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29.次なる真実
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王都に戻ったのはそれから七日後だった。
一回だけ来たことのある場所へ日没直前に到着したときには、アイリーンやミミィたちが出迎えに来てくれていた。
そうだ。
私は二つ目の違和感の正体に気づいた。
パーティとして行動していたはずなのに、アイリーンとミミィがいなかったんだ。でも、二人は笑顔で私を出迎えてくれている。
嫌われたわけじゃない。
「おかえりなさいです……!!」
「ようやく戻ってきたわね」
ホッとした表情のミミィと、私を待ってましたという頷きで出迎えてくれたアイリーン。ジェイドさんにも迷惑をかけたけれど、二人にも迷惑をかけてたのをわかっていたから、いの一番に頭を下げる。
「本当にごめんなさい」
そんな私を大丈夫と優しく撫でてくれたアイリーン。
やっぱり最初に会ったときと同じような、そして長女のような温かさが感じられた。
「大丈夫。私たちはあなたが戻ってくるって、確信していたから」
「はい、本当です。それよりもジェイ……――――」
「お前ら!!」
クスリと笑ってミミィがなにかを言いかけるが、張本人に止められた。
「事実でしょう? なに恥ずかしがってるのかしらね?」
しかし、レオンさんと同じようにアイリーンもシレっとした表情で続きを言おうとしたけれど、ジェイドさんのばつが悪そうな顔に仕方ないわねと肩をすくめるだけにして、本来、言おうとしていたわけではないことを、私の手を握りながら言った。
「私たちもいろいろ話したいことがあるけれど、またあとね。先に陛下たちが呼んでいるから」
あぁ。そうだったなぁ。
少し憂鬱な気分だけれど、行くしかないよねぇ。
アイリーンたちと別れた後に、前に入った会議室のような場所に通された。すでに私たちが帰ってくることは知らされていたようで、国王陛下やニコラス殿下、ユリウスさんが揃っていた。
三人の目の前の席に案内され、ほかの事務方さんたちが出ていった後、陛下が口を開いた。
「魔王ガープに捕らわれていたと聞くが、身体に変化はないか」
その質問にはいと頷く。
ジェイドさんやレオンさんにも同じことを聞かれたけれど、本当に体調は良好だ。
「あちらはどんな感じだったか」
「そうですね。実際にはあるんですけれど、“色がない世界”っていう感じでした」
うーん。ほかになんて言えばいいんだろうねぇ。
もうちょっと違った表現がわからなくて、そう私は例えると、ニコラス殿下が興味深そうに身を前に乗りだした。
「それは瘴気が強すぎて、か」
多分、そう。
詳しくは教えてもらえなかったけれど、あの濃さの瘴気はこちらから見ると、異常なまでの濃さだ。私はしっかりと頷いて、もう少し補足をする。
「それに魔王が復活する際に出現した魔物は、各地で目撃された“新種の魔物”と同じ“色”を纏っていました」
「“色”か」
国王陛下もニコラス殿下も目を瞠った。
魔王自体が存在していたことにも驚いているだろうけれど、“魔王固有”の“色”があり、魔王が作りだした魔物にもその“色”があるということまでは知らなかったのだろう。
まあ、偉そうに言う私だってあの戴冠式を見ていなかったら、気づかなかっただろうけれどね。
「はい、色です。なので、魔王ガープが消えた今、あの魔王由来の“新種の魔物”が出るおそれはほぼないと思われます」
だから、魔王ガープが完全に封印されたイコール“その色を纏っている”、“魔王ガープ由来の”魔物はもういない、はず。私の推測にレオンさんも同じだと同意する。
「それについては俺からも。旧タプ城西部の森で魔物の群と交戦しておりましたが、彼女が解放された時刻とほぼ同じときに奴らも自然に消滅しました」
この国を統べる二人は頷きつつも考えこんでいた。
魔王ガープが消滅したといっても、ほかの魔王が封印されているとは限らない。現に王都に戻ってくるまでの道中、魔物の被害に苦しんでいる人たちを見かけた。まだこの世界に魔物は存在する。今後、どんなことが起こるかわからない。今回みたいに私に限らず、だれかが誘拐されるかもしれない。
