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ユリエの憂鬱
9-2 運命のプロポーズ
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それよりも早く、ユリエの手がクマ吉のもこもこな柔らかい体を掬い上げていた。
「また会ったわね、おチビさん」
ユリエの膝の上に抱き上げられたクマ吉は、速やかなる立ち去りに失敗し、まさしく、ガーンっといったような顔になっている。
「あなただったのね。ごめんなさいね、眼鏡がなくて、今よく見えないのよ」
その為、クマ吉の顔の近くに顔を寄せて、ユリエはその可愛らしい顔を間近で見つめていた。
ユリエに撫でられながらも、クマ吉は恐る恐るカイルーズの方を見てみる。
ギラリッ
(!!)
大人げないカイルーズは、お邪魔虫になってしまったテディベアに、容赦なく怒りの眼光を浴びせかけていた。
「どうしたの?」
プルプル震えているクマ吉に気づいたユリエがカイルーズを見上げるが、その表情はよくわからない。わからないが、今ここにクマ吉がいてくれて本当に助かった。二人きりだなんて、冗談じゃない。
クマ吉を人数に入れているユリエと違い、カイルーズはユリエの腕に抱かれたクマ吉の存在を無視する事に決めた。
「それで、この間の話の続きだけど……」
おもむろに切り出された話に、ユリエはビクリと肩を揺らす。
「僕は諦めないから」
そして、そのままあっさりと告げられた言葉。ユリエは大きく目を見開く。
「……え?」
問い返すユリエの顔を真っ直ぐに見つめ、カイルーズははっきりと宣言した。
「僕は、君以外の女(ひと)とは結婚しないよ」
「あなた、自分が何を言っているのかわかっているの? 後継者のくせに!」
ユリエは現在の状況も忘れ、ついそう怒鳴ってしまった。
「よくわかっているよ。だから、君が僕の求婚を断ったら、僕は側室を迎える事になるねぇ……。二人の兄弟が女神の子供である以上、この国の後継者として、僕は子供を儲ける義務がある」
唖然としているユリエの目の前で、カイルーズは城の灯りと夜の幻想的な花々をバックに、微笑みを浮かべた。
「でも、王妃は迎えない。その座は永遠に君のものだ」
「そんな……。言ったでしょう? 私は…………」
「うん、全部聞いたよ。レイン殿から」
そう、すべて聞いた。
リュセルとレオンハルトが関わった、サンジェイラ国の”ルルドの葉騒動”。その事で、レオンハルトがユリエの未来を慮り、カイルーズにもジェイドにも報告しなかった闇の部分。
当時、第三王女であったユリエ姫の、ミゼール前王殺害未遂。
その悲しい経緯を、カイルーズはレインから聞き出していた。
「思った通り、君は一途な人だね」
国を想うが故の狂気。
カイルーズの言葉に、ユリエは俯いてささやくように言った。
「一途? そんなんじゃないわ。ただ……、私、……私は」
「うん。サンジェイラを救いたかっただけだよね」
カイルーズの言葉を聞き、ユリエは弾かれたように顔を上げる。せっかくレインに化粧をしてもらって綺麗になっていたのに、その顔は涙でくしゃくしゃになっていた。
「そんなにサンジェイラ国を愛している君に、こんな事言うのは酷かもしれないけれど、サンジェイラ国の事を想うのなら、僕の妃になってよ」
ユリエしか未来の王妃はありえないと言ったアシェイラの王位継承者は、そう言いながら頬を伝う涙を優しく拭った。そして、椅子に座るユリエの前に跪き、忠誠を誓う騎士のように、カイルーズはクマ吉を抱くその手をとる。
「ねえ、いいでしょう?」
今度は、我がままを言う子供のような口調でユリエを見上げた。
「君の事が好きなんだ。お願い、僕の子供を産んで!」
ぐはっ
そのあまりにも直球勝負的な台詞に、ユリエは瞬間、血を吐きそうになった。
「……あなたねぇ、ちょっとその言い方はどうなのよ」
ついつっこみを入れてしまったユリエの顔を見上げたまま、カイルーズは不思議そうな顔をする。
この人の方こそ、一途だ。ユリエはそう考えながら小さく笑った。
「ふふふふ、あはははははっ、負けたわ。完敗よ」
「ユリエ姫」
戸惑うような声を上げるカイルーズを見下ろし、ユリエはささやいた。
「まさか、私の罪を知って、それでもまだ好きだと言ってくる人が現れるなんて思いもしなかった。ふふ、人生って不思議ね。思いもよらない事が起こるわ」
泣き笑いのような表情を浮かべるユリエは、カイルーズを見つめ続ける。
「私でいいの? 私は罪深い人間よ。本当なら、あなたの妻に相応しくない女。きっと、あなたよりサンジェイラ国の事を想い続けるわ」
