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四話

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『つ、ついに!やったわ!成し遂げたわ!私の夢の第一歩を!』

私はフィグネリア・マーリン。グリセラル女王候補なの。でも色々あって桜場雅徳と王の座を取り合うことになったの・・・そんなことはどうでもいいわ!そんなことより自己紹介の続きをしないとね。

私には、一人の友達と約束した一つの夢があってねその夢っていうのは・・・・・知りたい?

うんうん!知りたい!そうよねー知りたいわよねー!
仕方ないわねー!教えてあげましょう!

コホンッ・・・私達の夢、それは、この世の全種族が争いなく幸せな国にする事。

そんな夢のまた夢のようなものよ。

でも私はそんな夢が叶ったらいいなと思ってる。いや、絶対に叶うと信じてるの

それでね!今日!やっとその夢の第一歩が叶ったの!

その夢の第一歩が『他国と貿易をする』ということなの

この世の中では、どこの国も相手の国を敵対視してて、貿易などの交流が全く行われてないの

だから、私が初めて!この世の中で貿易を行った人物なの!凄いでしょ!

ふふーん!もっと褒めてもいいのよ?

何か質問あるの?いいわよ、聞いてあげる

うんうん、『その友達とは誰なのか』ね。

うーん、その友達ね、教えていいのかしら。

まあいいでしょう。その娘は『シシワタ・モモカ』私は、モモって読んでるわ。

そういえば、モモカもマサノリと同じニホンってとこからきたって言ってたわね。あの二人に何の関係があるのでしょうか?

彼女はとっても可愛くて、美人で人前に出ても恥ずかしく無いほどなのに、私以外の前ではフードを被っているわ何ででしょうね。恥ずかしいからですかね?可愛いわね、ちくしょー

私とモモは小さい時からの仲で、ずっと一緒に居たわ。
ご飯の時も出掛ける時もお風呂の時も寝る時もずっと一緒だったわ。

でもね、最近モモが家を飛び出して行方不明なの。モモは人混みの中にずっといるとすぐ倒れてしまうから心配なのよ・・・大丈夫かしら・・・

────その頃  龍の国  桜場兄弟は

「大分奥まで来ましたけれども、大丈夫ですかね」

『だいじょぶだいじょぶ、気にせず前へ進め!』

「はい(笑)」

さらに奥に進むと分かれ道が現れた。ここで勘がいい人気づくだろう。

「あれ?次は分かれ道ですか、よし兄どうします?」

『うーん、左だ!左に行け!』

「分かりました」

さらに進むと、また分かれ道が現れた

「あれ?ここさっきも来たような・・・」

『気のせいだよ気のせい。さ、次は右だ!』

「あ、はい」

さらに進むとまたまた分かれ道が現れた。

「やっぱり、さっきもここにきているじゃないですか」

『ああ?そうか?只の見間違いじゃないのか?次は右だ!』

「はい・・・」

やはり何かおかしい、なぜここまで来て何度も分かれ道なのだ?やっぱり、無限ループにはまってたか?

「やっぱり、これは無限ループの分かれ道ですね、これ以上前に進んでも、同じところを回るだけです。よし兄引き返しましょう」

『いやまて、雅徳、ちょっと俺に変わってくれ』

「何か策があるのですか?分かりました・・・・」

『どうぞ、でもこれ以上前には同じところしかないはずです』

「ああ、これ以上『分かれ道を進んでいく』と同じ所を回るな。でも、『分かれ道の真ん中を通る』んだよ。言ってる意味分かるか?」

『はい。でも真っ直ぐ進んでも何も無いですよ』

「お前は頭が硬いなあーそれでもラノベ好きかよ。ほら行くぞ」

義知は横一線に剣を振った。すると、何かの魔法か何かが解けたように奥へ進む道が現れた。

「ほらな!言った通りだ。これで道が出来たぞ。ほら、変われ!」

『・・・よっと、多分この先に街が見えるはずだ。オレの目にはそう映った!』

「まあ、よし兄は僕が分からないときは大体当ててくれますからね、信じてみましょう」

『はあ!オレの予想は良く当たるぞ!異論は認めん!』

「ははは(笑)まあ取り敢えず進まないと何も起きません。そろそろ行きますよ」

『ああ、新境地へ!』

──────────

場所は現代  日本列島   東京 秋葉原では

「はあ・・はあ・・はあ・・・」

人混みの中

「はあ・・はあ・・・・」

前へ進む一人の女性

「はあ・・・着いた、私の大事な場所・・・」

その女性が到着した場所とは

普通のビルの15階

「久しぶり、私の最高傑作ちゃん」

その女性は、いわゆる異世界に繋がるゲートに向かい喋っていた。

「また、逢えるね・・・」

『フィグネリア・・・』

と、言いながら女性はゲートの中に入っていきこの世界から姿を消した。

───────場所は変わって、マーリン邸玄関

「おっかいものっ♪おっかいものっ♪」

フィグネリアは陽気に玄関を開け、外に出ていく。

すると開けた瞬間、誰かと勢い良くぶつかった

「いてて・・大丈夫ですか?・・・・あれ?」

「・・・・ん?」

「・・・はっ!~~~~~~~モモじゃない!ひさしぶりー!」

「え?この声は、フィグネリア?!」

「そうよ!覚えてくれてた!」

「うん、当たり前よ。貴方のことは忘れるわけが無いもの」

「そうよね!当たり前よね!~~~~もうっ!」

フィグネリアがモモカを抱きしめながら

「お帰りっ♪モモカ」

「ただいま、フィグネリア」

フィグネリアは涙目になりながら、今よりもっと強く抱きしめ

「いままで、どこに行ってたのよ。心配したのよ」

「ごめん、ちょっと遠くに行く用事があって。大丈夫だよ、変な事はされてない」

「そう、なら安心したわ。取り敢えず中に入って!うーん、まず汚れてるからお風呂にしましょう!」

「え、ええ・・いきなり?」

「当たり前よ、汚れているから綺麗にするのに理由はいるかしら?」

「はあ・・・分かったよ、一緒に入ろ」

「うん!」

──────────

「マサノリは龍の国から帰って来るのが遅いわね。何かあったのかしら」

「マサノリ?誰?その人」

「ああ、気にしないで。いずれ紹介するから・・・・無事に帰って来てね、マサノリ」






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