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Karte7:大切なパートナーです
第30話 乾杯!
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前略
師匠、お元気ですか。
熱発疹の流行も落ち着き、エルダーの村では大樹祭に向けて準備が進んでいます。
師匠のもとを離れて初めて迎える大樹祭は少し寂しくも感じますが、今年はエドたちとこの世界を創った神へ感謝の祈りを捧げたいと思います。
この手紙が届く頃には大樹祭も終わっていると思いますが、一緒に大樹祭のプレゼントを贈りますね。それではまた。
ソフィア・ローレン
「アリサさん、準備は?」
「ああ。いつでも良いぞ」
「エドは?」
「俺も大丈夫だぞ」
「それじゃ、大樹祭を祝して――」
「「「乾杯っ」」」
私の音頭でグラスを鳴らしあう私たち。夕食はみんなで乾杯してこの世界を創造した神へ感謝を伝えるのが大樹祭のお決まり。
16歳になった私のグラスにはこれまでと違って聖酒と呼ばれる果実酒が入っているけど、なんだか匂いだけで酔ってしまいそう。そういえばお酒そのものが初めだったっけ。
「ソフィー殿は初めてなのか?」
「成人したばかりですし、師匠も滅多に飲まなかったので」
「エドは……おまえはもう止めとけ」
「もうエドったら、酔い止めの薬は作れないからね」
私と同じ16歳のエドもどうやら今日が初体験だったみたい。グラス半分も飲んでいないのにもう酔ってる。まぁ、私もちょっと頭がクラクラしてるんだけどね。
「ソフィー殿は平気なのか?」
「ちょっとクラクラしてます」
「大丈夫か。酷いなら水を飲むと良い」
「ありがとうございます。でも大丈夫ですよ」
「なら良いが……あまり飲まない方が良いな。そこの酔い潰れみたいになるぞ」
「え?」
横に座っているエドを見るとテーブルに突っ伏して寝息を立てていた。グラス半分の飲んでいないの酔い潰れちゃったんだ。仕方ない。起こしてあげるかな。
「エドー、風邪ひくよー」
「…………むにゃ」
「もう。むにゃってなによ」
「初めて飲むには強かったみたいだな。そのまま寝かせてやれ」
「仕方ないですね。あとで毛布でも掛けてあげるか」
「ああ。そうしてやれ」
テーブルに伏すようにして寝息を立てるエドの寝顔は幸せそうできっと楽しい夢を見てるんだろうな。
「なんか可愛いですね」
「ソフィー殿と同い年だぞ。さすがにそれはエドに悪いだろ」
「でも可愛くないですか」
「まぁ、アタシより年下だからな。可愛いと言えば可愛いが」
「でしょー」
「ん? ソフィー殿、もしかして少し酔いが回ってるんじゃないか」
「そんなことないですよ~」
呆れ顔のアリサさんを前にニコッと笑顔を見せる私。なんかすごく気分が良い。
「見てくださいよ~。エドったらこんな可愛い顔してますよ~」
「わかったから。そのくらいにしてやれ」
「エド~、こんなとこで寝たら風邪ひくよ~」
「こら、エドの顔を突くな。あとで怒られるぞ」
「大丈夫ですよ~」
エドの頬をツンツンする私にアリサさんが何か忠告してるけどよく聞こえない。頭がほわほわしている。
「ソフィー殿?」
「なんですかぁ~」
「いや、なんでもない」
「もぅ、なんれすかぁ~」
「やっぱり酔ってるじゃないか。仕方ない――」
「ほえ?」
「――部屋まで連れて行ってやるから。立てるか?」
「たてませーん」
「ほら、しっかりしろ」
「うぅ~」
「まったく、世話の焼ける薬師だ」
アリサさんの肩を借りて立ち上がり、そのまま自室へ行ったらしいけどよく覚えていない。気が付いた時にはベッドの上にいて、きちんとパジャマに着替えていた。アリサさんが着替えさせてくれたんだ。ちょっと恥ずかしいな。それにしても……
「……頭痛い」
これが二日酔いってやつかな。とりあえずお水でも飲もうかな。
ベッドから起き上がった私はふらふらと足元が覚束ないままリビング食堂へと向かう。どのくらい寝ていたのか分からないけどたぶんアリサさんたちも帰っているよね。
(あれ? 明かり点いてる)
