冒険者ギルド品質管理部 ~生まれ変わっても品管だけは嫌だと言ったのに~

犬野純

文字の大きさ
52 / 439

第51話 用語解説9

しおりを挟む
品質管理部なら知っていて当然な単語を解説


・コンタミ

 どこからともなくやってくるゴミ。
 メッキや塗装では外観不良の原因となり、配管部品においては漏れ不良の原因となる厄介者。
 それ以外の製品でも、圧着痕やら寸法不良の原因となる製造業の敵。
 クリーンルームですら埃の不良が止まらないので、助けてください。
 埃や髪の毛だけでなく、素材の一部を設備や金型で擦って発生させることもあるので、クリーンルームがあればいいってわけでもないけど。
 3S、5Sの徹底でなんとかしろと、上司から指示が出るが、あんた発生原因知っているのかと問いたい、問い詰めたい。
 食品や化学以外の製造業でも日々コンタミと戦っている人がいることを忘れないでください。
 少しくらいのコンタミ、多めに見ろ!


 嘘です。
 コンタミ原因で車が故障した事例があるとか聞いたので、コンタミは根絶しないとですね。


・5S

 整理・整頓・清掃・清潔・躾の頭文字から5Sと呼ばれる職場の環境維持活動。
 整理はいらないものを捨てる事。
 整頓は決められた場所に置く事。
 清掃は常に掃除をする事。
 ここまでを3Sという。
 まずはこの3Sが初歩である。
 清潔はその3Sを維持する事。
 躾は決まったルールを守るよう教育する事。
 となっている。
 3Sですら無理なのに、5Sを強要されても困りますね。
 最近はどこのお客様も5Sの確認に熱心ですが、弊社には無理な要求です。


・へら絞り

 旋盤にマンドレルと呼ばれる金型と、材料をセットしてへらやローラーを押し当てて成形する加工方法。
 中世ヨーロッパでは既にあった加工方法なんだとか。
 最近はへら絞りを行う会社も減りましたね。
 個人的に知っている会社(個人商店ですが)の社長も、「仕事がないから警備員の日雇いだよ」って言ってました。
 自分の住んでいる地域は、戦前からアルミ加工が盛んだったので、アルミのやかんや電気の笠などをへら絞りで作っている会社が多かったそうです。
 最近やかんなんてあまり見かけませんね。
 電気もプラスチックの笠が多い。
 今でも新幹線の先端はへら絞りなんだとか言いますが、年間何台生産すると思っているのかと。
 弊社でもへら絞りを知っている人は少ないです。


・ヘアライン加工

 ステンレスの表面に細い髪の毛の様なキズをわざとつけて、キズを目立たなくする加工。
 番手やキズの付け方で様々な種類がある。
 とある設備でステンレスの扉を作った時に、左右の扉のヘアライン加工が何故か違い、かなり怒られました。
 組み立ては弊社では無かったので、組み付け時に発見されたのです。
 北京オリンピック前の材料が枯渇した次期で、市中の材料を無理に引っ張ったのが原因でしたね。


・汎用彫刻機

 原版に溝を掘って、機械についている針でその溝をなぞると、針に連動した主軸が動いて、原版と同じ彫刻ができるという機械。
 時々針が溝からはみ出して加工を失敗します。
 今は汎用機など使わなくても、ちょちょいのちょいと彫刻できるので、動いているのを見なくなりました。
 彫刻といいながら、自分が使っていたのは、樹脂製品の仕上げなんですけどね。


・昇降盤

 丸鋸チップソーの汎用機。
 特に思い入れはないので、書くことはありません。


・ノミネーションレター

 量産頼むでというお手紙。
 受注確定を知らせる通知なので、これが来てから設備を作ったり、工程を準備したりする。
 何故かノミネーションレターが無いのに、いつまでに準備できますかと問い合わせがきたりするのだが、法律に抵触しそうなので、見なかったことにすることが多い。


・治具

 治具(冶具)は当て字。工作物を固定するとともに切削工具などの制御、案内をする装置。おもに機械加工、溶接などに用いる。
 —日刊工業新聞社刊「機械用語辞典」より
 固定出来なかったりして、良品がとれなかったりする事が多い。
 辛い……
しおりを挟む
感想 9

