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ユリエの憂鬱
8-1 舞踏会の始まり
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カイルーズに自分の過去をカミングアウトした後のユリエは、自分に与えられた客室から一切出てくる事はなくなった。様子がおかしくなり、部屋に引きこもってしまった姉をレインとツバキはひどく心配したが、彼女から何も聞きだす事は出来なかったのだ。
そんな日々が過ぎ、王族主催の舞踏会を次の日に控えた夜、花粉症に苦しむレインの部屋を訪れる者がいた。
「はっくしゅん、はっくしゅんっ~~~~っ、うううぅ、最悪だ……」
くしゃみが止まらない。鼻水も止まらない。目がかゆくてたまらない。
あきらかに重度の花粉症を発症しているレインは、目の前の青年が無言で差し出した、小瓶に入った不可思議な色をした水を涙のにじむ目で見た。
「その花粉症粉は、他の粉のように水に流しただけでは治らないんだ。これが、解毒水」
瞬間、レインは素早い動きで、青年の……カイルーズの持つ小瓶を奪い取ろうとした。
「駄目、ただじゃ渡さない」
その動きを見越して、スッと音を立てずに自分から距離をとったカイルーズの事を、レインは悪魔だと思った。
「お、お、お前に、この辛さがわかるのか~~~~っ!?」
「分かんないよ、自分で試してないもん」
血を吐くようなレインの叫びを、カイルーズはあっさりと否定した。
「目がかゆくて、死にそうなんだよっ!」
「ふうん」
「鼻水が垂れまくるんだよ!」
「へー」
「くしゃみが止まらないんだっ、~~っくしょんっ!」
「ほうほう」
レインの訴えを律儀にメモするカイルーズは、自分の製作した新作粉の及ぼす効能を調べているようだった。
(な、なんて奴だ。さすが、あのレオンハルト王子の弟)
まったく似ていない二人の兄弟にレインは類似点を見つけていた。
「これを渡してもいいんだけれど、僕の頼みを二つ程きいて欲しいんだ」
「きくきくきくきく! なんでもするから、この花粉症地獄から俺を救ってくれえええええええっ!」
余程辛いのか、レインの声は悲鳴に近い。
「そう、良かった。じゃ、はい」
にっこりとさわやかに笑いかけられながら渡された小瓶を開けると、レインはそれを一気飲みする。
それからしばらくして……。
「……た、助かった」
ぜーぜーと肩で息をしながら、ぐったりとソファの上で横になったレインの向かいのソファに腰かけたカイルーズは、相手の様子の事など気にする事もなく、あっさりとした口調で用件を告げた。
「それで、頼みとはこれなんだけど」
花粉症粉の影響で目の赤みがとれないまま、レインは自分をこんな状況に陥れた張本人がテーブルの上に置いた荷物を広げるのを見た。
「何だ、それ?」
「何って……、ドレスだよ」
「そりゃ、見ればわかるさ。そのドレスが何だって、俺は聞いてるんだよ。ツバキへの贈り物か?」
ツバキにカイルーズからドレスのプレゼントがあるであろう事は、ジェイドから聞いて知っていた。
「それは昨日の内に届けさせたよ。これは……」
「…………ユリエ姉上の分か?」
おそらく、いや、十中八苦そうであろう。そう思いながらレインは、ゆっくりと起き上がり、カイルーズの顔を睨み見た。
「これを彼女に届けてほしい」
カイルーズの申し出を、レインはきっぱりと断った。
「嫌だね、自分で届けろよ」
「それが出来れば苦労しない。会ってももらえないんだ」
「……姉上に何をした?」
唸るように言って剣呑なまなざしをぶつけてくるレインに、その質問には答えず、カイルーズは他の事を口にした。
「レイン殿、君に聞きたい事がある」
「ああ?」
不機嫌そうに返事を返す彼に、カイルーズは真剣な表情でそれを尋ねたのだ。
