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第23話 新ギルドのQCD
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迷宮から帰ってきた俺達を待っていたのは、ステラの街に新しい冒険者ギルドができるというニュースだった。
こういう時は声が異常に高い、どうみてもコンプライアンス違反の副部長が大騒ぎすると決まっているのだが、残念なことにこの世界に副部長はいなかった。
ギルドの会計責任者である、トミーカイラさんに名前が似ているので副部長の職をあげたい。
話が逸れましたね。
「冒険者ギルドって簡単につくる事ができるのか?」
冒険者ギルドで働きながらも、その仕組を知らないので、レオーネに訊いてみた。
「元々冒険者の為に事務的な事をしていた人達が集まった集団だから、王都にある本部に創設を申し出れば誰でも作ることができるわ。誰でもと言っても、それなりの人を集めないといけないから、普通は無理だけどね」
「今回は普通じゃないってわけだ」
「どうも、背後に貴族が居るみたいなのよ。ステラの迷宮から産出される素材が富を生むって考えたのね。この街は直轄地だから、代々国から派遣された将軍が治めていて、貴族が入るこむ余地が無かったんだけど、冒険者ギルドを作って、間接的に関わる方法を考えついたみたいなのよ。法律には違反してないから、文句もいえないわね」
成程ね、立地が良いというのもあるが、当冒険者ギルドはかなりの利益を上げていたわけだ。
そう言われてみれば、冒険者から買い取った素材の転売から、宿、売店、食堂の経営と事業を多角化している。
寧ろいままでよく他社が割り込んでこなかったものだ。
前世など、利益が出るとわかれば、別のサプライヤーが割り込んでくることなど当たり前だったな。
いや、キャリアでもっと酷いのがあったか。
資本主義の洗礼を受けていた俺は特に気にもしなかったが、冒険者ギルドの職員たちは皆浮足立っていた。
数日もすると新しい冒険者ギルドが立ち上がり、こちらよりも素材を高値で買い取るというので、冒険者の多くは向こうへと流れた。
元々暇だった俺はたいして変わらぬ日々を過ごしていたが、他の者達は仕事が減って不安にかられていた。
リストラという言葉こそ無いが、そういう事態は想像できるのであろう。
ギルド長を中心に、役職の付いた人達は連日会議をしているのも、下の者達が落ち着かない一因だ。
俺は冒険者が減って、職員の仕事も減ったので、結果的にミスが発生しなくなり、益々暇になっていた。
この空いた時間を利用して、シルビアにショートソード以外の扱い方を教えてもらい、カビーネに魔法の使い方を教えてもらった。
それらを作業標準書に記録したので、冒険者として生きていくことも可能だ。
更にはメガーヌに料理も教えてもらったので、料理人としても生きていける。
ありがとう作業標準書。
そうやって逃げる準備を整えつつも、死にそうなところを助けてもらった恩があるので、シルビア達と迷宮に潜って素材を集める事もする。
迷宮は素材割増買取キャンペーンに釣られて、いつもよりも深い階層にチャレンジしている冒険者が多い。
等級に見合わない階層に挑むのは危険だと、あれだけ冒険者ギルドの研修で教育したのに、目の前のお金に惑わされた冒険者の何と多いことか。
「怪我をした冒険者の数が多いわね。無理しすぎよ」
「死んでいる奴もちらほら見かけるな」
シルビアは教官として思うところがあるのか、いつもよりも険しい顔をしていた。
「今までパーティーを組んでいた人達も、割増キャンペーン中に高価な素材を集めるんだって言ってました」
一緒に付いてきたスターレットが言う。
彼女のパーティーは初心者の集まりだ。
そんな連中が高価な素材を集めようとすれば、結果は簡単にわかるだろう。
