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17. 意外な人と鉢合わせ
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「ミツバ、今日これだけ?」
パンを一つだけ買ってきたミツバ。サヤカとマホと一緒に教室でお昼ご飯を食べようと、机を動かし向かい合いパンの袋を開いた
「うん。何だか食欲なくて…」
「だから、寝ちゃうんだよ。たくさん食べないと」
小さくちぎったパンを頬張ると、サヤカとマホもお弁当を食べはじめた。楽しく三人で会話をしながらパンを半分ほど
食べ終えた頃、ふとサヤカが空席のままのサクラの席を見た
「サクラは今、何してるのかな……」
と言うとマホとミツバもサクラの席を見た。すると、マホが突然、何か思いついたように、二人に話しかけた
「もしかしたら、美味しいご飯食べに行ってるのかもね」
「まあ、引っ越しでバタバタしてるみたいだから、そうかもね」
「……ねぇ、ミツバ。話、聞いてる?」
二人の会話に入ることなく、ボーッとサクラの席を見ていたミツバにサヤカが声をかけると、声に気づいたミツバが、二人の顔を見て、聞いてないことを誤魔化そうとして苦笑いをした
「もう……。今日は帰ったら?」
誤魔化しきれずミツバを見て呆れるサヤカ。マホも隣でサヤカの話を聞いて頷いている
「でも……テスト近いし……」
「ボーッとして、また寝ちゃったら先生も困るでしょ。今日はもう帰って、ゆっくり休んで、残りの授業の分は私達が明日教えるから。ねっ」
「そうだよ。最近ボーッとしてること多いから、ちゃんと休んで」
と言う二人の言葉を聞いて、少しうつ向いて悩みはじめたミツバ。その様子を見ていたマホが急に、ミツバの頭を撫でた。ふと、少し顔をあげサヤカとマホを見ると、心配そうにミツバを見ている二人の姿を見て、ゆっくりと頷いた
「うん、そうしようかな……二人とも、ゴメンね」
「とは言ったものの……どうしようかな。ホノカも家に居るだろうから何かおやつでも買って帰ろうかな……」
トボトボと一人、帰り道を歩くミツバ。まだお昼過ぎたばかりの街は人だかりも多い。一人言を呟きながら真っ直ぐ帰らず寄り道をしながら歩いていると、ミツバの前から、こちらの方に近づいてくる女の子二人組を見つけて、足を止めた
「ねえ、ナツメ。お菓子買っていこうよ」
「ツバキ……アルノさんのお家でたくさんご飯もお菓子も食べたじゃん。もうダメだよ。夕御飯食べれなくなる」
「夕御飯をお菓子にするから大丈夫……」
ナツメの手を引っ張って、美味しそうなお菓子が売っているお店に入ろうとするツバキ。その様子を気にすることなく歩き続けるナツメ。すると、少し前の方に人だかりの中、立ち止まり、こちらを見ている視線に気づいた
「ミツバ……」
ナツメも足を止めポツリ呟きミツバを見る。少し遅れてツバキもミツバを見つけて、驚き少し後退りした
「あの……」
二人に話しかけようとしたミツバの横を通るナツメ。突然、早歩きで進みだしたナツメを慌てて追いかけるツバキ。ミツバも二人の後ろ姿を慌てて追いかけて、ナツメの腕をガシッとつかんだ
「待って!」
つかまれた腕を見つめるナツメ。二人の間に挟まれているツバキが二人の顔を、不安そうに交互に見ている
「教えて。サクラさんやあなた達は何をしているの?私は何をしたの?」
離さないようにナツメの腕を強くつかむミツバ。その力と話に何も言わずにいるナツメ。ミツバとツバキの顔を見て、ふぅ。と一つため息ついた。すると、ナツメの腕をつかんでいたミツバの手を引っ張り返すと、そのままつかんで歩きだした
「いいよ。教えてあげる。ついてきて」
パンを一つだけ買ってきたミツバ。サヤカとマホと一緒に教室でお昼ご飯を食べようと、机を動かし向かい合いパンの袋を開いた
「うん。何だか食欲なくて…」
「だから、寝ちゃうんだよ。たくさん食べないと」
小さくちぎったパンを頬張ると、サヤカとマホもお弁当を食べはじめた。楽しく三人で会話をしながらパンを半分ほど
食べ終えた頃、ふとサヤカが空席のままのサクラの席を見た
「サクラは今、何してるのかな……」
と言うとマホとミツバもサクラの席を見た。すると、マホが突然、何か思いついたように、二人に話しかけた
「もしかしたら、美味しいご飯食べに行ってるのかもね」
「まあ、引っ越しでバタバタしてるみたいだから、そうかもね」
「……ねぇ、ミツバ。話、聞いてる?」
二人の会話に入ることなく、ボーッとサクラの席を見ていたミツバにサヤカが声をかけると、声に気づいたミツバが、二人の顔を見て、聞いてないことを誤魔化そうとして苦笑いをした
「もう……。今日は帰ったら?」
誤魔化しきれずミツバを見て呆れるサヤカ。マホも隣でサヤカの話を聞いて頷いている
「でも……テスト近いし……」
「ボーッとして、また寝ちゃったら先生も困るでしょ。今日はもう帰って、ゆっくり休んで、残りの授業の分は私達が明日教えるから。ねっ」
「そうだよ。最近ボーッとしてること多いから、ちゃんと休んで」
と言う二人の言葉を聞いて、少しうつ向いて悩みはじめたミツバ。その様子を見ていたマホが急に、ミツバの頭を撫でた。ふと、少し顔をあげサヤカとマホを見ると、心配そうにミツバを見ている二人の姿を見て、ゆっくりと頷いた
「うん、そうしようかな……二人とも、ゴメンね」
「とは言ったものの……どうしようかな。ホノカも家に居るだろうから何かおやつでも買って帰ろうかな……」
トボトボと一人、帰り道を歩くミツバ。まだお昼過ぎたばかりの街は人だかりも多い。一人言を呟きながら真っ直ぐ帰らず寄り道をしながら歩いていると、ミツバの前から、こちらの方に近づいてくる女の子二人組を見つけて、足を止めた
「ねえ、ナツメ。お菓子買っていこうよ」
「ツバキ……アルノさんのお家でたくさんご飯もお菓子も食べたじゃん。もうダメだよ。夕御飯食べれなくなる」
「夕御飯をお菓子にするから大丈夫……」
ナツメの手を引っ張って、美味しそうなお菓子が売っているお店に入ろうとするツバキ。その様子を気にすることなく歩き続けるナツメ。すると、少し前の方に人だかりの中、立ち止まり、こちらを見ている視線に気づいた
「ミツバ……」
ナツメも足を止めポツリ呟きミツバを見る。少し遅れてツバキもミツバを見つけて、驚き少し後退りした
「あの……」
二人に話しかけようとしたミツバの横を通るナツメ。突然、早歩きで進みだしたナツメを慌てて追いかけるツバキ。ミツバも二人の後ろ姿を慌てて追いかけて、ナツメの腕をガシッとつかんだ
「待って!」
つかまれた腕を見つめるナツメ。二人の間に挟まれているツバキが二人の顔を、不安そうに交互に見ている
「教えて。サクラさんやあなた達は何をしているの?私は何をしたの?」
離さないようにナツメの腕を強くつかむミツバ。その力と話に何も言わずにいるナツメ。ミツバとツバキの顔を見て、ふぅ。と一つため息ついた。すると、ナツメの腕をつかんでいたミツバの手を引っ張り返すと、そのままつかんで歩きだした
「いいよ。教えてあげる。ついてきて」
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