13 / 18
第2部「因縁! ヤリサーの姫とヤリマン狩り編!!」
13本目「復活! 古代の戦士!!(前編)」
しおりを挟む
ある週末の夕方――
「他の人たちはもう集まってるんですか?」
「おう、先に行って始めてると思うぞ」
僕と本多先輩、そして姫先輩の3人は大学から『くあどりが』へと向かっていた。
今日はサークル活動もそこそこに、飲み会をやろうということになっているのだ。
僕らは講義の関係でちょっと遅くなってしまったが、どうやら他の人は先に店に集まっているらしい。
……馴染みの場所だし、わざわざ大学で集まってから行く必要はないけどね、確かに。大学からも結構近いし。
「楽しみですね~」
姫先輩もにっこにこだ。
意外といえば意外なんだけど、姫先輩はお酒が好き&強いらしい。まぁ前回の歓迎会の時のことは僕はあんまり覚えてないんだけど。
……今日こそは最後まで起きてるぞー。そしてあわよくば、酔った姫先輩をお持ち帰りして……ぐひひ。
「……」
「新人……」
「――はっ!? な、なにも疚しいことは考えてませんよ!?」
二人の空気が変わったのを感じ慌てて言い訳するも――
二人の視線は僕ではなく道の先へと向けられていた。
そちらを僕も見てみると……。
……なんかヤベーヤツがいた。
多分、高校生……だとは思う。どこかの学校の制服らしきものを来た女子だ。
大分暖かい季節になってきたというのに、セーター? を着ているのは……まぁいい、きっと寒がりなんだろう。
問題なのは――
脱色しすぎてもはや白髪っぽくなっているぼさぼさの髪、真っ黒になっている肌、目の周りにはどこぞの未開の部族のようなメイク。
極めつけは足元だ。
ダボダボの靴下に、身長を数センチは底上げしているであろうブーツ……。
彼女は、まさか……!?
「……貴女、ヤリマン狩りですわね?」
姫先輩のシリアスな声で現実に引き戻された。
そうか、この前の二人組と同じヤリマン狩りか!
あいつらと同じく槍は持っていないようだが……。
「まずいな、こちらも姫しか動けないぞ」
相変わらず本多先輩は肝心な時に役に立たない!
……いや、普段から槍を持ち歩いている姫先輩の方がおかしいのか……?
「……それにしても面妖な……」
本多先輩が言っているのは、ヤリマン狩りが立て続けに来たこともあるだろうけどそれ以上に相手の容姿だろう。
だが僕はアレの正体を知っている……!
「先輩、アレは――『コギャル』です!」
「こぎゃる?」
「ええ、その中でも特異な存在……あのメイクは間違いありません。ヤツは『ヤマンバ』です!!」
文献で見たことがある。
90年代日本――それまで天下を支配していた『女子大生』を駆逐し『女子高生』が新たに覇権を握ることになった。
JKの覇権は2020年代の今になっても続いているわけだが、その礎を築いたのが90年代JK――その中でも中核を担った『コギャル』たちだ。
ヤツがコギャルなのは間違いない。なぜならば、コギャルの象徴 (※偏見)である『ルーズソックス』を履いているから!
このコギャルたちの進化形態……ヤマンバ。亜種としてガングロ、汚ギャルなどもいるが……いや、今は割愛しよう。
「まさか現代まで生き残っていたとは……流石の僕も文献でしか見たことがありませんでした」
「むぅ……古代のヤリマンが復活するとは……!」
僕も驚きだ……! ある意味で感動もしているけど……!!
「それで? 貴女――ゴムはお持ちではないのですか?」
ともかく、僕にはわからないけど姫先輩たちにはヤマンバがヤリマンであることはわかっているようだ。
この前のやつらみたいに腰蓑を付けているのか、それともヤリマン狩りと勝手に思っているけどそうではないとか……?
ヤマンバギャルは姫先輩へと向かって小馬鹿にするような笑みを浮かべる。
「ふーん、話には聞いてたけど――ま、あたしの敵じゃないみたいなー?」
服の下にゴムを隠しているわけでもなさそうだし、本当に戦う気があるのか……?
