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64. 何か出来ることを思い描いて
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本を持ったまま座り込んで数分後、ゆっくりと体を起こして、ベッドの上にまたペタンと座り、置いていた絵本を取って絵本を読もうとするが、明るかった月明かりも、いつの間にか暗くなり絵本が少し読めなくなっていた。読めない絵本を見つめ、一人きりの寂しさが増してきたのか、グスグスと泣きはじめた
「リコさん……クルミさん、モモカさん……」
ベッドに置いていた本も取り、二冊をぎゅっと抱いて、
泣くのを止めようと、鼻唄を唄いはじめたミク。だが、鼻唄のつもりが、泣いているせいか、声をあげて唄いはじめた
「ミク、今どうしてるかな?」
その頃、ミクの部屋ではリコ達も眠れず、三人とも起きていた
「さすがに、寝てるんじゃない?」
「そうだといいけど……」
ベッドに座っていたリコが、いつもより深いため息ついた
「リコも眠らないと。朝になったら、一応面会は出来るんだから」
「……うん。二人も眠らないと」
「そうだね」
ソファーに座っていたクルミとモモカがベッドに移動しようと、立ち上がった時、突然部屋がグラッと揺れはじめた
「何?地震……」
「けっこう揺れるね……気をつけて……」
揺れが続いて、ソファーに座って揺れが収まるのを待っていると、リコの側からボフッとベットに何かが落ちる音が聞こえた。リコが音が聞こえた方に振り向くと、ベッドに倒れているミクの姿があった
「えぇっ!ミク!」
突然現れたミクに、驚き叫びながらベッドから降りて慌てふためくリコ。叫び声とほぼ同時に、部屋の揺れも収まり、クルミとモモカがベッドに駆け寄っていく。倒れているミクの姿を見て、二人も驚き慌てふためきはじめた
「なんで?どこから?」
「さあ?わかんない……」
「ミクちゃん、大丈夫?」
戸惑うリコとクルミを横目に、モモカがミクに声をかけると、ゆっくりと体を起こしはじめたミク。フラフラと揺れて倒れそうに動くミクをモモカが慌てて支えた
「あれ?リコさん……クルミさん、モモカさんも……」
ゆっくりと三人の顔を見渡すミク。さっきまでいた場所とは違い、見慣れた部屋と三人の姿を見て、ちょっと驚いている
「ミク、どうやってここに?」
とクルミがミクに問いかけると、本をぎゅっと抱きながら、さっきまでいた部屋の事を思い出すミク。三人の顔をまた見渡すと、エヘヘと笑って話はじめた
「みなさんに会いたいって思ったら、ここに……」
と、ミクが話している途中、泣きはじめたリコが勢いよくミクを抱きしめた。勢い余ってリコと一緒にベッドに倒れて、リコの体重が体に乗っかり、苦しさであたふたと、もがいている
「ゴメンねミク。怖い思いさせて……無事で良かった……」
ミクを抱きしめたまま、泣きじゃくるリコを無理矢理引き離すクルミとモモカ。やっと体を起こしたミクが、目の前で泣いてるリコの頭を撫でて笑うと、また抱きしめ泣きはじめたリコ。真夜中のミクの部屋に、リコの泣き声が聞こえていた
「ミク、寝ちゃったね……」
リコが泣き止んですぐ、眠ってしまったミク。ベッドで安心しきって寝ている姿を見て、ホッとするリコ達。三人の気持ちもやっと落ち着いてきて、ミクを起こさないように三人ともソファーに移動すると、ヒソヒソと話はじめた
「でも、どうしようか……ミクちゃんがここにいるって気づかれたら大変だよ」
「レイさん、呼んでくる?」
「そうだね、ミクも寝ちゃったし、一緒に移動して見られても大変だし」
「じゃあ、私呼んでくるよ」
と、クルミがレイを呼びに、そーっと部屋を出ていった。パタンといつもより小さな音で扉が閉じると、リコが寝ているミクを見つめている
「リコ、どうしたの?」
「あの本……」
モモカがリコに声をかけると、ミクの側にある二冊の本に指差した
「私はミクのために、何かできるかな?」
「リコ……」
また泣きそうなリコに、モモカがぎゅっと抱きしめた
「ミクに悲しい顔しているのを見られたら、余計落ち込んじゃうよ」
