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第69話 設計と品管
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ジャストナウで苦しんでいるお話です。
製図の知識がない人に、文章だけで説明するのが辛いけど、がんばります。
ついでに、新規立ち上げでドハマりして、毎日深夜残業とか辛い。
それでは本編いってみましょう。
「実は王都にある冒険者ギルドから、新人の教育を任されてね」
ギルド長の執務室に呼ばれた俺は、ギルド長からそう聞かされた。
「何故自分が呼ばれたのかわかりませんが……」
そう答えた。
なにせ、俺のジョブは品質管理だ。
新人を教育するというのであれば、シルビアの方が向いているだろう。
「その新人のジョブというのが発明家なんだよ」
「発明家?」
品質管理や生産技術というジョブがあるので、発明家があっても不思議ではない。
というか、発明家の方があるべきだろう。
「コンソルテという若い男なんだが、アイデアを鍛冶師に伝えるのが上手くできずに、才能を活かせないでいるということで、君に白羽の矢が立ったというわけだ。今まで自分の考えたことをドワーフ達に伝えて、色々作ってきたのが評判になっているからね」
「そういうことですか」
つまりは、製図を教えろということか。
「いつからでしょうか?」
「数日のうちにこちらに到着する予定だ。期限は一週間、よろしく頼むよ」
「はい」
俺はギルド長の依頼を承諾した。
前世でも製図方法が確立したのは産業革命以降だったはずだ。
レオナルドダヴィンチの設計図が残っているというが、それは製図のルールに則ったものではない。
良い機会なので、これからこの世界に製図を広めていこう。
「という訳で、新人教育をすることになったんだよ」
「へぇ」
「発明家のジョブも珍しいですわね」
時刻は夕方。
シルビアとオーリスと一緒に、ティーノの店で夕食をとっている。
「発明家が考えた事も、誰かに伝えて加工してもらわないと実現しないんだけど、その伝え方にルールを作らないといけないんだ」
「料理のレシピみたいなものですわね」
「そうだね。もっといえば、レシピを元に肉を切る人、野菜を切る人、下味をつける人と別々だと思って欲しい。一人で全部やるなら調整しながらできるけど、違う場所でやったものをここで皿に盛りつけるなら、調整はできないからね。調整のいらないような伝え方をしなきゃいけないんだよ」
「ただ、それなら大量生産も可能というわけですわね」
「そうだね」
そうか、大量生産が可能になるんだよな。
このタイミングというのが少し気になる。
水島の事が頭をよぎったが、考えすぎかな?
念のためオーリスにはコンソルテの素性を、カイロン伯爵経由で調べてもらうようお願いした。
そして数日後、コンソルテがステラに到着したという事で、俺の教育が始まった。
コンソルテは赤髪に碧眼の整った顔をした好青年だ。
身長も高く、ほっそりとした体形は早速女性たちの目を引いた。
教えたくなくなるがな。
これで都沢みたいな性格なら、そうも言えたのだが、非常に性格もよい。
完璧超人かよ。
「以上が組図をばらして部品図に落とす手順だけど、ここまでで質問はある?」
「ここまでは大丈夫です」
「実線と点線の使い分けは気をつけなさい」
「はい」
設計の経験はないが、治具の構想図くらいは描いたことあるので、その時の経験と知識を基にコンソルテを教育している。
最初に座学で教えて、そこから課題を与えて図面を描かせる。
彼の覚えが良いのもあって、こちらは苦労しない。
あっという間に約束の一週間が過ぎた。
「ありがとうございました。王都に帰ったら、教えていただいた事を使って、新しいものを生み出します」
「その知らせが届くのを楽しみにしているよ」
そう言ってコンソルテとは別れた。
「助かったよ、オーリス」
「どういたしまして」
コンソルテが見えなくなったところで、物陰からオーリスが出てきた。
「やはりフォルテ公爵が送り込んできた人物でしたわね」
「自分の領地で兵器の大量生産をするために図面を描くノウハウが欲しかったのだろうね」
「よろしかったの?」
「何が?」
「製図方法を教えた事ですわ」
「ああ、そのことね」
オーリスに俺は製図の事を話す。
知らないと難しいが、ついてこれるかな?