槍を取り出す様子も見えず、かといって友好的な態度とも思えず……姫先輩も少し困惑しているのがわかる。
「ゴム? そんなんいらねーし。
じゃ――ヤろっか、颶風院パイセン」
「!?」
ヤマンバが言うと共に、その姿が消えた。
バカな、瞬間移動なんて漫画じゃあるまいし……!?
「気をつけろ、新人! 俺たちから離れるな!」
「は、はい!」
ゴム無しで戦えないはずの本多先輩だが、この場から離れる気はないようだ。
……ただ観戦するというわけではないだろう。
本多先輩からしても、ヤマンバがどこに行ったのかわからない以上、迂闊に動けないということなのだと思う。
姫も既にケースから槍を取り出し、臨戦態勢だ。
ヤマンバの姿が消えて数十秒……何の動きもない……?
「……あの」
もしやヤマンバはそのまま逃げたのでは?
そう思い、姫先輩に声を掛けようとした時だった。
「はっ!」
姫先輩が槍を振るう。
同時に、キンッと槍同士がぶつかり合う乾いた音がし……。
「これは……!?」
僕の足元にごろりと姫が弾いたモノが転がって来た。
――それは、『槍』だった。
先端に幾つものかえしがついた……槍というか銛と言った方が近いだろうか? 漁とかで使うものに僕には見えた。
これは……姿を消したヤマンバが投げつけて来たってことなのか!?
「むう!? これは――まさか!?」
「本多先輩、何か気付いたんですか!?」
「そこですっ!!」
本多先輩の気付きと共に、姫先輩が何もなさそうな電柱へと槍を突き入れる。
……いや、電柱の陰にチラリとスカートの裾が見えた!
隠れて槍を投げつけてきたが、飛んできた方向から姫先輩が隠れている場所を暴いたということなのだろうか。
これで決着がつくか、そう思ったものの……。
「!? いない……!?」
確かにそこに誰かがいたはずなのに、姫先輩の突きは空振りに終わった。
……? 違う!
まるで漫画のニンジャが使う『変わり身の術』のように、ヤマンバが身に纏っていたはずの制服がその場にはらりと落ちた。
「――お二人とも、わたくしの側から離れないよう」
突きを放てば一撃必殺だった姫先輩……。
なのに、今回はそうはならなかった。
それだけであのヤマンバが、弁慶さんたちとは比較にならないほどのレベルのヤリマンだということが僕にも理解できた。
姿の見えない相手に姫先輩は警戒を解かず、真剣な声で僕たちへと警告する。
……情けない……! 姫先輩にだけ任せて何もできないなんて……!!
「姫、気を付けろ。こいつは只者ではないぞ」
「ええ。承知しておりますとも」
「本多先輩、さっき一体何に気付いたんですか?」
相手の攻撃 (?)で中断されたけど、本多先輩は相手に心当たりがあるような感じだった。
うむ、と頷き本多先輩が続ける。
「かつて、闇に紛れ標的を仕留める『闇』のヤリマン一族がいると聞いたことがある――」
…………突っ込めばいいのか?
「ヤツはその末裔なのだろう。そう考えれば、あの面妖な風体にも納得がいく」
…………納得できるかな?
