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38. 悩みの種を取り除こう
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「リンさん、もー、探しましたよ。ククルさんが……」
裏庭にいたはずのリン。なぜか屋上で壁にもたれて休んでいたのを見つけた職員が驚いて慌てて駆け寄っていく
「リンさん、大丈夫ですか?メルガ、怪我してますか?」
いつもは、駆け寄って甘えてくるはずのメルガが、リンの側で寝そべり尻尾を振るだけで動かないその姿に、職員が不安そうに声かけた
「ああ、大丈夫だよ。それより、ククルがどうしたって?」
職員の不安を拭うためリンがメルガの背中を擦り、クスッと微笑むと、メルガも顔を上げてリンと職員の顔を交互に見てニコッと微笑む
「授業の事で聞きたい事があるそうで、呼んでますが……」
「そうか。ククルはどこに?」
「えーっと、職員室にいると思いますよ……」
「わかった。すぐに向かうよ」
リンが立ち上がると、メルガもゆっくり立ち上がる。職員の横を通っていくと、不安が拭えないのか心配そうな顔をしている職員を残して、ククルのいる職員室に行く前に、また裏庭に寄って、ふぅ。とため息ついた
「メルガ、休む予定が無理させてすまないね」
裏庭にある椅子にリンが座ると足元にペタンと寝転んだメルガにクスッと笑ってリンがそう言いながら、メルガの背中を擦っていると、突然強い風が吹いてガサッと木々が大きく揺れた。リンがその揺れた木に目を向けると小鳥達が数匹飛び立っていった。その様子を見てリンがまた、ふぅ。と一つため息をついた
「ミナモもクロウも、もう少し手加減してもいいと思うんだけど仕方ないか」
「ルト、ララ。どうしよう……」
その頃ツムギは、レアスの家の冷蔵庫を開いて、腕を組みうーんと悩んでいた
「何にも食材がないね。また買ってこなきゃか……でも、レアス一人にさせるのはなぁ。大丈夫かな……」
戸棚やキッチンの中に何かあるかと探り始めるツムギ。ルトとララも一緒に食材を探しながら、戸棚からお箸や食器等色々な物を取り出し床に散らかしていく。すぐに二人の動きに気づいたツムギが慌てて止め怒ると、ルトとララが思わずキッチンから逃げだした。ツムギの怒る声が更にキッチンに響いて、静かだったレアスの家が急に騒がしくなった
「レアスー!みんなで食材買ってくるね!すぐ戻るよ!」
ルトとララが喧嘩をしている側で、キッチンに散らばった物を片付け終えたツムギが、レアスのいる部屋に向かって大声で叫ぶ。廊下で返事を待ってみても、物音一つせず、困った顔でルトとララと顔を見合わせた
「……大丈夫かな?でも行かなきゃね、二人とも急いで行こう」
裏庭にいたはずのリン。なぜか屋上で壁にもたれて休んでいたのを見つけた職員が驚いて慌てて駆け寄っていく
「リンさん、大丈夫ですか?メルガ、怪我してますか?」
いつもは、駆け寄って甘えてくるはずのメルガが、リンの側で寝そべり尻尾を振るだけで動かないその姿に、職員が不安そうに声かけた
「ああ、大丈夫だよ。それより、ククルがどうしたって?」
職員の不安を拭うためリンがメルガの背中を擦り、クスッと微笑むと、メルガも顔を上げてリンと職員の顔を交互に見てニコッと微笑む
「授業の事で聞きたい事があるそうで、呼んでますが……」
「そうか。ククルはどこに?」
「えーっと、職員室にいると思いますよ……」
「わかった。すぐに向かうよ」
リンが立ち上がると、メルガもゆっくり立ち上がる。職員の横を通っていくと、不安が拭えないのか心配そうな顔をしている職員を残して、ククルのいる職員室に行く前に、また裏庭に寄って、ふぅ。とため息ついた
「メルガ、休む予定が無理させてすまないね」
裏庭にある椅子にリンが座ると足元にペタンと寝転んだメルガにクスッと笑ってリンがそう言いながら、メルガの背中を擦っていると、突然強い風が吹いてガサッと木々が大きく揺れた。リンがその揺れた木に目を向けると小鳥達が数匹飛び立っていった。その様子を見てリンがまた、ふぅ。と一つため息をついた
「ミナモもクロウも、もう少し手加減してもいいと思うんだけど仕方ないか」
「ルト、ララ。どうしよう……」
その頃ツムギは、レアスの家の冷蔵庫を開いて、腕を組みうーんと悩んでいた
「何にも食材がないね。また買ってこなきゃか……でも、レアス一人にさせるのはなぁ。大丈夫かな……」
戸棚やキッチンの中に何かあるかと探り始めるツムギ。ルトとララも一緒に食材を探しながら、戸棚からお箸や食器等色々な物を取り出し床に散らかしていく。すぐに二人の動きに気づいたツムギが慌てて止め怒ると、ルトとララが思わずキッチンから逃げだした。ツムギの怒る声が更にキッチンに響いて、静かだったレアスの家が急に騒がしくなった
「レアスー!みんなで食材買ってくるね!すぐ戻るよ!」
ルトとララが喧嘩をしている側で、キッチンに散らばった物を片付け終えたツムギが、レアスのいる部屋に向かって大声で叫ぶ。廊下で返事を待ってみても、物音一つせず、困った顔でルトとララと顔を見合わせた
「……大丈夫かな?でも行かなきゃね、二人とも急いで行こう」
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