部屋を出てすぐ。リビングから明かりが漏れているのに気づく私。もしかしてアリサさんたちまだいるのかな。
師匠、お元気ですか。
熱発疹の流行も落ち着き、エルダーの村では大樹祭に向けて準備が進んでいます。
師匠のもとを離れて初めて迎える大樹祭は少し寂しくも感じますが、今年はエドたちとこの世界を創った神へ感謝の祈りを捧げたいと思います。
この手紙が届く頃には大樹祭も終わっていると思いますが、一緒に大樹祭のプレゼントを贈りますね。それではまた。
ソフィア・ローレン
「アリサさん、準備は?」
「ああ。いつでも良いぞ」
「エドは?」
「俺も大丈夫だぞ」
「それじゃ、大樹祭を祝して――」
「「「乾杯っ」」」
私の音頭でグラスを鳴らしあう私たち。夕食はみんなで乾杯してこの世界を創造した神へ感謝を伝えるのが大樹祭のお決まり。
16歳になった私のグラスにはこれまでと違って聖酒と呼ばれる果実酒が入っているけど、なんだか匂いだけで酔ってしまいそう。そういえばお酒そのものが初めだったっけ。
「ソフィー殿は初めてなのか?」
「成人したばかりですし、師匠も滅多に飲まなかったので」
「エドは……おまえはもう止めとけ」
「もうエドったら、酔い止めの薬は作れないからね」
私と同じ16歳のエドもどうやら今日が初体験だったみたい。グラス半分も飲んでいないのにもう酔ってる。まぁ、私もちょっと頭がクラクラしてるんだけどね。
「ソフィー殿は平気なのか?」
「ちょっとクラクラしてます」
「大丈夫か。酷いなら水を飲むと良い」
「ありがとうございます。でも大丈夫ですよ」
「なら良いが……あまり飲まない方が良いな。そこの酔い潰れみたいになるぞ」
「え?」
横に座っているエドを見るとテーブルに突っ伏して寝息を立てていた。グラス半分の飲んでいないの酔い潰れちゃったんだ。仕方ない。起こしてあげるかな。
「エドー、風邪ひくよー」
「…………むにゃ」
「もう。むにゃってなによ」
「初めて飲むには強かったみたいだな。そのまま寝かせてやれ」
「仕方ないですね。あとで毛布でも掛けてあげるか」
「ああ。そうしてやれ」
テーブルに伏すようにして寝息を立てるエドの寝顔は幸せそうできっと楽しい夢を見てるんだろうな。
「なんか可愛いですね」
「ソフィー殿と同い年だぞ。さすがにそれはエドに悪いだろ」
「でも可愛くないですか」
「まぁ、アタシより年下だからな。可愛いと言えば可愛いが」
「でしょー」
「ん? ソフィー殿、もしかして少し酔いが回ってるんじゃないか」
「そんなことないですよ~」
呆れ顔のアリサさんを前にニコッと笑顔を見せる私。なんかすごく気分が良い。
「見てくださいよ~。エドったらこんな可愛い顔してますよ~」
「わかったから。そのくらいにしてやれ」
「エド~、こんなとこで寝たら風邪ひくよ~」
「こら、エドの顔を突くな。あとで怒られるぞ」
「大丈夫ですよ~」
エドの頬をツンツンする私にアリサさんが何か忠告してるけどよく聞こえない。頭がほわほわしている。
「ソフィー殿?」
「なんですかぁ~」
「いや、なんでもない」
「もぅ、なんれすかぁ~」
「やっぱり酔ってるじゃないか。仕方ない――」
「ほえ?」
「――部屋まで連れて行ってやるから。立てるか?」
「たてませーん」
「ほら、しっかりしろ」
「うぅ~」
「まったく、世話の焼ける薬師だ」
アリサさんの肩を借りて立ち上がり、そのまま自室へ行ったらしいけどよく覚えていない。気が付いた時にはベッドの上にいて、きちんとパジャマに着替えていた。アリサさんが着替えさせてくれたんだ。ちょっと恥ずかしいな。それにしても……
「……頭痛い」
これが二日酔いってやつかな。とりあえずお水でも飲もうかな。
ベッドから起き上がった私はふらふらと足元が覚束ないままリビング食堂へと向かう。どのくらい寝ていたのか分からないけどたぶんアリサさんたちも帰っているよね。
(あれ? 明かり点いてる)
部屋を出てすぐ。リビングから明かりが漏れているのに気づく私。もしかしてアリサさんたちまだいるのかな。
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