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75. 指差す先の光
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「あれ?ここどこ?」
眩しかった光がすぐに消え、恐る恐る目を開けたツムギ。レアスの家の本棚のある部屋にいたはずが、見たことのない真っ白な視界が広がる場所にいた
「メルガ、レアス、どこ?」
その場から動かずにレアス達を探しキョロキョロと辺りを見渡していると、また頭にゴツンと何かが落ちてきた
「痛い……。もー、またなに」
当たった場所を擦りちょっと苛つくツムギ。頭に当たった後、バサッと音を立てて落ちた先を見ると、本が一冊落ちていた
「どうしよう、レアスに怒られるかな……」
本を手に取ろうか悩み、戸惑っていると、本がパラパラとページが勝手にめくられはじめた。ツムギがその様子を見ていると、本がふわふわと浮かんでツムギから離れていく
「ちょっと待って!」
慌てて本を追いかけていくツムギ。走り続けても真っ白な視界が消えることなく追いかけていると、突然紙の長い人が現れ、その人の前に本が立ち止まり、女の人が手に取った。その様子を同じく立ち止まり見ていたツムギの方に女の人が振り向いて、ツムギに向かってニコッと微笑んだ
「メルガもいないし、探すのには苦労しそうですが……」
その頃、ミナモと別れミナモが管理する本棚のある場所に来たリンが、無数にある本を見て、はぁ。とため息ついていた。目当ての本を探すため、歩こうとした時、カタンと物音が聞こえて振り向くと、リンのいる場所から少し離れた本棚の前に、一冊の本が落ちていた。その本を見てリンが思わずクスッと笑った
「……そうでもなさそうですね。本当、変わった本棚ですよ」
「……あっち?なに?」
その頃、本を持った女の人がツムギの後ろをそっと指差していた。その指差す場所にツムギが振り向くと、誰かが倒れている姿が見えて、慌てて駆け寄っていくと、レアスがぐったりとした表情で倒れていた
「レアス!」
ツムギが大声で呼んでも起きないレアスを、体を大きく揺らしたり、叩いたりして無理矢理起こそうとしはじめた
「大丈夫?起きて!起きて!」
それでも起きないレアスに、どうしようかと困っていると、指差していた女の人が本を持ったまま、ツムギのすぐ側までいつの間にか来ていた。ツムギが女の人がいる事に気づいて、レアスをぎゅっと抱きしめると、女の人が持っている本が、ふわりと浮かび、ツムギと女の人の間に浮かんで止まるとパラパラとページがめくられはじめた。その様子をツムギと女の人が見上げながら見ていると、ページがめくられるのが止まると、また明るく眩しい光が本から溢れ、またぎゅっと強く目を閉じた
「おや、メルガはどうしましたか?」
「えっ、リン先生……。ここは?」
声をかけられ、恐る恐る目を開けると、また見知らぬ場所にいて戸惑うツムギ。レアスをぎゅっと抱きしめて、またキョロキョロと辺りを見渡しはじめた
「本の中に残してしまいましたか。ちゃんと本を聞き読んで使わなきゃダメですよ」
しばらく待ってみてもメルガが来ない事に、リンがはぁ。とため息つきながら、持っていた本をパタンと閉じた
「仕方ない。ミナモに頼んで、メルガを呼び戻しましょう。二人の使い魔も、どこかの本に入ってしまったようですし」
「えっ、ルトとララが?」
二人が居ると思って、ツムギが、また辺りを見渡しはじめていると、リンが持っていた本を近くの本棚に無理矢理入れて、ツムギとレアスの側を通り部屋の入り口まで歩いていくと、少し振り返りツムギに向かって話しかけた
「ミナモを呼んできます。すぐに戻ってきますから、二人とも動かずにここで休んで待っているように」
眩しかった光がすぐに消え、恐る恐る目を開けたツムギ。レアスの家の本棚のある部屋にいたはずが、見たことのない真っ白な視界が広がる場所にいた
「メルガ、レアス、どこ?」
その場から動かずにレアス達を探しキョロキョロと辺りを見渡していると、また頭にゴツンと何かが落ちてきた
「痛い……。もー、またなに」
当たった場所を擦りちょっと苛つくツムギ。頭に当たった後、バサッと音を立てて落ちた先を見ると、本が一冊落ちていた
「どうしよう、レアスに怒られるかな……」
本を手に取ろうか悩み、戸惑っていると、本がパラパラとページが勝手にめくられはじめた。ツムギがその様子を見ていると、本がふわふわと浮かんでツムギから離れていく
「ちょっと待って!」
慌てて本を追いかけていくツムギ。走り続けても真っ白な視界が消えることなく追いかけていると、突然紙の長い人が現れ、その人の前に本が立ち止まり、女の人が手に取った。その様子を同じく立ち止まり見ていたツムギの方に女の人が振り向いて、ツムギに向かってニコッと微笑んだ
「メルガもいないし、探すのには苦労しそうですが……」
その頃、ミナモと別れミナモが管理する本棚のある場所に来たリンが、無数にある本を見て、はぁ。とため息ついていた。目当ての本を探すため、歩こうとした時、カタンと物音が聞こえて振り向くと、リンのいる場所から少し離れた本棚の前に、一冊の本が落ちていた。その本を見てリンが思わずクスッと笑った
「……そうでもなさそうですね。本当、変わった本棚ですよ」
「……あっち?なに?」
その頃、本を持った女の人がツムギの後ろをそっと指差していた。その指差す場所にツムギが振り向くと、誰かが倒れている姿が見えて、慌てて駆け寄っていくと、レアスがぐったりとした表情で倒れていた
「レアス!」
ツムギが大声で呼んでも起きないレアスを、体を大きく揺らしたり、叩いたりして無理矢理起こそうとしはじめた
「大丈夫?起きて!起きて!」
それでも起きないレアスに、どうしようかと困っていると、指差していた女の人が本を持ったまま、ツムギのすぐ側までいつの間にか来ていた。ツムギが女の人がいる事に気づいて、レアスをぎゅっと抱きしめると、女の人が持っている本が、ふわりと浮かび、ツムギと女の人の間に浮かんで止まるとパラパラとページがめくられはじめた。その様子をツムギと女の人が見上げながら見ていると、ページがめくられるのが止まると、また明るく眩しい光が本から溢れ、またぎゅっと強く目を閉じた
「おや、メルガはどうしましたか?」
「えっ、リン先生……。ここは?」
声をかけられ、恐る恐る目を開けると、また見知らぬ場所にいて戸惑うツムギ。レアスをぎゅっと抱きしめて、またキョロキョロと辺りを見渡しはじめた
「本の中に残してしまいましたか。ちゃんと本を聞き読んで使わなきゃダメですよ」
しばらく待ってみてもメルガが来ない事に、リンがはぁ。とため息つきながら、持っていた本をパタンと閉じた
「仕方ない。ミナモに頼んで、メルガを呼び戻しましょう。二人の使い魔も、どこかの本に入ってしまったようですし」
「えっ、ルトとララが?」
二人が居ると思って、ツムギが、また辺りを見渡しはじめていると、リンが持っていた本を近くの本棚に無理矢理入れて、ツムギとレアスの側を通り部屋の入り口まで歩いていくと、少し振り返りツムギに向かって話しかけた
「ミナモを呼んできます。すぐに戻ってきますから、二人とも動かずにここで休んで待っているように」
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