跪くのはあなただけ

沈丁花

文字の大きさ
54 / 57

ep52

しおりを挟む
「もっ…、むりっ…、でちゃっ… 」

「出てもいいだろう。中はさっきしっかり洗ったから、汚いものは出ない。」

紅司はそう言って意地悪く笑う。

一葉は目の前に見える通行者たちがこちらを向かないようにと心の中で懇願しながら、後孔に力を入れてぎゅっと締まりを強めた。

…絶対に、無理だ。

「まだ余裕そうだな。いい子だ。もう少し重くしても大丈夫だな。」

「…やぁっ…!!んんっ…!」

さきほどカーテンを開け放たれた状態で、拘束台に乗せられたまま紅司の手で中を洗われた。

それすら耐えがたい屈辱であったが、今行われている仕置はさらに残酷である。

洗浄の際は、四つん這いで窓に対して後孔を晒すような体勢を取っていたため、窓は一葉の視界に入ってこなかった。それに、一定時間が経った後はトイレに連れて行ってもらえたのだ。

けれど。

今一葉は窓を向き、大きく開脚した状態で拘束台に乗せられ、大きめのプラグを入れられているのだった。

それもただのプラグではない。先に輪っかが付いていて、その輪から重りを吊るすことができる。

一つ重りをつけて、1分耐えられればより大きなものに。紅司の手によりだんだんとその重量は大きくなっていく。

わかっている。もう耐えられないと出してしまえば、それ以上の無理を強いられることはおそらくない。いつ人に見られるかわからないこの状況を早く終わらせるためにも、そうするべきだ。

しかし、耐えるごとに紅司が褒めてくれるから。また、それがずるりと抜ける感覚は排泄のそれと酷似しているから。

その二つの理由で、一葉は反射的に重りが増えるごとにより力を入れ、耐えてしまっていた。

「もう一つ、いけるな。」

紅司がそう言って、また少し重りが重くなる。

後孔への負荷がどんどん大きくなっていき、重りを外して軽くなった後、さらに重い重りをつけた瞬間は、その重量差に何度も孔から重りが落ちそうになるのを感じた。

通りにカップルが歩いている。デートの最中のようだ。そして女性の方の顔がゆっくりとこちらの方を見上げて。

こっちを向かないで!!

一葉の心の叫びはあっけなく裏切られ、女性は立ち止まり、こちらを指差して口を押さえていた。そのまま隣の男性(おそらく彼氏)の方を向き、こちらをチラチラとのぞいている。





