夜薔薇《ナイト・ローズ》~闇夜に咲く薔薇のように

椎名 将也

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第5章 火焔の王

5 灼熱の巨龍

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「これが、火龍……か?」
 二百メッツェ以上先にそびえ立つ巨大な魔獣の姿を眼にして、バッカスは戦慄と驚愕に震える声で愕然と呟いた。そこには、くすんだ赤銅色しゃくどうしょくの鱗に覆われた巨龍の姿があり、爛々らんらんと輝く金色の眼で周囲を睥睨へいげいしていた。

 頭頂から尾の先までは優に五十メッツェを超え、背中にある大翼を広げた全幅は七十メッツェ以上は確実にあった。
 龍特有の細長い頭部からは何本ものたてがみのようなつのが伸びており、耳まで裂けた巨大な口からは大型の剣のような牙がびっしりと生えそろっていた。縦長の黄色い虹彩のある眼は凶暴さと残忍さに輝き、見る者に圧倒的な畏怖と恐怖を与えていた。
 特筆すべきは赤銅色の巨躯を覆っている魔気であった。全身から立ち上る真紅の魔気は濃い深紅色クリムゾンで、その名の通り凄絶な火焔を纏う巨龍そのものであった。

「やっぱり、混沌龍カオス・ドラゴンの半分の大きさもないんですね。魔気も予想以上に小さいし、あれくらいならバッカスさんでも十分倒せますよ」
「あ、姉御……何を……?」
 笑顔で告げたアトロポスの言葉に、バッカスは愕然として立ち竦んだ。火龍の姿を眼にした瞬間から、彼の全身は圧倒的な恐怖でガクガクと震えていたのだ。

(この人……何を言っているんだ? あの魔気が小さい? 俺でも倒せるって……? あんなの天災と変わらないじゃねえか……?)
 その様子を見ていたクロトーが、微笑みを浮かべながらアトロポスに言った。
「まあ、今回はローズがお手本を見せてあげなさい。まだバッカスには荷が重すぎるみたいよ」
 クロトーが出してくれた助け船にしがみつくように、バッカスが何度も大きく首を縦に振った。

「あ、姉御、お願いします! か、火龍の倒し方を、俺に見せてくださいッ!」
「そうですか……。分かりました。では、よく見ておいてくださいね」
 アトロポスがそう告げた瞬間、火龍がこちらに気づき、金色の虹彩を爛々と輝かせながら振り向いた。そして、鋭い牙に覆われた口を大きく開くと、口腔で深江色クリムゾンの魔素が渦を巻きだした。

衝撃波ブレスが来るわッ! 結界を張るわよッ!」
「行ってきますッ! バッカスさんをお願いしますッ!」
 クロトーが右手に持った魔道杖を高く掲げた瞬間、アトロポスの体が一瞬ブレると消失した。彼女がいた場所の地面が大きく抉られていることを確認すると、クロトーがバッカスを包み込むように防御結界を展開した。直視できないほどの光輝が溢れ、クロトーとバッカスの周囲に半球状の光の結界が出現した。

(消えた……ッ? どこに……!?)
 突然姿を消したアトロポスを探す暇もなく、火龍が放った灼熱の衝撃波ブレスが凄まじい速度で襲いかかってきた。森をも一撃で焼き払うと言われている凄絶な火焔の奔流に、バッカスは結界が張られていることも忘れて思わず顔を庇うように両手をかざした。

「姉御ッ!」
 長い漆黒の髪を舞い上げながら、直系二十メッツェを超える灼熱の奔流の正面にアトロポスが姿を現した。<蒼龍神刀アスール・ドラーク>を高々と上段に構えたアトロポスの後ろ姿を見て、バッカスが絶叫を上げた。
 クロトーが張った防御結界の外にいる・・・・アトロポスの死を、バッカスは絶望の表情で見据えた。

「ハァアアッ!」
 圧倒的な火焔の奔流がアトロポスを呑み込もうとした瞬間、裂帛の気合いとともに<蒼龍神刀アスール・ドラーク>が振り落とされた。
 次の瞬間、<蒼龍神刀アスール・ドラーク>から巨大な漆黒の神刃しんじんが翔破し、火龍の衝撃波ブレス斬った・・・
 二つに裂かれた灼熱の奔流は左右に分かれながら、クロトーの結界を避けて遥か後方で爆発し、轟音とともに大地を震撼させた。