スターレットは彼らに呆れてパーティーを解消した。
その後新しいパーティーが見つからないので、俺とシルビアと一緒に迷宮に来ている。
最近ではシルビアに鍛えられているので、鉄等級にランクアップしたのだ。
「それにしても狩場が荒れまくっているわね」
「素材目当てに他人の戦っているモンスターに横から襲いかかっているんだ。冒険者同士の戦いもちらほら見られるな」
全体的に荒んだ雰囲気となった迷宮は、以前よりも居心地が悪い。
地下10階層までは冒険者で溢れかえっているので、最近では15階層付近で狩りを行っている。
流石にここまでくれば、冒険者の数も少ないからだ。
他のパーティーと狩場が被って争いになるようなこともない。
「ふう、今日はこれくらいにしましょうか」
迷宮狼を倒したシルビアが俺とスターレットにそう言う。
この編成だと後衛に回っている俺は、魔力がもう枯渇しそうだったので、シルビアに従う。
スターレットも限界っぽいので、ここらが潮時だな。
「少し休憩したら戻りましょう」
「そうだな」
休憩していると、スターレットが不安そうに訊いてきた。
「冒険者ギルドはこれからどうなってしまうのでしょうか」
「こっちが潰れるようなことは無いと思うよ」
「でも、向こうのほうが素材を高額で買い取ってくれるのよ。みんな向こうに行っちゃったじゃない」
「客にはQCDの満足度っていうのがあるんだよ。向こうがそれら全てがこちらを上回らない限り、全ての冒険者が奪われるって事はないさ」
「QCD?」
スターレットは不思議そうな顔をした。
QCDと言っても判らないか。
「Qは品質、Cは価格、Dは納期だな。例えば、素材を高値で買い取ってくれるといっても、買取窓口が混雑して、何日も待つような状況になるのであれば、それならば前の冒険者ギルドの方がいいっていう冒険者も出てくるだろ。受付だってベテランを十分揃えられなければ、混雑もするし、間違いも多くなるだろう。向こうは素材を高額で買い取っているんだから、こちらよりも利益率は低いはずだ。そうなると、人員を十分に増やすことは出来ないんだよ」
「どうして?」
「職員には給料を払わなければいけないだろう。利益が少ないなら人数を多くは雇えない」
「ああそう言うことね」
これは前世でもよくあったな。
仕事がない会社が、仕事が欲しくて無理に横取りしようとするのだ。
顧客の購買担当者はコストしか見ないので、1円でも安い方に発注する。
ところが、安いのには理由があって、品質が悪かったり、納期を守れなかったりと謂うのが結構あった。
工場サイドが困って、再び元のサプライヤーに戻してほしいと購買にお願いしても、価格が合わなくてと揉めるんだよな。
サプライヤーも転注された恨みがあるから、はいそうですかとはならない。
安かろう悪かろうって高度成長期の日本製品だけじゃなくて、21世紀にも通じる言葉なのよね。
「さて、戻ろうか」
数日後、俺の想像したとおり、こちらの冒険者ギルドにも冒険者が戻ってきた。
向こうは受付の手違いが頻発して、達成したクエストが無効になったり、素材の鑑定価格が間違っていたり、人が多すぎて只でさえ処理が追いつかないのに、ミスの修正作業でさらに混乱したりという状況になっていたのだ。
それならこちらの冒険者ギルドでクエストを受けたほうが、トータルでは収入がいいと気がついた者も多い。
「アルトの言ったとおりになったわね」
相談窓口でコーヒーを飲んでいたら、シルビアがやって来た。
最近は冒険者が戻ってきたこともあって、昇進試験の仕事が入って迷宮には行けなくなったのだ。
今は今日の分を終えて、休憩時間ってところだな。
「俺達が自分自身の仕事をきちんとこなしていれば、仕事は無くなったりはしないんだよ」
品質管理部員みたいなことを言ってしまった。
「そうね。お金がいいってだけでは駄目なのね」