「ユリエ姫が、前サンジェイラ国王、ミゼール殿を殺そうとした事がある、というのは本当か?」
カイルーズは一瞬で強張ったレインの表情から、それがまぎれもない事実であるという事を悟ったのだった。
「見て見てお姉様、綺麗でしょう?」
美しい青の色彩に金と銀で描かれた刺繍が美しい、花園に咲き乱れる花々のように豪華なドレスを翻してそう笑ったツバキに、ユリエは力なく笑い返した。
「ええ、綺麗よ、ツバキ。このドレスをカイルーズ王子が?」
「昨日贈られたの! こんなに綺麗なドレス、わたくし初めてよ!」
興奮したように頬を紅潮させる妹は、ため息が出る程美しい。
未来の王妃に相応しいであろうこのドレスは、まさに彼女の為にあるような代物だ。しかも、現王位継承者からの、れっきとした贈り物なのである。これ以上の品はないであろう。
(あの人も、ようやくツバキを婚約者と定めたという事ね)
あれ以降、何度も自分との面会を求めてきたカイルーズを無視してきた。ようやく諦めてくれたのだろう。
「お姉様は、明日の舞踏会には何を着て行くの?」
「私は出席しないつもりよ」
「え?」
はっきりと舞踏会の欠席を口にしたユリエの小さな顔を見返し、ツバキは目を瞬かせる。
「着て行くドレスも持っていないし、それに、私が華やかな場所が苦手なの、ツバキも知っているでしょう?」
「でも、たまにはいいじゃない。ドレスだって、今からだって用意できるわよ。行きましょうよ」
ツバキの誘いの言葉にも、ユリエは頑固に首を縦に振る事はなかった。
「きちんとカイルーズ王子のエスコートに従って、お行儀よくするのよ」
そう言って、少し背伸びをしてツバキの髪を手櫛で梳きながら、ユリエは明日の舞踏会の妹の髪型の事を考えていた。
「明日はアシェイラ風に髪を結い上げましょうね。きっと綺麗よ」
そう言って笑う姉の顔が悲しそうなのが、ツバキはとても嫌で仕方なかった。
*****
アシェイラでも権力のある貴族達や地方の領主などの、身分高い者達が一堂に揃う、王族主催の舞踏会。高貴なる紳士淑女が集う場である。
今までの舞踏会は、ジェイド王とカイルーズ王子という、二人の王族のみの出席が多かった。極たまに運がいいと女神の息子である美しい王子達の出席があるが、それは本当に稀だ。
でも、今回の舞踏会は、王と王位継承者の他に、他国の王族の出席があるのだ。それが王位継承者の王子、カイルーズの婚約者になるであろう姫君である事は、公然の事実だった。
一体、どんな姫君なのか……?
将来王妃となり、彼らが仕える事になる女性の存在は重要なものだ。
舞踏会場となったアシェイラ城広間。その奥にある王座に着くジェイドと隣の座に着くカイルーズ王子に挨拶を述べる彼らは、いつものように穏やかな笑みを浮かべている第二王子の表情からそれを探ろうとしていたが、その整った顔からは何も伺う事は出来なかった。
そんな、ある意味、変な緊張感の漂っている華やかな場に、一人の少女が現れる。
長い黒髪を最新のアシェイラの流行を取り入れた髪型に結い上げた、たおやかだが大輪の花のように美しい娘。
その身に纏う、青色のドレスがとてもよく似合っていた。彼女のスレンダーな体型に合わせたそれは、シンプルなデザインだが、金銀の刺繍をあしらった青色の生地の豪華さとのバランスが見事だ。
うっとりと見とれる、舞踏会に集まった人々の視線の先で、少女はゆっくりと未来の夫であるカイルーズの元へと歩み寄る。
カイルーズは彼女の右手の甲に口づけ、姫君への挨拶をさりげない仕草ですませると、そのまま彼女をエスコートして広間の中央へと移動した。
「なんて、お似合い」
どこからともなく、そのような声が聞こえてくる。
うっとりとしたため息がそこかしこからこぼれる中、この舞踏会の為に広間に集められた楽師達が美しい音色を奏で始める。
たくさんの人々に見つめられながら、カイルーズとツバキは優雅な動作でゆっくりとステップを踏み始めた。