 再び、アトロポスの体がブレながら消失した。アトロポスの姿を見失った火龍は、巨大な翼を広げると粉塵を巻き立てながら羽撃はばたかせ、一気に三十メッツェも上空へ飛び立った。そして、凄まじい牙に覆われた口を開くと、先ほどよりも更に巨大な衝撃波ブレスの奔流をクロトーたちめがけて放った。

 直径三十メッツェを超える灼熱の奔流が、凄まじい速度でクロトーの張る結界に迫った。
「『妖艶なる殺戮ウィッチ・マダー』を舐めるんじゃないわよ!」
 そう告げたクロトーの全身が光輝に包まれ、次の瞬間には光の結界が強度と厚さを倍加させた。
 だが、火龍の火焔はクロトーの結界に届かなかった。膨大な破壊力を秘めた衝撃波ブレスの真横から漆黒の奔流が激突し、跡形もなく呑み込んで消失させたのだ。

「ハァアアッ!」
 上空からアトロポスの気合いがこもった叫びが聞こえた。バッカスが声のした方を見上げると、巨大な両翼を広げたまま火龍がすべての動きを停止していた。
(何だ……? いったい……?)
 不自然な火龍の様子を怪訝な表情をで見つめていたバッカスの目の前に、突然アトロポスの姿が現れた。

「終わりました」
「はあ?」
 満面の笑顔を浮かべながら告げたアトロポスの顔を、バッカスは呆然として見据えた。
 次の瞬間、首のない・・・・火龍の巨体が三十メッツェの上空から落ち、大地に激突した。それに続いて、斬り放された・・・・・・火龍の首が自らの体を追うように地面に落下した。

 ズッシィーン……!!

 落下の衝撃で、大地が鳴動し周囲の大気が震撼した。大きく陥没した地面から、無数の土砂と粉塵が舞い上がり、クロトーの結界めがけて降り注いできた。

「クロトー姉さん、あれ、運べますか?」
 身に降りかかる土砂の塊を<蒼龍神刀アスール・ドラーク>で弾きながら、アトロポスが訊ねた。
「問題ないわ。このうるさい雨が止んだら、収納するわね」
 そう告げると、クロトーは満足そうな笑みを浮かべながら火龍を瞬殺したアトロポスを見つめた。

(な、何なんだ、いったい……? 何が起こったんだ……?)
 いつ、アトロポスが三十メッツェもの上空に移動したのか、どうやって火龍の首を両断したのか、バッカスには何も見えていなかった。
「教えたはずよ。ローズの鎧は彼女の速度と筋力を二百五十倍まで強化できるって……」
 種明かしをするように、クロトーが微笑みながらバッカスに告げた。そして、アトロポスの方を振り向くと、笑いながら訊ねた。
「何倍まで強化したの?」

「たぶん、四十倍くらいです。あ、もちろん、<蒼龍神刀アスール・ドラーク>の魔力増幅は使ってませんよ。混沌龍カオス・ドラゴンの時はクロトー姉さんとの約束を破って、解放しちゃいましたが……」
 ペロッと小さな舌を出しながら、アトロポスがクロトーに向かって言った。
「まあ、天龍クラスが相手なら仕方ないわね。では、煩わしい雨も止んだみたいだし、始めるわよ」
 そう告げると、クロトーは天龍の宝玉がついた魔道杖を右手で頭上に掲げた。

「生命を司る大地の精霊たちよ、すべてのことわりを観相する精霊の王アルカディオスよ! の物を次元の彼方に送りたまえッ! 精霊王アルカディオスの名において、その力を我に与えたまえッ! スピリット・トランスファー!」

 詠唱を唱えると同時に、クロトーの全身が白い光輝に包まれた。その光輝が天龍の宝玉に収斂しゅうれんしていき、黄色い宝玉が直視できないほどの閃光を放ち始めた。
 クロトーが光り輝く宝玉を火龍に向けるように、魔道杖を突き出した。次の瞬間、光輝が閃光の渦を巻きながら火龍を包み込むように広がった。壮絶な光輝の嵐が周囲を席巻すると、次の瞬間には巨大な火龍が跡形もなく消失した。

「な、何が……!?」
 初めて見るクロトーの奇跡に、バッカスは呆然として言葉を失った。五十メッツェを超える火龍が目の前で消え去ったことが、バッカスには信じられなかった。クロトーの転移魔法を初めて眼にした時の自分と同じ反応を示すバッカスを、アトロポスは楽しそうに見つめていた。