けれども、今は一人の魔王を封じこめることができた。
私ぐらいはホッとしてもいいのか。
深く考えこんでいる二人にユリウスさんは今から考えたってしょうがないじゃないですかという。
「少なくとも今のところはですが。ミデュア卿も塔で魔道具での観測をしながら、似たようなことを言っていましたので、それは正しいことだと思います」
ミデュア卿って……――――エリックさんか。やっぱり呼び名がコロコロ変わる貴族制度は難しいけれど、これからある程度は覚えていったほうがいいのかな。
「そうか……そうだな。今回の“事件”の黒幕は魔王ガープであり、ヤツを封印した以上、次の魔王が出てくるまでは落ちついたと考えていいな」
今回の件について、これ以上うだうだ考えってしょうがない。
そう考えたらしい国王の宣言に頷くニコラス殿下とユリウスさん。
私もこれでいいんだと納得することにした。
とりあえず予想外の展開にはなったけれど、ちゃんと新種の魔物について調査、封印ができたので、きちんと“報酬”を支払ってもらえることになったけれど、いろいろな手続きがあるせいでまた明日以降ということになった。
国王陛下たちとの会談を終えた私は、レオンさんとジェイドさんと一緒に廊下を歩いていたんだけれど、そういえばと足を止めた。
「もし可能であればエリックさんに会いに行きたいです」
私の言葉にジェイドさんもレオンさんも驚いていた。
そうだよね。
最初に会ったときからあまりいい印象を私たちは抱いてなかったもんね。
「ミミィは少し苦手みたいですが、今回、いろいろと手伝ってくださったようなので」
「そうだな」
そう。今回はいろいろお世話になった。
道のりを設定したのも、私を助けに来るときにジェイドさんが使った魔道具を作ってくれたのもエリックさんだと聞いている。
お礼を言うのはタダだ。
そう言うと、苦笑いしたレオンさんはこの時間なら塔にいるんじゃないと案内してくれた。
エリックさんのねぐらに足を踏みいれた私は、その魔道具の多さに圧倒されていた。でも、なんか不思議と居心地がいいような気がするのは気のせいかな……?
「……こんなところだが、くつろいでいってくれ」
私たちの来訪をどう受け止めているのか、エリックさんは無表情で私たちを招きいれた。魔道具の研究家?だからだろうか、魔界と同じくらいの魔力が漂っていた。
「先日はすまなかった」
魔法でお茶を淹れたあとに言われた言葉に、私は首を傾げざるをえなかった。
どの部分に対しての謝罪なんだろうか。
「いきなり声を荒げた挙句に、仲間に失礼なことを言ったことだ」
彼の謝罪部分にああ、なるほどと理解はできたけれど……――
「なるほど、それでしたか。前半はともかく、後半は本人に言ってください」
いや、後半は私が知る限り、ミミィに対してだろう。
私に謝罪されたところでどうにもならないよ。
「嫌われてないだろうか」
なぜかしょんぼりとする犬の耳が見えるのは気のせいだろうか。
なんとなく大型犬の気配が。
「どうでしょう。彼女の経歴についてはご存じですか?」
正直、わからない。
もちろん口ぶり的には嫌われてないと思うけれど、本心はわからない。
私の問いかけにエリックさんは頷く。
「彼女はそのせいで人を最初は信用しないことが多かったんですけれど、最近はだいぶ初対面でも信用しはじめようとしていたんです。だから、その責任は取ってくださいね」
多分、そんな気がする。
だからレオンさんとも仲良くやっていたし、ほかの騎士さんたちとも仲良くなっていた。
アイリーンみたいな迫力はないけれど、精いっぱいにっこりすると、エリックさんの顔は引きつっていた。
それはそうとここに来た目的を思いだした。
「それより、嫌々だったかもしれないですけれど、こちらこそありがとうございました」
今回の“依頼”についての協力を感謝すると、気にするなと笑う。
あれ、この人笑うんだ。
「楽しそうだったから、惜しみなく手伝わせてもらった」
へ?