「製図には投影法といって、影を写して描く手法があり、それには第一角法と第三角法っていうのがあるんだ」
「なんですの?」
流石に言葉だけでは難しいので、紙に描いて説明をする。
まずは十字に区切られた空間を描く。
そこに第一角から第四角までを区切る。
|
第二角 | 第一角
________________
|
第三角 | 第四角
こんな感じだ。
第一角法は二角と四角からの投影となる。
第三角法も同じだ。
ただ、展開が逆になるので、これを間違うと穴位置が全く逆になるのである。
第二角と第四角でも製図出来るが、一般的ではない。
四角い二角が丸く収める事はできないのだ。
「図面がどちらの投影法で描かれているかを知らせないと駄目なんだよ。これを間違うと作り直しになるんだ」
現代の図面には第何角法で描かれたかを示す記号がある。
あっても不慣れな設計者だと間違う。
なぜなら、3DCADが一般的になってきたため、二次元図面を描く機会が減ってきたからだ。
紙図面なしで、データだけ渡すなんていうのがかなりある。
穴位置が逆で設備が組み立てられないなんていうのは、自分も何度も経験した。
「つまり、思っていたのと反対の部品が出来上がってくるということですわね」
「そうだね」
「でも、それってオッティも知っているんじゃないかしら?」
「あいつも知識としては知っているけど、実践ができないんだよ。何度も同じミスを繰り返していたから。そうでもなきゃ俺の所に設計者を送り込んでこないだろうね。自分で教えればいいんだから」
まあ、そんなもんですよ。
理解できない人間には理解できない。
だからアイソメ図っていうのがあるんですけどね。
「それともう一つ、大切なことを教えていないんだ」
「まだあるんですの?」
「原点と軸についてだね」
「原点と軸……」
俺は下のような図を描いた。
■が原点で、●が穴だと思って欲しい。
■□□□□□□
□□□□□□□
●□□□□□□
□□□□□●□
□□□□□□□
□□□□□□□
□□□□□□□
●□□□□□□
□□□□□●□
□□□□□□■
□□□□□□□
□□□□□□□
●□□■□□□
□□□□□●□
□□□□□□□
加工をする際、どこの原点から寸法を追うのかで、仕上がり具合が変わってくる。
なぜなら寸法には公差というものがあり、公差は距離が長くなればなるほど大きくなる。
それは加工精度を考えれば仕方がないことなのだ。
例えば家を建てる時の公差と、手のひらサイズの部品を加工する時の公差が一緒に出来るはずがないということだ。
更にこれに角度が付けば、部品図では良品であっても、組み付け時に取り付かないという現象が起きるのだ。
直線距離は一緒でも、角度がずれれば縦横の寸法が変わってくるからだ。
つまり、部品図であっても、組み立てを考慮して、どこの原点から加工して、部品のどこで取り付け角度を決めるのか、それを指示してあげないとまともに組み立てられないのである。
これは紙に描くよりも、実際に見せたほうがわかりやすいのだが、この場所にはそれを見せる物がないので諦めた。
「まあ、そんなわけで、一人の作業者が加工から組み立てまでを行うのであれば、自分で調整しながら完成までもっていけるが、部品加工と組み立てを別々で行おうと思ったら、この事をしらないと大失敗するんだよ。気がついたときには使えない部品を大量に生産した後ってことになると思う」
「それを教えなかったのですわね」
「まあね。散々痛い思いをしてきたから、製図の段階でデザインレビューをする癖はついたけど、オッティは時間の無駄だって言っていたのを思い出したからね。彼がどうやってリカバリーするか楽しみだ」
「悪い顔をしていますわよ」
オーリスに注意されてしまった。
コンソルテの失敗と、それの尻ぬぐいをする水島を見てみたかったが、こればかりは無理だな。
自分が巻き込まれない不具合はとても楽しいのに。
いや、自分もかなり性格が歪んでいるな。
オーリスに注意をされるわけだ。
※作者の独り言
補足で書いておくと
JISの削り加工中級の公差でいえば
6ミリを越え30ミリ以下だと公差は±0.2。
30ミリを越え120ミリ以下だと公差は±0.3。
