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18. 不思議な想いと願いと
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「ここは……」
家から程近い、とあるマンションに連れてこられたミツバ。不安そうに呟く声にも気にせずスタスタとマンション内を歩くナツメとツバキ。置いていかれないように慌てて追いかけていると、マンションの一室の前に立つと、ナツメがピンポンと呼び鈴を鳴らした
「はい……」
しばらく待っていると声とともに扉が開くと、サクラが恐る恐ると出てきた
「あれ?ナツメちゃんとツバキちゃん、どうしたの?」
さっきまで一緒にいて、別れたばかりの二人が突然家に訪問してきて驚くサクラ
「本当だ。二人ともどうしたの?」
サクラの声に、リビングでのんびりしていたユリも玄関にやって来て、ナツメとツバキの姿を見て驚いている
「つれてきた……」
と二人の言葉を聞いて、ポツリと呟いたナツメ。扉に隠れるようにいたミツバを呼んだ。恐る恐るサクラの前にミツバが立つと、驚き困ったような表情で
「ミツバちゃん……」
「ここ、サクラさんの家だったんだ……」
苦笑いでサクラに話しかけるミツバ。返事の代わりに小さく頷くサクラ。二人とも言葉につまり無言になり、ナツメ達も、二人に話しかけることなく様子を見ている
「と……とりあえず、みんな、お家の中に入って」
慌てて家の中に招き入れるサクラ。何度も来ているナツメとツバキは、スタスタと家の奥へと歩いていく
「……おやつある?」
「あるよ。一緒に食べよう」
ツバキはユリと一緒に、サクラと食べていたお菓子を食べ始め、ナツメはソファーに座って二人の楽しそうにお菓子を食べている姿を見ていると、大分遅れて家の中に入りリビングに来たミツバ。キッチンでお茶を用意していたサクラが、ミツバがやっと来たことに気づいて声をかけた
「ミツバちゃんは、学校もう終わったんだ……」
「うん、今日は早退してね……」
「そっか。体調悪いの?」
「そうじゃないけど……」
二人ともソファーに座らず立ったまま、困ったように笑いながら話すサクラとミツバ。二人の会話を聞いていたナツメが、わざと大きなため息をついた
「あーあ。二人のそんな、ぎこちない会話聞くなんてさ。連れてこなきゃよかった」
「ナツメちゃん……だって、ミツバちゃんは……」
ツバキとユリの分のお茶をテーブルに置きながら、ナツメと話すサクラ。コップを受け取ったナツメは、ミツバを一瞬見て、お茶を飲む前にまた一つため息ついた
「覚えてないにしても、もうちょっと前みたいに仲良く話してよ」
「仲良くするっていっても、私とサクラさんは会ったばかりで……」
「違うよ。二人は昔からずっと一緒にいたよ」
ナツメに言い返していたミツバの言葉を、ツバキが口一杯にお菓子を頬張りながら遮った
「待って。ナツメちゃん、何も言わないで……」
「サクラとミツバは、私達よりずーっと前から本を書いていたんだよ」
サクラの言葉を無視して、ミツバに話すツバキ。その話の内容に意味が分からず、ただ呆然としている
「それは……どういうこと?」
と呟いたミツバの言葉を聞いて、うつ向いてしまったサクラ。そんなサクラをミツバだけでなくナツメ達も見て、静かになったリビング。すると、ナツメがお茶を一気に飲み干すとコップをタンッと少し強めにテーブルに置いて、まだ一人だけ、椅子に座らず立ったままのミツバを見て、隣に座るように手招きをした
「せっかくみんな居るんだからさ。ミツバの知りたいこと話してあげるよ」
家から程近い、とあるマンションに連れてこられたミツバ。不安そうに呟く声にも気にせずスタスタとマンション内を歩くナツメとツバキ。置いていかれないように慌てて追いかけていると、マンションの一室の前に立つと、ナツメがピンポンと呼び鈴を鳴らした
「はい……」
しばらく待っていると声とともに扉が開くと、サクラが恐る恐ると出てきた
「あれ?ナツメちゃんとツバキちゃん、どうしたの?」
さっきまで一緒にいて、別れたばかりの二人が突然家に訪問してきて驚くサクラ
「本当だ。二人ともどうしたの?」
サクラの声に、リビングでのんびりしていたユリも玄関にやって来て、ナツメとツバキの姿を見て驚いている
「つれてきた……」
と二人の言葉を聞いて、ポツリと呟いたナツメ。扉に隠れるようにいたミツバを呼んだ。恐る恐るサクラの前にミツバが立つと、驚き困ったような表情で
「ミツバちゃん……」
「ここ、サクラさんの家だったんだ……」
苦笑いでサクラに話しかけるミツバ。返事の代わりに小さく頷くサクラ。二人とも言葉につまり無言になり、ナツメ達も、二人に話しかけることなく様子を見ている
「と……とりあえず、みんな、お家の中に入って」
慌てて家の中に招き入れるサクラ。何度も来ているナツメとツバキは、スタスタと家の奥へと歩いていく
「……おやつある?」
「あるよ。一緒に食べよう」
ツバキはユリと一緒に、サクラと食べていたお菓子を食べ始め、ナツメはソファーに座って二人の楽しそうにお菓子を食べている姿を見ていると、大分遅れて家の中に入りリビングに来たミツバ。キッチンでお茶を用意していたサクラが、ミツバがやっと来たことに気づいて声をかけた
「ミツバちゃんは、学校もう終わったんだ……」
「うん、今日は早退してね……」
「そっか。体調悪いの?」
「そうじゃないけど……」
二人ともソファーに座らず立ったまま、困ったように笑いながら話すサクラとミツバ。二人の会話を聞いていたナツメが、わざと大きなため息をついた
「あーあ。二人のそんな、ぎこちない会話聞くなんてさ。連れてこなきゃよかった」
「ナツメちゃん……だって、ミツバちゃんは……」
ツバキとユリの分のお茶をテーブルに置きながら、ナツメと話すサクラ。コップを受け取ったナツメは、ミツバを一瞬見て、お茶を飲む前にまた一つため息ついた
「覚えてないにしても、もうちょっと前みたいに仲良く話してよ」
「仲良くするっていっても、私とサクラさんは会ったばかりで……」
「違うよ。二人は昔からずっと一緒にいたよ」
ナツメに言い返していたミツバの言葉を、ツバキが口一杯にお菓子を頬張りながら遮った
「待って。ナツメちゃん、何も言わないで……」
「サクラとミツバは、私達よりずーっと前から本を書いていたんだよ」
サクラの言葉を無視して、ミツバに話すツバキ。その話の内容に意味が分からず、ただ呆然としている
「それは……どういうこと?」
と呟いたミツバの言葉を聞いて、うつ向いてしまったサクラ。そんなサクラをミツバだけでなくナツメ達も見て、静かになったリビング。すると、ナツメがお茶を一気に飲み干すとコップをタンッと少し強めにテーブルに置いて、まだ一人だけ、椅子に座らず立ったままのミツバを見て、隣に座るように手招きをした
「せっかくみんな居るんだからさ。ミツバの知りたいこと話してあげるよ」
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