冒険者ギルド品質管理部 ~生まれ変わっても品管だけは嫌だと言ったのに~

犬野純

文字の大きさ
407 / 439

第406話 用語解説71

しおりを挟む
品質管理部なら知っていて当然な単語を解説


・教習所

 教習の座学で理解度を確認するテストがあるのですが、引っかけ問題が本当にいやらしすぎて考えた奴の性格がかなりわるいんじゃないかと思える。
 というのをネタにしたのをファミ通が25年前にギャルゲー教習所っていう企画があって、それをパク……オマージュした話になっております。
 用語解説っていうよりも作品解説ですね。


・ツール間違い

 マシニングセンターのツール、まあ刃物の呼び出しなんですが、番号とツールがアンマッチになっている事が時々あるんですよね。
 で、たまたま読んでいたなろう系小説で似たような話が合ったのでパク……オマージュした話になっております。
 タイトルでよくわかると思いますけどね。
 まあ、他の作品はさておき、実際にツールを間違うと壊れます。
 刃物が折れるのか、材料が破損するのかは時の運ですけどね。
 ねじ穴の種類を間違うくらいならいいのですが、リーマとタップ間違ったり、正面フライスだったりすると大惨事になりますね。
 取り付ける時にはよく確認しましょう。
 と言っていますが、よく確認ほど保証度の低い物はないですね。
 この辺もどうチェックしてミスをしないようにしたらいいのかわかりません。
 ツールチェンジャーが付いてて、500ツール使えるマシニングセンターで間違わないのに、ロボドリルでツールミスが出るので、数が多いから間違うわけでも無いんですよね。
 なんなら単軸でも間違えたりするので。
 流出はないとは思いますが、発生を潰せないのは困りものですね。
 金型の加工だったりすると、門型マシニングセンターの稼働時間と材料費のロスを考えたくないです。
 考えたくないです。


・過剰品質

 クルクルパーの品管が大好き。
 要求スペックを超えていい物を作らせちゃう。
 それお前の自己満足か保身だよね?
 「図面に書いてないですよね?」、「書いてない裏を読み取れ」なんていうやり取りがあったとか無かったとか。
 社内向けにもそんなことをしている品管を見ると、無駄な仕事を増やしているなーなんて思ったりします。
 僕は最低限しか仕事をしたくないので、他人に求めるのも最低限しか求めません。
 図面を満たしていればそれでいいんです。
 Rz25を満足していれば、傷があってもそれで出荷しちゃいます。
 他の人は傷を修正しようとしてますけどね。
 因みにRz25だと見た目にもわかる傷で、爪が引っ掛かります。
 それでもスペックを満たしていれば良品です。
 作業者も不良の流出を怖がってついつい過剰品質になることもあるので、定期的な作業観察が必要ですね。
 過剰品質は会社の利益を削るので無くしましょう。


・内示

 2021年の激アツワード。
 発注数の見込みですが、期間が長くなればなるほど悪くなります。
 でも、サプライヤーも材料や人の手配をするのに準備期間が必要なので、ある程度の見込みは提示してもらいたいのです。
 メーカー(自動車だけでなく全ての製造業)によって、のそ精度にバラツキがあり、生産管理の人間の頭と心を悩ます奴ですね。
 増えても減っても困ります。
 増えるとなるとライン増設したりするんですが、3ヶ月内示出されても工程変更が間に合わないんですよね。
 それに、材料だってすぐに入手できるわけではない。
 鉄鋼メーカーの生産計画ってフレキシブルに変更出来るようなもんじゃないんですよね
 減るのはもっと困る。
 で、2021年は半導体不足による生産調整がいきなりやってきて、挽回生産するする詐欺によって在庫が積みあがっている訳です。
 当然仕入れた分の支払いは売り上げ回収よりも先に来ます。
 キツイ。
 まあ、誰がやっても正確な数字なんて出ないとは思いますが、車両メーカーよりもティア1、ティア1よりもティア2と経営体力が弱まっていきますので、三ヶ月先の情報に踊らされて大量に仕入れちゃうと突然死もあったりしますよね。
 この辺は緊急事態宣言が発令された地域の外食産業なんかにも似た状況だと思ってください。
 しかも補助金無し。
 積み上がった在庫と暇を持て余した大量の作業者に生産管理担当者が社内で滅多打ちされてるのをみると、追放ざまあみたいな普段品管の味わっている気分はどうですか?と聞く気にもならないくらい可哀想だなと思います。
 半導体が確保出来たら弊社の部品も供給しなければならないので、在庫を持っている必要があるのをみんな知っているのに、それはみないふりしているんですよね。
 僕なら切れてます。
 それでも振り返ってみれば、増えることなんかなくて内示からは減る一方だったのは、工場稼働停止のニュースからもよくわかると思います。
 もう一度いいますけど、車両メーカーの工場が稼働停止したからこちらも工場の稼働を停止しようとしても、仕入れは急には止まらないのです。
 コンプライアンスの絡みもあるので詳しくは書けませんが、溢れ出る怒りがSNSに流出しているので気になった人は検索してみてください。
しおりを挟む
感想 9