その言葉の中に、「あははは~、あなたは永遠に二番目よ(ハート)」というのを含ませているユリエにも、カイルーズは負けなかった。
「サンジェイラの事を想う君ごと、悲しい罪を抱えたままの君ごと、僕は愛そう」
ここまでくると、カイルーズの粘り勝ちだ。ユリエは、もう本当に降参するしかなかった。ここまで自分の事を愛してくれる人は、きっとこの先、現れる事はないだろう。
ユリエの過去の罪を認め、ユリエの深すぎるサンジェイラへの愛を知り、それでも、愛していると言った男。
まさに、運命の人だ。
認めざるを得ない。自分も、優しく強く、子供のように我がままなこの青年の事が好きなのだと……。それが愛なのかどうかは、まだユリエにはわからなかったが。
「ユリエ」
初めて名前のみで呼ばれたユリエは、それに柔らかい声で答えた。
「私もあなたが好きよ、カイルーズ王子」
返答を聞いた、カイルーズの漆黒の瞳が喜びに見開かれる。
「こんな私でいいのなら、あなたのものになるわ」
そう言いながら、ユリエは優しくカイルーズの頭を撫でる。
「カイルと……」
髪を梳くユリエの手をとると、カイルーズは熱っぽい眼差しでそう告げた。
「カイルと呼んでくれないか?」
母亡き今、父であるジェイドしか呼ばなくなった愛称。兄や弟にさえ許していない、その名。
「……カイル」
少し照れたようにそう呟くユリエを見つめ、カイルーズは満たされるような感覚に陥る。
そのままゆっくりと立ち上がったカイルーズは、ユリエの座る椅子の背もたれに右手でもたれかかり、その小さな顎に左手を添えた。
ユリエはわずかに仰向きながら、近づいてくる端正な顔を呆然と見つめているしかない。
唇が重なる直前に自然に瞼を落としたユリエは、初めての口づけを、こうしてカイルーズに許したのだった。
(…………)
頭上で交わされる口づけを察し、クマ吉は行儀良く、そのもこもこな両手で目を覆い隠した。
「ユリエ」
長いような短いような、触れるだけの口づけが解かれると、カイルーズはユリエの華奢な体を抱きしめる。(クマ吉ごと)
「カイル」
その背に腕を回して(相手の背中が広い為、添えているだけになったが)、うっとりと名を呼ぶユリエの膝から、クマ吉はなんとか脱出成功する。そのままだったら、二人の間でぎゅうぎゅうに挟まれる所だった。
クマ吉は夜の花園を背景に抱き合う二人を見上げると、ヨタヨタと城の方へと戻って行く。
心なしその足取りは、軽やかで嬉しそうだった。
「また会ったわね、おチビさん」
ユリエの膝の上に抱き上げられたクマ吉は、速やかなる立ち去りに失敗し、まさしく、ガーンっといったような顔になっている。
「あなただったのね。ごめんなさいね、眼鏡がなくて、今よく見えないのよ」
その為、クマ吉の顔の近くに顔を寄せて、ユリエはその可愛らしい顔を間近で見つめていた。
ユリエに撫でられながらも、クマ吉は恐る恐るカイルーズの方を見てみる。
ギラリッ
(!!)
大人げないカイルーズは、お邪魔虫になってしまったテディベアに、容赦なく怒りの眼光を浴びせかけていた。
「どうしたの?」
プルプル震えているクマ吉に気づいたユリエがカイルーズを見上げるが、その表情はよくわからない。わからないが、今ここにクマ吉がいてくれて本当に助かった。二人きりだなんて、冗談じゃない。
クマ吉を人数に入れているユリエと違い、カイルーズはユリエの腕に抱かれたクマ吉の存在を無視する事に決めた。
「それで、この間の話の続きだけど……」
おもむろに切り出された話に、ユリエはビクリと肩を揺らす。
「僕は諦めないから」
そして、そのままあっさりと告げられた言葉。ユリエは大きく目を見開く。
「……え?」
問い返すユリエの顔を真っ直ぐに見つめ、カイルーズははっきりと宣言した。
「僕は、君以外の女(ひと)とは結婚しないよ」
「あなた、自分が何を言っているのかわかっているの? 後継者のくせに!」
ユリエは現在の状況も忘れ、ついそう怒鳴ってしまった。
「よくわかっているよ。だから、君が僕の求婚を断ったら、僕は側室を迎える事になるねぇ……。二人の兄弟が女神の子供である以上、この国の後継者として、僕は子供を儲ける義務がある」
唖然としているユリエの目の前で、カイルーズは城の灯りと夜の幻想的な花々をバックに、微笑みを浮かべた。
「でも、王妃は迎えない。その座は永遠に君のものだ」
「そんな……。言ったでしょう? 私は…………」
「うん、全部聞いたよ。レイン殿から」
そう、すべて聞いた。