でも、全身日焼けで真っ黒になった身体は、夜の闇に溶け込むことを目的としていると言われたら……まぁそうなのかも? って感じではある。現代日本みたいに街中ではそこまで溶け込める気はしないけど。
本多先輩の話はまだ続く。
「そして、この投槍による攻撃……間違いない。
『エンコウの番山』――表舞台から消えたと思ったら、ヤリマン狩りに身を窶していたか……!」
「他の人たちはもう集まってるんですか?」
「おう、先に行って始めてると思うぞ」
僕と本多先輩、そして姫先輩の3人は大学から『くあどりが』へと向かっていた。
今日はサークル活動もそこそこに、飲み会をやろうということになっているのだ。
僕らは講義の関係でちょっと遅くなってしまったが、どうやら他の人は先に店に集まっているらしい。
……馴染みの場所だし、わざわざ大学で集まってから行く必要はないけどね、確かに。大学からも結構近いし。
「楽しみですね~」
姫先輩もにっこにこだ。
意外といえば意外なんだけど、姫先輩はお酒が好き&強いらしい。まぁ前回の歓迎会の時のことは僕はあんまり覚えてないんだけど。
……今日こそは最後まで起きてるぞー。そしてあわよくば、酔った姫先輩をお持ち帰りして……ぐひひ。
「……」
「新人……」
「――はっ!? な、なにも疚しいことは考えてませんよ!?」
二人の空気が変わったのを感じ慌てて言い訳するも――
二人の視線は僕ではなく道の先へと向けられていた。
そちらを僕も見てみると……。
……なんかヤベーヤツがいた。
多分、高校生……だとは思う。どこかの学校の制服らしきものを来た女子だ。
大分暖かい季節になってきたというのに、セーター? を着ているのは……まぁいい、きっと寒がりなんだろう。
問題なのは――
脱色しすぎてもはや白髪っぽくなっているぼさぼさの髪、真っ黒になっている肌、目の周りにはどこぞの未開の部族のようなメイク。
極めつけは足元だ。
ダボダボの靴下に、身長を数センチは底上げしているであろうブーツ……。
彼女は、まさか……!?
「……貴女、ヤリマン狩りですわね?」
姫先輩のシリアスな声で現実に引き戻された。
そうか、この前の二人組と同じヤリマン狩りか!
あいつらと同じく槍は持っていないようだが……。
「まずいな、こちらも姫しか動けないぞ」
相変わらず本多先輩は肝心な時に役に立たない!
……いや、普段から槍を持ち歩いている姫先輩の方がおかしいのか……?
「……それにしても面妖な……」
本多先輩が言っているのは、ヤリマン狩りが立て続けに来たこともあるだろうけどそれ以上に相手の容姿だろう。
だが僕はアレの正体を知っている……!
「先輩、アレは――『コギャル』です!」
「こぎゃる?」
「ええ、その中でも特異な存在……あのメイクは間違いありません。ヤツは『ヤマンバ』です!!」
文献で見たことがある。
90年代日本――それまで天下を支配していた『女子大生』を駆逐し『女子高生』が新たに覇権を握ることになった。
JKの覇権は2020年代の今になっても続いているわけだが、その礎を築いたのが90年代JK――その中でも中核を担った『コギャル』たちだ。
ヤツがコギャルなのは間違いない。なぜならば、コギャルの象徴 (※偏見)である『ルーズソックス』を履いているから!
このコギャルたちの進化形態……ヤマンバ。亜種としてガングロ、汚ギャルなどもいるが……いや、今は割愛しよう。
「まさか現代まで生き残っていたとは……流石の僕も文献でしか見たことがありませんでした」
「むぅ……古代のヤリマンが復活するとは……!」
僕も驚きだ……! ある意味で感動もしているけど……!!
「それで? 貴女――ゴムはお持ちではないのですか?」
ともかく、僕にはわからないけど姫先輩たちにはヤマンバがヤリマンであることはわかっているようだ。
この前のやつらみたいに腰蓑を付けているのか、それともヤリマン狩りと勝手に思っているけどそうではないとか……?
ヤマンバギャルは姫先輩へと向かって小馬鹿にするような笑みを浮かべる。
「ふーん、話には聞いてたけど――ま、あたしの敵じゃないみたいなー?」
服の下にゴムを隠しているわけでもなさそうだし、本当に戦う気があるのか……?
槍を取り出す様子も見えず、かといって友好的な態度とも思えず……姫先輩も少し困惑しているのがわかる。
「ゴム? そんなんいらねーし。
じゃ――ヤろっか、颶風院パイセン」
「!?」
ヤマンバが言うと共に、その姿が消えた。
バカな、瞬間移動なんて漫画じゃあるまいし……!?