あなたにおすすめの小説

爺さんの異世界建国記 〜荒廃した異世界を農業で立て直していきます。いきなりの土作りはうまくいかない。

秋田ノ介
ファンタジー
  88歳の爺さんが、異世界に転生して農業の知識を駆使して建国をする話。  異世界では、戦乱が絶えず、土地が荒廃し、人心は乱れ、国家が崩壊している。そんな世界を司る女神から、世界を救うように懇願される。爺は、耳が遠いせいで、村長になって村人が飢えないようにしてほしいと頼まれたと勘違いする。  その願いを叶えるために、農業で村人の飢えをなくすことを目標にして、生活していく。それが、次第に輪が広がり世界の人々に希望を与え始める。戦争で成人男性が極端に少ない世界で、13歳のロッシュという若者に転生した爺の周りには、ハーレムが出来上がっていく。徐々にその地に、流浪をしている者たちや様々な種族の者たちが様々な思惑で集まり、国家が出来上がっていく。  飢えを乗り越えた『村』は、王国から狙われることとなる。強大な軍事力を誇る王国に対して、ロッシュは知恵と知識、そして魔法や仲間たちと協力して、その脅威を乗り越えていくオリジナル戦記。  完結済み。全400話、150万字程度程度になります。元は他のサイトで掲載していたものを加筆修正して、掲載します。一日、少なくとも二話は更新します。  

悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる

竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。 評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。 身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。

出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜

シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。 起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。 その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。 絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。 役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。

転生社畜、転生先でも社畜ジョブ「書記」でブラック労働し、20年。前人未到のジョブレベルカンストからの大覚醒成り上がり!

nineyu
ファンタジー
 男は絶望していた。  使い潰され、いびられ、社畜生活に疲れ、気がつけば死に場所を求めて樹海を歩いていた。  しかし、樹海の先は異世界で、転生の影響か体も若返っていた!  リスタートと思い、自由に暮らしたいと思うも、手に入れていたスキルは前世の影響らしく、気がつけば変わらない社畜生活に、、  そんな不幸な男の転機はそこから20年。  累計四十年の社畜ジョブが、遂に覚醒する!!

【第2章完結】最強な精霊王に転生しました。のんびりライフを送りたかったのに、問題にばかり巻き込まれるのはなんで?

山咲莉亜
ファンタジー
 ある日、高校二年生だった桜井渚は魔法を扱うことができ、世界最強とされる精霊王に転生した。家族で海に遊びに行ったが遊んでいる最中に溺れた幼い弟を助け、代わりに自分が死んでしまったのだ。  だけど正直、俺は精霊王の立場に興味はない。精霊らしく、のんびり気楽に生きてみせるよ。  趣味の寝ることと読書だけをしてマイペースに生きるつもりだったナギサだが、優しく仲間思いな性格が災いして次々とトラブルに巻き込まれていく。果たしてナギサはそれらを乗り越えていくことができるのか。そして彼の行動原理とは……?  ロマンス、コメディ、シリアス───これは物語が進むにつれて露わになるナギサの闇やトラブルを共に乗り越えていく仲間達の物語。 ※HOT男性ランキング最高6位でした。ありがとうございました!

異世界でぼっち生活をしてたら幼女×2を拾ったので養うことにした【改稿版】

きたーの(旧名:せんせい)
ファンタジー
【毎週火木土更新】 自身のクラスが勇者召喚として呼ばれたのに乗り遅れてお亡くなりになってしまった主人公。 その瞬間を偶然にも神が見ていたことでほぼ不老不死に近い能力を貰い異世界へ! 約2万年の時を、ぼっちで過ごしていたある日、いつも通り森を闊歩していると2人の子供(幼女)に遭遇し、そこから主人公の物語が始まって行く……。 ――― 当作品は過去作品の改稿版です。情景描写等を厚くしております。 なお、投稿規約に基づき既存作品に関しては非公開としておりますためご理解のほどよろしくお願いいたします。

転生幼女のチートな悠々自適生活〜伝統魔法を使い続けていたら気づけば賢者になっていた〜

犬社護
ファンタジー
ユミル(4歳)は気がついたら、崖下にある森の中に呆然と佇んでいた。 馬車が崖下に落下した影響で、前世の記憶を思い出したのだ。前世、日本伝統が子供の頃から大好きで、小中高大共に伝統に関わるクラブや学部に入り、卒業後はお世話になった大学教授の秘書となり、伝統のために毎日走り回っていたが、旅先の講演の合間、教授と2人で歩道を歩いていると、暴走車が突っ込んできたので、彼女は教授を助けるも、そのまま跳ね飛ばされてしまい、死を迎えてしまう。 享年は25歳。 周囲には散乱した荷物だけでなく、さっきまで会話していた家族が横たわっている。 25歳の精神だからこそ、これが何を意味しているのかに気づき、ショックを受ける。 大雨の中を泣き叫んでいる時、1体の小さな精霊カーバンクルが現れる。前世もふもふ好きだったユミルは、もふもふ精霊と会話することで悲しみも和らぎ、互いに打ち解けることに成功する。 精霊カーバンクルと仲良くなったことで、彼女は日本古来の伝統に関わる魔法を習得するのだが、チート魔法のせいで色々やらかしていく。まわりの精霊や街に住む平民や貴族達もそれに振り回されるものの、愛くるしく天真爛漫な彼女を見ることで、皆がほっこり心を癒されていく。 人々や精霊に愛されていくユミルは、伝統魔法で仲間たちと悠々自適な生活を目指します。

神の手違い転生。悪と理不尽と運命を無双します!

yoshikazu
ファンタジー
橘 涼太。高校1年生。突然の交通事故で命を落としてしまう。 しかしそれは神のミスによるものだった。 神は橘 涼太の魂を神界に呼び謝罪する。その時、神は橘 涼太を気に入ってしまう。 そして橘 涼太に提案をする。 『魔法と剣の世界に転生してみないか?』と。 橘 涼太は快く承諾して記憶を消されて転生先へと旅立ちミハエルとなる。 しかし神は転生先のステータスの平均設定を勘違いして気付いた時には100倍の設定になっていた。 さらにミハエルは〈光の加護〉を受けておりステータスが合わせて1000倍になりスキルも数と質がパワーアップしていたのだ。 これは神の手違いでミハエルがとてつもないステータスとスキルを提げて世の中の悪と理不尽と運命に立ち向かう物語である。

処理中です...