19 / 26
ユリエの憂鬱
8-1 舞踏会の始まり
しおりを挟む
カイルーズに自分の過去をカミングアウトした後のユリエは、自分に与えられた客室から一切出てくる事はなくなった。様子がおかしくなり、部屋に引きこもってしまった姉をレインとツバキはひどく心配したが、彼女から何も聞きだす事は出来なかったのだ。
そんな日々が過ぎ、王族主催の舞踏会を次の日に控えた夜、花粉症に苦しむレインの部屋を訪れる者がいた。
「はっくしゅん、はっくしゅんっ~~~~っ、うううぅ、最悪だ……」
くしゃみが止まらない。鼻水も止まらない。目がかゆくてたまらない。
あきらかに重度の花粉症を発症しているレインは、目の前の青年が無言で差し出した、小瓶に入った不可思議な色をした水を涙のにじむ目で見た。
「その花粉症粉は、他の粉のように水に流しただけでは治らないんだ。これが、解毒水」
瞬間、レインは素早い動きで、青年の……カイルーズの持つ小瓶を奪い取ろうとした。
「駄目、ただじゃ渡さない」
その動きを見越して、スッと音を立てずに自分から距離をとったカイルーズの事を、レインは悪魔だと思った。
「お、お、お前に、この辛さがわかるのか~~~~っ!?」
「分かんないよ、自分で試してないもん」
血を吐くようなレインの叫びを、カイルーズはあっさりと否定した。
「目がかゆくて、死にそうなんだよっ!」
「ふうん」
「鼻水が垂れまくるんだよ!」
「へー」
「くしゃみが止まらないんだっ、~~っくしょんっ!」
「ほうほう」
レインの訴えを律儀にメモするカイルーズは、自分の製作した新作粉の及ぼす効能を調べているようだった。
(な、なんて奴だ。さすが、あのレオンハルト王子の弟)
まったく似ていない二人の兄弟にレインは類似点を見つけていた。
「これを渡してもいいんだけれど、僕の頼みを二つ程きいて欲しいんだ」
「きくきくきくきく! なんでもするから、この花粉症地獄から俺を救ってくれえええええええっ!」
余程辛いのか、レインの声は悲鳴に近い。
「そう、良かった。じゃ、はい」
にっこりとさわやかに笑いかけられながら渡された小瓶を開けると、レインはそれを一気飲みする。
それからしばらくして……。
「……た、助かった」
ぜーぜーと肩で息をしながら、ぐったりとソファの上で横になったレインの向かいのソファに腰かけたカイルーズは、相手の様子の事など気にする事もなく、あっさりとした口調で用件を告げた。
「それで、頼みとはこれなんだけど」
花粉症粉の影響で目の赤みがとれないまま、レインは自分をこんな状況に陥れた張本人がテーブルの上に置いた荷物を広げるのを見た。
「何だ、それ?」
「何って……、ドレスだよ」
「そりゃ、見ればわかるさ。そのドレスが何だって、俺は聞いてるんだよ。ツバキへの贈り物か?」
ツバキにカイルーズからドレスのプレゼントがあるであろう事は、ジェイドから聞いて知っていた。
「それは昨日の内に届けさせたよ。これは……」
「…………ユリエ姉上の分か?」
おそらく、いや、十中八苦そうであろう。そう思いながらレインは、ゆっくりと起き上がり、カイルーズの顔を睨み見た。
「これを彼女に届けてほしい」
カイルーズの申し出を、レインはきっぱりと断った。
「嫌だね、自分で届けろよ」
「それが出来れば苦労しない。会ってももらえないんだ」
「……姉上に何をした?」
唸るように言って剣呑なまなざしをぶつけてくるレインに、その質問には答えず、カイルーズは他の事を口にした。
「レイン殿、君に聞きたい事がある」
「ああ?」
不機嫌そうに返事を返す彼に、カイルーズは真剣な表情でそれを尋ねたのだ。
「ユリエ姫が、前サンジェイラ国王、ミゼール殿を殺そうとした事がある、というのは本当か?」
カイルーズは一瞬で強張ったレインの表情から、それがまぎれもない事実であるという事を悟ったのだった。
「見て見てお姉様、綺麗でしょう?」
美しい青の色彩に金と銀で描かれた刺繍が美しい、花園に咲き乱れる花々のように豪華なドレスを翻してそう笑ったツバキに、ユリエは力なく笑い返した。
「ええ、綺麗よ、ツバキ。このドレスをカイルーズ王子が?」
「昨日贈られたの! こんなに綺麗なドレス、わたくし初めてよ!」