と言いながらリコの涙を拭いて微笑むと、何度も頷くと、涙を止めようと、少し強く顔を擦った。目を腫らし顔も真っ赤になって、ぎこちなく笑い、モモカにぎゅっと抱きしめ返した
「そうだね。頑張って来てくたんだから、落ち込んじゃダメだね。ありがとう、モモカ」
「リコさん……クルミさん、モモカさん……」
ベッドに置いていた本も取り、二冊をぎゅっと抱いて、
泣くのを止めようと、鼻唄を唄いはじめたミク。だが、鼻唄のつもりが、泣いているせいか、声をあげて唄いはじめた
「ミク、今どうしてるかな?」
その頃、ミクの部屋ではリコ達も眠れず、三人とも起きていた
「さすがに、寝てるんじゃない?」
「そうだといいけど……」
ベッドに座っていたリコが、いつもより深いため息ついた
「リコも眠らないと。朝になったら、一応面会は出来るんだから」
「……うん。二人も眠らないと」
「そうだね」
ソファーに座っていたクルミとモモカがベッドに移動しようと、立ち上がった時、突然部屋がグラッと揺れはじめた
「何?地震……」
「けっこう揺れるね……気をつけて……」
揺れが続いて、ソファーに座って揺れが収まるのを待っていると、リコの側からボフッとベットに何かが落ちる音が聞こえた。リコが音が聞こえた方に振り向くと、ベッドに倒れているミクの姿があった
「えぇっ!ミク!」
突然現れたミクに、驚き叫びながらベッドから降りて慌てふためくリコ。叫び声とほぼ同時に、部屋の揺れも収まり、クルミとモモカがベッドに駆け寄っていく。倒れているミクの姿を見て、二人も驚き慌てふためきはじめた
「なんで?どこから?」
「さあ?わかんない……」
「ミクちゃん、大丈夫?」
戸惑うリコとクルミを横目に、モモカがミクに声をかけると、ゆっくりと体を起こしはじめたミク。フラフラと揺れて倒れそうに動くミクをモモカが慌てて支えた
「あれ?リコさん……クルミさん、モモカさんも……」
ゆっくりと三人の顔を見渡すミク。さっきまでいた場所とは違い、見慣れた部屋と三人の姿を見て、ちょっと驚いている
「ミク、どうやってここに?」
とクルミがミクに問いかけると、本をぎゅっと抱きながら、さっきまでいた部屋の事を思い出すミク。三人の顔をまた見渡すと、エヘヘと笑って話はじめた
「みなさんに会いたいって思ったら、ここに……」
と、ミクが話している途中、泣きはじめたリコが勢いよくミクを抱きしめた。勢い余ってリコと一緒にベッドに倒れて、リコの体重が体に乗っかり、苦しさであたふたと、もがいている
「ゴメンねミク。怖い思いさせて……無事で良かった……」
ミクを抱きしめたまま、泣きじゃくるリコを無理矢理引き離すクルミとモモカ。やっと体を起こしたミクが、目の前で泣いてるリコの頭を撫でて笑うと、また抱きしめ泣きはじめたリコ。真夜中のミクの部屋に、リコの泣き声が聞こえていた
「ミク、寝ちゃったね……」
リコが泣き止んですぐ、眠ってしまったミク。ベッドで安心しきって寝ている姿を見て、ホッとするリコ達。三人の気持ちもやっと落ち着いてきて、ミクを起こさないように三人ともソファーに移動すると、ヒソヒソと話はじめた
「でも、どうしようか……ミクちゃんがここにいるって気づかれたら大変だよ」
「レイさん、呼んでくる?」
「そうだね、ミクも寝ちゃったし、一緒に移動して見られても大変だし」
「じゃあ、私呼んでくるよ」
と、クルミがレイを呼びに、そーっと部屋を出ていった。パタンといつもより小さな音で扉が閉じると、リコが寝ているミクを見つめている
「リコ、どうしたの?」
「あの本……」
モモカがリコに声をかけると、ミクの側にある二冊の本に指差した
「私はミクのために、何かできるかな?」
「リコ……」
また泣きそうなリコに、モモカがぎゅっと抱きしめた
「ミクに悲しい顔しているのを見られたら、余計落ち込んじゃうよ」
と言いながらリコの涙を拭いて微笑むと、何度も頷くと、涙を止めようと、少し強く顔を擦った。目を腫らし顔も真っ赤になって、ぎこちなく笑い、モモカにぎゅっと抱きしめ返した
「そうだね。頑張って来てくたんだから、落ち込んじゃダメだね。ありがとう、モモカ」
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