リュセルとレオンハルトが関わった、サンジェイラ国の”ルルドの葉騒動”。その事で、レオンハルトがユリエの未来を慮り、カイルーズにもジェイドにも報告しなかった闇の部分。
当時、第三王女であったユリエ姫の、ミゼール前王殺害未遂。
その悲しい経緯を、カイルーズはレインから聞き出していた。
「思った通り、君は一途な人だね」
国を想うが故の狂気。
カイルーズの言葉に、ユリエは俯いてささやくように言った。
「一途? そんなんじゃないわ。ただ……、私、……私は」
「うん。サンジェイラを救いたかっただけだよね」
カイルーズの言葉を聞き、ユリエは弾かれたように顔を上げる。せっかくレインに化粧をしてもらって綺麗になっていたのに、その顔は涙でくしゃくしゃになっていた。
「そんなにサンジェイラ国を愛している君に、こんな事言うのは酷かもしれないけれど、サンジェイラ国の事を想うのなら、僕の妃になってよ」
ユリエしか未来の王妃はありえないと言ったアシェイラの王位継承者は、そう言いながら頬を伝う涙を優しく拭った。そして、椅子に座るユリエの前に跪き、忠誠を誓う騎士のように、カイルーズはクマ吉を抱くその手をとる。
「ねえ、いいでしょう?」
今度は、我がままを言う子供のような口調でユリエを見上げた。
「君の事が好きなんだ。お願い、僕の子供を産んで!」
ぐはっ
そのあまりにも直球勝負的な台詞に、ユリエは瞬間、血を吐きそうになった。
「……あなたねぇ、ちょっとその言い方はどうなのよ」
ついつっこみを入れてしまったユリエの顔を見上げたまま、カイルーズは不思議そうな顔をする。
この人の方こそ、一途だ。ユリエはそう考えながら小さく笑った。
「ふふふふ、あはははははっ、負けたわ。完敗よ」
「ユリエ姫」
戸惑うような声を上げるカイルーズを見下ろし、ユリエはささやいた。
「まさか、私の罪を知って、それでもまだ好きだと言ってくる人が現れるなんて思いもしなかった。ふふ、人生って不思議ね。思いもよらない事が起こるわ」
泣き笑いのような表情を浮かべるユリエは、カイルーズを見つめ続ける。
「私でいいの? 私は罪深い人間よ。本当なら、あなたの妻に相応しくない女。きっと、あなたよりサンジェイラ国の事を想い続けるわ」
その言葉の中に、「あははは~、あなたは永遠に二番目よ(ハート)」というのを含ませているユリエにも、カイルーズは負けなかった。
「サンジェイラの事を想う君ごと、悲しい罪を抱えたままの君ごと、僕は愛そう」
ここまでくると、カイルーズの粘り勝ちだ。ユリエは、もう本当に降参するしかなかった。ここまで自分の事を愛してくれる人は、きっとこの先、現れる事はないだろう。
ユリエの過去の罪を認め、ユリエの深すぎるサンジェイラへの愛を知り、それでも、愛していると言った男。
まさに、運命の人だ。
認めざるを得ない。自分も、優しく強く、子供のように我がままなこの青年の事が好きなのだと……。それが愛なのかどうかは、まだユリエにはわからなかったが。
「ユリエ」
初めて名前のみで呼ばれたユリエは、それに柔らかい声で答えた。
「私もあなたが好きよ、カイルーズ王子」
返答を聞いた、カイルーズの漆黒の瞳が喜びに見開かれる。
「こんな私でいいのなら、あなたのものになるわ」
そう言いながら、ユリエは優しくカイルーズの頭を撫でる。
「カイルと……」
髪を梳くユリエの手をとると、カイルーズは熱っぽい眼差しでそう告げた。
「カイルと呼んでくれないか?」
母亡き今、父であるジェイドしか呼ばなくなった愛称。兄や弟にさえ許していない、その名。
「……カイル」
少し照れたようにそう呟くユリエを見つめ、カイルーズは満たされるような感覚に陥る。
そのままゆっくりと立ち上がったカイルーズは、ユリエの座る椅子の背もたれに右手でもたれかかり、その小さな顎に左手を添えた。
ユリエはわずかに仰向きながら、近づいてくる端正な顔を呆然と見つめているしかない。
唇が重なる直前に自然に瞼を落としたユリエは、初めての口づけを、こうしてカイルーズに許したのだった。
(…………)
頭上で交わされる口づけを察し、クマ吉は行儀良く、そのもこもこな両手で目を覆い隠した。
「ユリエ」
長いような短いような、触れるだけの口づけが解かれると、カイルーズはユリエの華奢な体を抱きしめる。(クマ吉ごと)
「カイル」
その背に腕を回して(相手の背中が広い為、添えているだけになったが)、うっとりと名を呼ぶユリエの膝から、クマ吉はなんとか脱出成功する。そのままだったら、二人の間でぎゅうぎゅうに挟まれる所だった。
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