興奮したように頬を紅潮させる妹は、ため息が出る程美しい。
未来の王妃に相応しいであろうこのドレスは、まさに彼女の為にあるような代物だ。しかも、現王位継承者からの、れっきとした贈り物なのである。これ以上の品はないであろう。
(あの人も、ようやくツバキを婚約者と定めたという事ね)
あれ以降、何度も自分との面会を求めてきたカイルーズを無視してきた。ようやく諦めてくれたのだろう。
「お姉様は、明日の舞踏会には何を着て行くの?」
「私は出席しないつもりよ」
「え?」
はっきりと舞踏会の欠席を口にしたユリエの小さな顔を見返し、ツバキは目を瞬かせる。
「着て行くドレスも持っていないし、それに、私が華やかな場所が苦手なの、ツバキも知っているでしょう?」
「でも、たまにはいいじゃない。ドレスだって、今からだって用意できるわよ。行きましょうよ」
ツバキの誘いの言葉にも、ユリエは頑固に首を縦に振る事はなかった。
「きちんとカイルーズ王子のエスコートに従って、お行儀よくするのよ」
そう言って、少し背伸びをしてツバキの髪を手櫛で梳きながら、ユリエは明日の舞踏会の妹の髪型の事を考えていた。
「明日はアシェイラ風に髪を結い上げましょうね。きっと綺麗よ」
そう言って笑う姉の顔が悲しそうなのが、ツバキはとても嫌で仕方なかった。
*****
アシェイラでも権力のある貴族達や地方の領主などの、身分高い者達が一堂に揃う、王族主催の舞踏会。高貴なる紳士淑女が集う場である。
今までの舞踏会は、ジェイド王とカイルーズ王子という、二人の王族のみの出席が多かった。極たまに運がいいと女神の息子である美しい王子達の出席があるが、それは本当に稀だ。
でも、今回の舞踏会は、王と王位継承者の他に、他国の王族の出席があるのだ。それが王位継承者の王子、カイルーズの婚約者になるであろう姫君である事は、公然の事実だった。
一体、どんな姫君なのか……?
将来王妃となり、彼らが仕える事になる女性の存在は重要なものだ。
舞踏会場となったアシェイラ城広間。その奥にある王座に着くジェイドと隣の座に着くカイルーズ王子に挨拶を述べる彼らは、いつものように穏やかな笑みを浮かべている第二王子の表情からそれを探ろうとしていたが、その整った顔からは何も伺う事は出来なかった。
そんな、ある意味、変な緊張感の漂っている華やかな場に、一人の少女が現れる。
長い黒髪を最新のアシェイラの流行を取り入れた髪型に結い上げた、たおやかだが大輪の花のように美しい娘。
その身に纏う、青色のドレスがとてもよく似合っていた。彼女のスレンダーな体型に合わせたそれは、シンプルなデザインだが、金銀の刺繍をあしらった青色の生地の豪華さとのバランスが見事だ。
うっとりと見とれる、舞踏会に集まった人々の視線の先で、少女はゆっくりと未来の夫であるカイルーズの元へと歩み寄る。
カイルーズは彼女の右手の甲に口づけ、姫君への挨拶をさりげない仕草ですませると、そのまま彼女をエスコートして広間の中央へと移動した。
「なんて、お似合い」
どこからともなく、そのような声が聞こえてくる。
うっとりとしたため息がそこかしこからこぼれる中、この舞踏会の為に広間に集められた楽師達が美しい音色を奏で始める。
たくさんの人々に見つめられながら、カイルーズとツバキは優雅な動作でゆっくりとステップを踏み始めた。
この場での主役である二人が踊り始めると、周りにいた者達も、それぞれのパートナーと、もしくはパートナーを見つけて踊り始める。
華やかなる舞踏会の、それが幕開けであった。
「まったく、世話が焼ける」
そして、舞踏会広間の壁の隅で、アシェイラ風の宮廷衣に衣装を変えていたレインは、広間中央で踊る妹とカイルーズを見つめながらそう呟き、静かにその場を後にしたのだった。
そんな日々が過ぎ、王族主催の舞踏会を次の日に控えた夜、花粉症に苦しむレインの部屋を訪れる者がいた。
「はっくしゅん、はっくしゅんっ~~~~っ、うううぅ、最悪だ……」
くしゃみが止まらない。鼻水も止まらない。目がかゆくてたまらない。
あきらかに重度の花粉症を発症しているレインは、目の前の青年が無言で差し出した、小瓶に入った不可思議な色をした水を涙のにじむ目で見た。
「その花粉症粉は、他の粉のように水に流しただけでは治らないんだ。これが、解毒水」
瞬間、レインは素早い動きで、青年の……カイルーズの持つ小瓶を奪い取ろうとした。
「駄目、ただじゃ渡さない」
その動きを見越して、スッと音を立てずに自分から距離をとったカイルーズの事を、レインは悪魔だと思った。
「お、お、お前に、この辛さがわかるのか~~~~っ!?」
「分かんないよ、自分で試してないもん」
血を吐くようなレインの叫びを、カイルーズはあっさりと否定した。
「目がかゆくて、死にそうなんだよっ!」
「ふうん」
「鼻水が垂れまくるんだよ!」
「へー」
「くしゃみが止まらないんだっ、~~っくしょんっ!」
「ほうほう」
レインの訴えを律儀にメモするカイルーズは、自分の製作した新作粉の及ぼす効能を調べているようだった。
(な、なんて奴だ。さすが、あのレオンハルト王子の弟)
まったく似ていない二人の兄弟にレインは類似点を見つけていた。
「これを渡してもいいんだけれど、僕の頼みを二つ程きいて欲しいんだ」
「きくきくきくきく! なんでもするから、この花粉症地獄から俺を救ってくれえええええええっ!」
余程辛いのか、レインの声は悲鳴に近い。
「そう、良かった。じゃ、はい」
にっこりとさわやかに笑いかけられながら渡された小瓶を開けると、レインはそれを一気飲みする。
それからしばらくして……。
「……た、助かった」
ぜーぜーと肩で息をしながら、ぐったりとソファの上で横になったレインの向かいのソファに腰かけたカイルーズは、相手の様子の事など気にする事もなく、あっさりとした口調で用件を告げた。
「それで、頼みとはこれなんだけど」
花粉症粉の影響で目の赤みがとれないまま、レインは自分をこんな状況に陥れた張本人がテーブルの上に置いた荷物を広げるのを見た。
「何だ、それ?」
「何って……、ドレスだよ」
「そりゃ、見ればわかるさ。そのドレスが何だって、俺は聞いてるんだよ。ツバキへの贈り物か?」
ツバキにカイルーズからドレスのプレゼントがあるであろう事は、ジェイドから聞いて知っていた。
「それは昨日の内に届けさせたよ。これは……」
「…………ユリエ姉上の分か?」
おそらく、いや、十中八苦そうであろう。そう思いながらレインは、ゆっくりと起き上がり、カイルーズの顔を睨み見た。
「これを彼女に届けてほしい」
カイルーズの申し出を、レインはきっぱりと断った。
「嫌だね、自分で届けろよ」
「それが出来れば苦労しない。会ってももらえないんだ」
「……姉上に何をした?」
唸るように言って剣呑なまなざしをぶつけてくるレインに、その質問には答えず、カイルーズは他の事を口にした。
「レイン殿、君に聞きたい事がある」
「ああ?」
不機嫌そうに返事を返す彼に、カイルーズは真剣な表情でそれを尋ねたのだ。
「ユリエ姫が、前サンジェイラ国王、ミゼール殿を殺そうとした事がある、というのは本当か?」
カイルーズは一瞬で強張ったレインの表情から、それがまぎれもない事実であるという事を悟ったのだった。
「見て見てお姉様、綺麗でしょう?」
美しい青の色彩に金と銀で描かれた刺繍が美しい、花園に咲き乱れる花々のように豪華なドレスを翻してそう笑ったツバキに、ユリエは力なく笑い返した。
「ええ、綺麗よ、ツバキ。このドレスをカイルーズ王子が?」
「昨日贈られたの! こんなに綺麗なドレス、わたくし初めてよ!」
興奮したように頬を紅潮させる妹は、ため息が出る程美しい。
未来の王妃に相応しいであろうこのドレスは、まさに彼女の為にあるような代物だ。しかも、現王位継承者からの、れっきとした贈り物なのである。これ以上の品はないであろう。
(あの人も、ようやくツバキを婚約者と定めたという事ね)
あれ以降、何度も自分との面会を求めてきたカイルーズを無視してきた。ようやく諦めてくれたのだろう。
「お姉様は、明日の舞踏会には何を着て行くの?」
「私は出席しないつもりよ」
「え?」
はっきりと舞踏会の欠席を口にしたユリエの小さな顔を見返し、ツバキは目を瞬かせる。
「着て行くドレスも持っていないし、それに、私が華やかな場所が苦手なの、ツバキも知っているでしょう?」