多分今の私は間抜けな顔をしてるんじゃないかな。そんな私を放っておいて、エリックさんは続ける。
「俺は持っている魔力のせいで、ヒトと関わるのが嫌いなんだ。正確にいえば、ヒトの魔力を見れるのが怖くて、関わりあいになりたくない」
「エリック、あの話をしたらどうなんだ。彼女にはその資格がある」
「……――はぁ。わかったよ」
まどろっこしい表現にレオンさんがしびれを切らしたようだ。
彼の催促にエリックさんはため息をついて、私の目をまっすぐに見た。
「俺の家、ミデュア侯爵家は代々、国のあってはならない闇を葬り去ってきた家だ」
一回だけ来たことのある場所へ日没直前に到着したときには、アイリーンやミミィたちが出迎えに来てくれていた。
そうだ。
私は二つ目の違和感の正体に気づいた。
パーティとして行動していたはずなのに、アイリーンとミミィがいなかったんだ。でも、二人は笑顔で私を出迎えてくれている。
嫌われたわけじゃない。
「おかえりなさいです……!!」
「ようやく戻ってきたわね」
ホッとした表情のミミィと、私を待ってましたという頷きで出迎えてくれたアイリーン。ジェイドさんにも迷惑をかけたけれど、二人にも迷惑をかけてたのをわかっていたから、いの一番に頭を下げる。
「本当にごめんなさい」
そんな私を大丈夫と優しく撫でてくれたアイリーン。
やっぱり最初に会ったときと同じような、そして長女のような温かさが感じられた。
「大丈夫。私たちはあなたが戻ってくるって、確信していたから」
「はい、本当です。それよりもジェイ……――――」
「お前ら!!」
クスリと笑ってミミィがなにかを言いかけるが、張本人に止められた。
「事実でしょう? なに恥ずかしがってるのかしらね?」
しかし、レオンさんと同じようにアイリーンもシレっとした表情で続きを言おうとしたけれど、ジェイドさんのばつが悪そうな顔に仕方ないわねと肩をすくめるだけにして、本来、言おうとしていたわけではないことを、私の手を握りながら言った。
「私たちもいろいろ話したいことがあるけれど、またあとね。先に陛下たちが呼んでいるから」
あぁ。そうだったなぁ。
少し憂鬱な気分だけれど、行くしかないよねぇ。
アイリーンたちと別れた後に、前に入った会議室のような場所に通された。すでに私たちが帰ってくることは知らされていたようで、国王陛下やニコラス殿下、ユリウスさんが揃っていた。
三人の目の前の席に案内され、ほかの事務方さんたちが出ていった後、陛下が口を開いた。
「魔王ガープに捕らわれていたと聞くが、身体に変化はないか」
その質問にはいと頷く。
ジェイドさんやレオンさんにも同じことを聞かれたけれど、本当に体調は良好だ。
「あちらはどんな感じだったか」
「そうですね。実際にはあるんですけれど、“色がない世界”っていう感じでした」
うーん。ほかになんて言えばいいんだろうねぇ。
もうちょっと違った表現がわからなくて、そう私は例えると、ニコラス殿下が興味深そうに身を前に乗りだした。
「それは瘴気が強すぎて、か」
多分、そう。
詳しくは教えてもらえなかったけれど、あの濃さの瘴気はこちらから見ると、異常なまでの濃さだ。私はしっかりと頷いて、もう少し補足をする。
「それに魔王が復活する際に出現した魔物は、各地で目撃された“新種の魔物”と同じ“色”を纏っていました」
「“色”か」
国王陛下もニコラス殿下も目を瞠った。
魔王自体が存在していたことにも驚いているだろうけれど、“魔王固有”の“色”があり、魔王が作りだした魔物にもその“色”があるということまでは知らなかったのだろう。
まあ、偉そうに言う私だってあの戴冠式を見ていなかったら、気づかなかっただろうけれどね。
「はい、色です。なので、魔王ガープが消えた今、あの魔王由来の“新種の魔物”が出るおそれはほぼないと思われます」
だから、魔王ガープが完全に封印されたイコール“その色を纏っている”、“魔王ガープ由来の”魔物はもういない、はず。私の推測にレオンさんも同じだと同意する。
「それについては俺からも。旧タプ城西部の森で魔物の群と交戦しておりましたが、彼女が解放された時刻とほぼ同じときに奴らも自然に消滅しました」
この国を統べる二人は頷きつつも考えこんでいた。
魔王ガープが消滅したといっても、ほかの魔王が封印されているとは限らない。現に王都に戻ってくるまでの道中、魔物の被害に苦しんでいる人たちを見かけた。まだこの世界に魔物は存在する。今後、どんなことが起こるかわからない。今回みたいに私に限らず、だれかが誘拐されるかもしれない。