「取りあえず、別の次元に送ったのよ。ギルドに戻ったらまた出すから、心配しなくていいわ」
「は……はあ……」
 もはや何か言う気にもなれず、バッカスはため息をつきながらクロトーに返事をした。
(『夜薔薇ナイト・ローズ』といい、『妖艶なる殺戮ウィッチ・マダー』といい、どうしてクラスSってのはこんなに出鱈目でたらめなんだ……? 天災みてえな火龍を目にも見えないうちに瞬殺し、それを別の次元に送ったなんて……)

「クロトー姉さん、全部でいくらくらいになりそうですか?」
「そうね。今までに倒してきたA級やS級魔獣の魔石も別次元に送ってあるから、それらを合わせれば結構いい金額になるんじゃないかしら? でも、混沌龍カオス・ドラゴンの報酬があるから、ローズはもうお金に困ってないでしょう?」
 期待に満ちた眼で見つめてきたアトロポスに向かって、クロトーが苦笑いを浮かべながら答えた。

「いえ、違うんです。ある程度のお金が入るなら、バッカスさんの装備を新調しようかと思って……。竜人ドラゴニートの爪に簡単に貫かれるような鎧じゃ、これから先も安心できないですから……」
「あ、姉御……」
 まさか、アトロポスがそんなことまで考えてくれていたなど、バッカスは思いもしなかった。
(あんな不埒なマネをした俺のことを、ここまで思っていてくれるとは……)

「それもそうね。ならば、今回のお金は二人で分けていいわよ。あたしはローズ以上にお金には困っていないしね」
「クロトー姉さん、いいんですか?」
 白金貨三十万枚もする蒼炎炭鋼石を送ってくれただけでなく、クロトーは前回の混沌龍カオス・ドラゴンの報酬さえすべてアトロポスに譲ってくれたのだった。その上、今回も無償で協力してくれるというクロトーに、アトロポスは感謝とともに驚愕した。

「まあ、可愛いローズのためだしね。バッカス、ローズに感謝しなさいよ!」
「は、はいッ!」
 不意にクロトーから話を振られて、バッカスは叫ぶように答えた。
「何度も口づけをしてもらった上に、鎧まで新調してくれるなんて、当然だと思ったら罰が当たるわよ!」
「も、もちろんです! ありがとうございます、姉御!」
 バッカスがアトロポスに頭を下げた。だが、彼の感謝よりも、アトロポスはクロトーの言葉に固まった。

「ク、クロトー姉さん……。あれは、口づけじゃなくて……、ポーションを飲ませてあげただけ……」
 バッカスに濃厚に舌を絡められたことを思い出すと、アトロポスは首筋まで真っ赤に染まって彼から視線を逸らせた。
(やだ……私、変に意識しちゃって……)
 アトロポスの様子を見て、クロトーがニヤリと悪戯そうな笑みを浮かべた。

「バッカス、今回のお礼として、ローズに大人の口づけのやり方を教えて上げたらどうかしら?」
「クロトーの姉御、それはいい考えっすね……」
「ク、クロトー姉さんッ! バッカスさんも何を言って……ッ!」
 タチの悪い冗談として受け取ったバッカスと違い、アトロポスは恥ずかしさと動揺で真っ赤になりながら叫んだ。その様子を見て、クロトーとバッカスはお互いの顔を見合わせながら声を上げて笑った。

 最強の剣士である『夜薔薇ナイト・ローズ』も、意地悪な大人二人の前では十六歳の小娘に他ならなかった。


 『破魔の迷宮』から東アラミス街道を西に向かって馬を飛ばし、三人は二日後の昼過ぎには冒険者ギルド・ザルーエク支部に到着した。一階の食堂で遅めの昼食を取ると、クロトーは二人を連れてギルドマスター室を訪れた。
「今戻ったわ、アイザック」
「お帰り、姉御。火龍はいたか?」
 アイザックは火龍を倒せたかとは訊ねなかった。予定通り火龍と遭遇しさえすれば、クロトーとアトロポスなら倒せるのは当然だと思ったからである。

「例の方法で運んできたわ。地下の訓練場は空いているかしら?」
「今、盾士クラスCの昇格試験を行っている最中だ。あと一ザンもすれば終わるだろうから、お茶でも飲んで休んでくれ」
 そう告げるとアイザックは執務卓の上の呼び鈴を鳴らして若い女性職員を呼び、お茶を四つ持ってくるように告げた。まだ二十歳前に見えるその女性は、肩で切り揃えた赤い髪を揺らしながらクロトーたちに一礼すると、ギルドマスター室を出て行った。

