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4.魔女の化粧水
遠い日の記憶
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ある年の冬――
外は凍えそうなくらい寒いのに、その部屋の中の温度は真夏のように高かった。
部屋の中には一人の女性と一人の少女。どちらも柔らかいピンク色の髪で、血のつながりがあるのがわかるくらい似た顔立ちだった。女性はこの国で一、二を争うほどの腕を持つ調香師であり、少女はその女性に弟子入りして故郷を離れ、この場所まで来ていた。
少女は日々、様々な調香技術を学んでいて、現在は調香製品と呼ばれる精油やハーブを使った製品を学んでいるところである。
部屋は暑いにもかかわらず、二人は長そでを着ている。そんな彼女たちは湯気が立っている鍋を一生懸命かき混ぜていた。かまどの火からおろしたての鍋の中では、白い粘性のある液体状のものがゆっくりと混ざっていく様子がうかがえる。
「おばさま、こんな感じですか?」
「ええ、そうね。もうちょっとかき混ぜましょう――ゆっくりと」
「はい!!」
年上の女性に支えられながら少女は小枝が束ねられた泡だて器を使ってゆっくりと、しかし、しっかりとかき混ぜているが……――――
「熱っ!」
鍋の中の液体が跳ね上がり、少女の右手についてしまう。
驚いた少女は思わず泡だて器から手を放してしまうが、女性のほうは驚かず、やさしく彼女が手放した泡だて器で混ぜながら言う。
「あらあら、ここから先は私がするから、ドーラはしっかりと水で洗って、冷やしてきなさい」
「はぁい」
少女は部屋の裏手にある井戸から水をくみ上げ、桶に入れ、言われた通り、手をしっかりと洗った後にもう一度くみ上げた水で手を冷やす。もう雪が降らない季節とはいえ、この公都の冬は寒い。
部屋にいたときは感じなかった寒さが水で冷やしている手や足元から一気に身に染みる。フェオドーラは覚悟を決めてここに来たはずなのに、くじけそうになっていた。
「う゛うぅ――」
故郷では両親が待っている。別にこんなつらい思いをしてまで調香師にならなくてもいいんじゃないか。
そう思った彼女は自然と泣いてしまったが、しばらくして落ち着いた後、自分が決めた道だったと思い出す。そのころには慣れてきたのか、寒さがおさまっていた。
「大丈夫?」
「うん」
しばらくして先ほどまで一緒に作業していた女性――少女にとって叔母にあたる人が作業部屋から出てきて、差し出された少女の手の様子を見ると、少し赤みが残っていたものの、専門の医者のもとへ行かなければならないほどではない。
「そう――――大丈夫そうね。じゃあ、こちらにいらっしゃいな」
「はぁい」
叔母エリザベータは彼女を手招きしてこちらに来るように促した。
ドーラは桶に入っていた水を捨て、叔母の後について部屋に入る。
叔母がいたのは精油が入った鍵付きの引き出しの前。そこで待ってなさいなと言われた彼女はいつも叔母が作業する机の前の椅子に座る。
彼女の元に戻ってきた叔母が褐色の小瓶を持っていて、その小瓶から数滴、彼女の赤くなった部分につける。
いつも行う民間治療。
ラベンダーの精油はやけどによく効くのだ。そもそもアロマセラピーのもとになったのは、この効能によるものだった。
「どう? ひりひりする?」
「ううん」
「ならよかった。とりあえず、あなたが混ぜていた分はもうわけ終わったから、部屋でお茶でも飲みましょう」
ラベンダー精油のもう一つの人に対する効能。
穏やかなフローラル調の香りによる精神の安定化。
これもまた古くから知られ、栽培が盛んな地域では束ねたり、花だけを集めて布でくるんだりして部屋に飾ることが多い。
その穏やかな香りをかいだドーラは先ほどまで心細かったものが落ち着いていく。
それにダメ押しするかのように、叔母が淹れてくれたハーブティーはカモミールやジンジャーなどの冬らしい温かみの感じるものだった。
