シンフォニー・レイ

シャオえる

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67. 帰り道の嬉しい再会

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「痛そうだな。その顔……」
 夕方、学校の帰り道。ちょっと寄り道して街の中を歩いている
「ちょっとコケちゃって……擦り傷ですが……」
 右頬に絆創膏を付けているツミキ。ミオリが心配そうに頬を見ているのを苦笑いで答えていると、隣でカエデが、はぁ。とため息をついた
「体育の時間に、気合い入るって言って、目の前でコケたんです……。これ、ルモカさんが見たら怒るよ。女の子は顔に傷をつけるな!っていつも言ってるから」
「えー?怒られるのは嫌だなぁ……」
 カエデの話に焦りだすツミキ。絆創膏に手を当てて怒られるのを想像してちょっと落ち込む
「でも、ルモカさん達がいないと、傷跡直せないから」
「そういえば、どうして治せるの?」
「さあ?昔聞いたけど、よく分かんなくて覚えてないや」
 三人横並びで人通りが多くなってきた街を楽しそうに話し、施設へと歩いてく

「いた!ツミキだな!おいっ!」
 突然、三人の後ろから聞こえる叫び声。何事かと三人以外の周りの人達も、声のする方に一斉に振り向いた
「あっ!シキちゃん!!」
 振り向いた先にいたシキとシンクの姿に、走ってシキに抱きつくツミキ。強い力で抱きしめられ、身動きができずうろたえているのを、助けずに微笑むシンクと、呆然としているカエデとミオリ
「良かった!生きてた!心配したんだよ」
「離せ!うっとうしい!」
「良かった!本当に良かった」
 ツミキの嬉しさ余って勢いよく地面に倒れる二人。会えた嬉しさで、うるさいツミキをカエデとミオリがどうにか離して、やっと落ち着きだす
「というか、どうなってるんだ!お前のうたの力は!」
 やっとツミキから離れて叫ぶシキの話の内容に、ツミキ達は不思議そうな表情

「なに?私のうたの力?」
「ツミキのうたの力?」
「前に調べた時に、力は無いと言ってたが……」
 三人、顔を見合いながら、シキの話を聞き返す
「ふざけんな!」
「シキ、落ち着いて……」
 三人の反応にイラつきから顔が赤くなっていくシキに、やっとシンクが話をして落ち着かせる
「さっきからなんなの?」
 二人の様子を見たカエデが不思議そうに声をかけると、うたい始めるシキ。突然のうたに戸惑うツミキの前にカエデとミオリが身を構える
「ちょっと!いきなり戦う気?」
「いいえ、私達は、あなた達に話を聞きに来たの」
 同じくうたを唄おうとするカエデを止めるシンク。止められ、うたうのを止めると、シキのうたが街中に響く

「シキちゃんのうた……」
 街の真ん中で、シキのうたを聞く。ツミキ達の周りの人達も足を止め、シキのうたに聞き入っている
「何も起こらない……?」
 ツミキ達が驚いている間に、一曲うたい終えたシキ。パチパチと拍手が聞こえる中、ツミキに向かってシキが叫ぶ
「そうだ、私はうたの力が無くなった……お前何をしたんだ!」
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