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決戦の日
あなたの願いが叶うなら。
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学会6日目の朝、アルたち5人はいつもより1時間早くホテルを出た。アルクトゥールスによる交通規制がかけられ、足止めされる恐れがあると踏んだからだ。
発表のデータを見られてしまえば全ての努力が水の泡。彼らはアルたちを止めるために武力行使も辞さないだろう。
一応偽のデータを用意しているが、それで彼らを騙すことができるかというとおそらく不可能。洗いざらい調べ上げられるに決まっている。
発表者は最悪アラン(ルシアン)かジャックの1人でいい。だから、今日の目標は発表内容を漏らさず2人のうちどちらか1人を会場まで送り届けること。
会場まで入ってしまえば一安心だ。中は異様な空間らしく、発表の自由を奪おうなどとすればたとえ国の命でもただでは済まないと聞く。
問題はそこまでの道のりで…
チッ、と前の席で運転していたヨルが舌を打った。見ると、会場まで5分ほどのところに小さく渋滞ができている。
「今から張ってやがる。」
場の空気が一気に張り詰めた。
「遅かったですね。」
「どうする?」
ミラー越しに、ヨルがアルの目をじっと覗き込む。どうする?という問いかけは、できるか?という意味だ。
「突破するほかないでしょう。俺がデータを持って出ます。」
少し震える声で、それでもしっかりとヨルの目を見返した。不安そうに何かを言いかけたアランに大丈夫と微笑みかける。
「いい目だ。次の信号で降りろ。会場まで、行けるな。」
「勿論です。あの… 」
「こっちは任せとけ。」
ヨルに任せておけば問題ない、という安心感と同時に、自分がそばにいられないもどかしさがある。
無駄なことを考えていてはいけない。握った手のひらにぐっと力を込めた。
アランから本物のデータを受け取り、信号で停止した瞬間に躊躇なく車を降りる。会場までは走ったとしても40分近くかかるが、あちら側の目につかない経路は確認済みだ。
ガードレールを越え、芝生の坂になっているところを降りると、閑静で古びた住宅街に入る。
芝生を滑り降りるのは褒められた行為ではないが、そうも言っていられず速やかに降り、駆け出した。
このまま抜けて、ホテルとは逆の方向から会場に入ればいい。息が切れない程度のスピードで目立たない道を選び進んでいく。
しかし。
「随分と不思議な場所を移動しているじゃないか。」
途中まで来たところで、聞き覚えのある声が耳を掠める。
その声の方を見て、アルはピタリと固まった。
ギルバートはもう帰り、彼の任務は終わったはずなのに、どうして。
「ユリアン…さん?」
「生きていて嬉しいよ、38番。」
さ ん じ ゅ う は ち ば ん 。
たしかに過去、そう呼ばれていたことがある。この時点でもう血の気が引いてどうにかなりそうだった。
「なんの話でしょう?」
…今だけは震えないで。
そう自らに暗示をかけても無駄骨で、アルの声は大きく震えた。
「…まあいい、そのコンタクトの下を見ればわかることだ。」
「なんのことでしょう、急いでいるのですが。」
「確認には3分とかからない。」
…この男は、自分の過去を知っている。
38番、というのは娼館でアルが呼ばれていた番号で、まさか生きているとはな、という発言はアルが極刑をうけたことを知っているからこそのもの。
殺される、と思った瞬間に、駆け出していた。
せめて会場までだけは行かなくては。このデータには、彼の想いが詰まっている。
ユリアンに対する恐怖よりもアランのために行動したいという思いが勝ったのか、足の震えは止まっていた。
「逃げるのは、逃げる理由があることの証明だ。」
後ろから聞こえてくる声は、どこか楽しげに聞こえる。人の不幸を笑うとは、いい度胸だ。
もう彼らは検門を突破しただろうか。
‘今検閲を突破した。渋滞しているが余裕で間に合いそうだ。そっちは?’