けれども、今は一人の魔王を封じこめることができた。
私ぐらいはホッとしてもいいのか。
深く考えこんでいる二人にユリウスさんは今から考えたってしょうがないじゃないですかという。
「少なくとも今のところはですが。ミデュア卿も塔で魔道具での観測をしながら、似たようなことを言っていましたので、それは正しいことだと思います」
ミデュア卿って……――――エリックさんか。やっぱり呼び名がコロコロ変わる貴族制度は難しいけれど、これからある程度は覚えていったほうがいいのかな。
「そうか……そうだな。今回の“事件”の黒幕は魔王ガープであり、ヤツを封印した以上、次の魔王が出てくるまでは落ちついたと考えていいな」
今回の件について、これ以上うだうだ考えってしょうがない。
そう考えたらしい国王の宣言に頷くニコラス殿下とユリウスさん。
私もこれでいいんだと納得することにした。
とりあえず予想外の展開にはなったけれど、ちゃんと新種の魔物について調査、封印ができたので、きちんと“報酬”を支払ってもらえることになったけれど、いろいろな手続きがあるせいでまた明日以降ということになった。
国王陛下たちとの会談を終えた私は、レオンさんとジェイドさんと一緒に廊下を歩いていたんだけれど、そういえばと足を止めた。
「もし可能であればエリックさんに会いに行きたいです」
私の言葉にジェイドさんもレオンさんも驚いていた。
そうだよね。
最初に会ったときからあまりいい印象を私たちは抱いてなかったもんね。
「ミミィは少し苦手みたいですが、今回、いろいろと手伝ってくださったようなので」
「そうだな」
そう。今回はいろいろお世話になった。
道のりを設定したのも、私を助けに来るときにジェイドさんが使った魔道具を作ってくれたのもエリックさんだと聞いている。
お礼を言うのはタダだ。
そう言うと、苦笑いしたレオンさんはこの時間なら塔にいるんじゃないと案内してくれた。
エリックさんのねぐらに足を踏みいれた私は、その魔道具の多さに圧倒されていた。でも、なんか不思議と居心地がいいような気がするのは気のせいかな……?
「……こんなところだが、くつろいでいってくれ」
私たちの来訪をどう受け止めているのか、エリックさんは無表情で私たちを招きいれた。魔道具の研究家?だからだろうか、魔界と同じくらいの魔力が漂っていた。
「先日はすまなかった」
魔法でお茶を淹れたあとに言われた言葉に、私は首を傾げざるをえなかった。
どの部分に対しての謝罪なんだろうか。
「いきなり声を荒げた挙句に、仲間に失礼なことを言ったことだ」
彼の謝罪部分にああ、なるほどと理解はできたけれど……――
「なるほど、それでしたか。前半はともかく、後半は本人に言ってください」
いや、後半は私が知る限り、ミミィに対してだろう。
私に謝罪されたところでどうにもならないよ。
「嫌われてないだろうか」
なぜかしょんぼりとする犬の耳が見えるのは気のせいだろうか。
なんとなく大型犬の気配が。
「どうでしょう。彼女の経歴についてはご存じですか?」
正直、わからない。
もちろん口ぶり的には嫌われてないと思うけれど、本心はわからない。
私の問いかけにエリックさんは頷く。
「彼女はそのせいで人を最初は信用しないことが多かったんですけれど、最近はだいぶ初対面でも信用しはじめようとしていたんです。だから、その責任は取ってくださいね」
多分、そんな気がする。
だからレオンさんとも仲良くやっていたし、ほかの騎士さんたちとも仲良くなっていた。
アイリーンみたいな迫力はないけれど、精いっぱいにっこりすると、エリックさんの顔は引きつっていた。
それはそうとここに来た目的を思いだした。
「それより、嫌々だったかもしれないですけれど、こちらこそありがとうございました」
今回の“依頼”についての協力を感謝すると、気にするなと笑う。
あれ、この人笑うんだ。
「楽しそうだったから、惜しみなく手伝わせてもらった」
へ?
多分今の私は間抜けな顔をしてるんじゃないかな。そんな私を放っておいて、エリックさんは続ける。
「俺は持っている魔力のせいで、ヒトと関わるのが嫌いなんだ。正確にいえば、ヒトの魔力を見れるのが怖くて、関わりあいになりたくない」
「エリック、あの話をしたらどうなんだ。彼女にはその資格がある」
「……――はぁ。わかったよ」
まどろっこしい表現にレオンさんがしびれを切らしたようだ。
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