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番外編ss
誓いのピアス④
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低い美声にぞくりとする。直視できないほどに容姿が麗しいのに、声までかっこいいのが、本当にずるい。
こんな風だから、いつまで経っても彼といるとどきどきしてしまう。
そして何度も言われるとだんだんそうなのかもしれないと思えてくるのが不思議だ。
ふと、なにが固い感触が額を掠めた。何だろうかとアランの方を振り向くと、彼の右耳に何かが付いているのが目に入った。
キラキラと美しく光を乱反射した水色のそれは、アランの耳たぶから垂らされた鎖の先についている。
「…それ、何?」
「えっと…。」
彼があたふたして口ごもったのが気になって、艶やかな蜂蜜色の肩までの髪を、両側からそっとかきあげる。
「もしかしてこの色… 」
右耳に水色、左耳にオレンジ色のキラキラした宝石のピアス。
…俺の瞳の色と同じ。
よく見ると、白鳥の羽の形をしている。
考えすぎかもしれないけれど、でも、そうなら嬉しくて、たまたまだとしても嬉しかったから、気がついたら口をついていた。
「ああ、そうだ。
…重い?」
あっさりと認めたアランは、不安そうに俺の瞳を覗きこむ。
…その姿は、あざといくらいに可愛らしくて。
「嬉しい。
…俺もしてみたいな。アランの瞳の色のピアス。」
俺は思わず笑顔になってしまった。
嬉しくてたまらない。俺の瞳の色のピアスを空けてくれるだなんて、これからも一緒にいるって覚悟みたいじゃないか。
「…実は買ってあるんだ。」
小さな声で、アランがそう呟いた。
「え?」
「…前一緒に見たサイトで、指輪は仕事の邪魔になると思ったから代わりに小さめのピアスを買った。
だが、アルにそれを強いるのも悪いように思えて。」
何だか今日の彼はとてもかわいい。
いつもは知的でかっこよくて物静かなイメージなのに、俺のことをうだうだ考えて謝ってきたり、あたふたしたり。
「アランさん、空けてくれる?アランさんになら痛いこともされたい。
それに俺もアランさんがそのピアスをつけてくれたのが、一緒にいる覚悟…?みたいですごく嬉しいし。」
言った途端に引き寄せられ、今度は前から抱きしめられた。
あまりの力に苦しくて、とんとん、彼の肩を叩くと開放された。
「…すまない。嬉しくて、つい。」
「いいよ。ねえ、俺のピアス、見せて。」
「ああ。」
そう言ってアランが見せてくれたのは、丸くて深い青色をした小さなピアス。
部屋の明かりに乱反射して、キラキラと眩しくきらめいている。サファイアという宝石らしい。
「アランの目の色と同じ。似合っ…んんっ…///」
ふざけて耳たぶにあてがって見せると、唇を強く塞がれた。
「…恥ずかしいから、目、閉じてっていつも言ってる… 」
照れ隠しに不満を口にすると、
「アルが可愛すぎるのがいけない。」
そうやって、今度は額に泡雪のような優しいキスが落とされて。
可愛いのはアランの方だと、言ったらイタチごっこになってしまうようなことを、俺は心の中で考えていた。
こんな風だから、いつまで経っても彼といるとどきどきしてしまう。
そして何度も言われるとだんだんそうなのかもしれないと思えてくるのが不思議だ。
ふと、なにが固い感触が額を掠めた。何だろうかとアランの方を振り向くと、彼の右耳に何かが付いているのが目に入った。
キラキラと美しく光を乱反射した水色のそれは、アランの耳たぶから垂らされた鎖の先についている。
「…それ、何?」
「えっと…。」
彼があたふたして口ごもったのが気になって、艶やかな蜂蜜色の肩までの髪を、両側からそっとかきあげる。
「もしかしてこの色… 」
右耳に水色、左耳にオレンジ色のキラキラした宝石のピアス。
…俺の瞳の色と同じ。
よく見ると、白鳥の羽の形をしている。
考えすぎかもしれないけれど、でも、そうなら嬉しくて、たまたまだとしても嬉しかったから、気がついたら口をついていた。
「ああ、そうだ。
…重い?」
あっさりと認めたアランは、不安そうに俺の瞳を覗きこむ。
…その姿は、あざといくらいに可愛らしくて。
「嬉しい。
…俺もしてみたいな。アランの瞳の色のピアス。」
俺は思わず笑顔になってしまった。
嬉しくてたまらない。俺の瞳の色のピアスを空けてくれるだなんて、これからも一緒にいるって覚悟みたいじゃないか。
「…実は買ってあるんだ。」
小さな声で、アランがそう呟いた。
「え?」
「…前一緒に見たサイトで、指輪は仕事の邪魔になると思ったから代わりに小さめのピアスを買った。
だが、アルにそれを強いるのも悪いように思えて。」
何だか今日の彼はとてもかわいい。
いつもは知的でかっこよくて物静かなイメージなのに、俺のことをうだうだ考えて謝ってきたり、あたふたしたり。
「アランさん、空けてくれる?アランさんになら痛いこともされたい。
それに俺もアランさんがそのピアスをつけてくれたのが、一緒にいる覚悟…?みたいですごく嬉しいし。」
言った途端に引き寄せられ、今度は前から抱きしめられた。
あまりの力に苦しくて、とんとん、彼の肩を叩くと開放された。
「…すまない。嬉しくて、つい。」
「いいよ。ねえ、俺のピアス、見せて。」
「ああ。」
そう言ってアランが見せてくれたのは、丸くて深い青色をした小さなピアス。
部屋の明かりに乱反射して、キラキラと眩しくきらめいている。サファイアという宝石らしい。
「アランの目の色と同じ。似合っ…んんっ…///」
ふざけて耳たぶにあてがって見せると、唇を強く塞がれた。
「…恥ずかしいから、目、閉じてっていつも言ってる… 」
照れ隠しに不満を口にすると、
「アルが可愛すぎるのがいけない。」
そうやって、今度は額に泡雪のような優しいキスが落とされて。
可愛いのはアランの方だと、言ったらイタチごっこになってしまうようなことを、俺は心の中で考えていた。
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旧題「ウサギ獣人が嫌いな、オオカミ獣人後輩を騙してしまった。ついでにオメガなのにベータと言ってしまったオレの、後悔」
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