「気をつけろ、新人! 俺たちから離れるな!」
「は、はい!」
ゴム無しで戦えないはずの本多先輩だが、この場から離れる気はないようだ。
……ただ観戦するというわけではないだろう。
本多先輩からしても、ヤマンバがどこに行ったのかわからない以上、迂闊に動けないということなのだと思う。
姫も既にケースから槍を取り出し、臨戦態勢だ。
ヤマンバの姿が消えて数十秒……何の動きもない……?
「……あの」
もしやヤマンバはそのまま逃げたのでは?
そう思い、姫先輩に声を掛けようとした時だった。
「はっ!」
姫先輩が槍を振るう。
同時に、キンッと槍同士がぶつかり合う乾いた音がし……。
「これは……!?」
僕の足元にごろりと姫が弾いたモノが転がって来た。
――それは、『槍』だった。
先端に幾つものかえしがついた……槍というか銛と言った方が近いだろうか? 漁とかで使うものに僕には見えた。
これは……姿を消したヤマンバが投げつけて来たってことなのか!?
「むう!? これは――まさか!?」
「本多先輩、何か気付いたんですか!?」
「そこですっ!!」
本多先輩の気付きと共に、姫先輩が何もなさそうな電柱へと槍を突き入れる。
……いや、電柱の陰にチラリとスカートの裾が見えた!
隠れて槍を投げつけてきたが、飛んできた方向から姫先輩が隠れている場所を暴いたということなのだろうか。
これで決着がつくか、そう思ったものの……。
「!? いない……!?」
確かにそこに誰かがいたはずなのに、姫先輩の突きは空振りに終わった。
……? 違う!
まるで漫画のニンジャが使う『変わり身の術』のように、ヤマンバが身に纏っていたはずの制服がその場にはらりと落ちた。
「――お二人とも、わたくしの側から離れないよう」
突きを放てば一撃必殺だった姫先輩……。
なのに、今回はそうはならなかった。
それだけであのヤマンバが、弁慶さんたちとは比較にならないほどのレベルのヤリマンだということが僕にも理解できた。
姿の見えない相手に姫先輩は警戒を解かず、真剣な声で僕たちへと警告する。
……情けない……! 姫先輩にだけ任せて何もできないなんて……!!
「姫、気を付けろ。こいつは只者ではないぞ」
「ええ。承知しておりますとも」
「本多先輩、さっき一体何に気付いたんですか?」
相手の攻撃 (?)で中断されたけど、本多先輩は相手に心当たりがあるような感じだった。
うむ、と頷き本多先輩が続ける。
「かつて、闇に紛れ標的を仕留める『闇』のヤリマン一族がいると聞いたことがある――」
…………突っ込めばいいのか?
「ヤツはその末裔なのだろう。そう考えれば、あの面妖な風体にも納得がいく」
…………納得できるかな?
でも、全身日焼けで真っ黒になった身体は、夜の闇に溶け込むことを目的としていると言われたら……まぁそうなのかも? って感じではある。現代日本みたいに街中ではそこまで溶け込める気はしないけど。
本多先輩の話はまだ続く。
「そして、この投槍による攻撃……間違いない。
『エンコウの番山』――表舞台から消えたと思ったら、ヤリマン狩りに身を窶していたか……!」
0
あなたにおすすめの小説
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。
true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。
それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。
これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。
日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。
彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。
※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。
※内部進行完結済みです。毎日連載です。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
娼館で元夫と再会しました
無味無臭(不定期更新)
恋愛
公爵家に嫁いですぐ、寡黙な夫と厳格な義父母との関係に悩みホームシックにもなった私は、ついに耐えきれず離縁状を机に置いて嫁ぎ先から逃げ出した。
しかし実家に帰っても、そこに私の居場所はない。
連れ戻されてしまうと危惧した私は、自らの体を売って生計を立てることにした。
「シーク様…」
どうして貴方がここに?
元夫と娼館で再会してしまうなんて、なんという不運なの!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる