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88. 怒る理由は、誰のために
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「そうか……あちらは良くない様子か」
「はい。なので早急に居場所を探さねばならないかと」
指令室でゼフドに報告をしているミオリ。二人の側で話を聞いていた隊員達も、話を聞いて深刻そうな表情になっている
「……分かった。シキ君が走っていったという場所付近を重点的に探そうか。徒歩ということは、あまり遠い場所ではないとは思うからな」
ゼフドの話しに頷く隊員達。話を聞き終えると再び各自の仕事を再開していく
「ところで、ツミキ君とカエデ君は?」
一人で来たミオリに問いかけるゼフド。その問いかけに言いたくなさそうな顔になったミオリ。はぁ。と一つため息をついて、話し始める
「……二人は、今医務室にいますよ」
「はい。治療終わり」
医務室では、怪我をしたツミキの治療が終わり、ベットに座るツミキの周りには、治療の手伝いをしていたカエデと、治療を終えて片付けをするルモカ達がいた
「もー。勝手に走って、勝手にコケて怪我して……心配するじゃない」
「……ごめんなさい」
ツミキの隣に座わりながら話すカエデに小さな声で謝るツミキ。その返事を聞いたルモカが片付けながら微笑む
「二人とも、何かあったの?」
明るく聞くルモカの声に、ツミキがギュッと手に力を込めた
「ミオリさんに怒られちゃって……」
「ミオリさんとカエデちゃんは、私を守るためいるのにって……ごめんなさい。勝手に行動しちゃって」
話しながら、うつ向いてくツミキ。カエデも何も言えず、静かになってしまった医務室。すると突然、ルモカがツミキの頬っぺたをムニッと軽く引っ張った
「そうね、あなたの姿が見えなくなったら私だって怒るわ」
笑って話すルモカに戸惑うツミキ。その顔を見てまた微笑むと、パンっと手を一回叩いて全員の注目を集める
「ツミキちゃん。反省するならお部屋でね。暗い雰囲気は、この部屋には必要ないから」
と、ルモカが話している傍ら、また落ち込み始めたツミキを見てグイッと腕をつかんで部屋の入り口へと引っ張ていく
「ほらほら、ミオリちゃんはきっと、指令室で二人が笑顔で迎えに来るのを待ってるわよ。さっさと行く!」
慌ててカエデもツミキと一緒に医務室から出ていく。ゆっくりと扉が閉まると、ふぅ。と大きなため息をついた
「ルモカさん、無理矢理過ぎますよ」
「仕方ないでしょ。落ち込む姿なんて見たくないのよ」
ルモカの行動に呆れ話すメルナ。その隣を歩いて自分の椅子に座ると、机の引き出しに入れていたツミキ達の資料を出すと、パラパラと読みながら、表情が少し暗くなっていく
「あの子達三人は、希望の子だものね……」
「はい。なので早急に居場所を探さねばならないかと」
指令室でゼフドに報告をしているミオリ。二人の側で話を聞いていた隊員達も、話を聞いて深刻そうな表情になっている
「……分かった。シキ君が走っていったという場所付近を重点的に探そうか。徒歩ということは、あまり遠い場所ではないとは思うからな」
ゼフドの話しに頷く隊員達。話を聞き終えると再び各自の仕事を再開していく
「ところで、ツミキ君とカエデ君は?」
一人で来たミオリに問いかけるゼフド。その問いかけに言いたくなさそうな顔になったミオリ。はぁ。と一つため息をついて、話し始める
「……二人は、今医務室にいますよ」
「はい。治療終わり」
医務室では、怪我をしたツミキの治療が終わり、ベットに座るツミキの周りには、治療の手伝いをしていたカエデと、治療を終えて片付けをするルモカ達がいた
「もー。勝手に走って、勝手にコケて怪我して……心配するじゃない」
「……ごめんなさい」
ツミキの隣に座わりながら話すカエデに小さな声で謝るツミキ。その返事を聞いたルモカが片付けながら微笑む
「二人とも、何かあったの?」
明るく聞くルモカの声に、ツミキがギュッと手に力を込めた
「ミオリさんに怒られちゃって……」
「ミオリさんとカエデちゃんは、私を守るためいるのにって……ごめんなさい。勝手に行動しちゃって」
話しながら、うつ向いてくツミキ。カエデも何も言えず、静かになってしまった医務室。すると突然、ルモカがツミキの頬っぺたをムニッと軽く引っ張った
「そうね、あなたの姿が見えなくなったら私だって怒るわ」
笑って話すルモカに戸惑うツミキ。その顔を見てまた微笑むと、パンっと手を一回叩いて全員の注目を集める
「ツミキちゃん。反省するならお部屋でね。暗い雰囲気は、この部屋には必要ないから」
と、ルモカが話している傍ら、また落ち込み始めたツミキを見てグイッと腕をつかんで部屋の入り口へと引っ張ていく
「ほらほら、ミオリちゃんはきっと、指令室で二人が笑顔で迎えに来るのを待ってるわよ。さっさと行く!」
慌ててカエデもツミキと一緒に医務室から出ていく。ゆっくりと扉が閉まると、ふぅ。と大きなため息をついた
「ルモカさん、無理矢理過ぎますよ」
「仕方ないでしょ。落ち込む姿なんて見たくないのよ」
ルモカの行動に呆れ話すメルナ。その隣を歩いて自分の椅子に座ると、机の引き出しに入れていたツミキ達の資料を出すと、パラパラと読みながら、表情が少し暗くなっていく
「あの子達三人は、希望の子だものね……」
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