時を奏でる境界線

シャオえる

文字の大きさ
40 / 132

40. 第一回目の会議室

しおりを挟む
「君達は、アゼルを探しているんだよね?」
 カノンの、質問に小さく頷くノエル
 机に置いた資料を再び手に取り、数枚めくって考え込むカノン
 周りの本部の人達も、資料を手に取り隣同士で、話し込む
 
「前にも話したけどね、しばらく見てないんだ。連絡も取れないし……」
 資料を読みながら話すカノン。うーんとまた考え込む
「元々ドーケムに住んでいたの?」

「いえ、リエルが生まれる少し前に、母と来ました」
 ノエルの返答に、会議参加者の声で、ざわざわとする会議室
 その大人達の雰囲気に、圧倒されてくクリルとノエル
 そんな二人に、気を使って一人ニコニコ笑っているカノン
「そうか……もしかしたら、いつか本部ここに来ると思っていたのかもねぇ」
 
 また資料を読み込むカノン。会議室は、まだ少し話し合いの声で、ざわついている

「この本部は、魔術による事件や事故、魔術の差別等による貧困の相談、魔法関係の事を扱ってるけど……」
 資料を机に置いて、クリルとノエルに話しかけるカノン。その話の内容に、会議室のざわつきも止まる

「主になぜ12時になると使えなくなるのか。と言うことを調べてるのは分かる?」
 カノンからの急な質問に、考える二人。しばらく考えてるのを見て、カノンが壁にかかっている時計をちらりと見る
「今は、午前レクト11時だね。ノエル君、魔法使える?」
 カノンに諭されて、いつものように魔法を使おうと
する。だが、時間が違うため、何も起こらない
「僕も午後ラクトだから使えない。それの原因を調べてるんだ」
 カノンも魔法を使おうとしても何も起こらず、ただ手を広げてるだけになる

「……気の持ちようなんじゃね?」
 一生懸命どうにか魔法が使えないかとずっと頑張っているノエル。それを見守りながら呟くクリル
 二人の様子に苦笑いするカノン。バルバ大佐も、何だか楽しそうに三人を見ている

「アゼルは、この12時に変わるという研究に携わってて、結構すごい人なんだが……」
 バルバ大佐が、話をする。が、なぜかまだ、どうにか魔法を、出そうと頑張っているノエルと見つめるクリル。その二人の様子を見守る本部の人達

「そうだよ。だから変人、風来坊的な奴でもここにいれるんだけど……」
 そう話すカノンの話も全く聞かない二人
 カノンに、終わるように諭されて、やっとカノンとバルバ大佐の話が進んでいく

「で、まあ。ノエルくん達は、もちろんだけどクリルくん達も魔術能力高いんだし、気にせず本部に住みなよ。ここの人達もみんな望んでるし。けど定期的にこんな風に会議されるけどね」

 本部の人達のざわつきも止まって、クリル達も、疲れてきた会議は何だかんだで一時間くらい経っている
 みんなの様子を見て、ふぅ。とため息つく、カノン自身もちょっと疲れている様子
「ではもう、第一回二人を交えての会議を終わりにしますか。お疲れさまでした」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

ゲーム未登場の性格最悪な悪役令嬢に転生したら推しの妻だったので、人生の恩人である推しには離婚して私以外と結婚してもらいます!

クナリ
ファンタジー
江藤樹里は、かつて画家になることを夢見ていた二十七歳の女性。 ある日気がつくと、彼女は大好きな乙女ゲームであるハイグランド・シンフォニーの世界へ転生していた。 しかし彼女が転生したのは、ヘビーユーザーであるはずの自分さえ知らない、ユーフィニアという女性。 ユーフィニアがどこの誰なのかが分からないまま戸惑う樹里の前に、ユーフィニアに仕えているメイドや、樹里がゲーム内で最も推しているキャラであり、どん底にいたときの自分の心を救ってくれたリルベオラスらが現れる。 そして樹里は、絶世の美貌を持ちながらもハイグラの世界では稀代の悪女とされているユーフィニアの実情を知っていく。 国政にまで影響をもたらすほどの悪名を持つユーフィニアを、最愛の恩人であるリルベオラスの妻でいさせるわけにはいかない。 樹里は、ゲーム未登場ながら圧倒的なアクの強さを持つユーフィニアをリルベオラスから引き離すべく、離婚を目指して動き始めた。

慈愛と復讐の間

レクフル
ファンタジー
 とある国に二人の赤子が生まれた。  一人は慈愛の女神の生まれ変わりとされ、一人は復讐の女神の生まれ変わりとされた。  慈愛の女神の生まれ変わりがこの世に生を得た時、必ず復讐の女神の生まれ変わりは生を得る。この二人は対となっているが、決して相容れるものではない。  これは古より語り継がれている伝承であり、慈愛の女神の加護を得た者は絶大なる力を手にするのだと言う。  だが慈愛の女神の生まれ変わりとして生を亨けた娘が、別の赤子と取り換えられてしまった。 大切に育てられる筈の慈愛の女神の生まれ変わりの娘は、母親から虐げられながらも懸命に生きようとしていた。  そんな中、森で出会った迷い人の王子と娘は、互いにそれと知らずに想い合い、数奇な運命を歩んで行くこととなる。  そして、変わりに育てられた赤子は大切に育てられていたが、その暴虐ぶりは日をまして酷くなっていく。  慈愛に満ちた娘と復讐に駆られた娘に翻弄されながら、王子はあの日出会った想い人を探し続ける。  想い合う二人の運命は絡み合うことができるのか。その存在に気づくことができるのか……

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い

青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。 神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。 もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。 生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。 過去世と同じ轍を踏みたくない……

追放された味噌カス第7王子の異種族たちと,のんびり辺境地開発

ハーフのクロエ
ファンタジー
 アテナ王国の末っ子の第7王子に産まれたルーファスは魔力が0で無能者と言われ、大陸の妖精族や亜人やモンスターの多い大陸から離れた無人島に追放される。だが前世は万能スキル持ちで魔王を倒し英雄と呼ばれていたのを隠し生まれ変わってスローライフを送る為に無能者を装っていたのだ。そんなルーファスはスローライフを送るつもりが、無人島には人間族以外の種族の独自に進化した先住民がおり、周りの人たちが勝手に動いて気が付けば豊かで平和な強国を起こしていく物語です。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

処理中です...