「初めて見る娘ね。新人?」
「一昨日付で俺の秘書になったセシリアだ。ローズ、以前にお前が昇格試験で戦ったランドルフの妹だ」
「ランドルフさんの? 全然似てませんね?」
 アイザックの紹介に、アトロポスは驚いて訊ねた。剣士クラスB昇格試験の一回戦で戦ったランドルフは、身長二メッツェを超える筋骨隆々とした巨躯であった。アトロポスと同じくらいの身長しかないセシリアとは、似ても似つかなかった。

「父親が違うらしい。勤めていた酒場が潰れて仕事を失った妹に、職を斡旋してくれとランドルフに頼まれたんだ。そこで前から探していた秘書をやらせてみることにした」
「そうなんですか? 可愛い娘ですね。アイザックさんの好みって、ああいった大人しい女の子なんですか?」
 いつも怒られている仕返しをするいい機会だと思い、アトロポスが悪戯そうな笑みを浮かべながら揶揄からかった。だが、百戦錬磨のギルドマスターの前に、アトロポスの目論見は呆気なく玉砕した。

「秘書の仕事は多忙だ。俺のスケジュール管理、ギルド職員の苦情対応、レウルーラ本部との連絡と連携。昇格試験の計画立案と運営補助など……。代わりたければいつでも代わらせてやるぞ、ローズ」
 ギロリとアトロポスを睨みながら、アイザックが淡々とした口調で告げた。
「いえ……、す、すみません」
 アトロポスは身をすくめながら小声で呟くように、慌てて謝罪した。その様子を見ながら、クロトーが笑って言った。

「ところで、アイザック。今、火龍の依頼は何かあるかしら? 一匹丸ごと持って帰ってきたから、全部の部位が揃ってるわよ。ローズがバッサリと首を落としたので、状態も最上に近いわ」
「い、一匹丸ごとだと……?」
 未だかつて、魔獣を丸ごと持ち込んできた冒険者など存在しなかった。まして、全長五十メッツェを超える火龍など、丸ごと持ち込むなどと言う考えさえアイザックは持っていなかった。

「いつものあたしの空間転移魔法よ。今更驚くことじゃないでしょう? それで、火龍の鱗とか牙の依頼はないのかしら?」
「たしか、鱗を持ち帰るというS級依頼があったはずだ。報酬は鱗一枚につき、白金貨二百枚だったか?」
 横に座る『妖艶なる殺戮ウィッチ・マダー』の横顔を見ながらため息をつくと、アイザックが答えた。今更、クロトーのやることに驚いていたら、体がいくつあっても足りないとアイザックは考えた。

「それならば、鱗だけでも百枚以上あるから、二万枚は確実ね。ローズ、ドゥリンが必要だと言ったのは、火龍の皮と宝玉だったわよね?」
「はい、クロトー姉さん」
 アトロポスの返事に頷くと、クロトーが続けた。
「皮はおそらく剣の持ち手と鞘に使うはずね。ならば、鞘には背中の部分の固い皮を、持ち手には腹の部分の柔らかい皮がいいわね。それと宝玉は魔石を削って作るから、魔石の中心部を少し大きめにもらいましょう。それでいいかしら?」
 クロトーの提案に、アトロポスが補足するように告げた。

「クロトー姉さん、バッカスさんの鎧を造る部分はどうしますか?」
火龍の革鎧フレイムドラーク・ハルナスなら、新たに特注するよりも『銀狼の爪』にいい物がたくさんあるわよ。必要なら、あたしが魔力の追加付与をしてあげるから、好きな物を買ってきなさい。火龍や他の魔獣の魔石は後であたしがアイザックに渡しておくから、二人は鎧を選びに行ってきなさい」
「分かりました。では、お言葉に甘えてそうします。クロトー姉さん、後はお願いしますね」
 そう告げると、アトロポスは席を立ってクロトーとアイザックに向かって頭を下げた。呆然と話を聞いていたバッカスも、慌てて席を立ち二人に頭を下げた。

「では、行きましょうか、バッカスさん」
「はい、姉御……。では、クロトーの姉御、ギルマス、失礼します」
 部屋の扉を開けた二人は、お茶を運んできたセシリアに一礼すると、ギルドマスター室を後にした。
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