疑問に思った瞬間、トランシーバーからヨルの声が響いてきて、ホッとため息をつく。何か目印になるもの…
必死で走りながらも前方に何か目印になるものを探す。
多分この人に捕まった時が自分の終わりだ。もうきっと、何もかもを責められて、その場で殺されるか、国の機関に送られるか…
状況を察するに、中距離までなら自分の方が速い。それ以上はきっと、追いつかれてしまう。
向こう側の芝生を上ったところに一本の赤い旗が立っているのを視界の片隅にとらえ、これだと思った。
「そこから1km先の赤い旗のところにデータを投げますっ…はぁっ…
あとはっ…頼みましたっ…!!」
トランシーバーを握り、途切れ途切れにつぶやいた。
‘おい、何があった!?どうした!’
「…っはぁっ…、俺はいいからっ…頼みますっ!!」
言い残し、トランシーバーのチャンネルを思いっきり回す。これでもう彼らからの情報を受けとることはできない。
もちろん、情報を発信することも。
人のいない方へと思い切り投げつければ、がしゃりと音をたてて、アンテナが割れた。
伝えることは伝えた。
近くに工場跡地らしい廃墟が見え、躊躇いなくそこに入り込む。
幸いガラス戸が割れていて、すんなりと中に入ることができた。
ユリアンの目からは一瞬アルが消えたように映ったはずだ。
いくつか周りに廃墟があり、どこに入ったか、あるいは入らず進んでいるのか、少しは考えるはずで。
全速力で奥へと進み、見つけた階段を上っていく。時間がない。彼が気付く前に、あの窓からデータを。
疲れきった足で、一段飛ばしに石段を登っていく。足が悲鳴をあげていた。
二階の窓までたどり着くと、道路側の旗をめがけ思いっきりデータを投げつける。
銀色の無機物が、ヒューっと風を切り、放物線を描いた。
ユリアンが上を向く余裕などありませんように。ちゃんと回収できますように。発表がうまくいきますように。
全ての思いをそこに乗せて。
それはしっかりと旗の横に落ちた。アルからその音が聞こえるはずはなかったが、なんとなくカン、という音が聞こえた気がする。
ほぼラグなしにアランがそれを回収するのが見え、アルはへなへなとその場に座り込んだ。
あとは任せました。4人とも、お元気で。
「見つけた。随分とへばるのが早いな。
短距離型か。」
全く息のきれてない嘲笑うような声が、コンクリートでできた室内に無機質に響き渡った。
発表のデータを見られてしまえば全ての努力が水の泡。彼らはアルたちを止めるために武力行使も辞さないだろう。
一応偽のデータを用意しているが、それで彼らを騙すことができるかというとおそらく不可能。洗いざらい調べ上げられるに決まっている。
発表者は最悪アラン(ルシアン)かジャックの1人でいい。だから、今日の目標は発表内容を漏らさず2人のうちどちらか1人を会場まで送り届けること。
会場まで入ってしまえば一安心だ。中は異様な空間らしく、発表の自由を奪おうなどとすればたとえ国の命でもただでは済まないと聞く。
問題はそこまでの道のりで…
チッ、と前の席で運転していたヨルが舌を打った。見ると、会場まで5分ほどのところに小さく渋滞ができている。
「今から張ってやがる。」
場の空気が一気に張り詰めた。
「遅かったですね。」
「どうする?」
ミラー越しに、ヨルがアルの目をじっと覗き込む。どうする?という問いかけは、できるか?という意味だ。
「突破するほかないでしょう。俺がデータを持って出ます。」
少し震える声で、それでもしっかりとヨルの目を見返した。不安そうに何かを言いかけたアランに大丈夫と微笑みかける。
「いい目だ。次の信号で降りろ。会場まで、行けるな。」
「勿論です。あの… 」
「こっちは任せとけ。」
ヨルに任せておけば問題ない、という安心感と同時に、自分がそばにいられないもどかしさがある。
無駄なことを考えていてはいけない。握った手のひらにぐっと力を込めた。
アランから本物のデータを受け取り、信号で停止した瞬間に躊躇なく車を降りる。会場までは走ったとしても40分近くかかるが、あちら側の目につかない経路は確認済みだ。
ガードレールを越え、芝生の坂になっているところを降りると、閑静で古びた住宅街に入る。
