シンフォニー・レイ

シャオえる

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65. まだ知るべきではないこと

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「これは……そうか」
 ノア隊員からの報告を受け取ったゼフドが、朝も早くから渋い表情で、ノア隊員のパソコンのモニターを睨んでいる
「ゼフドさんは知っているんですか?」
「ああ、一緒にうたの力について調べていたからな。君とは入れ違いか。知らないのも無理はないか……」
「どんな方だったんですか」
「それは……」
 ノア隊員の質問に答えず無言のままモニターを見るゼフド。二人何も言わず、ただ時間が過ぎていく
「……とにかく居場所を調べよう。この事は三人には厳守。ルモカにも秘密で頼む」
「ルモカさんにもですか?後で色々言われますよ」
「構わん。不確定な時に知られると余計に騒がしいからな」
「はぁ……了解です」
 ゼフドの方に向けていた体を、パソコンの方に向き直して、調べ始めるノア隊員。その様子を隣で見ているゼフドが、ノア隊員に聞こえないように、ポツリと呟く
「知らない方が良かったのか……それともやはり知る運命だったのか……」

「ゼフドさん。おはようごさいます」
 突然、後ろから声をかけられたゼフド。振り返るとツミキとカエデ、ミオリがいた
「おや、ツミキ君。おはよう。良かった、起きたのか」
「はい。なので学校の前に会っておこうってカエデちゃんが……」
 たくさん眠って、朝ご飯も食べてご機嫌で話すツミキの顔を見ていたゼフドに気づいて、気まずそうになる
「あの……なにか?」
 朝ごはんがついているのかと顔を触る。カエデに確認もしてもらったり、ミオリも輪に入って三人楽しそうに話を始めだす
「あぁ……いや、なんでもない」
 三人の様子を見て我に返ったゼフド。楽しそうな会話に、眠り続けていたツミキの心配も、とりあえず一安心とノア隊員や周りにいた人達も混じって会話が弾む

「そろそろ、学校行かないと……」
 カエデが遅刻しそうなのに気づいて、慌て始める。学校へ行く時間が大分過ぎて遅刻ギリギリの時間
「じゃあ、みなさん、失礼します」
 ツミキがお辞儀をして、三人パタパタと足音を立てて指令室から出ていった。明るい声が消えて、静かになった部屋にゼフドのため息が聞こえる
「ゼフドさん……本当に言わなくても良いんですか?」
 ノア隊員の話を聞きながら隣に座って、また一つため息をついた
「まあ、ちゃんと調べてからな……。今日も一日、大変そうだな」
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