強く握って、離さないで 〜この愛はいけないと分かっていても、俺はあなたに出会えてよかった〜 

沈丁花

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パートナー試験

パートナー試験⑤

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「じゃあ、次は、Strip脱いで. 」

命令通りに衣服を取り去れば、自分の中心がひどく恥ずかしい状態であることに気がついて、思わず足を閉じた。

先程熱を放てなかったから、痛々しいほどに屹立している。

しかしそれを由良さんが許してくれるはずがない。

「だめだよ、隠しちゃ。よく見せて。」

無慈悲な命令に、少しの間躊躇ってしまう。

どんなにプレイを重ねても、いまだに羞恥心がまるで抜けてくれない。

時折、そんな俺を由良さんがどう思っているのかを不安に感じている。

「ほら、どうすればいいかわかるでしょう?」

もう一度、今度はglareまじりに命令されて、脳に電流のような刺激が走った。

同時に身体が彼の望む体勢をとる。

背中側の床に両手をつき、膝を立てて太ももを大きく開くような体勢だ。

だらしなく勃ち上がった中心も、赤く色づいている胸の突起も、しっかりと彼の視線に晒されてしまう。

自分が今彼の目にどんなふうに映っているか考えるだけで、全身が熱を帯び、心音の加速が止まらない。

「恥ずかしい?」

ひどく色を帯びた声に反応して彼の方を見上げれば、悪戯に口端を釣り上げたDom支配者の表情が浮かんでいて、羞恥を煽るための質問なのだとすぐに気付かされた。

肯定しても否定しても、その後に返ってくる言葉はひどく意地悪だと知っている。

けれど、沈黙は最も愚かな選択肢だ。

「恥ずかしい、です。」

震える声で当たり前のことを紡ぐ。

蔑むように淫部を俯瞰されて、恥ずかしくないわけがない。

「でも、興奮しているね?」

「…っ 」

「可愛い、幹斗。期待してるんだ?」

容赦無く降り注ぐ言葉がどれも図星だからこそ、顔から火が噴き出てしまいそうだ。

彼は値踏みするようにしばらく俺の様子を眺めると、それから何かを右手にとってしゃがみ込み、左手で俺の性器に触れた。

「ぁっ…。」

大好きな手によって与えられる刺激に、思わず甘ったるい声が漏れる。

敏感になっているから少し擦られただけでも達してしまいそうで、そうならないように必死に力を込めた。

そんな俺の目の前で、彼は先程右手に取った何かを見せつけるように左右に振って見せる。

人差し指ほどの長さの、細い棒状の何か。

その正体を推測した俺は、その場で固まった。

…怖い。
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