翌日、昨日の失敗からすっかり立ち直ったドーラは、その続きの作業をするために少し薄暗い部屋にいた。
「さあ、今回の石鹸はどんな感じで出来上がっているかな?」
「できているといいなぁ」
「そうねぇ」
目の前の棚には両手でやっと持てる木箱があった。それを昨日はエリザベータ一人で持ち上げたが、今日はフェオドーラもいる。二人で棚から作業室まで運び、ふたを取り除く。
「あらまぁ……――」
「え、そんなぁ!」
箱の中に入れられた枠の中身を見て、エリザベータはそこまで驚かなかったものの、フェオドーラは明らかにがっかりしていた。
普段、エリザベータが売っているものに比べて不格好だったのだ。
中にはほとんど固まっていないものあった。
「どうやらあなたがびっくりしたのにつられて、“生地もびっくりしちゃった”のね」
生地。
それは、石鹸の原料を混ぜわせたもの。混ぜ合わせて、きちんと固まったものをトレースというが、うまく混ぜられなかったりして固まらず、トレースが出なかったときの比喩表現で“生地もびっくりしちゃった”と言われることがある。
フェオドーラは今にも泣きそうだったのでおどけてエリザベータがそう言うが、収まる様子はない。
「そんな顔をしないの。大丈夫よ。また作り直せばいいんだから。とりあえず今日は浸出油から作り直しましょうか」
「はい」
失敗しても、再利用する方法はある。あとでこっそりドーラの好奇心を刺激しないようにそれをしようと決めたエリザベータは、先にフェオドーラが楽しみにしている石鹸づくりを再開させなきゃと浸出油を作ることにした。
* * * * * *
調香技術のすべてを教えてもらった叔母がいなくなってからもう五年ちょっと。
今ではドーラ一人でも石鹸づくりができるようにはなったのだが――
「久しぶりの石鹸づくりだな。なかなか暑いときはやれんからな」
そう。作業中の部屋の温度が高温になるこの作業は冬場にしかやりたくないもの。
それには同居人、ミールの手伝いがどうしても必要になっている。
叔母の代ではほんの少量しか作る必要がなかったものの、今ではひとたび店頭で売り出せばすぐに完売してしまうほどの人気商品のため、一度に仕込む量が多くなってしまったから。
だから、物理的に彼の力が必要だったのだ。
外は凍えそうなくらい寒いのに、その部屋の中の温度は真夏のように高かった。
部屋の中には一人の女性と一人の少女。どちらも柔らかいピンク色の髪で、血のつながりがあるのがわかるくらい似た顔立ちだった。女性はこの国で一、二を争うほどの腕を持つ調香師であり、少女はその女性に弟子入りして故郷を離れ、この場所まで来ていた。
少女は日々、様々な調香技術を学んでいて、現在は調香製品と呼ばれる精油やハーブを使った製品を学んでいるところである。
部屋は暑いにもかかわらず、二人は長そでを着ている。そんな彼女たちは湯気が立っている鍋を一生懸命かき混ぜていた。かまどの火からおろしたての鍋の中では、白い粘性のある液体状のものがゆっくりと混ざっていく様子がうかがえる。
「おばさま、こんな感じですか?」
「ええ、そうね。もうちょっとかき混ぜましょう――ゆっくりと」
「はい!!」
年上の女性に支えられながら少女は小枝が束ねられた泡だて器を使ってゆっくりと、しかし、しっかりとかき混ぜているが……――――
「熱っ!」
鍋の中の液体が跳ね上がり、少女の右手についてしまう。
驚いた少女は思わず泡だて器から手を放してしまうが、女性のほうは驚かず、やさしく彼女が手放した泡だて器で混ぜながら言う。
「あらあら、ここから先は私がするから、ドーラはしっかりと水で洗って、冷やしてきなさい」
「はぁい」
少女は部屋の裏手にある井戸から水をくみ上げ、桶に入れ、言われた通り、手をしっかりと洗った後にもう一度くみ上げた水で手を冷やす。もう雪が降らない季節とはいえ、この公都の冬は寒い。
部屋にいたときは感じなかった寒さが水で冷やしている手や足元から一気に身に染みる。フェオドーラは覚悟を決めてここに来たはずなのに、くじけそうになっていた。
「う゛うぅ――」