冒険者が戻ってきてくれたお陰で、経営危機は去ったのだが、あちらの冒険者ギルドも未だ健在であって、今後も波乱の予感しかないな。
※究極のギルドと至高のギルドで戦ったりしません。
こういう時は声が異常に高い、どうみてもコンプライアンス違反の副部長が大騒ぎすると決まっているのだが、残念なことにこの世界に副部長はいなかった。
ギルドの会計責任者である、トミーカイラさんに名前が似ているので副部長の職をあげたい。
話が逸れましたね。
「冒険者ギルドって簡単につくる事ができるのか?」
冒険者ギルドで働きながらも、その仕組を知らないので、レオーネに訊いてみた。
「元々冒険者の為に事務的な事をしていた人達が集まった集団だから、王都にある本部に創設を申し出れば誰でも作ることができるわ。誰でもと言っても、それなりの人を集めないといけないから、普通は無理だけどね」
「今回は普通じゃないってわけだ」
「どうも、背後に貴族が居るみたいなのよ。ステラの迷宮から産出される素材が富を生むって考えたのね。この街は直轄地だから、代々国から派遣された将軍が治めていて、貴族が入るこむ余地が無かったんだけど、冒険者ギルドを作って、間接的に関わる方法を考えついたみたいなのよ。法律には違反してないから、文句もいえないわね」
成程ね、立地が良いというのもあるが、当冒険者ギルドはかなりの利益を上げていたわけだ。
そう言われてみれば、冒険者から買い取った素材の転売から、宿、売店、食堂の経営と事業を多角化している。
寧ろいままでよく他社が割り込んでこなかったものだ。
前世など、利益が出るとわかれば、別のサプライヤーが割り込んでくることなど当たり前だったな。
いや、キャリアでもっと酷いのがあったか。
資本主義の洗礼を受けていた俺は特に気にもしなかったが、冒険者ギルドの職員たちは皆浮足立っていた。
数日もすると新しい冒険者ギルドが立ち上がり、こちらよりも素材を高値で買い取るというので、冒険者の多くは向こうへと流れた。
元々暇だった俺はたいして変わらぬ日々を過ごしていたが、他の者達は仕事が減って不安にかられていた。
リストラという言葉こそ無いが、そういう事態は想像できるのであろう。
ギルド長を中心に、役職の付いた人達は連日会議をしているのも、下の者達が落ち着かない一因だ。
俺は冒険者が減って、職員の仕事も減ったので、結果的にミスが発生しなくなり、益々暇になっていた。
この空いた時間を利用して、シルビアにショートソード以外の扱い方を教えてもらい、カビーネに魔法の使い方を教えてもらった。
それらを作業標準書に記録したので、冒険者として生きていくことも可能だ。
更にはメガーヌに料理も教えてもらったので、料理人としても生きていける。
ありがとう作業標準書。
そうやって逃げる準備を整えつつも、死にそうなところを助けてもらった恩があるので、シルビア達と迷宮に潜って素材を集める事もする。
迷宮は素材割増買取キャンペーンに釣られて、いつもよりも深い階層にチャレンジしている冒険者が多い。
等級に見合わない階層に挑むのは危険だと、あれだけ冒険者ギルドの研修で教育したのに、目の前のお金に惑わされた冒険者の何と多いことか。
「怪我をした冒険者の数が多いわね。無理しすぎよ」
「死んでいる奴もちらほら見かけるな」
シルビアは教官として思うところがあるのか、いつもよりも険しい顔をしていた。
「今までパーティーを組んでいた人達も、割増キャンペーン中に高価な素材を集めるんだって言ってました」
一緒に付いてきたスターレットが言う。
彼女のパーティーは初心者の集まりだ。
そんな連中が高価な素材を集めようとすれば、結果は簡単にわかるだろう。
スターレットは彼らに呆れてパーティーを解消した。
その後新しいパーティーが見つからないので、俺とシルビアと一緒に迷宮に来ている。
最近ではシルビアに鍛えられているので、鉄等級にランクアップしたのだ。