彼女の表情は流石に見ることができないが、それでも明らかにこちらを指差していた。

…終わった。人として、赤の他人にこんな姿を見られてしまうなんて…。

そう思い、気が抜けた刹那。

「ああっ…!!いやっ…!!でちゃっ…、ぁっ!!」

後孔が緩み、ぼとりとその間から重りがこぼれ落ちた。先ほどまでずっと中を圧迫していたものが抜け落ち、身体を電流のような快楽か駆け抜ける。

足ががくがくと痙攣した。後孔はひくひくと収縮を繰り返す。一葉の足は四つん這いの支えきれず、腹ばいにがくんと体勢が崩れた。

人前で、擬似的なものではあるが排泄行為を行ってしまった。そしてそれは主人にもしっかりと見られていて。

羞恥と罪悪感が募る。一番見られてはいけないものを、3人もの人に見られてしまった。

しかし、絶望に心が支配されているのにもかかわらず、開放感と凄まじい快楽により、一葉の雄はしっかりと芯を持って隆起し始める。

それを見て紅司は、やれやれと言った様子でため息をついて、

「こんなにひくついて、いやらしい孔だな。」

「ひゃっ…!!」

まだ収縮を繰り返す一葉の後孔の表面に触れた。

…失望させてしまっただろうか。不安になる。こんな排泄にも似た行為を見られて、形だけでも興奮しているような淫乱な自分を、紅司は捨ててしまわないだろうか。

少し、不安になる。それを悟るかのように彼は口角を上げて。

「見られて興奮しているのか?悪い子だ。でも、よくここまで耐えられたな。

…ご褒美に俺のものだと、もっと見せつけてやろうか。」

怪しく響いたその声に、耳を疑った。もっと見せつけてやる、とはどういうことだろうか。

もう、十分ではないか。あんなところまで晒したのに。

先ほどのカップルは、流石に一葉の痴態に嫌気がさしたのだろうか。もうすでに見えない位置まで行っていて。

そのかわりに中高生らしき子供たちがわらわらと集団で歩いているのが見える。

…そうか、そろそろ下校時間か。どうしよう、流石に彼らに見られては犯罪の域だ。
しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

【BL】捨てられたSubが甘やかされる話

橘スミレ
BL
 渚は最低最悪なパートナーに追い出され行く宛もなく彷徨っていた。  もうダメだと倒れ込んだ時、オーナーと呼ばれる男に拾われた。  オーナーさんは理玖さんという名前で、優しくて暖かいDomだ。  ただ執着心がすごく強い。渚の全てを知って管理したがる。  特に食へのこだわりが強く、渚が食べるもの全てを知ろうとする。  でもその執着が捨てられた渚にとっては心地よく、気味が悪いほどの執着が欲しくなってしまう。  理玖さんの執着は日に日に重みを増していくが、渚はどこまでも幸福として受け入れてゆく。  そんな風な激重DomによってドロドロにされちゃうSubのお話です!  アルファポリス限定で連載中  二日に一度を目安に更新しております

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

ふたなり治験棟 企画12月31公開

ほたる
BL
ふたなりとして生を受けた柊は、16歳の年に国の義務により、ふたなり治験棟に入所する事になる。 男として育ってきた為、子供を孕み産むふたなりに成り下がりたくないと抗うが…?!

鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる

結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。 冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。 憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。 誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。 鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。

家事代行サービスにdomの溺愛は必要ありません!

灯璃
BL
家事代行サービスで働く鏑木(かぶらぎ) 慧(けい)はある日、高級マンションの一室に仕事に向かった。だが、住人の男性は入る事すら拒否し、何故かなかなか中に入れてくれない。 何度かの押し問答の後、なんとか慧は中に入れてもらえる事になった。だが、男性からは冷たくオレの部屋には入るなと言われてしまう。 仕方ないと気にせず仕事をし、気が重いまま次の日も訪れると、昨日とは打って変わって男性、秋水(しゅうすい) 龍士郎(りゅうしろう)は慧の料理を褒めた。 思ったより悪い人ではないのかもと慧が思った時、彼がdom、支配する側の人間だという事に気づいてしまう。subである慧は彼と一定の距離を置こうとするがーー。 みたいな、ゆるいdom/subユニバース。ふんわり過ぎてdom/subユニバースにする必要あったのかとか疑問に思ってはいけない。 ※完結しました!ありがとうございました!

世界で一番優しいKNEELをあなたに

珈琲きの子
BL
グレアの圧力の中セーフワードも使えない状態で体を弄ばれる。初めてパートナー契約したDomから卑劣な洗礼を受け、ダイナミクス恐怖症になったSubの一希は、自分のダイナミクスを隠し、Usualとして生きていた。 Usualとして恋をして、Usualとして恋人と愛し合う。 抑制剤を服用しながらだったが、Usualである恋人の省吾と過ごす時間は何物にも代えがたいものだった。 しかし、ある日ある男から「久しぶりに会わないか」と電話がかかってくる。その男は一希の初めてのパートナーでありSubとしての喜びを教えた男だった。 ※Dom/Subユニバース独自設定有り ※やんわりモブレ有り ※Usual✕Sub ※ダイナミクスの変異あり

灰かぶりの少年

うどん
BL
大きなお屋敷に仕える一人の少年。 とても美しい美貌の持ち主だが忌み嫌われ毎日被虐的な扱いをされるのであった・・・。

完成した犬は新たな地獄が待つ飼育部屋へと連れ戻される

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

処理中です...