芝生を滑り降りるのは褒められた行為ではないが、そうも言っていられず速やかに降り、駆け出した。
このまま抜けて、ホテルとは逆の方向から会場に入ればいい。息が切れない程度のスピードで目立たない道を選び進んでいく。
しかし。
「随分と不思議な場所を移動しているじゃないか。」
途中まで来たところで、聞き覚えのある声が耳を掠める。
その声の方を見て、アルはピタリと固まった。
ギルバートはもう帰り、彼の任務は終わったはずなのに、どうして。
「ユリアン…さん?」
「生きていて嬉しいよ、38番。」
さ ん じ ゅ う は ち ば ん 。
たしかに過去、そう呼ばれていたことがある。この時点でもう血の気が引いてどうにかなりそうだった。
「なんの話でしょう?」
…今だけは震えないで。
そう自らに暗示をかけても無駄骨で、アルの声は大きく震えた。
「…まあいい、そのコンタクトの下を見ればわかることだ。」
「なんのことでしょう、急いでいるのですが。」
「確認には3分とかからない。」
…この男は、自分の過去を知っている。
38番、というのは娼館でアルが呼ばれていた番号で、まさか生きているとはな、という発言はアルが極刑をうけたことを知っているからこそのもの。
殺される、と思った瞬間に、駆け出していた。
せめて会場までだけは行かなくては。このデータには、彼の想いが詰まっている。
ユリアンに対する恐怖よりもアランのために行動したいという思いが勝ったのか、足の震えは止まっていた。
「逃げるのは、逃げる理由があることの証明だ。」
後ろから聞こえてくる声は、どこか楽しげに聞こえる。人の不幸を笑うとは、いい度胸だ。
もう彼らは検門を突破しただろうか。
‘今検閲を突破した。渋滞しているが余裕で間に合いそうだ。そっちは?’
疑問に思った瞬間、トランシーバーからヨルの声が響いてきて、ホッとため息をつく。何か目印になるもの…
必死で走りながらも前方に何か目印になるものを探す。
多分この人に捕まった時が自分の終わりだ。もうきっと、何もかもを責められて、その場で殺されるか、国の機関に送られるか…
状況を察するに、中距離までなら自分の方が速い。それ以上はきっと、追いつかれてしまう。
向こう側の芝生を上ったところに一本の赤い旗が立っているのを視界の片隅にとらえ、これだと思った。
「そこから1km先の赤い旗のところにデータを投げますっ…はぁっ…
あとはっ…頼みましたっ…!!」
トランシーバーを握り、途切れ途切れにつぶやいた。
‘おい、何があった!?どうした!’
「…っはぁっ…、俺はいいからっ…頼みますっ!!」
言い残し、トランシーバーのチャンネルを思いっきり回す。これでもう彼らからの情報を受けとることはできない。
もちろん、情報を発信することも。
人のいない方へと思い切り投げつければ、がしゃりと音をたてて、アンテナが割れた。
伝えることは伝えた。
近くに工場跡地らしい廃墟が見え、躊躇いなくそこに入り込む。
幸いガラス戸が割れていて、すんなりと中に入ることができた。
ユリアンの目からは一瞬アルが消えたように映ったはずだ。
いくつか周りに廃墟があり、どこに入ったか、あるいは入らず進んでいるのか、少しは考えるはずで。
全速力で奥へと進み、見つけた階段を上っていく。時間がない。彼が気付く前に、あの窓からデータを。
疲れきった足で、一段飛ばしに石段を登っていく。足が悲鳴をあげていた。
二階の窓までたどり着くと、道路側の旗をめがけ思いっきりデータを投げつける。
銀色の無機物が、ヒューっと風を切り、放物線を描いた。
ユリアンが上を向く余裕などありませんように。ちゃんと回収できますように。発表がうまくいきますように。
全ての思いをそこに乗せて。
それはしっかりと旗の横に落ちた。アルからその音が聞こえるはずはなかったが、なんとなくカン、という音が聞こえた気がする。
ほぼラグなしにアランがそれを回収するのが見え、アルはへなへなとその場に座り込んだ。
あとは任せました。4人とも、お元気で。
「見つけた。随分とへばるのが早いな。
短距離型か。」
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