時を奏でる境界線

シャオえる

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94. 遅れて知ること、知らなかったこと

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「……いいのかい?」
 そう会話が聞こえてくる、いつものソファーに、難しそうな顔で腕を組んでいるバルバと、同じく腕を組み考え込んでいるダングがいた
「今日はもう時間がないから、明日、朝向かおうか」
 二人が話している相手は、クリルとメイナ。練習終わりで、二人とも擦り傷だらけで座っている
「……はい」
 返事をするクリル。だが声が小さく、うつ向いている。そんな感じでいると
「おはようございます……二人とも大丈夫?」
 四人の元に来たのは、ノエル。来て早々、擦り傷だらけの二人を見て心配そう
「リエルとカリアさんはお部屋?」
 一人で来たノエルを見て、回りを見渡すがノエルしかいない
「たぶん。カノンさんはまだ部屋で寝てるけど……」
 ノエルがクリルの隣に座ると、ちょっと狭くなるソファー。向かいに座っているバルバやダングがノエルの話を聞いて、ため息をついた
「またアイツは……」

「メイナちゃん、カリアとリエルちゃんを呼んできてくれるかい?」
「う、うん」
 バルバがメイナにお願いをすると、ソファーから飛び下りて、女子部屋へと走っていった

「ところで、ノエル君に相談なんだか……」
 メイナが曲がり角から見えなくなったのを見たバルバが、話の続きを始める
「明日辺り、またフラワードに行くんだが君も行くかい?」
「えっ、僕ですか?」
「クリル君も行く。一緒の方が安心するだろう?」
 話を聞いて、ノエルが横に座っているクリルを見ると、まだうつ向いたままでいる
「じゃあ行きます。ね、クリル」
 名前を呼ばれて少し顔を上げると、ノエルが微笑んで見つめていた。ちょっと照れて顔を背けてしまう。
二人のやり取りを見て、なんだかホッとするダング。
バルバは、ふぅ。とため息ついて、また話の続きを始めていく
「ちなみに、フラワードのあの日、アゼルが隊長として指揮していたから、何か話が聞けるかもしれない。昔のフラワードの資料は、多々あるが事件後の聞き取りは出来ていないから、色々聞かないと……」
「まて、バルバ……」
 ダングが話し中のバルバを止める。まだ聞いていなかった、知らなかった話の内容に、ノエルとクリルがお互い見合わせ驚いていた

「おはようございます!すみません、また遅れました!」
「また遅れました!」
 ちょっと不穏な雰囲気になった時、バタバタと現れたカリア達。メイナとリエルの明るい声が聞こえて、ほっとするノエルとクリル。ほぼ全員揃ったのを確認してバルバが立ち上がり、どこかへ向かおうとする
「カリアか。来て早々悪いが、ダングと二人でカノンを起こしに行く。みんなとご飯でも食べててくれ」
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