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第七十九話
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「あの法廷職員の娘さんね、ベアトリスの子供の頃の遊び相手に選ばれて、オランド公爵邸にいたんだって」
元公爵の狂気の振る舞いに驚いて真っ青になってしまった奈々実をセヴランは抱きしめたまま離さなくて、今も膝に乗せてしっかりと抱きしめているので、奈々実はちょっと困っている。エルネストは全く気にもせずガン無視してくれているが、リシャールはニコニコととびっきりの笑顔でセヴランと奈々実を見ている。
「大人にもやってたけど、その子には特に酷いことをしていたらしい。寝たきりになっちゃったし、精神的にも、・・・なんて言うの? 喋ることもできない、目が開いていてもなにも見えてない、みたいになっちゃったんだって」
今、四人がいるのは、セヴランの家へと向かう馬車の中だ。なんで王宮にお帰りにならないのだ、とセヴランは思うが、リシャールはエルネストが立ち入り禁止にしている地下室や納屋などの危険区域に唯一人、自由に入れるのである。当然、家中どこでもフリーパスだし、家族の食卓のセヴランの席は、ほぼリシャールの席になってしまっている。王太子を下座に!? と呆れて父を詰ったのだが、リシャールは全然気にしていない。そもそも普通の家に立ち入り禁止の危険区域があることがおかしいわけで、ここの家に世間一般の常識なんて通用しないでしょ、とリシャールは言う。
「元公爵夫人はさ、国政には全力で取り組むのに家のことはほったらかしな元公爵に、いろいろと鬱憤がたまっていたみたい。ベアトリスが五歳くらいの頃からかな、使用人への暴力がひどくなったんだって」
奈々実の生まれ育った世界で言われる、セックスレスであったらしい。だからといって暴力を正当化はできないし、同情もできないが、貴族の結婚というのは政略とか家格とか親の見栄とかで決められてしまうものなのに、元公爵夫人はセックスレスでノイローゼになって使用人に暴力をふるうくらい、元公爵のことを愛していたということなのだろうか。
「で、なんで兄上とモニーク殿は殿下まで引き入れて今回のことを画策したのです?」
セヴランにしてみれば、そこが一番の疑問点である。
「そんなの簡単なことでしょう。ボクもモニークさんも、可愛いベアトリスが元公爵夫人みたいな暴力おばさんになるのは、見ていられなかった。ただそれだけだよ」
今、なにかとてもとても違和感のあるフレーズが入っていませんでしたか? と、奈々実は耳の穴をほじって確認したくなった。
「セヴと結婚したらさ、ベアトリスは絶対、おばさんみたいになっちゃうだろうと思ってたんだよね。やだもん、そんなの」
エルネストの言うおばさん、というのは、オランド元公爵夫人のことであるらしい。
結婚して公爵家の跡取りになったら、仕事にかまけてセヴランはベアトリスのことをほったらかしにするだろう、そうしたらベアトリスは母親がそうであったように、愛する夫に愛されないセックスレスのストレスで鬱憤が溜まって、使用人に暴力をふるうようなキ印になるだろうと、エルネストは思っていたということだ。親の命令で仕方なく結婚したら、セヴランはオランド公爵とまったく同じになっていただろうと。それは洒落にならない。
けれど、妻のほうは夫を愛しているのに夫は義務感とか世間体のために結婚した、そういう夫婦で、夫が仕事人間で妻を顧みない、そんなケースは、生まれ育った世界だったら、いっぱいあっただろうと奈々実は思う。
「セヴが仕事よりもベアトリスを大切にするようになってあげられればと思ったけど、無理だろうなって殿下が言うんだもん。だったらもう居直ろうと思った。娘に間違ったことを教える母親・・・、おばさんのことだけど、それと仮面夫婦確定の婚約者・・・、こっちはセヴのことだよ、両方とも、ベアトリスのそばからいなくなればいい、公爵令嬢の肩書もなにもかも無くしてしまえばいい、完全に丸裸に剥いて、ベアトリスの心も身体もまっさらにしてあげようと思ったんだ。あの法廷職員の娘さんのこと、ボクは知らなかったけど、奥さんの葬儀に行った人から話を聞いてね」
