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47. 優しくて強い思いなら
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「どう?このアイスは美味しい?」
「はい。さっきのは苦すぎましたが、これはとても甘くて美味しいです」
お昼ご飯の代わりに、ほろ苦い抹茶のお菓子を食べたミク達。苦くてあまり食べれず三人に食べてもらったミクは、代わりに甘いチョコのアイスを頬張りながら街中を散歩している
「そろそろ帰ろうか。遅くなると怒られちゃうし」
「じゃあ、せっかくだから、飛んで帰ろっか」
「えー?レイさんに、見られないかな……」
「見られたら、私がお願いしたと言います。だから、リコさん達は怒られないです」
三人の会話に口元にチョコをたくさん付けて割って入り、真剣な眼差しで話すミクにリコがぎゅっと抱きしめ、クルミとモモカも優しい眼差しで微笑んだ
「ありがとう。ミクは優しいね」
「ミク、大丈夫?」
「あっ、はい。ちゃんとつかんでます」
空を飛んで本部に帰る途中、少しつかんでいた手が緩まり、ミクに声をかけたリコ。返事をするとすぐに振り返り、少し寂しそうに家のある森の方を見た
「お家に帰れるようにお願いしているから……」
「……ありがとうございます」
その後は会話も少なく、本部へ帰っていく。本部にたどり着くと、本部の外では隊員達がミク達の帰りを待っていた
「お帰り、意外と早い帰宅だね」
本部の入り口でミク達を出迎えたレイ。空から降りるなりすぐに声をかけられて、苦笑いで返事をするリコ達。その一方、ミクはリコのおんぶから降りると、すぐレイのもとに急ぎ早しで駆け寄っていく
「あの……」
レイにミクが恐る恐る話しかけると、その場に少し緊張感が走る。少し屈んでミクの目線に合わせると、絵本で顔を少し隠しながら、小声で呟くように話をした
「私も、一人でお空を飛んでみたいです。皆さんみたいに、ふわふわ飛んでみたいんです。教えてください」
と、ミクが話した内容に戸惑うリコ達。レイも話を聞いてクスッと笑い、ミクの頭を撫でた
「そうだね。きっと練習したら、すぐ出来るようになるよ」
「本当ですか?」
レイの返事を聞いて、不安そうな表情から笑顔になったミク。二人のやり取りを聞いているリコ達は、うろたえ戸惑っている
「そうだ、後で空を飛ぶ練習しようか」
「……はいっ!お願いします!」
嬉しさでリコの手をつかんで、その場で飛び跳ねはじめた
「レイさん、大丈夫ですか?」
心配そうに声をかけたクルミ。モモカや隊員達も不安そうな表情にしている
「さあ?大丈夫じゃないと思うがな」
「それなら……」
「まあ、ただ待つよりかは、いいかもしれんからな」
と言うと、ミクを落ち着かせようと無理やり抱きしめるリコ。だが、お構いなしに更に騒ぎはじめたミクと慌てるリコの二人を見て笑うレイ。その隣では、余計に不安そうな表情でリコ達を見ているクルミとモモカ。リコとミクの騒ぎに、ちょうど通りすがった人達も、何事かと足を止め見入ってる
「それより、魔術練習場は使えそうかい」
「はい。修理も終えて、練習場は空いていると思いますが……」
と、レイの質問に近くにいた隊員が答えると、話し声が聞こえたのかミクが大声で叫びだした
「皆さん!早く練習しましょう!」
リコの手を引っ張って、練習場と真逆の廊下を走り出したミク。慌てて二人を追いかけるクルミとモモカの姿を、動くことなく見ていたレイが、クスッと笑ってリコ達の後を追う
「それじゃ、吉と出るか凶と出るか、試しにいこうか……」
「はい。さっきのは苦すぎましたが、これはとても甘くて美味しいです」
お昼ご飯の代わりに、ほろ苦い抹茶のお菓子を食べたミク達。苦くてあまり食べれず三人に食べてもらったミクは、代わりに甘いチョコのアイスを頬張りながら街中を散歩している
「そろそろ帰ろうか。遅くなると怒られちゃうし」
「じゃあ、せっかくだから、飛んで帰ろっか」
「えー?レイさんに、見られないかな……」
「見られたら、私がお願いしたと言います。だから、リコさん達は怒られないです」
三人の会話に口元にチョコをたくさん付けて割って入り、真剣な眼差しで話すミクにリコがぎゅっと抱きしめ、クルミとモモカも優しい眼差しで微笑んだ
「ありがとう。ミクは優しいね」
「ミク、大丈夫?」
「あっ、はい。ちゃんとつかんでます」
空を飛んで本部に帰る途中、少しつかんでいた手が緩まり、ミクに声をかけたリコ。返事をするとすぐに振り返り、少し寂しそうに家のある森の方を見た
「お家に帰れるようにお願いしているから……」
「……ありがとうございます」
その後は会話も少なく、本部へ帰っていく。本部にたどり着くと、本部の外では隊員達がミク達の帰りを待っていた
「お帰り、意外と早い帰宅だね」
本部の入り口でミク達を出迎えたレイ。空から降りるなりすぐに声をかけられて、苦笑いで返事をするリコ達。その一方、ミクはリコのおんぶから降りると、すぐレイのもとに急ぎ早しで駆け寄っていく
「あの……」
レイにミクが恐る恐る話しかけると、その場に少し緊張感が走る。少し屈んでミクの目線に合わせると、絵本で顔を少し隠しながら、小声で呟くように話をした
「私も、一人でお空を飛んでみたいです。皆さんみたいに、ふわふわ飛んでみたいんです。教えてください」
と、ミクが話した内容に戸惑うリコ達。レイも話を聞いてクスッと笑い、ミクの頭を撫でた
「そうだね。きっと練習したら、すぐ出来るようになるよ」
「本当ですか?」
レイの返事を聞いて、不安そうな表情から笑顔になったミク。二人のやり取りを聞いているリコ達は、うろたえ戸惑っている
「そうだ、後で空を飛ぶ練習しようか」
「……はいっ!お願いします!」
嬉しさでリコの手をつかんで、その場で飛び跳ねはじめた
「レイさん、大丈夫ですか?」
心配そうに声をかけたクルミ。モモカや隊員達も不安そうな表情にしている
「さあ?大丈夫じゃないと思うがな」
「それなら……」
「まあ、ただ待つよりかは、いいかもしれんからな」
と言うと、ミクを落ち着かせようと無理やり抱きしめるリコ。だが、お構いなしに更に騒ぎはじめたミクと慌てるリコの二人を見て笑うレイ。その隣では、余計に不安そうな表情でリコ達を見ているクルミとモモカ。リコとミクの騒ぎに、ちょうど通りすがった人達も、何事かと足を止め見入ってる
「それより、魔術練習場は使えそうかい」
「はい。修理も終えて、練習場は空いていると思いますが……」
と、レイの質問に近くにいた隊員が答えると、話し声が聞こえたのかミクが大声で叫びだした
「皆さん!早く練習しましょう!」
リコの手を引っ張って、練習場と真逆の廊下を走り出したミク。慌てて二人を追いかけるクルミとモモカの姿を、動くことなく見ていたレイが、クスッと笑ってリコ達の後を追う
「それじゃ、吉と出るか凶と出るか、試しにいこうか……」
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