この場での主役である二人が踊り始めると、周りにいた者達も、それぞれのパートナーと、もしくはパートナーを見つけて踊り始める。
華やかなる舞踏会の、それが幕開けであった。
「まったく、世話が焼ける」
そして、舞踏会広間の壁の隅で、アシェイラ風の宮廷衣に衣装を変えていたレインは、広間中央で踊る妹とカイルーズを見つめながらそう呟き、静かにその場を後にしたのだった。
そんな日々が過ぎ、王族主催の舞踏会を次の日に控えた夜、花粉症に苦しむレインの部屋を訪れる者がいた。
「はっくしゅん、はっくしゅんっ~~~~っ、うううぅ、最悪だ……」
くしゃみが止まらない。鼻水も止まらない。目がかゆくてたまらない。
あきらかに重度の花粉症を発症しているレインは、目の前の青年が無言で差し出した、小瓶に入った不可思議な色をした水を涙のにじむ目で見た。
「その花粉症粉は、他の粉のように水に流しただけでは治らないんだ。これが、解毒水」
瞬間、レインは素早い動きで、青年の……カイルーズの持つ小瓶を奪い取ろうとした。
「駄目、ただじゃ渡さない」
その動きを見越して、スッと音を立てずに自分から距離をとったカイルーズの事を、レインは悪魔だと思った。
「お、お、お前に、この辛さがわかるのか~~~~っ!?」
「分かんないよ、自分で試してないもん」
血を吐くようなレインの叫びを、カイルーズはあっさりと否定した。
「目がかゆくて、死にそうなんだよっ!」
「ふうん」
「鼻水が垂れまくるんだよ!」
「へー」
「くしゃみが止まらないんだっ、~~っくしょんっ!」
「ほうほう」
レインの訴えを律儀にメモするカイルーズは、自分の製作した新作粉の及ぼす効能を調べているようだった。
(な、なんて奴だ。さすが、あのレオンハルト王子の弟)
まったく似ていない二人の兄弟にレインは類似点を見つけていた。
「これを渡してもいいんだけれど、僕の頼みを二つ程きいて欲しいんだ」
「きくきくきくきく! なんでもするから、この花粉症地獄から俺を救ってくれえええええええっ!」
余程辛いのか、レインの声は悲鳴に近い。
「そう、良かった。じゃ、はい」
にっこりとさわやかに笑いかけられながら渡された小瓶を開けると、レインはそれを一気飲みする。
それからしばらくして……。
「……た、助かった」
ぜーぜーと肩で息をしながら、ぐったりとソファの上で横になったレインの向かいのソファに腰かけたカイルーズは、相手の様子の事など気にする事もなく、あっさりとした口調で用件を告げた。
「それで、頼みとはこれなんだけど」
花粉症粉の影響で目の赤みがとれないまま、レインは自分をこんな状況に陥れた張本人がテーブルの上に置いた荷物を広げるのを見た。
「何だ、それ?」
「何って……、ドレスだよ」
「そりゃ、見ればわかるさ。そのドレスが何だって、俺は聞いてるんだよ。ツバキへの贈り物か?」
ツバキにカイルーズからドレスのプレゼントがあるであろう事は、ジェイドから聞いて知っていた。
「それは昨日の内に届けさせたよ。これは……」
「…………ユリエ姉上の分か?」
おそらく、いや、十中八苦そうであろう。そう思いながらレインは、ゆっくりと起き上がり、カイルーズの顔を睨み見た。
「これを彼女に届けてほしい」
カイルーズの申し出を、レインはきっぱりと断った。
「嫌だね、自分で届けろよ」
「それが出来れば苦労しない。会ってももらえないんだ」
「……姉上に何をした?」
唸るように言って剣呑なまなざしをぶつけてくるレインに、その質問には答えず、カイルーズは他の事を口にした。
「レイン殿、君に聞きたい事がある」
「ああ?」
不機嫌そうに返事を返す彼に、カイルーズは真剣な表情でそれを尋ねたのだ。
「ユリエ姫が、前サンジェイラ国王、ミゼール殿を殺そうとした事がある、というのは本当か?」
カイルーズは一瞬で強張ったレインの表情から、それがまぎれもない事実であるという事を悟ったのだった。
「見て見てお姉様、綺麗でしょう?」
美しい青の色彩に金と銀で描かれた刺繍が美しい、花園に咲き乱れる花々のように豪華なドレスを翻してそう笑ったツバキに、ユリエは力なく笑い返した。
「ええ、綺麗よ、ツバキ。このドレスをカイルーズ王子が?」
「昨日贈られたの! こんなに綺麗なドレス、わたくし初めてよ!」
興奮したように頬を紅潮させる妹は、ため息が出る程美しい。
未来の王妃に相応しいであろうこのドレスは、まさに彼女の為にあるような代物だ。しかも、現王位継承者からの、れっきとした贈り物なのである。これ以上の品はないであろう。
(あの人も、ようやくツバキを婚約者と定めたという事ね)
あれ以降、何度も自分との面会を求めてきたカイルーズを無視してきた。ようやく諦めてくれたのだろう。
「お姉様は、明日の舞踏会には何を着て行くの?」
「私は出席しないつもりよ」
「え?」
はっきりと舞踏会の欠席を口にしたユリエの小さな顔を見返し、ツバキは目を瞬かせる。
「着て行くドレスも持っていないし、それに、私が華やかな場所が苦手なの、ツバキも知っているでしょう?」
「でも、たまにはいいじゃない。ドレスだって、今からだって用意できるわよ。行きましょうよ」
ツバキの誘いの言葉にも、ユリエは頑固に首を縦に振る事はなかった。
「きちんとカイルーズ王子のエスコートに従って、お行儀よくするのよ」
そう言って、少し背伸びをしてツバキの髪を手櫛で梳きながら、ユリエは明日の舞踏会の妹の髪型の事を考えていた。
「明日はアシェイラ風に髪を結い上げましょうね。きっと綺麗よ」
そう言って笑う姉の顔が悲しそうなのが、ツバキはとても嫌で仕方なかった。
*****
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今までの舞踏会は、ジェイド王とカイルーズ王子という、二人の王族のみの出席が多かった。極たまに運がいいと女神の息子である美しい王子達の出席があるが、それは本当に稀だ。
でも、今回の舞踏会は、王と王位継承者の他に、他国の王族の出席があるのだ。それが王位継承者の王子、カイルーズの婚約者になるであろう姫君である事は、公然の事実だった。
一体、どんな姫君なのか……?
将来王妃となり、彼らが仕える事になる女性の存在は重要なものだ。
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そんな、ある意味、変な緊張感の漂っている華やかな場に、一人の少女が現れる。
長い黒髪を最新のアシェイラの流行を取り入れた髪型に結い上げた、たおやかだが大輪の花のように美しい娘。
その身に纏う、青色のドレスがとてもよく似合っていた。彼女のスレンダーな体型に合わせたそれは、シンプルなデザインだが、金銀の刺繍をあしらった青色の生地の豪華さとのバランスが見事だ。
うっとりと見とれる、舞踏会に集まった人々の視線の先で、少女はゆっくりと未来の夫であるカイルーズの元へと歩み寄る。
カイルーズは彼女の右手の甲に口づけ、姫君への挨拶をさりげない仕草ですませると、そのまま彼女をエスコートして広間の中央へと移動した。
「なんて、お似合い」
どこからともなく、そのような声が聞こえてくる。
うっとりとしたため息がそこかしこからこぼれる中、この舞踏会の為に広間に集められた楽師達が美しい音色を奏で始める。
たくさんの人々に見つめられながら、カイルーズとツバキは優雅な動作でゆっくりとステップを踏み始めた。
この場での主役である二人が踊り始めると、周りにいた者達も、それぞれのパートナーと、もしくはパートナーを見つけて踊り始める。
華やかなる舞踏会の、それが幕開けであった。
「まったく、世話が焼ける」
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