「奥さん? あの職員の、か?」
「うん。何年も何年もずうっと娘さんの看病をしてたんだけど、悲嘆と絶望で、って感じで? 気の毒なくらい痩せ衰えて、ついに儚くなってしまわれたのが、三か月くらい前だったかな? でもベアトリスの家からは花ひとつ届けられるでもなくて、それを聞いて困ったものだなって思っていたんだよね。なにかボクにできることないかなって、考えていたら、セヴに婚約を解消されたってベアトリスが泣きわめいて家で暴れてるって聞いたんだよ。ボクが慰めてあげなきゃ! って思ったからこれを作ったんだけど」
これ、とは大きな空飛ぶお盆、フライング・ソーサーのことだ。
「作ったはいいけど乗りこなすことができなくて、傷心の姫君を慰めに行くことができなかった、と」
リシャールが変な笑顔で話しを纏める。
「まあ、よしんば乗りこなせたとして兄上が窓から颯爽と現れたとしても、また何かくだらない悪戯をしに来たとしかベアトリスは思わなかっただろうがな」
セヴランは奈々実を膝に乗せて抱き締めたまま、口の端を歪めた。エルネストがベアトリスに対して行ってきた数々の悪戯を手伝わされたのは、セヴランの子供の頃の黒歴史だ。
「悪戯なんかするわけないでしょう。めずらしいお花の品種改良に成功したから、ベアトリスに一番最初に見せてあげようと思っていたんだよ。ちょっと管理が難しいお花だから、酔っぱらいのベアトリスに渡したら枯れさせてしまうかな? って、迷っていたら、ベアトリスがセヴのコショネを訴えるとか息巻いているって言うから、状況をモニークさんに教えてもらったんだよ。おばさんの暴力はどんどん陰湿になるしベアトリスは狂人みたいになってるし、ってモニークさんは心を痛めていらしたから、ボクの提案は渡りに船だったんじゃない?」
元公爵夫人とベアトリスの間違った魔力の使い方を世間の大勢の人に見せてしまって、仕事に心血を注ぐだけで家庭を顧みなかった元公爵を追い詰める。元公爵には申し訳ないことをしたが、エルネストの計画にモニークは反対しなかった。
元公爵の狂気の振る舞いに驚いて真っ青になってしまった奈々実をセヴランは抱きしめたまま離さなくて、今も膝に乗せてしっかりと抱きしめているので、奈々実はちょっと困っている。エルネストは全く気にもせずガン無視してくれているが、リシャールはニコニコととびっきりの笑顔でセヴランと奈々実を見ている。
「大人にもやってたけど、その子には特に酷いことをしていたらしい。寝たきりになっちゃったし、精神的にも、・・・なんて言うの? 喋ることもできない、目が開いていてもなにも見えてない、みたいになっちゃったんだって」
今、四人がいるのは、セヴランの家へと向かう馬車の中だ。なんで王宮にお帰りにならないのだ、とセヴランは思うが、リシャールはエルネストが立ち入り禁止にしている地下室や納屋などの危険区域に唯一人、自由に入れるのである。当然、家中どこでもフリーパスだし、家族の食卓のセヴランの席は、ほぼリシャールの席になってしまっている。王太子を下座に!? と呆れて父を詰ったのだが、リシャールは全然気にしていない。そもそも普通の家に立ち入り禁止の危険区域があることがおかしいわけで、ここの家に世間一般の常識なんて通用しないでしょ、とリシャールは言う。
「元公爵夫人はさ、国政には全力で取り組むのに家のことはほったらかしな元公爵に、いろいろと鬱憤がたまっていたみたい。ベアトリスが五歳くらいの頃からかな、使用人への暴力がひどくなったんだって」
奈々実の生まれ育った世界で言われる、セックスレスであったらしい。だからといって暴力を正当化はできないし、同情もできないが、貴族の結婚というのは政略とか家格とか親の見栄とかで決められてしまうものなのに、元公爵夫人はセックスレスでノイローゼになって使用人に暴力をふるうくらい、元公爵のことを愛していたということなのだろうか。
「で、なんで兄上とモニーク殿は殿下まで引き入れて今回のことを画策したのです?」