30ミリと31ミリではOK範囲がレンジで0.2ミリ違います。
この公差を吸収するような組み立て図を考えないと、失敗しますね。
製図の知識がない人に、文章だけで説明するのが辛いけど、がんばります。
ついでに、新規立ち上げでドハマりして、毎日深夜残業とか辛い。
それでは本編いってみましょう。
「実は王都にある冒険者ギルドから、新人の教育を任されてね」
ギルド長の執務室に呼ばれた俺は、ギルド長からそう聞かされた。
「何故自分が呼ばれたのかわかりませんが……」
そう答えた。
なにせ、俺のジョブは品質管理だ。
新人を教育するというのであれば、シルビアの方が向いているだろう。
「その新人のジョブというのが発明家なんだよ」
「発明家?」
品質管理や生産技術というジョブがあるので、発明家があっても不思議ではない。
というか、発明家の方があるべきだろう。
「コンソルテという若い男なんだが、アイデアを鍛冶師に伝えるのが上手くできずに、才能を活かせないでいるということで、君に白羽の矢が立ったというわけだ。今まで自分の考えたことをドワーフ達に伝えて、色々作ってきたのが評判になっているからね」
「そういうことですか」
つまりは、製図を教えろということか。
「いつからでしょうか?」
「数日のうちにこちらに到着する予定だ。期限は一週間、よろしく頼むよ」
「はい」
俺はギルド長の依頼を承諾した。
前世でも製図方法が確立したのは産業革命以降だったはずだ。
レオナルドダヴィンチの設計図が残っているというが、それは製図のルールに則ったものではない。
良い機会なので、これからこの世界に製図を広めていこう。
「という訳で、新人教育をすることになったんだよ」
「へぇ」
「発明家のジョブも珍しいですわね」
時刻は夕方。
シルビアとオーリスと一緒に、ティーノの店で夕食をとっている。
「発明家が考えた事も、誰かに伝えて加工してもらわないと実現しないんだけど、その伝え方にルールを作らないといけないんだ」
「料理のレシピみたいなものですわね」
「そうだね。もっといえば、レシピを元に肉を切る人、野菜を切る人、下味をつける人と別々だと思って欲しい。一人で全部やるなら調整しながらできるけど、違う場所でやったものをここで皿に盛りつけるなら、調整はできないからね。調整のいらないような伝え方をしなきゃいけないんだよ」
「ただ、それなら大量生産も可能というわけですわね」
「そうだね」
そうか、大量生産が可能になるんだよな。
このタイミングというのが少し気になる。
水島の事が頭をよぎったが、考えすぎかな?
念のためオーリスにはコンソルテの素性を、カイロン伯爵経由で調べてもらうようお願いした。
そして数日後、コンソルテがステラに到着したという事で、俺の教育が始まった。
コンソルテは赤髪に碧眼の整った顔をした好青年だ。
身長も高く、ほっそりとした体形は早速女性たちの目を引いた。
教えたくなくなるがな。
これで都沢みたいな性格なら、そうも言えたのだが、非常に性格もよい。
完璧超人かよ。
「以上が組図をばらして部品図に落とす手順だけど、ここまでで質問はある?」
「ここまでは大丈夫です」
「実線と点線の使い分けは気をつけなさい」
「はい」
設計の経験はないが、治具の構想図くらいは描いたことあるので、その時の経験と知識を基にコンソルテを教育している。
最初に座学で教えて、そこから課題を与えて図面を描かせる。
彼の覚えが良いのもあって、こちらは苦労しない。
あっという間に約束の一週間が過ぎた。
「ありがとうございました。王都に帰ったら、教えていただいた事を使って、新しいものを生み出します」
「その知らせが届くのを楽しみにしているよ」
そう言ってコンソルテとは別れた。
「助かったよ、オーリス」
「どういたしまして」
コンソルテが見えなくなったところで、物陰からオーリスが出てきた。
「やはりフォルテ公爵が送り込んできた人物でしたわね」
「自分の領地で兵器の大量生産をするために図面を描くノウハウが欲しかったのだろうね」
「よろしかったの?」
「何が?」
「製図方法を教えた事ですわ」
「ああ、そのことね」
オーリスに俺は製図の事を話す。
知らないと難しいが、ついてこれるかな?