あなたにおすすめの小説

爺さんの異世界建国記 〜荒廃した異世界を農業で立て直していきます。いきなりの土作りはうまくいかない。

秋田ノ介
ファンタジー
  88歳の爺さんが、異世界に転生して農業の知識を駆使して建国をする話。  異世界では、戦乱が絶えず、土地が荒廃し、人心は乱れ、国家が崩壊している。そんな世界を司る女神から、世界を救うように懇願される。爺は、耳が遠いせいで、村長になって村人が飢えないようにしてほしいと頼まれたと勘違いする。  その願いを叶えるために、農業で村人の飢えをなくすことを目標にして、生活していく。それが、次第に輪が広がり世界の人々に希望を与え始める。戦争で成人男性が極端に少ない世界で、13歳のロッシュという若者に転生した爺の周りには、ハーレムが出来上がっていく。徐々にその地に、流浪をしている者たちや様々な種族の者たちが様々な思惑で集まり、国家が出来上がっていく。  飢えを乗り越えた『村』は、王国から狙われることとなる。強大な軍事力を誇る王国に対して、ロッシュは知恵と知識、そして魔法や仲間たちと協力して、その脅威を乗り越えていくオリジナル戦記。  完結済み。全400話、150万字程度程度になります。元は他のサイトで掲載していたものを加筆修正して、掲載します。一日、少なくとも二話は更新します。  

悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる

竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。 評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。 身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。

出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜

シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。 起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。 その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。 絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。 役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。

転生社畜、転生先でも社畜ジョブ「書記」でブラック労働し、20年。前人未到のジョブレベルカンストからの大覚醒成り上がり!

nineyu
ファンタジー
 男は絶望していた。  使い潰され、いびられ、社畜生活に疲れ、気がつけば死に場所を求めて樹海を歩いていた。  しかし、樹海の先は異世界で、転生の影響か体も若返っていた!  リスタートと思い、自由に暮らしたいと思うも、手に入れていたスキルは前世の影響らしく、気がつけば変わらない社畜生活に、、  そんな不幸な男の転機はそこから20年。  累計四十年の社畜ジョブが、遂に覚醒する!!

転生幼女のチートな悠々自適生活〜伝統魔法を使い続けていたら気づけば賢者になっていた〜

犬社護
ファンタジー
ユミル(4歳)は気がついたら、崖下にある森の中に呆然と佇んでいた。 馬車が崖下に落下した影響で、前世の記憶を思い出したのだ。前世、日本伝統が子供の頃から大好きで、小中高大共に伝統に関わるクラブや学部に入り、卒業後はお世話になった大学教授の秘書となり、伝統のために毎日走り回っていたが、旅先の講演の合間、教授と2人で歩道を歩いていると、暴走車が突っ込んできたので、彼女は教授を助けるも、そのまま跳ね飛ばされてしまい、死を迎えてしまう。 享年は25歳。 周囲には散乱した荷物だけでなく、さっきまで会話していた家族が横たわっている。 25歳の精神だからこそ、これが何を意味しているのかに気づき、ショックを受ける。 大雨の中を泣き叫んでいる時、1体の小さな精霊カーバンクルが現れる。前世もふもふ好きだったユミルは、もふもふ精霊と会話することで悲しみも和らぎ、互いに打ち解けることに成功する。 精霊カーバンクルと仲良くなったことで、彼女は日本古来の伝統に関わる魔法を習得するのだが、チート魔法のせいで色々やらかしていく。まわりの精霊や街に住む平民や貴族達もそれに振り回されるものの、愛くるしく天真爛漫な彼女を見ることで、皆がほっこり心を癒されていく。 人々や精霊に愛されていくユミルは、伝統魔法で仲間たちと悠々自適な生活を目指します。

異世界でぼっち生活をしてたら幼女×2を拾ったので養うことにした【改稿版】

きたーの(旧名:せんせい)
ファンタジー
【毎週火木土更新】 自身のクラスが勇者召喚として呼ばれたのに乗り遅れてお亡くなりになってしまった主人公。 その瞬間を偶然にも神が見ていたことでほぼ不老不死に近い能力を貰い異世界へ! 約2万年の時を、ぼっちで過ごしていたある日、いつも通り森を闊歩していると2人の子供(幼女)に遭遇し、そこから主人公の物語が始まって行く……。 ――― 当作品は過去作品の改稿版です。情景描写等を厚くしております。 なお、投稿規約に基づき既存作品に関しては非公開としておりますためご理解のほどよろしくお願いいたします。

三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る

マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息 三歳で婚約破棄され そのショックで前世の記憶が蘇る 前世でも貧乏だったのなんの問題なし なによりも魔法の世界 ワクワクが止まらない三歳児の 波瀾万丈

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

処理中です...