セヴランにしてみれば、そこが一番の疑問点である。
「そんなの簡単なことでしょう。ボクもモニークさんも、可愛いベアトリスが元公爵夫人みたいな暴力おばさんになるのは、見ていられなかった。ただそれだけだよ」
今、なにかとてもとても違和感のあるフレーズが入っていませんでしたか? と、奈々実は耳の穴をほじって確認したくなった。
「セヴと結婚したらさ、ベアトリスは絶対、おばさんみたいになっちゃうだろうと思ってたんだよね。やだもん、そんなの」
エルネストの言うおばさん、というのは、オランド元公爵夫人のことであるらしい。
結婚して公爵家の跡取りになったら、仕事にかまけてセヴランはベアトリスのことをほったらかしにするだろう、そうしたらベアトリスは母親がそうであったように、愛する夫に愛されないセックスレスのストレスで鬱憤が溜まって、使用人に暴力をふるうようなキ印になるだろうと、エルネストは思っていたということだ。親の命令で仕方なく結婚したら、セヴランはオランド公爵とまったく同じになっていただろうと。それは洒落にならない。
けれど、妻のほうは夫を愛しているのに夫は義務感とか世間体のために結婚した、そういう夫婦で、夫が仕事人間で妻を顧みない、そんなケースは、生まれ育った世界だったら、いっぱいあっただろうと奈々実は思う。
「セヴが仕事よりもベアトリスを大切にするようになってあげられればと思ったけど、無理だろうなって殿下が言うんだもん。だったらもう居直ろうと思った。娘に間違ったことを教える母親・・・、おばさんのことだけど、それと仮面夫婦確定の婚約者・・・、こっちはセヴのことだよ、両方とも、ベアトリスのそばからいなくなればいい、公爵令嬢の肩書もなにもかも無くしてしまえばいい、完全に丸裸に剥いて、ベアトリスの心も身体もまっさらにしてあげようと思ったんだ。あの法廷職員の娘さんのこと、ボクは知らなかったけど、奥さんの葬儀に行った人から話を聞いてね」
「奥さん? あの職員の、か?」
「うん。何年も何年もずうっと娘さんの看病をしてたんだけど、悲嘆と絶望で、って感じで? 気の毒なくらい痩せ衰えて、ついに儚くなってしまわれたのが、三か月くらい前だったかな? でもベアトリスの家からは花ひとつ届けられるでもなくて、それを聞いて困ったものだなって思っていたんだよね。なにかボクにできることないかなって、考えていたら、セヴに婚約を解消されたってベアトリスが泣きわめいて家で暴れてるって聞いたんだよ。ボクが慰めてあげなきゃ! って思ったからこれを作ったんだけど」
これ、とは大きな空飛ぶお盆、フライング・ソーサーのことだ。
「作ったはいいけど乗りこなすことができなくて、傷心の姫君を慰めに行くことができなかった、と」
リシャールが変な笑顔で話しを纏める。
「まあ、よしんば乗りこなせたとして兄上が窓から颯爽と現れたとしても、また何かくだらない悪戯をしに来たとしかベアトリスは思わなかっただろうがな」
セヴランは奈々実を膝に乗せて抱き締めたまま、口の端を歪めた。エルネストがベアトリスに対して行ってきた数々の悪戯を手伝わされたのは、セヴランの子供の頃の黒歴史だ。
「悪戯なんかするわけないでしょう。めずらしいお花の品種改良に成功したから、ベアトリスに一番最初に見せてあげようと思っていたんだよ。ちょっと管理が難しいお花だから、酔っぱらいのベアトリスに渡したら枯れさせてしまうかな? って、迷っていたら、ベアトリスがセヴのコショネを訴えるとか息巻いているって言うから、状況をモニークさんに教えてもらったんだよ。おばさんの暴力はどんどん陰湿になるしベアトリスは狂人みたいになってるし、ってモニークさんは心を痛めていらしたから、ボクの提案は渡りに船だったんじゃない?」
元公爵夫人とベアトリスの間違った魔力の使い方を世間の大勢の人に見せてしまって、仕事に心血を注ぐだけで家庭を顧みなかった元公爵を追い詰める。元公爵には申し訳ないことをしたが、エルネストの計画にモニークは反対しなかった。
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