故郷では両親が待っている。別にこんなつらい思いをしてまで調香師にならなくてもいいんじゃないか。
そう思った彼女は自然と泣いてしまったが、しばらくして落ち着いた後、自分が決めた道だったと思い出す。そのころには慣れてきたのか、寒さがおさまっていた。
「大丈夫?」
「うん」
しばらくして先ほどまで一緒に作業していた女性――少女にとって叔母にあたる人が作業部屋から出てきて、差し出された少女の手の様子を見ると、少し赤みが残っていたものの、専門の医者のもとへ行かなければならないほどではない。
「そう――――大丈夫そうね。じゃあ、こちらにいらっしゃいな」
「はぁい」
叔母エリザベータは彼女を手招きしてこちらに来るように促した。
ドーラは桶に入っていた水を捨て、叔母の後について部屋に入る。
叔母がいたのは精油が入った鍵付きの引き出しの前。そこで待ってなさいなと言われた彼女はいつも叔母が作業する机の前の椅子に座る。
彼女の元に戻ってきた叔母が褐色の小瓶を持っていて、その小瓶から数滴、彼女の赤くなった部分につける。
いつも行う民間治療。
ラベンダーの精油はやけどによく効くのだ。そもそもアロマセラピーのもとになったのは、この効能によるものだった。
「どう? ひりひりする?」
「ううん」
「ならよかった。とりあえず、あなたが混ぜていた分はもうわけ終わったから、部屋でお茶でも飲みましょう」
ラベンダー精油のもう一つの人に対する効能。
穏やかなフローラル調の香りによる精神の安定化。
これもまた古くから知られ、栽培が盛んな地域では束ねたり、花だけを集めて布でくるんだりして部屋に飾ることが多い。
その穏やかな香りをかいだドーラは先ほどまで心細かったものが落ち着いていく。
それにダメ押しするかのように、叔母が淹れてくれたハーブティーはカモミールやジンジャーなどの冬らしい温かみの感じるものだった。
翌日、昨日の失敗からすっかり立ち直ったドーラは、その続きの作業をするために少し薄暗い部屋にいた。
「さあ、今回の石鹸はどんな感じで出来上がっているかな?」
「できているといいなぁ」
「そうねぇ」
目の前の棚には両手でやっと持てる木箱があった。それを昨日はエリザベータ一人で持ち上げたが、今日はフェオドーラもいる。二人で棚から作業室まで運び、ふたを取り除く。
「あらまぁ……――」
「え、そんなぁ!」
箱の中に入れられた枠の中身を見て、エリザベータはそこまで驚かなかったものの、フェオドーラは明らかにがっかりしていた。
普段、エリザベータが売っているものに比べて不格好だったのだ。
中にはほとんど固まっていないものあった。
「どうやらあなたがびっくりしたのにつられて、“生地もびっくりしちゃった”のね」
生地。
それは、石鹸の原料を混ぜわせたもの。混ぜ合わせて、きちんと固まったものをトレースというが、うまく混ぜられなかったりして固まらず、トレースが出なかったときの比喩表現で“生地もびっくりしちゃった”と言われることがある。
フェオドーラは今にも泣きそうだったのでおどけてエリザベータがそう言うが、収まる様子はない。
「そんな顔をしないの。大丈夫よ。また作り直せばいいんだから。とりあえず今日は浸出油から作り直しましょうか」
「はい」
失敗しても、再利用する方法はある。あとでこっそりドーラの好奇心を刺激しないようにそれをしようと決めたエリザベータは、先にフェオドーラが楽しみにしている石鹸づくりを再開させなきゃと浸出油を作ることにした。
* * * * * *
調香技術のすべてを教えてもらった叔母がいなくなってからもう五年ちょっと。
今ではドーラ一人でも石鹸づくりができるようにはなったのだが――
「久しぶりの石鹸づくりだな。なかなか暑いときはやれんからな」
そう。作業中の部屋の温度が高温になるこの作業は冬場にしかやりたくないもの。
それには同居人、ミールの手伝いがどうしても必要になっている。
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