「製図には投影法といって、影を写して描く手法があり、それには第一角法と第三角法っていうのがあるんだ」
「なんですの?」
流石に言葉だけでは難しいので、紙に描いて説明をする。
まずは十字に区切られた空間を描く。
そこに第一角から第四角までを区切る。
|
第二角 | 第一角
________________
|
第三角 | 第四角
こんな感じだ。
第一角法は二角と四角からの投影となる。
第三角法も同じだ。
ただ、展開が逆になるので、これを間違うと穴位置が全く逆になるのである。
第二角と第四角でも製図出来るが、一般的ではない。
四角い二角が丸く収める事はできないのだ。
「図面がどちらの投影法で描かれているかを知らせないと駄目なんだよ。これを間違うと作り直しになるんだ」
現代の図面には第何角法で描かれたかを示す記号がある。
あっても不慣れな設計者だと間違う。
なぜなら、3DCADが一般的になってきたため、二次元図面を描く機会が減ってきたからだ。
紙図面なしで、データだけ渡すなんていうのがかなりある。
穴位置が逆で設備が組み立てられないなんていうのは、自分も何度も経験した。
「つまり、思っていたのと反対の部品が出来上がってくるということですわね」
「そうだね」
「でも、それってオッティも知っているんじゃないかしら?」
「あいつも知識としては知っているけど、実践ができないんだよ。何度も同じミスを繰り返していたから。そうでもなきゃ俺の所に設計者を送り込んでこないだろうね。自分で教えればいいんだから」
まあ、そんなもんですよ。
理解できない人間には理解できない。
だからアイソメ図っていうのがあるんですけどね。
「それともう一つ、大切なことを教えていないんだ」
「まだあるんですの?」
「原点と軸についてだね」
「原点と軸……」
俺は下のような図を描いた。
■が原点で、●が穴だと思って欲しい。
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加工をする際、どこの原点から寸法を追うのかで、仕上がり具合が変わってくる。
なぜなら寸法には公差というものがあり、公差は距離が長くなればなるほど大きくなる。
それは加工精度を考えれば仕方がないことなのだ。
例えば家を建てる時の公差と、手のひらサイズの部品を加工する時の公差が一緒に出来るはずがないということだ。
更にこれに角度が付けば、部品図では良品であっても、組み付け時に取り付かないという現象が起きるのだ。
直線距離は一緒でも、角度がずれれば縦横の寸法が変わってくるからだ。
つまり、部品図であっても、組み立てを考慮して、どこの原点から加工して、部品のどこで取り付け角度を決めるのか、それを指示してあげないとまともに組み立てられないのである。
これは紙に描くよりも、実際に見せたほうがわかりやすいのだが、この場所にはそれを見せる物がないので諦めた。
「まあ、そんなわけで、一人の作業者が加工から組み立てまでを行うのであれば、自分で調整しながら完成までもっていけるが、部品加工と組み立てを別々で行おうと思ったら、この事をしらないと大失敗するんだよ。気がついたときには使えない部品を大量に生産した後ってことになると思う」
「それを教えなかったのですわね」
「まあね。散々痛い思いをしてきたから、製図の段階でデザインレビューをする癖はついたけど、オッティは時間の無駄だって言っていたのを思い出したからね。彼がどうやってリカバリーするか楽しみだ」
「悪い顔をしていますわよ」
オーリスに注意されてしまった。
コンソルテの失敗と、それの尻ぬぐいをする水島を見てみたかったが、こればかりは無理だな。
自分が巻き込まれない不具合はとても楽しいのに。
いや、自分もかなり性格が歪んでいるな。
オーリスに注意をされるわけだ。
※作者の独り言
補足で書いておくと
JISの削り加工中級の公差でいえば
6ミリを越え30ミリ以下だと公差は±0.2。
30ミリを越え120ミリ以下だと公差は±0.3。
30ミリと31ミリではOK範囲がレンジで0.2ミリ違います。
この公差を吸収するような組み立て図を考えないと、失敗しますね。
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