と。
召喚魔法ではない、黒魔導師が使うのは、
「これが俺の【降臨術】だ」
「降臨術……竜を降臨させるなんて……」
足が自然と一歩、二歩と後ろへ下がって目の前の竜と距離を置いてしまう。
「ーー主殿よ。理由なく呼ぶのはやめていただきたい」
「喋った!?」
「女王ーー様とお見受けする。もしや千年前の革命を、再び起こすおつもりで?」
「え、ええ……まあ」
あれ、何故この竜はーー私を知っているのだろう。
「ジャンヌ・ダルクの足となって戦場を駆け抜けたのは馬ではなく私です。ジャンヌ・ダルク率いる革命軍派の残党が、あのお方を美しく描いた結果白馬となった」
「そ、そうなの?」
男に問うと、「らしいよ~!」と言って笑う。
らしいではなく、実際に千年前の革命を目にしていたならばしっかりと覚えていてもらいたい。
「そしてまた、同じジャンヌと名を持つ王族の御令嬢が……やはり、タナトスの予言は当たるようだ」
竜は鼻で笑うと、ゆっくりと魔法陣の中へ半身を戻していく。
「たまには俺を乗せてくれよ~」
「それより、先に女王様の黒魔術が先では? 御安心を、女王様が私を乗りこなせるようにさえなればーー主殿も」
「私も乗るの? ……うそ!!」
「ーーではその時を楽しみしております」
そう言って、竜は自ら帰っていった。
男は首を傾げ、主は俺なのにーーと言いたげな顔をしている。
少しどころではないーー
男も竜も、常識を超えた存在であるが故に最凶の臭いを漂わせている。
私はため息を吐き、何を言っても竜に乗ることは避けられないと諦める。
「さあ、続きをしよう」
「……はい」
私は肩を落としながら、手の平を地面に向ける。
古城【バルニッシャーの要】内にある、元戦士訓練場として使われた中庭。
今は風に乗ってやってきた土や枯れ葉によって埋まっているがこの下には無数の骨がある。
人間の生きた証が無数にある。
して、ここを私の黒魔術習得の第一歩とするのは、千年前の革命戦争によって失われた命を土台とするためである。
そうーー千年を経て、失われた無数の命の望んだ未来を取り戻すことの重さを知るため。
「ーーすう、はあ」
「深呼吸したら、頭の中でイメージしろ。まずは簡単で良い、そのうちどんなものだろうと思い通りになる」
「分かった。……【守備の門(ディフェンスゲート)】!」
基本、魔法や魔術それらはイメージが創り出す産物らしい。
そして私がイメージしたのは、巨大な門。
この門は如何なる魔法も魔術も跳ね返す、鉄壁の守備を誇るつもりだ。
しかし、漆黒の魔法陣は出たが私と男の二人を守れる程度の幅も高さも全く足りない門が出てしまった。
デザインだけはーー無駄に洒落ている。
「可愛いな」
「う! うるっさいっ!!」
「集中はできている。魔力が足りないわけでもない。二層精神部の乱れか」
「に、二層精神部?」
門が消え、男の方を向く。
男は頷くと、手を地面に向けーー
「【守備の門】」
私と同じように唱えて全く同じ門を出してみせる。
一度現物を見ればそのままの物を出せるようだ。
しかし違うのはーー大きさである。
「俺のイメージではこの大きさになる」
「……デカすぎでしょ……ょ」
古城よりも遥かに高く、そして街一つなら余裕で守れてしまうだろう幅の門が門前に聳える。
ーーぐぅの音も出ない。
流石は千年以上も生きる黒魔導師である。
「二層精神部、それはつまり精神は何層にもなっていてそのうちの二層目を指す。魔法、魔術を発動する際に自信がなければ思ったものものを出せない。二層精神部は人間の自信や決意の部分だ」
「私には自信も決意もないと……」
「いや、魔術を一発で発動できるかという自信だと思う。自信をつけてやろう」
男は魔術の発動をやめ、私に近づいてくる。
「な、なんで近づいてーー」
「少し黙ってろ」
「ーーはあ!? 何をするつもりでーーんんっ! んっ……んっ!」
唇を奪われるーーなんて思ったのが恥ずかしい。
ポケットから果実を取り出し、無理矢理口に押し込んできた。
指まで突っ込まれてしまった。
「ゲホッ! ……乱暴な男は嫌いよ」
「俺は好きだけどな、ツンデレ」
「うるさい! で、なんの果実? 体が温まってきて、やる気が漲ってくるのを感じるのだけど」
そう、果実を飲み込んですぐ私の体は急激な体温上昇と共に活力が溢れ出してきた。
「それは活力強壮の果実ブルファンだ。元気になっただろ!」
「無駄に元気だわ~。これならいける気がする!!」
今度は、古城の門に向かって手を突き出し唱える。
「いくわよーー【守備の門】」
土地が激しく揺れだすと、今度は洒落ていない鋼鉄の門が男のものよりも数倍の大きさで現れる。
「で、できた……これよこれ! 見て見てっ! やったあ!!」
「おー、こりゃ凄い。驚きだ……」
「褒めなさい! 何かしなさい!!」
男のに勝る魔術が発動でき、私のテンションは雲をも突き抜けるほどに上がる。
「そうだな……じゃあこっちへ来い」
「ふっふーん、仕方ないわね。はい、何をしてくれるの……」
「できるじゃないかなジャンヌ。才能がある、やはりお前が英雄だ……」
男は優しい目と声色で、私の頭を高い位置から撫でてくれる。
果実を食べた時よりも、体温上昇が激しい。
全身が火照り、顔が紅潮するのが自分でも分かる。
名前の無い身元不明の怪しい男でその上チャラい。
だが、優しさがある。
国を守るため一生を捧げる父、若くして亡くなった母、国家転覆を目論み戦争国家へ変えようとする弟ーー
私はステラ以外の優しさを知らず育ってきた。
だから、いくら怪しい男であれ優しさを感じるこの時が幸せだ。
「……なーんて! 俺の方が凄いから、まあ俺を越してからご褒美とかは求めることだな! アッハハハッ!!」
「はああああ!? 優しいな、良い男だな……そう思った時期も私にもありましたええありましたあ! ふざけんじゃないわよ、私より立派な門を聳えさせてみなさいよ!!」
売り言葉に買い言葉ーー
幸せから感じた喜びが、砂のように吹けていく。
「ああ!? やってやるよ! 千年以上生きていた黒魔導師舐めんなよお前!?」
「お前って言った! うわあ、ジャンヌって呼んでくれないんだその程度の男なんだあ!」
「五月蝿えよ! 【守備の門】! ……ほーらお前よりデケえ!!」
「絶対にない! 私の方が大きいに決まってるじゃないーー【守備の門】! ……ほーら見なさいよ私の方が大きいもんねえ!」
「絶対にそれだけはない!」
「あんたの門こそない!」
私と男は額をぶつけ合い、眉間に皺を寄せながら狂犬の喧嘩の如く睨みあい唸り続ける。
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