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52. その笑顔と元気に負けて
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「ちょっと!どこに行くの?」
「んー、どうしよっか……。とりあえず、お腹空いたからご飯食べよう」
レアスの手を無理矢理引っ張って街中を歩くツムギ。そのすぐ後ろをルトとララが困った顔で追いかけている
「離して、歩きづらい」
レアスがツムギの手を振り払おうと何度も手を振っていると、ツムギが立ち止まりレアスの方に、くるりと振り向いた
「えー、嫌だ。離したら、どっか行っちゃうでしょ?」
「否定はしないけど……」
「じゃあ、離さない。このまま歩こう」
そう言うと、さっきより強く手を握って歩き始めたツムギ。もう手を振りほどくことを諦めたレアスは、引っ張られながらそのまま歩いてく
「学校サボりだねー。ナオとカホに知られたら怒られそう」
楽しそうに街中を見渡しながらツムギが歩き続けていると、追いかけ続け疲れたルトとララがレアスの肩に乗って休んでいると、スーパーを見つけたツムギが立ち止まりレアスの手をパッと離した
「帰りに夕御飯の食材も買わなきゃね。何にしようか」
スーパーの前に立ち悩みだしたツムギに、レアスがスーパーを一瞬見た後、はぁ。とため息ついた
「あなた、朝御飯もまだなのに、もう夕御飯の話しているの?それに、ずっと家にいる気?」
「うん、後でナオとカホに連絡しておけば、外泊しても寮の先生怒んないし、ルトもララも一緒の方がいいよね」
「なんで、あなたは……」
「寮に行かないなら、一緒にいるの。その方がいいでしょ?」
「そう……」
「本で何かしようとしてるのは分かるけど、一人で何かするのは辛いもんね。少しでも助けになるかなって」
レアスが何か言おうとした時、両手をぎゅっと強くつかんだツムギ。エヘヘと笑って話す姿に何も言い返せず、少しうつ向いていると、ツムギが道路の向こう側にあるお店を見つけて指差した
「あっ、あのお店のパン美味しいんだよ、売り切れになる前に買おう!」
そう言うとレアス達を置いて、パン屋に向かって走っていったツムギ。置いていかれたレアスは追いかけることなくその後ろ姿を呆然と見ている
「ねえ、ルト。あの子は、いつもああなの?」
同じく追いかけるのに出遅れたルトと声をかけると、名前を呼ばれてちょっとだけびっくりして、ララと目を合わせた。すると、もうパン屋に着いたツムギが大きく手を振ってレアス達を呼んでいる。それに気づいたレアスが、はぁ。とため息ついくとルトとララにそっと触れてクスッと笑ってツムギのいるパン屋へと歩きだした
「仕方ない。行きましょうか。お腹空いてきたものね」
「んー、どうしよっか……。とりあえず、お腹空いたからご飯食べよう」
レアスの手を無理矢理引っ張って街中を歩くツムギ。そのすぐ後ろをルトとララが困った顔で追いかけている
「離して、歩きづらい」
レアスがツムギの手を振り払おうと何度も手を振っていると、ツムギが立ち止まりレアスの方に、くるりと振り向いた
「えー、嫌だ。離したら、どっか行っちゃうでしょ?」
「否定はしないけど……」
「じゃあ、離さない。このまま歩こう」
そう言うと、さっきより強く手を握って歩き始めたツムギ。もう手を振りほどくことを諦めたレアスは、引っ張られながらそのまま歩いてく
「学校サボりだねー。ナオとカホに知られたら怒られそう」
楽しそうに街中を見渡しながらツムギが歩き続けていると、追いかけ続け疲れたルトとララがレアスの肩に乗って休んでいると、スーパーを見つけたツムギが立ち止まりレアスの手をパッと離した
「帰りに夕御飯の食材も買わなきゃね。何にしようか」
スーパーの前に立ち悩みだしたツムギに、レアスがスーパーを一瞬見た後、はぁ。とため息ついた
「あなた、朝御飯もまだなのに、もう夕御飯の話しているの?それに、ずっと家にいる気?」
「うん、後でナオとカホに連絡しておけば、外泊しても寮の先生怒んないし、ルトもララも一緒の方がいいよね」
「なんで、あなたは……」
「寮に行かないなら、一緒にいるの。その方がいいでしょ?」
「そう……」
「本で何かしようとしてるのは分かるけど、一人で何かするのは辛いもんね。少しでも助けになるかなって」
レアスが何か言おうとした時、両手をぎゅっと強くつかんだツムギ。エヘヘと笑って話す姿に何も言い返せず、少しうつ向いていると、ツムギが道路の向こう側にあるお店を見つけて指差した
「あっ、あのお店のパン美味しいんだよ、売り切れになる前に買おう!」
そう言うとレアス達を置いて、パン屋に向かって走っていったツムギ。置いていかれたレアスは追いかけることなくその後ろ姿を呆然と見ている
「ねえ、ルト。あの子は、いつもああなの?」
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「仕方ない。行きましょうか。お腹空いてきたものね」
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