「それにしても狩場が荒れまくっているわね」
「素材目当てに他人の戦っているモンスターに横から襲いかかっているんだ。冒険者同士の戦いもちらほら見られるな」
全体的に荒んだ雰囲気となった迷宮は、以前よりも居心地が悪い。
地下10階層までは冒険者で溢れかえっているので、最近では15階層付近で狩りを行っている。
流石にここまでくれば、冒険者の数も少ないからだ。
他のパーティーと狩場が被って争いになるようなこともない。
「ふう、今日はこれくらいにしましょうか」
迷宮狼を倒したシルビアが俺とスターレットにそう言う。
この編成だと後衛に回っている俺は、魔力がもう枯渇しそうだったので、シルビアに従う。
スターレットも限界っぽいので、ここらが潮時だな。
「少し休憩したら戻りましょう」
「そうだな」
休憩していると、スターレットが不安そうに訊いてきた。
「冒険者ギルドはこれからどうなってしまうのでしょうか」
「こっちが潰れるようなことは無いと思うよ」
「でも、向こうのほうが素材を高額で買い取ってくれるのよ。みんな向こうに行っちゃったじゃない」
「客にはQCDの満足度っていうのがあるんだよ。向こうがそれら全てがこちらを上回らない限り、全ての冒険者が奪われるって事はないさ」
「QCD?」
スターレットは不思議そうな顔をした。
QCDと言っても判らないか。
「Qは品質、Cは価格、Dは納期だな。例えば、素材を高値で買い取ってくれるといっても、買取窓口が混雑して、何日も待つような状況になるのであれば、それならば前の冒険者ギルドの方がいいっていう冒険者も出てくるだろ。受付だってベテランを十分揃えられなければ、混雑もするし、間違いも多くなるだろう。向こうは素材を高額で買い取っているんだから、こちらよりも利益率は低いはずだ。そうなると、人員を十分に増やすことは出来ないんだよ」
「どうして?」
「職員には給料を払わなければいけないだろう。利益が少ないなら人数を多くは雇えない」
「ああそう言うことね」
これは前世でもよくあったな。
仕事がない会社が、仕事が欲しくて無理に横取りしようとするのだ。
顧客の購買担当者はコストしか見ないので、1円でも安い方に発注する。
ところが、安いのには理由があって、品質が悪かったり、納期を守れなかったりと謂うのが結構あった。
工場サイドが困って、再び元のサプライヤーに戻してほしいと購買にお願いしても、価格が合わなくてと揉めるんだよな。
サプライヤーも転注された恨みがあるから、はいそうですかとはならない。
安かろう悪かろうって高度成長期の日本製品だけじゃなくて、21世紀にも通じる言葉なのよね。
「さて、戻ろうか」
数日後、俺の想像したとおり、こちらの冒険者ギルドにも冒険者が戻ってきた。
向こうは受付の手違いが頻発して、達成したクエストが無効になったり、素材の鑑定価格が間違っていたり、人が多すぎて只でさえ処理が追いつかないのに、ミスの修正作業でさらに混乱したりという状況になっていたのだ。
それならこちらの冒険者ギルドでクエストを受けたほうが、トータルでは収入がいいと気がついた者も多い。
「アルトの言ったとおりになったわね」
相談窓口でコーヒーを飲んでいたら、シルビアがやって来た。
最近は冒険者が戻ってきたこともあって、昇進試験の仕事が入って迷宮には行けなくなったのだ。
今は今日の分を終えて、休憩時間ってところだな。
「俺達が自分自身の仕事をきちんとこなしていれば、仕事は無くなったりはしないんだよ」
品質管理部員みたいなことを言ってしまった。
「そうね。お金がいいってだけでは駄目なのね」
冒険者が戻ってきてくれたお陰で、経営危機は去ったのだが、あちらの冒険者ギルドも未だ健在であって、今後も波乱の予感しかないな。
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