「でも、たまにはいいじゃない。ドレスだって、今からだって用意できるわよ。行きましょうよ」
ツバキの誘いの言葉にも、ユリエは頑固に首を縦に振る事はなかった。
「きちんとカイルーズ王子のエスコートに従って、お行儀よくするのよ」
そう言って、少し背伸びをしてツバキの髪を手櫛で梳きながら、ユリエは明日の舞踏会の妹の髪型の事を考えていた。
「明日はアシェイラ風に髪を結い上げましょうね。きっと綺麗よ」
そう言って笑う姉の顔が悲しそうなのが、ツバキはとても嫌で仕方なかった。
*****
アシェイラでも権力のある貴族達や地方の領主などの、身分高い者達が一堂に揃う、王族主催の舞踏会。高貴なる紳士淑女が集う場である。
今までの舞踏会は、ジェイド王とカイルーズ王子という、二人の王族のみの出席が多かった。極たまに運がいいと女神の息子である美しい王子達の出席があるが、それは本当に稀だ。
でも、今回の舞踏会は、王と王位継承者の他に、他国の王族の出席があるのだ。それが王位継承者の王子、カイルーズの婚約者になるであろう姫君である事は、公然の事実だった。
一体、どんな姫君なのか……?
将来王妃となり、彼らが仕える事になる女性の存在は重要なものだ。
舞踏会場となったアシェイラ城広間。その奥にある王座に着くジェイドと隣の座に着くカイルーズ王子に挨拶を述べる彼らは、いつものように穏やかな笑みを浮かべている第二王子の表情からそれを探ろうとしていたが、その整った顔からは何も伺う事は出来なかった。
そんな、ある意味、変な緊張感の漂っている華やかな場に、一人の少女が現れる。
長い黒髪を最新のアシェイラの流行を取り入れた髪型に結い上げた、たおやかだが大輪の花のように美しい娘。
その身に纏う、青色のドレスがとてもよく似合っていた。彼女のスレンダーな体型に合わせたそれは、シンプルなデザインだが、金銀の刺繍をあしらった青色の生地の豪華さとのバランスが見事だ。
うっとりと見とれる、舞踏会に集まった人々の視線の先で、少女はゆっくりと未来の夫であるカイルーズの元へと歩み寄る。
カイルーズは彼女の右手の甲に口づけ、姫君への挨拶をさりげない仕草ですませると、そのまま彼女をエスコートして広間の中央へと移動した。
「なんて、お似合い」
どこからともなく、そのような声が聞こえてくる。
うっとりとしたため息がそこかしこからこぼれる中、この舞踏会の為に広間に集められた楽師達が美しい音色を奏で始める。
たくさんの人々に見つめられながら、カイルーズとツバキは優雅な動作でゆっくりとステップを踏み始めた。
この場での主役である二人が踊り始めると、周りにいた者達も、それぞれのパートナーと、もしくはパートナーを見つけて踊り始める。
華やかなる舞踏会の、それが幕開けであった。
「まったく、世話が焼ける」
そして、舞踏会広間の壁の隅で、アシェイラ風の宮廷衣に衣装を変えていたレインは、広間中央で踊る妹とカイルーズを見つめながらそう呟き、静かにその場を後にしたのだった。
0
あなたにおすすめの小説
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
私の息子を“愛人の子の下”にすると言った夫へ──その瞬間、正妻の役目は終わりました
放浪人
恋愛
政略結婚で伯爵家に嫁いだ侯爵令嬢リディアは、愛のない夫婦関係を「正妻の務め」と割り切り、赤字だらけの領地を立て直してきた。帳簿を整え、税の徴収を正し、交易路を広げ、収穫が不安定な年には備蓄を回す――伯爵家の体裁を保ってきたのは、いつも彼女の実務だった。
だがある日、夫オスヴァルドが屋敷に連れ帰ったのは“幼馴染”の女とその息子。
「彼女は可哀想なんだ」
「この子を跡取りにする」
そして人前で、平然と言い放つ。
――「君の息子は、愛人の子の“下”で学べばいい」
その瞬間、リディアの中で何かが静かに終わった。怒鳴らない。泣かない。微笑みすら崩さない。
「承知しました。では――正妻の役目は終わりましたね」
大根令嬢の雑学無双、王弟殿下を添えて。~ 前世を思い出したので、許婚をほったらかして人助けしまくります!!
