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風雲は急を告げている
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~???~
「なぜ、力を欲するのか。」
「・・・・。」
「力とは何か?」
「・・・・。」
「貴様はなぜ生きているのか?」
「・・・・。」
「答えなくてもいい、ただ貴様に聞いただけだ。」
「・・・・。」
「どうすれば戦えたのか。」
「はぁはぁはぁ。」
「呼吸が切れている。途切れさすな。」
「はぁーーー!・・・・。」
「まだまだ、時間はある。この問いは答えなどない。言い訳などいらない。頭の中で戦え。」
「・・・・。」
「なぜ逃げた?」
「・・・・。」
「周はなぜ死んだ?」
「・・・・。」
「気を失ったか。今日で丁度1週間。卯月。彼を寝床に運んでやれ。」
「わかりました。・・・暗くて手元が見えずらいですね。うわ、汗とか糞尿とかでべちょべちょです。」
「多少乱暴でも構わん。起きたらまた再開する。」
--------------------------------------
ガッガッガ!
リズム良く岩場を踏みしめ、急激な坂を駆け降りる。小脇に抱えたシルフィーは「もう死にます!死んだほうが楽ですーーー!」と言っている。しかし、それを気にしている暇はなかった。おそらく今回のビッグベアーの群れの出現は魔王軍による調査を兼ねた魔物の配置だ。魔将ギルティア、この魔将は他の魔将たちとは少し違っている。魔将・・・。それは魔王を守る四天王とは違い、文字通り各地に配置された将軍のことだが、通常、身体能力が高いか魔力が高いかに振り分けられる。そして多くの場合が傲慢か欲望に忠実なのだがギルティアはその高い頭脳から魔将となっているとりわけ一番厄介な魔将と言われている。7将の中でも四天王の時代の魔族と称される彼は、何度も魔王から側近として働くように言われているのだが、ことごとくそれを断っているとのことだった。なんでも魔王自身に恨みがあるとか・・・、と言うことを師匠から聞いた。何にせよ、モグラの予測は当たることになる。
「見えたぞ。シルフィー、起きろ。」
「わわ、何ですか!死んだんですか!?」
「見ろ。妖精と魔物が戦っている。」
「へっ!何で!魔物は知能を持たないはずなのに、なんで村を襲撃しているの!?」
「舌をかむなよ。このまま急襲する!」
「でも、モグラさん何も持っていないですよ。」
「これがある・・・。」
モグラは肉切り包丁を見せるとシルフィーはそんなんじゃ無理ですよ。と話すが、モグラは何も聞いていないかのようだ。
「行くぞ!このまま一気に行く!」
左にシルフィーを抱え、右手に肉切り包丁を持ち、モグラは少し出っ張った岩に足の裏を付ける。
「白虎の章、特攻刺突!」
ギュンッと言う音共に岩が砕ける。音が音速を超え、遅れて周囲に木霊する。それを陰から覗くものがいた。
(凄い・・・凄いわ!)
2000年生きる彼女にとってはそれは驚愕に値するものだった。通常、人は人を超えられない。そしてエルフはエルフを超えられない。妖精もそうだ。この世の理から外れることなどできやしない。神は互いに協力させる為それぞれに役割を与えるだけでなく、楔としてその仕組みを作った。しかし、
(彼は人間を超えたのだわ・・・なんという、なんということなの。)
恍惚の笑顔を浮かべ自分の身体を抱きしめる。彼は間違いない。
(世界の歴史を変えるもの!)
かつて魔王を倒してのは誰だった?
勇者ではないことは確かであった。
「なぜ、力を欲するのか。」
「・・・・。」
「力とは何か?」
「・・・・。」
「貴様はなぜ生きているのか?」
「・・・・。」
「答えなくてもいい、ただ貴様に聞いただけだ。」
「・・・・。」
「どうすれば戦えたのか。」
「はぁはぁはぁ。」
「呼吸が切れている。途切れさすな。」
「はぁーーー!・・・・。」
「まだまだ、時間はある。この問いは答えなどない。言い訳などいらない。頭の中で戦え。」
「・・・・。」
「なぜ逃げた?」
「・・・・。」
「周はなぜ死んだ?」
「・・・・。」
「気を失ったか。今日で丁度1週間。卯月。彼を寝床に運んでやれ。」
「わかりました。・・・暗くて手元が見えずらいですね。うわ、汗とか糞尿とかでべちょべちょです。」
「多少乱暴でも構わん。起きたらまた再開する。」
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ガッガッガ!
リズム良く岩場を踏みしめ、急激な坂を駆け降りる。小脇に抱えたシルフィーは「もう死にます!死んだほうが楽ですーーー!」と言っている。しかし、それを気にしている暇はなかった。おそらく今回のビッグベアーの群れの出現は魔王軍による調査を兼ねた魔物の配置だ。魔将ギルティア、この魔将は他の魔将たちとは少し違っている。魔将・・・。それは魔王を守る四天王とは違い、文字通り各地に配置された将軍のことだが、通常、身体能力が高いか魔力が高いかに振り分けられる。そして多くの場合が傲慢か欲望に忠実なのだがギルティアはその高い頭脳から魔将となっているとりわけ一番厄介な魔将と言われている。7将の中でも四天王の時代の魔族と称される彼は、何度も魔王から側近として働くように言われているのだが、ことごとくそれを断っているとのことだった。なんでも魔王自身に恨みがあるとか・・・、と言うことを師匠から聞いた。何にせよ、モグラの予測は当たることになる。
「見えたぞ。シルフィー、起きろ。」
「わわ、何ですか!死んだんですか!?」
「見ろ。妖精と魔物が戦っている。」
「へっ!何で!魔物は知能を持たないはずなのに、なんで村を襲撃しているの!?」
「舌をかむなよ。このまま急襲する!」
「でも、モグラさん何も持っていないですよ。」
「これがある・・・。」
モグラは肉切り包丁を見せるとシルフィーはそんなんじゃ無理ですよ。と話すが、モグラは何も聞いていないかのようだ。
「行くぞ!このまま一気に行く!」
左にシルフィーを抱え、右手に肉切り包丁を持ち、モグラは少し出っ張った岩に足の裏を付ける。
「白虎の章、特攻刺突!」
ギュンッと言う音共に岩が砕ける。音が音速を超え、遅れて周囲に木霊する。それを陰から覗くものがいた。
(凄い・・・凄いわ!)
2000年生きる彼女にとってはそれは驚愕に値するものだった。通常、人は人を超えられない。そしてエルフはエルフを超えられない。妖精もそうだ。この世の理から外れることなどできやしない。神は互いに協力させる為それぞれに役割を与えるだけでなく、楔としてその仕組みを作った。しかし、
(彼は人間を超えたのだわ・・・なんという、なんということなの。)
恍惚の笑顔を浮かべ自分の身体を抱きしめる。彼は間違いない。
(世界の歴史を変えるもの!)
かつて魔王を倒してのは誰だった?
勇者ではないことは確かであった。
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