古森真朝
恋愛
気弱な伯爵令嬢のカレンは、自分勝手な婚約者レナートに振り回されていた。耐え続けていたある日、舞踏会で何者かに突き飛ばされ、階段から落ちてしまう。
その傷が元で儚く……なるかと思いきや。衝撃で前世を思い出したカレンは一転、かの『ド根性大根』みたいな超・ポジティブ人間になっていた。
『モラハラ婚約者の思惑なんぞ知るか!! 今度こそ好きなことやって、目いっぱい幸せに長生きするんだから!!!』
昔ひたすら読書に耽って身に着けた『雑学』を武器に、うっかり採れ過ぎた作物や、開墾しようとすると不幸に見舞われる土地、不治の病にかかった王族、等々の問題をどんどん解決。
領地の内外で心強い友人が出来たり、いつの間にかものすごく有名になっていたり、何かと協力してくれる王弟ヴィクトルから好意を寄せられたり(注:気付いてない)する中、温かい家族と共に仕事に励んでいく。
一方、前世から因縁のある人々もまた、こちらに転生していて――
「わざわざ始まるまでまたないで、今のうちに手を打ったってよくない?」
イチイ アキラ
恋愛
アスター公爵令嬢エステルは、夢をみる。それは先を映す夢。
ある日、夢をみた。
この国の未来を。
それをアルフレッド王太子に相談する。彼女を愛して止まない婚約者に。
彼は言う。
愛する君とぼくの国のためなら、未来を変えるのも仕方なくない?
【完結】辺境に飛ばされた子爵令嬢、前世の経営知識で大商会を作ったら王都がひれ伏したし、隣国のハイスペ王子とも結婚できました
いっぺいちゃん
ファンタジー
婚約破棄、そして辺境送り――。
子爵令嬢マリエールの運命は、結婚式直前に無惨にも断ち切られた。
「辺境の館で余生を送れ。もうお前は必要ない」
冷酷に告げた婚約者により、社交界から追放された彼女。
しかし、マリエールには秘密があった。
――前世の彼女は、一流企業で辣腕を振るった経営コンサルタント。
未開拓の農産物、眠る鉱山資源、誠実で働き者の人々。
「必要ない」と切り捨てられた辺境には、未来を切り拓く力があった。
物流網を整え、作物をブランド化し、やがて「大商会」を設立!
数年で辺境は“商業帝国”と呼ばれるまでに発展していく。
さらに隣国の完璧王子から熱烈な求婚を受け、愛も手に入れるマリエール。
一方で、税収激減に苦しむ王都は彼女に救いを求めて――
「必要ないとおっしゃったのは、そちらでしょう?」
これは、追放令嬢が“経営知識”で国を動かし、
ざまぁと恋と繁栄を手に入れる逆転サクセスストーリー!
※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。
虚弱体質?の脇役令嬢に転生したので、食事療法を始めました
たくわん
恋愛
「跡継ぎを産めない貴女とは結婚できない」婚約者である公爵嫡男アレクシスから、冷酷に告げられた婚約破棄。その場で新しい婚約者まで紹介される屈辱。病弱な侯爵令嬢セラフィーナは、社交界の哀れみと嘲笑の的となった。
処刑前夜に逃亡した悪役令嬢、五年後に氷の公爵様に捕まる〜冷徹旦那様が溺愛パパに豹変しましたが私の抱いている赤ちゃん実は人生2周目です〜
放浪人
恋愛
「処刑されるなんて真っ平ごめんです!」 無実の罪で投獄された悪役令嬢レティシア(中身は元社畜のアラサー日本人)は、処刑前夜、お腹の子供と共に脱獄し、辺境の田舎村へ逃亡した。 それから五年。薬師として穏やかに暮らしていた彼女のもとに、かつて自分を冷遇し、処刑を命じた夫――「氷の公爵」アレクセイが現れる。 殺される!と震えるレティシアだったが、再会した彼は地面に頭を擦り付け、まさかの溺愛キャラに豹変していて!?
「愛しているレティシア! 二度と離さない!」 「(顔が怖いです公爵様……!)」
不器用すぎて顔が怖い旦那様の暴走する溺愛。 そして、二人の息子であるシオン(1歳)は、実は前世で魔王を倒した「英雄」の生まれ変わりだった! 「パパとママは僕が守る(物理)」 最強の赤ちゃんが裏で暗躍し、聖女(自称)の陰謀も、帝国の侵略も、古代兵器も、ガラガラ一振りで粉砕していく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる